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8.コンティニュー使っちゃいました
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船内の自室のベッドで、目を覚ました。
時間は――食堂から戻り、緊急アラームが鳴る直前。ゲーム内時間をさかのぼり、安全と思われる時間帯までロールバックしたのだ。
自分はさっき、ロビーで死んだ。何者かに殺害されて――。
通常は、これでゲームオーバーとなり、現実世界にて意識が戻る。
だけど、ここでゲームを追い出されてしまったら、最初からやり直すのも非常に面倒くさい。そもそも、またテストプレイに紛れ込めるかどうかも微妙なところ。
そこで――使わせていただきました、チートスキルの「コンティニュー」。他の参加者にはない、特別権限だ。
(出来ればこの手は使いたくはなかった……へたくその烙印を押されたようで……)
コンティニューは何度も使えない。巻き戻すことで電子的拘束時間が増えて、他の参加者にもどんな影響があるかわからないから。
どうしても必要となった場合にだけ。使用可能な残り回数は5回だ。
それとスキルを持っているのは自分だけじゃない。それぞれのプレイヤーには、ひとつだけ特殊能力が与えられているはずだ。NPCプレイヤーも等しく、なんらかの能力を持っている。
誰がどんな能力なのかは通常はランダムで、本人しかわからない。
強力なスキルもあり、役に立たないようなスキルもあるかもしれないが、他人にはよっぽどのことがないと明かさないだろう。いわゆる生存の切り札みたいなものだから。
自分のコンティニューは他の能力に比べると次元の違うスキルであることは否定しない。
そして、実はもうひとつ、俺には能力が与えられている。
特殊能力「デバッグ」――。この世界を構築する要素で何かおかしいと感じたとき、その部分のプログラムを開いて見ることができる。ちょっとした修理も可能だ。(事件の真相に関わる先の展開や、人の心などは読むことはできない)
ひとりだけズルしているような気になり、肩身が狭くなってきたが――制作側のバグ取り作業の一環ということで許してほしい。
***
さて、自室で目覚め直した俺は、再び『エマージェンシー……』の緊急アラームを聴くことになった。
扉から出て、先ほどと同じようにエレノアと会う。
ヒカルも駆け付けてきた。
一緒にロビーを目指し、先の流れと同じく、ロビー手前で倒れているにゃいぼを発見した。そして例によってヒカルはエレノアを連れて先に行ってしまう。
『ヘールプ……ヘールプ……』
(ここで、にゃいぼを放ってロビーに向かうと、殺されるんだよな……先を急ぎたい気持ちは山々だが、少し時間をずらすか)
「よしわかった。起こしてやるから、暴れるなよ」
ドラム缶のような鉄の胴体に手をかけ、腰を入れて持ちあげる。角度四十五度からがきつかったが、どうにかこうにか救助を行った。
『アリガト……アリガト……部屋ノ掃除、スル』
正位置に戻ったにゃいぼは丁寧に礼を言い、仕事に戻っていった。
いいことをすると、気持ちがいい。
(さて、行くか)
今度は警戒しながらロビーに進み、背後に気を付けながらエレベーターの前に立った。エレベーターは、前回と同じく三階にある。
ボタンを押して、扉が開くのを待つ間、凶行に襲われることはなかった。にゃいぼを助けるか助けないかが、死亡フラグになっていたのかもしれないな。
エレベーターが来たので、乗り込んで三階へと向かった。
時間は――食堂から戻り、緊急アラームが鳴る直前。ゲーム内時間をさかのぼり、安全と思われる時間帯までロールバックしたのだ。
自分はさっき、ロビーで死んだ。何者かに殺害されて――。
通常は、これでゲームオーバーとなり、現実世界にて意識が戻る。
だけど、ここでゲームを追い出されてしまったら、最初からやり直すのも非常に面倒くさい。そもそも、またテストプレイに紛れ込めるかどうかも微妙なところ。
そこで――使わせていただきました、チートスキルの「コンティニュー」。他の参加者にはない、特別権限だ。
(出来ればこの手は使いたくはなかった……へたくその烙印を押されたようで……)
コンティニューは何度も使えない。巻き戻すことで電子的拘束時間が増えて、他の参加者にもどんな影響があるかわからないから。
どうしても必要となった場合にだけ。使用可能な残り回数は5回だ。
それとスキルを持っているのは自分だけじゃない。それぞれのプレイヤーには、ひとつだけ特殊能力が与えられているはずだ。NPCプレイヤーも等しく、なんらかの能力を持っている。
誰がどんな能力なのかは通常はランダムで、本人しかわからない。
強力なスキルもあり、役に立たないようなスキルもあるかもしれないが、他人にはよっぽどのことがないと明かさないだろう。いわゆる生存の切り札みたいなものだから。
自分のコンティニューは他の能力に比べると次元の違うスキルであることは否定しない。
そして、実はもうひとつ、俺には能力が与えられている。
特殊能力「デバッグ」――。この世界を構築する要素で何かおかしいと感じたとき、その部分のプログラムを開いて見ることができる。ちょっとした修理も可能だ。(事件の真相に関わる先の展開や、人の心などは読むことはできない)
ひとりだけズルしているような気になり、肩身が狭くなってきたが――制作側のバグ取り作業の一環ということで許してほしい。
***
さて、自室で目覚め直した俺は、再び『エマージェンシー……』の緊急アラームを聴くことになった。
扉から出て、先ほどと同じようにエレノアと会う。
ヒカルも駆け付けてきた。
一緒にロビーを目指し、先の流れと同じく、ロビー手前で倒れているにゃいぼを発見した。そして例によってヒカルはエレノアを連れて先に行ってしまう。
『ヘールプ……ヘールプ……』
(ここで、にゃいぼを放ってロビーに向かうと、殺されるんだよな……先を急ぎたい気持ちは山々だが、少し時間をずらすか)
「よしわかった。起こしてやるから、暴れるなよ」
ドラム缶のような鉄の胴体に手をかけ、腰を入れて持ちあげる。角度四十五度からがきつかったが、どうにかこうにか救助を行った。
『アリガト……アリガト……部屋ノ掃除、スル』
正位置に戻ったにゃいぼは丁寧に礼を言い、仕事に戻っていった。
いいことをすると、気持ちがいい。
(さて、行くか)
今度は警戒しながらロビーに進み、背後に気を付けながらエレベーターの前に立った。エレベーターは、前回と同じく三階にある。
ボタンを押して、扉が開くのを待つ間、凶行に襲われることはなかった。にゃいぼを助けるか助けないかが、死亡フラグになっていたのかもしれないな。
エレベーターが来たので、乗り込んで三階へと向かった。
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