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第1章 世界の理
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夜、凱旋式を終え宮殿の中庭では盛大な戦勝祝賀会が行われていた。だが参列者は騎士や名のある貴族といった者ばかりである。互いに労をねぎらっていた。そこに勝利の女神である西王はいない。
式の後、西王は自身の住まいである執政府に早々とこもってしまった。彼女は自身の仕事を終えると、後の会合には出席しなかった。
聖女は奥の食卓の間で懇意にしているお伽衆と話をしていた。祝賀会は、形式的なものだったし、聖女は頻繁に外に出ない。
笑いと喚声が響き渡る中庭とは別に、至って静寂な会合である。ある意味密会に近い。
テーブルに女七人、左右に座り中央に聖女がいた。晩餐はメインの肉料理に差し掛かっていた。
「本日の凱旋式ときたら、素晴らしいものでしたわ」
「ええ、本当に」
気品のある婦人たちによる優雅な晩餐が展開していた。場に相応しい人々ばかりがそろっていた。
「陛下のあのお言葉……私、涙があふれそうになりましたわ」
希和子は自身の右側にいる緑のドレスに身を包んだふくよかな婦人の方を向く。
「ありがとう。あの、王に話しかけていたとき、緊張しておりました」
「そんな、とんでもない。ご立派でしたわ」
婦人はぐずった。希和子はすっと自身のハンカチを差し出す。
「まあ栄子さんは、またそう泣かれるから」
別のお伽衆が栄子と呼ばれた婦人をなじる。
「だって私こんなにうれしいことはございませんのよ」
ぐずぐずと鼻をすすり続けて言う。
「陛下が小さき時よりお慕い申し上げ、昨年の成人の儀を始め数々の陛下の立ち振る舞い見ておりましたが、もう立派で……」
栄子があまりにも泣き出すので晩餐会は、妙にしんみりしてしまった。流れを変えようと、お伽衆の一人が今気づいたかのように別の者に話をふる。
「あら、祥子さん。先ほどからお話になされませんのね?」
一同の視線が希和子の左側にいる婦人に注がれる。青いドレスに身を包んだ華奢な体、色白い素肌、すっと通った鷲鼻。ゆったりとした面持ち。七人いるお伽衆の中で、際立っているのが祥子だった。
珍しく静かに食事をしているので、余計目立っていた
祥子は口角を上げ、さわやかな笑顔で対応した。動作の一つ一つが自然なので、思わずほんのりと見とれてしまう。
「あまりにも私、りりしい陛下のお姿を、お姿をね」
パッと下を向いて言うのをためらった。白い素顔がホッテリと赤くなっていた。
「私、思わず転んでしまいましたの……」
ふふっと祥子は恥ずかしそうに笑う。手で口元を覆うとしたが、透き通った指筋の間から笑みがあふれてやまなかった。
「まあ」
「あなたのような、しっかりした方でもそんなことありますのね」
対面にいたお伽衆が、くすりと笑っていた。
「あんな経験滅多にありませんもの。おかげさまでスカートが裂けるしまいましてよ。こちらに上がる前に急いで変えてきましたの」
あら、と自然な調子で相槌が入る。会話は滑らかな調子で続く。
気品ある優雅な晩餐会、というのが表向きの会合で裏では抜け目のない駆け引きが行われていた。
お伽衆は、騎士や貴族といった位の高い地位の婦人の中で評判のいいものが七人選出されこうして聖女希和子の元に集った。七人全員で話し合うこともあれば、個別に内々でやり取りすることもある。
小さな集団にも、やはり派閥があって希和子にも分からない政治の駆け引きというものがあった。ただ全員が集まる席の場では、表面上は仲良くするのだ。ここでの抜け駆けは許されないし、暗黙のルールとなっていた。
だが、今日はいくらか違う様相を見せる。ルールを破ったのは祥子だった。
「陛下」
デザートのラザニアが、芳しい香りを漂わせる中はっきりと引き締まった声が食卓の間に響き渡る。
「実はわたくしの方からぜひお渡ししたいものがあります」
にこやかに笑う祥子に、希和子は何かしらとだけ興味ありげに返事をする。だが周りの空気は、ピリッとした雰囲気になった。まるでガラスが床に落ちて割れた時の音がしているようだ。
だが場の雰囲気を気にせず、祥子は自身のハンドバッグから紫の小さな箱を取り出す。
ぱかりと箱が開くと中には、銀の懐中時計が入っている。
「時計が欲しいと言われたので、探しましたら品が手に入りましたの。ぜひお召しくださいませ」
対面にいたお伽衆たちが、祥子に何か言おうとした。多分きっと牽制をするつもり何だろう。出過ぎた真似をしたから。
「ありがとう。ぜひ付けて見ようかしら?」
希和子はさっと機転を利かせて、そうと祥子に助け舟を出す。
「ええ、いいですわ。お取り付け致しますわ」
席から立ちあがり、祥子は希和子の後ろに回り込み首に時計を取り付けた。
「みなさん、似合いますかしら?」
気軽に話を振って、どんな返事がくるか分かっていた。わあっとお伽衆から軽い歓声が上がった。結局こんな風にやればいい。皆が喜んでやれるように上手くまとめていけばいい。
希和子は自身の存在が、何か見えない力に利用されているのだと理解している。例えば政治であったり、欲であったり、見栄のようなもの。聖女という権威ある者に寄り添い自分たちの力を誇示することは、決しておかしくない。そこは希和子も大人だった。自分だって王や、議会の力を利用して権威を保っているのだし、お互いさまなのだ。
ただ自分には、理解はできてもしっくりこない。なぜそう感じるのか説明できる自信はなかった。
晩餐会が終わって、希和子はお伽衆を宮廷の入り口まで見送る。
立派な大理石の支柱が四本あって、中央には円形の紋様が描かれていた。太陽に似た曽於紋様の前で足を止める。
「では、みなさん。ごきげんよう」
希和子は、聖女らしい清らかな声色で全員に挨拶をした。
全員がにこやかに笑う。そして口々に「ごきげんよう」と言って迎えの馬車に乗り込んでいった。
自身の寝所に従者を引き連れ戻ろうとしたとき、背後から声をかけられる。
祥子だった。
「申し訳ありません。陛下、おひとつよろしいかしら?」
「あら? なーに?」
祥子はすすっと希和子の近くに寄り沿うと、ひそひそと耳打ちをした。
「本日の例の件、お忘れですか?」
希和子は、その言葉を聞いて、あっとなって目を輝かせた。
「大丈夫。用意は整っております。仔細は、箱の中をご覧にあそばせ」
「ありがとう」
小さな会話だから大丈夫だ。これから夜に行うことが、決して露見することはない。
「あなた、馬車は? 待たせて悪いじゃない?」
ふふ、私はいつも歩いて来ていますのよと、相変わらず気立てのいい返事した。
式の後、西王は自身の住まいである執政府に早々とこもってしまった。彼女は自身の仕事を終えると、後の会合には出席しなかった。
聖女は奥の食卓の間で懇意にしているお伽衆と話をしていた。祝賀会は、形式的なものだったし、聖女は頻繁に外に出ない。
笑いと喚声が響き渡る中庭とは別に、至って静寂な会合である。ある意味密会に近い。
テーブルに女七人、左右に座り中央に聖女がいた。晩餐はメインの肉料理に差し掛かっていた。
「本日の凱旋式ときたら、素晴らしいものでしたわ」
「ええ、本当に」
気品のある婦人たちによる優雅な晩餐が展開していた。場に相応しい人々ばかりがそろっていた。
「陛下のあのお言葉……私、涙があふれそうになりましたわ」
希和子は自身の右側にいる緑のドレスに身を包んだふくよかな婦人の方を向く。
「ありがとう。あの、王に話しかけていたとき、緊張しておりました」
「そんな、とんでもない。ご立派でしたわ」
婦人はぐずった。希和子はすっと自身のハンカチを差し出す。
「まあ栄子さんは、またそう泣かれるから」
別のお伽衆が栄子と呼ばれた婦人をなじる。
「だって私こんなにうれしいことはございませんのよ」
ぐずぐずと鼻をすすり続けて言う。
「陛下が小さき時よりお慕い申し上げ、昨年の成人の儀を始め数々の陛下の立ち振る舞い見ておりましたが、もう立派で……」
栄子があまりにも泣き出すので晩餐会は、妙にしんみりしてしまった。流れを変えようと、お伽衆の一人が今気づいたかのように別の者に話をふる。
「あら、祥子さん。先ほどからお話になされませんのね?」
一同の視線が希和子の左側にいる婦人に注がれる。青いドレスに身を包んだ華奢な体、色白い素肌、すっと通った鷲鼻。ゆったりとした面持ち。七人いるお伽衆の中で、際立っているのが祥子だった。
珍しく静かに食事をしているので、余計目立っていた
祥子は口角を上げ、さわやかな笑顔で対応した。動作の一つ一つが自然なので、思わずほんのりと見とれてしまう。
「あまりにも私、りりしい陛下のお姿を、お姿をね」
パッと下を向いて言うのをためらった。白い素顔がホッテリと赤くなっていた。
「私、思わず転んでしまいましたの……」
ふふっと祥子は恥ずかしそうに笑う。手で口元を覆うとしたが、透き通った指筋の間から笑みがあふれてやまなかった。
「まあ」
「あなたのような、しっかりした方でもそんなことありますのね」
対面にいたお伽衆が、くすりと笑っていた。
「あんな経験滅多にありませんもの。おかげさまでスカートが裂けるしまいましてよ。こちらに上がる前に急いで変えてきましたの」
あら、と自然な調子で相槌が入る。会話は滑らかな調子で続く。
気品ある優雅な晩餐会、というのが表向きの会合で裏では抜け目のない駆け引きが行われていた。
お伽衆は、騎士や貴族といった位の高い地位の婦人の中で評判のいいものが七人選出されこうして聖女希和子の元に集った。七人全員で話し合うこともあれば、個別に内々でやり取りすることもある。
小さな集団にも、やはり派閥があって希和子にも分からない政治の駆け引きというものがあった。ただ全員が集まる席の場では、表面上は仲良くするのだ。ここでの抜け駆けは許されないし、暗黙のルールとなっていた。
だが、今日はいくらか違う様相を見せる。ルールを破ったのは祥子だった。
「陛下」
デザートのラザニアが、芳しい香りを漂わせる中はっきりと引き締まった声が食卓の間に響き渡る。
「実はわたくしの方からぜひお渡ししたいものがあります」
にこやかに笑う祥子に、希和子は何かしらとだけ興味ありげに返事をする。だが周りの空気は、ピリッとした雰囲気になった。まるでガラスが床に落ちて割れた時の音がしているようだ。
だが場の雰囲気を気にせず、祥子は自身のハンドバッグから紫の小さな箱を取り出す。
ぱかりと箱が開くと中には、銀の懐中時計が入っている。
「時計が欲しいと言われたので、探しましたら品が手に入りましたの。ぜひお召しくださいませ」
対面にいたお伽衆たちが、祥子に何か言おうとした。多分きっと牽制をするつもり何だろう。出過ぎた真似をしたから。
「ありがとう。ぜひ付けて見ようかしら?」
希和子はさっと機転を利かせて、そうと祥子に助け舟を出す。
「ええ、いいですわ。お取り付け致しますわ」
席から立ちあがり、祥子は希和子の後ろに回り込み首に時計を取り付けた。
「みなさん、似合いますかしら?」
気軽に話を振って、どんな返事がくるか分かっていた。わあっとお伽衆から軽い歓声が上がった。結局こんな風にやればいい。皆が喜んでやれるように上手くまとめていけばいい。
希和子は自身の存在が、何か見えない力に利用されているのだと理解している。例えば政治であったり、欲であったり、見栄のようなもの。聖女という権威ある者に寄り添い自分たちの力を誇示することは、決しておかしくない。そこは希和子も大人だった。自分だって王や、議会の力を利用して権威を保っているのだし、お互いさまなのだ。
ただ自分には、理解はできてもしっくりこない。なぜそう感じるのか説明できる自信はなかった。
晩餐会が終わって、希和子はお伽衆を宮廷の入り口まで見送る。
立派な大理石の支柱が四本あって、中央には円形の紋様が描かれていた。太陽に似た曽於紋様の前で足を止める。
「では、みなさん。ごきげんよう」
希和子は、聖女らしい清らかな声色で全員に挨拶をした。
全員がにこやかに笑う。そして口々に「ごきげんよう」と言って迎えの馬車に乗り込んでいった。
自身の寝所に従者を引き連れ戻ろうとしたとき、背後から声をかけられる。
祥子だった。
「申し訳ありません。陛下、おひとつよろしいかしら?」
「あら? なーに?」
祥子はすすっと希和子の近くに寄り沿うと、ひそひそと耳打ちをした。
「本日の例の件、お忘れですか?」
希和子は、その言葉を聞いて、あっとなって目を輝かせた。
「大丈夫。用意は整っております。仔細は、箱の中をご覧にあそばせ」
「ありがとう」
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