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終章 決起
33.南都の決起
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西の果てで動乱が起こっている中で、南の都市では虐げられた民衆が結託し、烈王の駐留兵を圧倒しつつあった。
ことの発端は、新王が現れたことだ。彼は突如として略奪され尽くされ、地に打ちひしがれていた民衆に希望の光を与えた。流星。彼の存在は、まさに流れ落ちていく星ようだ。
急に姿を現し、民衆が狼藉者に襲われている所を救いだした。
やがて彼を信奉する者が現れ出し、ともに戦う者が出てきた。彼らは義勇兵を名乗り、南都の烈王の兵を襲撃し、
勢力を拡大しつつあった。
南都の小競り合いは、日を重ねるごとに大きくなり烈王の兵は抑えきれなくなった。ついに都の六割は義勇兵の手
に渡った。
都の西部。ここに大広場があった。かつて南の王が侵攻してきた敵を打ち負かし、勝利宣言をした土地だ。中央に
記念碑が立てられている。この地に義勇兵は集まった。大事な決起集会がある。
総勢一万人。広場に収まらず、外にも押し掛ける始末だ。ここで新王が決起の言葉を述べる。決起は自然な口調で始める。誰もが深々と王の言葉に耳を傾ける。これまでの苦労、痛みを彼は民衆の心に訴える。そして苦しみが開放
される時が来たと告げた。
「今こそ不当に取られた土地を、資産を、家族を取り戻す時が来たのだ!」
「全員、奮起せよ!」
流星の拳が頭上高くに振り上げられる。彼の言葉に、義勇兵がオオという喚声をもって応える。
「奮起せよ!」
この言葉は幾度となく、こだまし連呼される。
一万人の歓声に全員が酔いしれ、この中に誰かが敵の回し者だったとしても、一向に気づかれるはずがなく、歓声の合間にするすると魔の手は流星のそばまで来ていた。
暗殺者は、ごく自然に集団の間を縫い前へ前へと進み出でた。やがて新王流星と彼の距離はごく近くまで来た。彼
はスッと懐に隠していた小型の弩を取り出す。この時代の暗殺者が使う至近距離から確実に獲物を仕留める武器だ。
流星自身、集会の熱気にのまれていた。彼に理性を取り戻させたのはあの『影』だった。
『気を付けろ』
彼の心に影は言う。
『目の前にいる餌に群がる大勢の鳩の中に、毒を盛った蛇が潜んでいるぞ』
「何、誰だ?」
流星は心で影と会話する。
『よく目の前を落ち着いてみろ。違うやつがいるではないか』
彼の目は前後左右を見尽くす。怪しげなやつを見出そうとした。
『ただ眼で見るのでだめだ。よく吟味しながら見るのだ』
意味深な影の言葉に、流星は精神を集中させる。悪がこの中に潜んで、俺の命を狙っている。誰だ? いった
い誰なのだ?
彼の眼光は鋭く光を帯びていた。
ほどなくして彼は蛇を捉える。造作もないことだった。王の五感を駆使すれば、悪しき企みをしている者など一発
でわかった。
いた、やつだ。あの澱んだ目。何かがおかしい。熱狂した集団が、あいつだけ一人酔っていない。場の空気とは別
の世界に身を置いている。やつだ。やつに神経を集中させろ。
彼の心は一点に絞られる。
蛇はあいつだ。
暗殺者は流星をちらりと一瞥する。目標を捉え、狙撃のタイミングをうかがっている。流星もまた相手を悟ってい
ないふりをする。近くまで来て何で自分を殺そうとしているか分かった。流浪人時代に、一度だけ手にしたことがあ
る。あれは弩だ。弓より早いため、極めて殺傷能力は高い。矢か石を装填し、素早く発射し当たれば能力次第では即
死させることも可能だ。
時が来た。それを互いに感じたのは同時だっただろう。
暗殺者の弩が威力を発揮するのと、流星が守りの構えを取ったのは同時だ。勝敗を付けたのは相手の動きを予想し
ていたかどうかだ。
流星は見事に相手の矢を跳ね返した。予期せぬ暗殺者にようやく近くにいた民衆も気づき、この者を押さえつけた。
「おとなしくしろ!」
「この不届き者が」
「殿下、申し訳ありません。この者は一体どうします?」
「この者の首を刎ね、敵の陣地に投げかけよ。やつらに己の愚かさを分からせてやれ」
は、と近くにいた側近が言うと、暗殺者は連れて行かれた。ざわめいた群衆たちに流星は語りかける。この窮地も
また利用できる。どんな状況も利用しない手はない。すべては仇を討つためだ。手段を選んでいる暇はない。今は乱
世なのだ。
「かの敵が差し向けた暗殺者は、失敗した。これが何を意味するのか? それはとても大きい! 私が――私が、義
に立つ王だということだ!」
言葉は、民衆の心へ緩やかな川の流れのように浸透していく。
「もし、私が義に立たぬ王――不義の王だったなら、今の矢は胸を貫き死んでいたはずだ。さもあろう。突然現れた
男が、新王など誰が初め信じようか? その疑念最も。だがあなたたちの中に少しでもあった疑いは、これで晴れた
はずだ。私こそが伍の王なのだ」
誰もが壇上に立つ者の存在に神秘性を感じていた。そこにいるのは人ではない。彼は自分たちとは違う存在で、確
かに付いていくべきベールを持っている。王の証とは、このように見えない覆いに包まれている者を指し示す。
全員が万雷の拍手とともに流星を王と認知した。この日の集会は、南都やその周辺都市にまで広がり、国を超えあ
らゆる国へと伝わっていく。
ことを成しえた彼らの行動は稲妻のように素早い。
都の要所を奪還した彼らは烈王軍がのさばる王宮を包囲し、敵と交戦した。烈王軍は、無数の義勇兵の勢いにのま
れ、気づいたときには屍と化していた。電光石火の早業で、応急を取り返した彼らは対外的に、伍国の復権を掲げ
る。証として、王宮から赤き竜の旗にとって代わり、紫の鳳凰の旗が掲げたのだ。
両軍の状況は一変する。烈王軍は、一気に士気を失い、慌てふためき東を目指して逃げ去っていった。流星の集会
からわずか三日ほどの出来事だった。
西の果てで和議が成立していた。烈王軍は、南で小競り合いが起こっている程度の認識でいた。彼らの思惑では、まずは東の地に戻る途上で南の地で食料を得て、悠々と帰還する楽観的な空気が蔓延していた。
敵のその場限りの対応に、流星はこの機を逃さない。伝令を西に出した。西と南で東の敵を挟撃しようという打電
だ。
伝令が都を立ってほどなく流星のもとに、西王から手紙が届く。
「早いな」
「昨日伝令を使わせたばかり」
「恐らくこの事態を予期していたのだろう。烈王は、己の兵を顧みない男。部下の食糧も確保もせず、前ばかりを走
る男。背後で騒ぎを起こせば、ひとたまりもないと」
「まさか――」
横にいた役人は、言葉を失った。牢や、遠くに逃げていた伍王の高官たちを流星は呼び戻した。何分決起した民衆
は政治を知らない。流星自身も政治を動かした経験すらない。逃げたとはいえ経験のある者を復職させなければ、国
は成り立たない。
彼らがこの王宮にて流星の手となり足となる存在だった。
「食えない御仁だ。わざわざ烈王のいいようにやらせ、勢いが途絶えるまで辛抱し、一気に攻めに転じる。敵に回し
たくはない」
「はい、ここは壱の国と連携し、敵を挟撃するのがよろしいかと」
「恐らく七道だろう」
彼は目の前の地図を指さし言った。
七道は、七か国に行き来する者が必ずや通る要所だ。旅人たちは七道で自分たちの行き先を言い、ともに旅して来た者と別れ、これから旅する者を選ぶ。七つの道があり、七通りの人生があると言われる。行く末に何があるかは、行ってみて分かる。
七道を制する者は天下を制すると言われ、今は壱の国の領土だった。壱の国が、他国に増して強いのはこのことに由来している。
「この地より直接火都に戻ろうにも蓄えがない烈王軍は、一度南都に寄るだろう」
おっしゃる通りで、と部下は言う。
「ならわが軍が南都へと続く道を封鎖し、周辺国もこれに倣えば、烈王軍は、必死」
「まさしくその通りでございます」
違う部下が言う。こいつらは王に相槌を打つことしか能がないのか、と流星は内心思っていた。おそらく己の身が大事なのであろう。
「まあいい。西王に相分かったと知らせるように」
王の言葉に、皆が動き出す。王の力はかくも偉大だと初めて流星は痛感していた。
ことの発端は、新王が現れたことだ。彼は突如として略奪され尽くされ、地に打ちひしがれていた民衆に希望の光を与えた。流星。彼の存在は、まさに流れ落ちていく星ようだ。
急に姿を現し、民衆が狼藉者に襲われている所を救いだした。
やがて彼を信奉する者が現れ出し、ともに戦う者が出てきた。彼らは義勇兵を名乗り、南都の烈王の兵を襲撃し、
勢力を拡大しつつあった。
南都の小競り合いは、日を重ねるごとに大きくなり烈王の兵は抑えきれなくなった。ついに都の六割は義勇兵の手
に渡った。
都の西部。ここに大広場があった。かつて南の王が侵攻してきた敵を打ち負かし、勝利宣言をした土地だ。中央に
記念碑が立てられている。この地に義勇兵は集まった。大事な決起集会がある。
総勢一万人。広場に収まらず、外にも押し掛ける始末だ。ここで新王が決起の言葉を述べる。決起は自然な口調で始める。誰もが深々と王の言葉に耳を傾ける。これまでの苦労、痛みを彼は民衆の心に訴える。そして苦しみが開放
される時が来たと告げた。
「今こそ不当に取られた土地を、資産を、家族を取り戻す時が来たのだ!」
「全員、奮起せよ!」
流星の拳が頭上高くに振り上げられる。彼の言葉に、義勇兵がオオという喚声をもって応える。
「奮起せよ!」
この言葉は幾度となく、こだまし連呼される。
一万人の歓声に全員が酔いしれ、この中に誰かが敵の回し者だったとしても、一向に気づかれるはずがなく、歓声の合間にするすると魔の手は流星のそばまで来ていた。
暗殺者は、ごく自然に集団の間を縫い前へ前へと進み出でた。やがて新王流星と彼の距離はごく近くまで来た。彼
はスッと懐に隠していた小型の弩を取り出す。この時代の暗殺者が使う至近距離から確実に獲物を仕留める武器だ。
流星自身、集会の熱気にのまれていた。彼に理性を取り戻させたのはあの『影』だった。
『気を付けろ』
彼の心に影は言う。
『目の前にいる餌に群がる大勢の鳩の中に、毒を盛った蛇が潜んでいるぞ』
「何、誰だ?」
流星は心で影と会話する。
『よく目の前を落ち着いてみろ。違うやつがいるではないか』
彼の目は前後左右を見尽くす。怪しげなやつを見出そうとした。
『ただ眼で見るのでだめだ。よく吟味しながら見るのだ』
意味深な影の言葉に、流星は精神を集中させる。悪がこの中に潜んで、俺の命を狙っている。誰だ? いった
い誰なのだ?
彼の眼光は鋭く光を帯びていた。
ほどなくして彼は蛇を捉える。造作もないことだった。王の五感を駆使すれば、悪しき企みをしている者など一発
でわかった。
いた、やつだ。あの澱んだ目。何かがおかしい。熱狂した集団が、あいつだけ一人酔っていない。場の空気とは別
の世界に身を置いている。やつだ。やつに神経を集中させろ。
彼の心は一点に絞られる。
蛇はあいつだ。
暗殺者は流星をちらりと一瞥する。目標を捉え、狙撃のタイミングをうかがっている。流星もまた相手を悟ってい
ないふりをする。近くまで来て何で自分を殺そうとしているか分かった。流浪人時代に、一度だけ手にしたことがあ
る。あれは弩だ。弓より早いため、極めて殺傷能力は高い。矢か石を装填し、素早く発射し当たれば能力次第では即
死させることも可能だ。
時が来た。それを互いに感じたのは同時だっただろう。
暗殺者の弩が威力を発揮するのと、流星が守りの構えを取ったのは同時だ。勝敗を付けたのは相手の動きを予想し
ていたかどうかだ。
流星は見事に相手の矢を跳ね返した。予期せぬ暗殺者にようやく近くにいた民衆も気づき、この者を押さえつけた。
「おとなしくしろ!」
「この不届き者が」
「殿下、申し訳ありません。この者は一体どうします?」
「この者の首を刎ね、敵の陣地に投げかけよ。やつらに己の愚かさを分からせてやれ」
は、と近くにいた側近が言うと、暗殺者は連れて行かれた。ざわめいた群衆たちに流星は語りかける。この窮地も
また利用できる。どんな状況も利用しない手はない。すべては仇を討つためだ。手段を選んでいる暇はない。今は乱
世なのだ。
「かの敵が差し向けた暗殺者は、失敗した。これが何を意味するのか? それはとても大きい! 私が――私が、義
に立つ王だということだ!」
言葉は、民衆の心へ緩やかな川の流れのように浸透していく。
「もし、私が義に立たぬ王――不義の王だったなら、今の矢は胸を貫き死んでいたはずだ。さもあろう。突然現れた
男が、新王など誰が初め信じようか? その疑念最も。だがあなたたちの中に少しでもあった疑いは、これで晴れた
はずだ。私こそが伍の王なのだ」
誰もが壇上に立つ者の存在に神秘性を感じていた。そこにいるのは人ではない。彼は自分たちとは違う存在で、確
かに付いていくべきベールを持っている。王の証とは、このように見えない覆いに包まれている者を指し示す。
全員が万雷の拍手とともに流星を王と認知した。この日の集会は、南都やその周辺都市にまで広がり、国を超えあ
らゆる国へと伝わっていく。
ことを成しえた彼らの行動は稲妻のように素早い。
都の要所を奪還した彼らは烈王軍がのさばる王宮を包囲し、敵と交戦した。烈王軍は、無数の義勇兵の勢いにのま
れ、気づいたときには屍と化していた。電光石火の早業で、応急を取り返した彼らは対外的に、伍国の復権を掲げ
る。証として、王宮から赤き竜の旗にとって代わり、紫の鳳凰の旗が掲げたのだ。
両軍の状況は一変する。烈王軍は、一気に士気を失い、慌てふためき東を目指して逃げ去っていった。流星の集会
からわずか三日ほどの出来事だった。
西の果てで和議が成立していた。烈王軍は、南で小競り合いが起こっている程度の認識でいた。彼らの思惑では、まずは東の地に戻る途上で南の地で食料を得て、悠々と帰還する楽観的な空気が蔓延していた。
敵のその場限りの対応に、流星はこの機を逃さない。伝令を西に出した。西と南で東の敵を挟撃しようという打電
だ。
伝令が都を立ってほどなく流星のもとに、西王から手紙が届く。
「早いな」
「昨日伝令を使わせたばかり」
「恐らくこの事態を予期していたのだろう。烈王は、己の兵を顧みない男。部下の食糧も確保もせず、前ばかりを走
る男。背後で騒ぎを起こせば、ひとたまりもないと」
「まさか――」
横にいた役人は、言葉を失った。牢や、遠くに逃げていた伍王の高官たちを流星は呼び戻した。何分決起した民衆
は政治を知らない。流星自身も政治を動かした経験すらない。逃げたとはいえ経験のある者を復職させなければ、国
は成り立たない。
彼らがこの王宮にて流星の手となり足となる存在だった。
「食えない御仁だ。わざわざ烈王のいいようにやらせ、勢いが途絶えるまで辛抱し、一気に攻めに転じる。敵に回し
たくはない」
「はい、ここは壱の国と連携し、敵を挟撃するのがよろしいかと」
「恐らく七道だろう」
彼は目の前の地図を指さし言った。
七道は、七か国に行き来する者が必ずや通る要所だ。旅人たちは七道で自分たちの行き先を言い、ともに旅して来た者と別れ、これから旅する者を選ぶ。七つの道があり、七通りの人生があると言われる。行く末に何があるかは、行ってみて分かる。
七道を制する者は天下を制すると言われ、今は壱の国の領土だった。壱の国が、他国に増して強いのはこのことに由来している。
「この地より直接火都に戻ろうにも蓄えがない烈王軍は、一度南都に寄るだろう」
おっしゃる通りで、と部下は言う。
「ならわが軍が南都へと続く道を封鎖し、周辺国もこれに倣えば、烈王軍は、必死」
「まさしくその通りでございます」
違う部下が言う。こいつらは王に相槌を打つことしか能がないのか、と流星は内心思っていた。おそらく己の身が大事なのであろう。
「まあいい。西王に相分かったと知らせるように」
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