上 下
99 / 120
罰ゲームから始まる恋2

ライブ

しおりを挟む
俺たちは幸谷駅で降りて今ジティモールへと歩いている。

マナがそういえばと切り出して、映画何みるか言ってなかったわねと言った。

俺はそうだなと言って何をみるのか尋ねた。

「ビリギャルよ、学年成績ビリのギャルが努力して慶應大学に受かる話よ」


「ああ、それ俺も見たかったんだ。
どうやったら底辺から這い上がって慶應大学に合格できたのか
家庭も崩壊しかけてたらしいし、ビリギャルのストーりーに興味がある」

『マジで金髪ギャルが名門慶應大学手に受かるなんて信じられないんだよなー
まぁ合格したってことは相当努力したんだろう俺の数学勉強以上に』

知っているのねと、マナは特に驚きもせずに言って、

「じゃー決まりね、ライブ終わったあとチケットを買いに行こう」

俺たちはそんなことを話しているとジティモールが見えてきた。

俺たちそのまま中に入り、ライブが行われる会場に向かった。

会場に着くと、たくさんの人がチケット売り場に並んでいた。

「すごい並んでるわね、まさか平日なのにこんなに人気だと思わなかったわ」

「多分万理華のファンが多いからな、それでさらにファンが増えたんだと思う」

マナはへぇーそんなに万理華そんなに人気あるんだと言って、チケット売り場の前で瑠璃が来るのを待った。

数分経って可愛らしい声で、

「マナちゃんと希堂くんお待たせ」

パタパタと小走りで走りながら来た。

「いやそんなに待ってないぞ、それより早く並ぼーぜ」

俺はワクワクして待ち切れないかのように言った。

瑠璃は微笑を浮かべながら、

「そうだね、早く並ぼう」

俺たちはチケット売り場に並んだ。

黒髪のストレートヘアで目がキリッとし美人がホクホク顔で通り過ぎた。

『ん?あれって近衛さんじゃないか?
いやきのうせいか、だってあの子のお嬢様の近衛さんがこんなちっちゃなライブに来るはずないよな』

俺はきのうせいだと思い順番が来るのを待った。

20分ぐらい並びようやく俺たちの番が来て、チケットを買った。

俺はリュックにたまたま入っていたサリウムの一つをマナに渡した。マナはありがと言って、それを受け取り、正面をむきライブが始まるのを待った。

「今回新曲やるかな?まりっかちゃん今回裏センターだから見たいなー」

瑠璃は期待感を出しながら言った。

「やるんじゃないか、新曲にはちょうどいい時期だし」

俺は瑠璃の方を向いて言った。

そうだよねー、楽しみだなーと笑顔を浮かべながら言った。

『本当に楽しみな顔してるな。俺と話すときもそんな表情してくれないかな』

俺はそんなこと思っているとライブが始まった。
最初は2人セゾンという歌を歌いながら出てきた。

この曲はセンターが卒業してから誰がセンターをやるか決まってなかったがどうやらまりっかがやるらしく、センターで手を振っている。

るりを見るとまりっかがセンターをやることに感動してる様子だった。

ひかるも楽しそうに笑顔を辺りに振りまきながら踊っている。

『この曲いいよなー、一緒に季節を過ごしていた人がいてその人お陰で変わって自分の殻を破って君に連れられるところとか、一瞬一瞬が重要な時間なんだよと教えてくれる』

俺はサリウムを振りながら思っていた。

『ひかる俺に今ウィンクしてくれた。やべー思わず手を振っちゃったよ、ひかるの笑顔可愛かったなー』

曲が終わるとキャプテンが前に出てきて、

「流山娘です、きょうは来てくださってありがとうございます」

『確か菅井様だよな、お嬢様でファンの間で有名な、雰囲気や小言葉からお嬢様感が伝わってくる』

俺は新曲はまだまだかと待ちわびていた。

すると菅井様はお上品な笑顔をしながら

「次の曲が新曲になります、踊りが激しく何度も失敗しましたが今日ここで見せられるまでになりました聞いてください、黒い羊」

ダークな音が流れて、センターにひかるが来る

ひかるの目には力がこもっていた。
そして背には合わないほどのダイナミックなダンスを披露する。

『かっこいいな、ほんとダンスすると雰囲気変わるよな。
あんな妹ぽっかたひかるがあんなに激しくダンスをするなんて』

隣のマナを見るとひかるのダンスに目を奪われてサリウムを振っていた。

万理華もキレのあるダンスを披露している。

この曲は組織としてダンスが完成されていた。

そして何よりもひかるの表現力には目を見張るものがあった。
特に何回も弾き飛ばされてヘトヘトになりながらも目に力が篭った表情に俺は感嘆のため息を漏らした。

そして最後ひかるはメンバーを引き連れるように舞台裏にさっていた。

俺たちはその世界観に魅了されて、暫くそのよそんに浸かっていた。

『はぁーひかるかっこよかったなー、今日のダンスはいつも以上にキレッキレダンスだったな。』

俺は満足でお腹いっぱいになった。
しおりを挟む

処理中です...