僕は異世界人?

じいさん

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僕は異世界人?17

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「よーし、ここで野営する。いつも通りそれぞれ役割ごとに準備してくれ」
ん~野盗の動きが活発になってる、、どうするつもりだろう、、
「ロンさん、、」
「どうした?」
「野盗の動きが嫌な感じで、、」
「何人くらいだ?」
「15,6人、、もっと増えるかも、、、」
「多いな、、よし、とりあえず護衛のみんなとヨギスさんには話しておく」
「そのことなんですが、、ちょっと考えたことがあって、、耳を貸してください」
「なんだ?」
「、、、、、、」
「何だって?、、本当か?」
「はい、おそらく何人かいます」
「、、、めんどくせえことになったな、、」
「今日襲ってくるかどうかもわかりません、、動きがどうも読めなくて、、ちょっと探ってきます、わかり次第コウに連絡します」
「コウ、、ここでなんでコウが出てくる?、、」
「あいつは念話ができるんで、、一方通行ですが、、」
「聞き専門てことか、、」
「はい、あいつがしゃべっても届く範囲が狭くて使いもんになりません」
「そうか、では俺たちはコウのそばで待機するわ」
「そうして下さい、、では」
「、、、行ったか、、」
「ヨギスさん、コウさん、ちょっといいですか?」
「なんだ?、、」
「、、、、、」
「なるほどわかった、後はエリアスからの情報待ちだな」
「ところでエリアスからの連絡は念話だそうだが、念話ができるやつみんなに聞こえるんじゃないのか?」
「大丈夫、あいつは個別に念話を送ることができるんだ、、、俺は出来ないけど」
「へえ、便利なもんだな」
「なあ、コウ、あいつは何もんなんだ?自分の事何にも言わねえもんだからよ、気になってな、、」
「え?、、いや俺もよく知らないんだ、昔、山で足をねん挫したときに助けてもらったんだ」
「いつの話だ?」
「俺たちが5歳の時だ、あいつは俺たちと同い年だよ、、だからあいつも5歳の時だな」
「そうか、、ねん挫くらいならまあ大した事は無いか、、」
「フフッ、、あいつはヒールで治してくれたよ」
「そうか、、まあ5歳ならヒールくらい出来るやつもいるわな」
「一瞬で完治したよ」
「ほお、大したもんだな、、」
「それからさ、よく遊ぶようになったのは」
「あいつの家とか行った事は無いのか?」
「そう言えば無いな、、」
「なんだ、仲がいい割には変じゃねえか、、お前の家には行ってないのか?」
「家にはよく来るけど、、知らねえよ、そんなこと気にしたことねえし」
「変なんだよな、、誰も知らねえって言うんだ、、」
「なんだ?探偵にでも転職したのか?似合わねえ、、」
「いや、、そうじゃねえけど、、、」
≪コウ、、聞こえる?野党の数は23人、あとキャラバンの護衛の中に数人紛れ込んでる、、数はわからない、、襲ってくるのは明日の日が落ちてからって言ってた、それと、ボスがわからない、、今の所この中にはいないのかもしれない、もうちょっと調べてみるね、今日は帰れないかもって言っておいて≫
「エリアスから連絡来た」
「何だって?」
「野盗の人数は、、、、、」
「、、、、、もうちょっと調べるって」
「わかった、ロン、信用できる奴を選別して教えてくれ、人数より信用が最優先だ」
「わかりました旦那」
「さて、どうする?みんな、考えるぞ」
、、、、、ボスはどこだろう、、
、、気持ち悪いな、この野盗たちはなんか変だ、、
食い詰めて野盗に落ちたのか、悪い事をするのが好きなのか、、、
半分はご飯が食べられなくて野盗に落ちたみたいだけど、あと半分はよくわからない、、覇気がないというか生気がない、、、のか?
今日は動きがなさそうだし僕も寝よっと
~~~~~~~~~~~~
まだ誰も起きてないね、、今のうちに戻ろう
「みんな早いね」
「おはよう」
「戻ったか、、どうだ?状況は変わらずか?」
「はい、、ボスは昨日は見つけられませんでした」
「仕方ねえよ、こっちも誰が向こう側かわからんかったしな」
「明日には皇都に入るから今日必ず襲ってくる、護衛に入り込んでるやつが念話を使えるかもしれんから何も知らないふりして普通の警備態勢で進む。」
「エリアスは相手の動きを監視して、ロンはその情報をもとに体制をばれないように整えてくれ、向こうが行動を起こしたらこっちも動く。」
「向こうが動いたらたぶん紛れ込んでる敵もわかると思うので、僕はそいつらをラルフと倒します」
「頼むぞ、、まあ今日の日が落ちてからが勝負だ、あまり固くなるな」
「わかりました」
「、、、、、」「、、、、、」
「ラルフどうしたの?」
「なんか臭くないか?」
「臭くはないけど、なんか嫌な感じがする、、、」
「うわっ!来るよ!!」
「え!?」「うわ」「ぐっ!」
「エリアス!おまえ!警戒してなかったのか!?」
「してました!!、、してたけど気づかなかったです」
「とにかくやるぞ!己の命は己で何とかしろ!死ぬなよ!」
「ラルフ!臭い奴は敵だよ!倒して!コウとヨギスさんを守って!僕は後ろを倒しに行く、死なないでよ!!」
ボスはまだいないはずなのに何でこんなに統率とれてるの?
え!??見えてる??誰に??どこ?
焦るな僕、、冷静に、、、
うわっ!何今の?僕を狙った?魔法?
やばい、、間違いない僕は見られてる、、でもたぶん一人だ
どこにいる?落ち着け、、探せ、、見つけろ!、、、
、、、、、、、いた!!、、あんな上に!どおりでわからないはずだ、下ばっかり見てた、、行くしかないよね、、たぶん僕よりぜんぜん強い、、けど、、、、、行く!!
「、、、、、」
「、、、、、誰?」
≪ヤト、来て!≫
「召喚」
「ふんっ手こずっているようだな、」
「僕より強い」
「だな、、向こうも召喚するぞ」
「向こうも召喚?、、ノア以外にもいるの?召喚できるのが、、」
「さあ、、、、な」
「、、、なに、、あれ、、」
「上位の魔物だな、、ケルベロスだ」
「あれは我が相手をしよう、おまえの相手はあの男だ」
「わ、、わかった」
圧がすごい、、勝てそうにないんだけど、、
「エリアス、勝つ気があるのか?、無いのならさっさとやられてしまえ」
、、な、なんていう事を、、チクショウ!
「やられてたまるか!」
「暴走するなよ」
「大丈夫、そんなことにはならないよ」
うわっ強烈な攻撃、、僕だって、、、
「おい!あまり派手な攻撃はやめろ、下の仲間がやられたらどうする!!」
「ごめん、忘れてた、、」
下はほとんど片付いたみたいだ、、後はこいつを何とかしないと、、
あれ?攻撃が来ない、、どうした?
「早くあれを拘束しろ!逃げられる!」
え?!ケルベロスが消えた、、しまった、、逃げられた、、
「エリアスよ、まだまだ実践を積まないと使い物にならんな、、」
「なんで?、どうして逃げたの?」
「我らを相手にするにはそれなりの魔物が必要だがその魔物を使役する魔力量が少なすぎたのだ」
「次会う時はもう少し相手になってくれればよいが、、」
何言ってんの?僕勝てる気しなかったよ、、、
「ありがとう、もういいよ、みんな見てる、、、」
「エ、エリアスおまえ、、、飛べるのか!」
「はあ、なんとなく、、」
「ったく、、もういいわ、お前の事は気にせん、バカらしい、、考えるだけ損した気分になる」
「はあ、すいません」
「それで?横におったのも友達なんだな?」
「はあ、、そうなのか、なんなのか、、」
「はいはい、もういいです、友達なんですねわかりました~」
「ははは、、」
「それで?もう大丈夫なのか?」
「たぶん大丈夫だと思います、ボスには逃げられましたけど、、」
「そうか、旦那行きましょうか、ケガしたやつは荷台に乗せてもらえ」
「コウ、ラルフ大丈夫?」
「大丈夫だ」
「そっか、よかった」
「エリアスお疲れ、明日はやっと皇都だ、今日は親父も早めに野営すると思うからゆっくり寝てくれ」
「ありがとう、そうする」
明日はいよいよ皇都エルバレスだ、どんなとこだろうな
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「エリアス、あれが皇都だでっかいだろう、、俺はここから見る皇都が好きなんだ、やってやるって気持ちになるんだ」
「おっきいなあ、、全部が見えないや、、真ん中にあるおっきいお城に皇王が住んでるんだね、、街の外にあるバカでっかい塔はなんだろう」
「あれはダンジョンさ、嘆きの塔とも夢見の塔とも呼ばれている、本当の名前はエルバレスの選別のダンジョンだ」
「変な名前だね」
「あのダンジョンをクリアしたら王になれると言われているんだ、言い伝えだけどな」
「じゃあ今の皇王もご先祖様がクリアしたのかな?」
「さあな、、」
「なん階層まであるの?」
「101階層らしい、そう言われてる、、下に50階層、上に50階層その奥に101階層に上る階段があるらしい」
「へえ、当然誰も知らないんだよね?」
「そういう事、伝説が残ってるだけ、、」
「みんな夢見て挑戦して、上を目指した人は誰も帰ってこなくてみんな嘆く、、だからいろんな呼び方をされるんだ」
「生きて戻ってきたのはなん階層まで?」
「ソロなら7階層まで、パーティは19階層だ、途中の階層は逃げれるからね、、10階層ごとのボス部屋は他のダンジョンと一緒で倒さないと扉は開かない」
「ソロは最初のボス部屋の前までも行けてないんだ、、その記録を持ってる人は?」
「ケリーさんだ」
ギルマスやっぱり強いなあ、、、
「さ、もうすぐだ、行くぞ」
うわあ~おっきい門だ、、うちの屋敷ごと通れそう、、
「ではみんなご苦労さん、無事に何とか皇都にこれた、今回はいろいろあったが君たちのおかげで事なきを得た感謝する、帰りは10日後だがもし手が空いていれば帰りも頼む、とりあえず今回の依頼は終了だありがとう、、報酬を受け取ってくれ」
「エリアス、ありがとな、帰りはどうする?」
「ごめん、ゆっくりしてられないんだ、新しいダンジョンの事も気になるし、、」
「そっか、、そうだよな、わかった、、じゃあまたな」
「あいがとう、コウも気を付けてね」
「ヨギスさん、ありがとうございました、またお願いします」
「こちらこそだ、コウもいい友達を持ったな、、」
「それじゃあ、また」
ちょっと名残惜しいけど、、会えなくなるわけじゃなし、、また今度、、
「ラルフ、入るよ、皇都だよ、」
門番、、「カード見せて」
「、、、、、」
何だろう?何でじろじろ見てるの?何かした?
「何か?」
「このカード、、お前のか?」
「そうですが、、何かありました?」
「お前、、いくつだ?」
「カードに書いてあると思いますが、、、」
「いいから、、いくつだ?」
「7歳、、、もうすぐ8歳です」
「、、、7歳でKランク、、、ちょっとこっちに来い」
「その人は大丈夫ですよ」
「あ、ヨギスさん、、、しかしこのカード、、」
「そのカードの通りですよ、、いやそれ以上ですな」
「、、、、、信じられん、、」
「何ならここであなたと試合してみます?」
「ばかな、、わたしはAランクですよ、いくら何でも負けるわけない、、」
「ヨギスさんやめて下さい、僕は問題なく入れてもらえればいいので、、」
「フフ、、わかりました、では私、ヨギスはこのエリアス君の能力を最低でもNランク以上の実力はあるとヨギスの名において宣言します、、、これでもダメですか?」
「と、、とんでもない、、通ってください」
「ありがとうございます、ヨギスさん、、」
「なあに、ほんの些細な先行投資だよ」
「ははは」
貸しだよってか?、、さすがに商人だ、、抜け目ない、、次何か頼まれたら断りにくい、、
「さあ、ラルフ行こうか」
うわあ~きれいな街だなあ、フンザの何倍あるんだろう、、道もめっちゃ広いし露店もいっぱいある、ノアが居たら大変だ、、
「兄さん兄さん宿は決まったかい?うちにおいでよサービスするよ?」
「はは、もうちょっと回ってから、、すいません、、」
「待ってるよ~」
ボヨヨヨヨ~~ン、、うはっ
「兄さんうちに泊まりなよ、安くしとくよ?」
うおっ!おっきなおっぱい、、
「じゃあここにしよっかなあ、、」
「は~い、お二人さんいらっしゃい~」
「一人素泊まりで4銀貨ね二人で8銀貨、まいどあり~」
「ぼったくられてやんの、鼻の下伸ばすからだ、ざまあねえ」
「はっはっは、エリアスも他の男と変わらんってこった、まあそのぶんこの宿は交渉次第で色々とサービスしてくれるぜ、、俺はいつもここだ」
「あら、ロンちゃんお久しぶり~、もちろん泊まるわよね~」
「あったりめーよ、そいつ等にもサービスしてやってくれ、頑張ってたんだ」
「あらそうなの?じゃあ後でね」
「い、いや、、僕は、、」
「エリアス、部屋に行くぞ!」
「部屋は二回の一番奥の右だよ」
「あ、ありがと」
街を見てこよっと
ほんとにきれいな街だなあ、、
「ラルフ、僕は明日昼頃に出るんだけど一人で帰れる?何ならキャラバンの帰りも護衛していってもいいよ」
「なんだ?一緒じゃ何か問題でもあるのか?」
「そうじゃないけど、すぐに帰らなきゃなんだ、、」
「俺は別にどっちでも構わんが、、」
「じゃあ明日の昼でいったん別行動ね」
「わかった」
「とりあえず皇都のギルドに行こう」
「ダンジョンの魔石分けないと、、」
ここか?、、、めっちゃおっきい、、、
「こんにちわあ」
「いらっしゃいませ~」
「魔石を換金してください」
「はい、どのくらいありますか?」
「ちょっと多くて、、」
「では、こちらにどうぞ、、」
「へえ、それで魔石の価値と量を計算するんですか?」
「はい、そういう魔道具です」
「すごいなあ、こんなの初めて見た、、さすが皇都だ」
「はい、計算終わりました、結構な額ですね、お帰りの際は十分気を付けてください、皇都にはいろんな人がいますから」
「ありがとう、あ、お姉さん、この辺でおいしいご飯食べさせてくれるところないですか?」
「色々あるけど、、そうねえ私の好きな店はここから、、、いいわ、地図書いてあげる、、お客さんたち今日の宿は決まってるの?」
「はい、そこの、何て言ったっけ、、ピンクの看板の、、」
「、、、爆乳亭ね、、、」
げっ、、そんな名前だったのか、、
「そんな名前でしたか、、ははは、、」
「ほんとうはまどろみ亭だけどこの辺じゃみんな爆乳亭って呼んでるわ、、」
「評判悪いのですか?」
「だって女の人泊まってないでしょ?、、、そういう店だもん、、」
「あ、、、そうなんですか」
「いいわよ、気にしないで、男の人は溜まるんでしょ、仕方ないです」
「、、、、、」
「ご利用ありがとうございました、またおいでください」
「さ、さようなら」
ま、いいや、、気にしない気にしない、、
探検しよっと、、
どうやらお城を中心に放射線状に道路が敷かれてるんだな、、
で、この道路がメインの大通りなんだろう
この大通りだけが高くなっててみんなが生活しているところには大通りの横から階段を下りるようになってるのか、、これならよその国の人が来たとき街の状態がよく見えないから都合がいいのかな
ここが大通りを半分くらい来たところか、、下に降りてみよっ、、
雰囲気はフンザと変わりないような感じだなあ、、大きさは比べ物にならないけど、、、
さっきから、、めんどくさいなあ
「ラルフ、あの細い道を右に曲がるよ」
「わかった」
「、、、、、」
「よう、坊主、、ちっちゃい子供が大金持ってちゃ危ないぞ、おじちゃんたちが預かってやるよ」
「おじちゃんだあれ?」
「おじちゃんたちはこの街の警備隊だ、さ、大丈夫だからお金をよこしな、、」
「おじちゃんたち顔が怖いからヤダ」
「なにをっ!」
「おいっ、もういいだろ?めんどくせえよ、、」
「あまり無茶はだめだよ」
「うっ、、」「ぐっ、、」「おわっ、、」
「こいつらどうする?」
「放置するわけのも行かないから、さっきの門番さんに言ってくる、ここで見てて」
「わかったよ」
~~~~~~~~~~~
さてご飯も食べたし帰って寝るか、、、
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