僕は異世界人?

じいさん

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バレちゃった

僕は異世界人?放浪編12

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「エリアス!エリアス!、、起きてよ」
「ソフィア?、、、おはよ、、早いね」
「どこが早いのよもうみんな出かけたわよ!、、それよりいつの間に帰って来たのよ?掃除しようと思ったらいるじゃない、びっくりしたわ」
「ごめん、、ちょっと知り合いと遊んでたら夜が明けちゃった」
「、、、ガキの分際で朝帰りなんてまったく、早くご飯食べて仕事行きな」
「そうだった、急がないと遅刻する」
「今日からはもっと早く帰ってきなさいよ」
「わかった、行ってくる」
「はいはい、早く行け」
、、、良かった起こしてくれなかったら完全に遅刻だった、、、
「おはようございます」
「おはよう、今日は悪いが俺の護衛に付いてくれ」
「アンドレアさんの護衛ですか?いいですがどこまで行くんですか?」
「ギルタンに戻るんだが最近盗賊が頻繁に出没してるらしくてな、、、」
「クロエはどうしようかな、、、怒るだろうな、、、」
「オルランドに任せればいいだろう、あいつだってSSランクだぜ?不足はないだろう」
「だめよ!」
「クロエ、、、おはよう」
「ギルタンまで往復すれば一週間ほどかかるじゃない!いやよ!せっかく教えてもらえるのに一週間も待たされるなんて絶対イヤ!」
「わがままを言わないでくれ、護衛がいないと危ないんだ、それとも爺ちゃんが死んでもいいか?」
「それはダメ、、だから私もついて行く!」
「クロエ、、、」
「楽な旅じゃないぞ?」
「そんなの大丈夫、体力には自信があるから」
「ギルタンまでは馬車に乗れるけどここに戻ってくるときは歩きだぞ?」
「大丈夫、エリアスもいるし寂しくないわ」
「クロエ、、何があっても自分の身は自分で守らないと僕がいつも助けられるとは限らないんだよ?」
「自分で守るわ」
「、、、アンドレアさんどうします?」
「こうなったらクロエは絶対に引かないからな、、、」
「決まりね」
「アンドレアさん、護衛をするからにはアンドレアさんもクロエも命に代えても守りますが保証は出来ません」
「わかったよ、クロエをこんな子にしたのは私の所為でもあるからな、、覚悟しておくよ」
「大丈夫よ、エリアスは強いし私だって弱くはないわ」
「、、、、、すぐに出発するから用意してきなさい、エリアスもだ」
「わかりました、少し待っててください」
、、、しばらく帰って来れないからソフィアに言っておかないとまた怒られる、、、
、、、、、「用意はいいか?」
「はい」、「大丈夫よ」
「ギルタンまでは3日ほどの距離だ、しばらくは野宿だぞ」
「平気平気、ワクワクするわ」
「帰って来るまではずっと修行だからね、覚悟してね、、それと僕は向こうに着いたらちょっといなくなるけど無茶はしないでよ」
「どこかに行くの?」
「うん、ちょっと用事があるんだ」
「へえ、そうなんだ、、ま、いいけど、、」
「早速だけど授業を始めるよ?」
「良いわよ何するの?」
「今の周りの状況を教えて」
「んとね、、、危ない人や獣、魔物はいないわ、、大丈夫、危険はないわね」
「じゃあ護衛の君は今からどうする?」
「私護衛なの?、、それならこのまま索敵をしながら進むわね」
「注意するところは無い?」
「ん~そうね、、特にないわ」
「50点だね」
「どうして?何かある?」
「まず索敵はいい事だよね、常に行う事、これは合格だけど注意しないといけない事があるんだ」
「危険な色の生き物はいなかったけど?」
「うん、赤やオレンジはいないけど灰色が何匹かいるよね?灰色って大体1か月くらいの間に何か悪いことした生き物なんだ」
「へえ、そうなの、、でもそのくらいだったら倒せるじゃん」
「油断してたらダメだよ、極悪人でも常に悪事を働いてるわけじゃないからね、たまたま1か月悪いことしなかったら白く映るしちょっとした事だったら灰色になるくらいだよ」
「そうか、、気を付けるわ」
「それと、山のほうを確認してみて、、何も見えない?」
「うん、山のふもとあたりまでしか確認できない」
「そっか、もう少し範囲が広くならないとだね、、あの山の中腹に真っ赤な集団がいるんだ」
「え!大丈夫なの?」
「今のところは動きは無いよ、でも警戒はしておかないとダメだね、襲われる人が増えてるって話だし」
「わかった、任せて、きっちっり警戒しておくから」
「頼むよ、夜は僕が番をするから君はゆっくり寝ること」
「わかった、あいつらって私たちに気が付いてるの?」
「クロエ、索敵してておかしなことに気が付かない?」
「ん~、、あ、これかしら、、、さっきから同じくらいの間隔で人がじっとしてるんだけど、これは何だろう、、」
「気が付いた?それは典型的な盗賊の監視体制だよ」
「え!?じゃあ監視されてるって事?」
「うん、間違いないね」
「でもこいつら白いよ?」
「彼等には見張りしかさせてないから白にしか見えないんだ、警戒されないでしょ?」
「ずっる~」
「悪知恵ってやつだね」
「やっつけちゃおうよ!エリアスと私ならいけるよ」
「ダメに決まってる、どんな奴かわからないのに無茶苦茶言うね、死んじゃうよ、あいつらは子供でも容赦しないよ、平気な顔して腕折っちゃうよ」
「うわっ、痛そう、、」
「それに僕の仕事は護衛であって盗賊退治じゃないからね、安全にお客さんを届けることが最優先だよ、手を出してこない限りこっちからは何もしないよ」
「そっか、、そうだよね、わかった」
「さ、知らん顔してやり過ごそう、、僕はアンドレアさんに話してくる」
今晩多分襲ってくるだろうな、、、
「クロエ、馬車に戻ってアンドレアさんの近くにいて」
「来るの?」
「今じゃないけど多分そのうち動くだろうね、このパーティーは護衛が少ないから」
数が多くなければいいけど、、、
「エリアス、そろそろ野営にしないか?」
「わかりました、あの丘の上で野宿にしましょう」
「小僧!、こっち来い」
「何でしょうか?」
「お前新入りの護衛だってな、まだ10歳にもなってないらしいじゃねえか、大丈夫か?死んでも知らねえぞ?」
「はは、頑張ります」
「お嬢は旦那様と一緒にいてください、俺らがちゃんと守りますんで」
「小僧!お前索敵は出来るのか?」
「はあ、まあ何とか、、」
「ちっ、頼りねえ返事だな、、まあいい、お前は俺と今晩見張りだ、見逃すんじゃねえぞ!」
「はあ、頑張ります」
≪エリアス?言ってやったらいいじゃん、あんたより強いって≫
≪どうして?そんなの意味ないよ≫
≪だって腹立つじゃん、あんな事言われて≫
≪そお?別に気にならないけど、、そんな事より見えてる?≫
≪うん、盗賊いっぱい増えてるね、赤いのも結構いるよ≫
≪うん、たぶん今晩来るだろうけど、それまではちゃんと寝ててね≫
≪わかった≫
「小僧!そろそろ見張りにつくぞ」
「はい」
「ちゃんと見張っとけよ」
「あれ?一緒に見張るんじゃ?」
「バカ野郎、こう言う仕事は下っ端がやるって決まってるんだよ!、大体こんなところで襲われたりなんかするわけがねえ、黙って言われたとおりにしろガキがっ!」
「、、、、、」
何も見えてないのね、自分で何とかしてね、、、
、、、、、
≪クロエ?起きて、、≫
≪起きてるわ、、もうすぐ来そうね≫
≪さすがだね、アンドレアさんも起こしてあげて≫
≪もう起きてるわ、おじいちゃんも結構落ち着いててビックリしたわ、さすがに大物商人ね≫
≪こっちも全員起こしたよ≫
≪で、どうするの?≫
≪森が見えるでしょ?あそこまで走って隠れてて、、バレないようにね≫
「おい小僧、旦那とお嬢さんはどこだ?」
「さあ、僕は知らないです、リーダーのあなたが知ってるのでは?、、僕たちはどうすればいいんですか?」
「お前はあの馬車に隠れてろ、敵が来たら戦え」
あの馬車って、、、最前線じゃん、、、あんたは一緒に来ないの?
「リーダーは?」
「俺は旦那とお嬢を守る」
「でもどこにいるんですか?」
「あ、ああ、、それは、あれだ、、あるところに隠れてもらってる」
あ、、逃げるのね、、まあいいけど、、、
「他の人たちは僕と一緒ですか?」
「俺たちは護衛が仕事だ旦那たちを守る」
みんなで逃げるのね、、、
≪エリアス、大丈夫見つからずに来れたみたい≫
≪わかった、そのまま隠蔽してじっとしてて、護衛たちがそっちに逃げるみたいだから無視して、それから念話はここまでにする、バレたらマズい≫
≪わかった≫
さて、、赤いのだけは何とかしないと、、、
≪エリアス、ごめん見つかった!≫
マジか!
≪すぐ行く、何かあったら戦え!躊躇うな!殺らなきゃ殺られる!≫
≪!!!≫
「大丈夫か!」
「ごめんエリアス!おじいちゃんが、、、」
「詳しい話はあとだ、護衛は?」
「わかんない、みんな逃げたのかも、、」
「そうか、、クロエはどう?戦えそう?」
「、、、やってみる」
「対人が最初なんてトラウマ物だけどやるしかないよ、爺さんは僕が守るから自分の事だけ何とかして」
「、、わかった」
、、、相手が多すぎる、、、
、、、、、
だいぶやっつけたけどなかなか減らない、、、
クロエもまだ体力は十分についてないし、、
「キャッ!」
「クロエ!」
「大丈夫まだやれる!」
、、、しかたない、、、
「二人とも聞いて!、今から二人を飛ばす!」
「飛ばすってどういう事?」
「話してる時間ない、とにかく飛ばされたらそこから絶対に動かないで!約束して!」
「わ、、わかった」
≪ヤト!、2人を向こうに飛ばすから助けてあげて、すぐに僕も行くから≫
≪いいんだな?、もし二人からそこの事が漏れると面倒なことになるが、、、≫
≪わかってる、いくよ≫
≪転異≫
「さあ、行って、ぼくもすぐに行くから」
、、、よし、、、やるか、、、
、、、、、
「お、、おじいちゃん、、ここは、、、?」
「クロエ大丈夫か?腕をケガしてるんじゃないのか?」
「、、、、、どなた?、、、」
「!!!誰?!この女の人、、」
、、、、、
ふぅ、結構時間が掛かっちゃった、、じっとしててくれてるかな?、、、ヤトがいるから大丈夫だと思うけど、、、
こいつらを警備騎士に引き渡さないとダメなんだけど時間がないから、、
””この人たち盗賊たちの一味です至急警備騎士様に連絡してください、エリアス・アダルウォルフ””
これでいいか?こうやって貼っておいたら誰か連絡してくれるでしょ、、急がないと、、
≪転異≫
、、、、、いない、、、
≪ヤト?≫
≪ヤト?、、どうしたの返事して≫
返事がない、、、何かあったんだろうか、、
とにかく探さないと、、、??
これって、、、血の跡?、、
ケガしてるのか?
ヤバイな、、神社の中ならまだいいんだけど、、外に出ちゃったら大変なことになっちゃう、、、
、、、やばい、、、僕も血だらけじゃん、、これじゃ人に会うこと出来ないや、、、、そうだ、、井戸まで行って体洗おう、、、
まずい!おばさんいる、、、どうしよう、、、あれ?アンドレアさんもいる、、、
ああ~もうなるようになれ!
「おばさんこんにちわ」
「まあ!エリアスちゃん、やっぱりあなたが関係してたのね」
「エリアス!これはどういうことだ?ここはどこだ?」
「はは、、おばさん話はあとで、体洗わせてください、、アンドレアさん話の前に体洗いましょう」
「待って!、今は先に女の子が入ってるから、手をケガしてるみたいなの」
「すいません、迷惑かけちゃって、、、」
「アンドレアさんクロエのケガってどんな感じなんですか?」
「命に別状はないが左腕が、、、」
「大丈夫です死んでない限り治せます」
「本当か!?すまない、、」
「奥様、体はきれいになりましたが左腕の血が止まらなくて、、、」
「あ!!有村さん!!」
「エリアス?、、どうしてここに?」
「話はあとよ、エリアスこの子どうしてもここを動こうとはしなかったの」
「わかりました、、クロエ?大丈夫か?」
「エリアス、、遅いよ!!この人たちに助けてもらったけど動くわけにはいかなくて、、、」
「ごめんクロエ、まずは腕を治すよ」
≪ヒール≫
「これで大丈夫だけど流した血は元に戻らないからしばらくはゆっくりしないとダメだよ」
「ありがとう」
「え!?え!?何?今の?」
よわったな、、、少しづつバレていく、、、
「有村さん、後で話します、体洗わせてください」
「なっちゃん、この子を私の部屋に連れて行って寝かせてあげて」
「、、、はい、わかりました」
「アンドレアさん体を洗いましょう」
「お、おう」
、、、、、ヤトは何してる?、、どこ行ったんだこんな時に、、、
、、、、、、、、、、、、
「エリアス、ちゃんと話してちょうだい、なっちゃんも驚かないで聞いてね」
「奥様は知っていたんですか?」
「ある程度の事はね、でもこんな、、血だらけになるなんて話は聞いてないわ、」
「すいません、ちゃんと話します、、、えっと」
「エリアス、俺たちはどうなってるのかさっぱりわからん、説明してくれるんだろうな?」
「はい、先にこの人たちに説明するのでその後で」
「ではまず、、、有村さん、、、」
、、、、、、、、、、
「、、、、、そんな、、信じられない、、、でもこれは現実だし女の子は本当にケガしてるし、、信じるしかないのよね、、、」
「エリアスちゃん、あなたの世界は平和な世界じゃないのね?」
「残念ながらそうです。便利な魔法がある世界ですが、魔物も魔族も盗賊もいます、身分の違いもありますしそのために差別もあります」
「そう、、」
「ところでみんな飯は食べたのか?」
「おじさんはいつもお気楽そうでいいなあ」
「考えてもどうにもならんことは考えない、無駄を省くための知恵だ」
「おじさん、お腹すきました」
「そうだろ?そう思ったんだ、飯にしようか?」
「あなた手伝ってよ」
「私も手伝います」
「なっちゃんありがと」
「すいません僕は二人に説明するので少し時間下さい」
「わかった、出来たら呼ぶからね」
「すいません」
「さてと、、アンドレアさん、クロエ、、、」
、、、、、、、、、、
「、、、、、別の世界があるなんて信じられない、、でもこんな建物見たことないし、こんな服も、、、信じるしかないのね」
「そうだね、、それとたぶんクロエはこっちの言葉がわかるはずだよ、念話が出来ればやり方は似てるから」
「本当に?やってみたい、」
「言葉を理解するってより心を理解する感じかな?、、、あとでやってみたら?」
「そうする」
「ご飯できたわよ~」
「今行きます~」
「さあみんな座って」
「エリアス?飲むか?」
「あなた!こんな時間から!」
「いいではないか、神様にはあとでお神酒を奉納しておくから」
「少しだけですよ!、そちらの、、なんてお名前でしたっけ?」
「アンドレアさんです、、アンドレアさんこっちのエールみたいな酒飲みます?」
「ああ、助かる、わけがわからなくてどうにかなりそうだった、、」
「エリアス私も飲んでいい?」
「はあ?!ダメに決まってるじゃんクロエはまだ6歳だよ?!」
「私5歳から飲んでるよ?」
「マジですか!?おじいちゃん!」
「あ、ああ、、ダメという決まりはないからな、、、」
「それにエリアスだって私とそんなに変わらないでしょ?、、私だってこんな状況飲まずにやってられないわ」
「だけど、、、」
「私も飲みます、、確かにこの状況は常軌を逸してます、飲まずにやってられるか!、、な気分です」
「あ、有村さん、、、」
「もういいわみんな飲みましょ、、でもまだ仕事があるから飲み過ぎないように」
、、、、、、、、、、
「クロエ?こっちの言葉わかるようになった?」
「うん、だいぶ理解できるようになったよ」
「じゃ今度は喋ってみてね無理しなくていいから」
「あの、、、私はクロエと言います、、、」
「え?喋れるの?」
「少しだけですが段々と覚えていくと思います」
「クロエ、大丈夫言葉通じてるよ」
「ほんと?うれしい、、」
「私はクロエです、6歳です、この人はおじいちゃんですアンドレアじいちゃんです、私のおじいちゃんです」
「すごい!、、ちゃんと喋ってる」
「おじいちゃん商人です、一緒に旅してました、盗賊に襲われました、エリアスに助けてもらいました、エリアス私の師匠です」
「すいません、クロエはもしかしたらおしゃべりかもしれません」
「あら、いいじゃない?話好きな人は好きよ」
「ならいいですけど」
「エリアスは黙ってて!」
「ハイハイわかりましたよ」
「ところで本格的にあなたの部屋を作っておかないとダメね、こんなことが続いたら大変よ」
「すいません」
「気にしなくていいわよ、出来るだけ早く作るわね」
「ありがとうございます」
「エリアス、世話になりっぱなしで何もできんがそろそろ向こうに戻らんと、、、」
「アンドレアさんがお礼も出来なくて申し訳ないと、、、で、そろそろ戻らないと、と言ってますので戻ります、またお礼に来ます」
「そう、、お礼なんか気にしなくていいわ、また来てください」
「ありがとうございます、また来ますね」
「気を付けてね、クロエちゃんもまた来てお話しましょ」
「絶対来ます」
「では戻ります、お世話様でした」
≪転異≫
「行きましょう」
「有村さん、このことは内緒でお願いします」
「言って誰が信じると思うの?」
「はは、、ではまた」
、、、、、、、、、、
「、、、、、今の事は本当の事か?」
「はい、、とにかくギルタンに行きましょう、馬車を取ってきます、それと服を着替えないと、、、」
「おお、そうだった、、変わった服だな、生地はとてもいいもののようだ、これは何でできてるのだ?」
「さあ、僕にもわかりません」
「クロエ?大丈夫?」
「うん、大丈夫、不思議な所だったね、匂いが好きじゃないけど、、」
「あ、、盗賊たちまだいた、、アンドレアさんどうします?」
「どうします?って連れて行くしかあるまい」
「わかりました、幸い馬車も余ってますので乗せて行きましょう、僕はそっちで監視しますね」
「わかった、頼む」
「私もそっちに行く」
「クロエ、、、」
「さっきの話聞きたいもん」
「仕方ないなあ、、」
、、、、、、、、、、、、、、、
「さあ着いたぞ」
「ここがグスタク領の領都か、剣術の盛んな町なんだよね?」
「そうだ、ここの領主はあまり魔法が得意ではないからな」
「では僕は門番さんにこいつらを引き渡して来ます」
「ならおれも行くぞ、そのほうが話が早い」
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