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第二章 復讐
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記録十六
日付:二〇二三年七月十六日
時刻:午後四時
場所:東京都練馬区上石神井町一‐四十‐二十 石神井公園
横やりが入ったが、私はやるべきことをすべく出かけた。
さとみの件について、騒動が鎮火した頃合いを見図り、私は練馬区石神井町にある石神井公園に来ていた。ここには野外ステージがある。日中は何がしかのイベントに使われるのだろう。
私は茂みに隠れて人を待っていた。優里の情報が正しければ、吉森さとみはこの時間にここに来ることがある。近くのビジネスホテルに住んで現場に張り込んでいたが、とうとう成果が出た。
日も暮れかかっている夕方に一人のスタイルいい女が辺りを気にしながらやってきた。周囲を確認して隅の方にベンチに座る。
誰かと待ち合わせをしているわけでもなく、漫然と誰もいない目の前のステージを見ていた。野外ステージはさとみが芸能活動を始めるうえできっかけとなった場所だ。
頃合いか。
私は茂みから出て女に近づいた。
「突然すみません。吉森さとみさんですよね?」
私は公園で座っているさとみに声をかける。
身長百六十五cm、体重四十五キロ。長い脚の先に金のヒール。ただ羽織物はグレーのパーカーはCM起用ランキング一位を取った吉森さとみには似合わない格好だ。
ドキッとさとみは体を震わせ視線を逸らす。芸能人は洗練されすぎて他の人と雰囲気が違うからフードとサングラスで顔を隠しても分かってしまう。
「誰?」
ぶっきらぼうな物言いだ。
「女優の吉森さとみさん、ですよね?」
私は嫌らしく再度聞いた。
「違います」
さとみは顔を覆うばかりのサングラスをかけなおし、身を縮めるようなそぶりを取る。
「隠しても無駄ですよ。今ずいぶん大変ですよね。芸能人は何かあると叩かれる。ただ、あなたの場合は自業自得かな」
「何なのよ! マスコミ? いい加減にしてよ! あんたらマスゴミがあることないこと書くから! こんな目に遭っているんじゃないの!」
全く反省していないな。
加害者は被害者性を持つことがあるが、他の三人に劣らずに高そうだ。
「お子さんの件、災難でしたね。保全命令をきちんと聞いて守っていれば、あんな目に遭わずに済んだのに。でも感謝してください。私があなたの居場所を夫側にリークして強制執行ができたからよかった」
ネチネチと私は悪口を言い続ける。
「もし、あなたの居場所がわからずに隠れていれば、未成年者誘拐の疑いで刑事告訴されていたでしょう」
「リーク? あんた、何者なの?」
慄然としたさとみの顔を実に痛快だった。喜劇役が多いさとみにしては信じられない表情をしていた。
「すごい。なかなかの顔ですね。これからは悲劇のヒロインで売りに出していくといい。君に次の役回りがあればだけど」
「ふざけんじゃねえ!」
強烈な蹴りがさく裂し、私のみぞおちにクリティカルヒットする。ブフッと私はこれまでにない奇声を上げてうずくまる。
やれやれ凶暴な雌犬だ。
「俺は樫谷正夢。この名前を覚えていないか?」
痛みをこらえながら私は立ち上がる。なんてことない。私はただ捨て台詞を吐きにきただけだ。
「お前とその仲間たちの火遊びに家族を失った遺族の一人だよ」
あ、とさとみは声を開けて目を疑い、パクパクと口を震わせていた。
「あんた、なんで?」
「長かった。二十年だ。北宮弘毅、武田知名、川内猛、吉森さとみ。お前ら四人が私の家に火を付けた。理由は私の家の埋蔵金。そんなものがあると思っていたのか!」
「違う……」
「うちにそんなものはあるわけがない。お前たちはロクに調べず、人から聞いた話を信じていた。
さとみは頭をかかえて、うずくまる。
「何が違う? 全ての人間がお前らの薄汚い行動を見ている。もうすべてが露見してしまった。止められないぞ。聞こえるだろう破滅の足音が……」
連日のようにマスメディアはハイエナのように追い続けてこれまで築き上げた地位や名誉を引きちぎる。子どももそうだ。
「やめて!」
引導を渡してやった。
とうとう勝った。さとみの精神が砕ける音が聞こえた気がした。
私が二十年前に味わった絶望を知るがいい。こうして正義は果たされた。私は勝利の余韻に浸る。
「待ってよ。確かに私たちはあんたの家から盗んだことは認める! でも火を付けたのは私じゃない! 私はただあの子に言われて他のやつらと一緒に運んだだけよ。中身がガソリンだなんて知らなかったのよ!」
「言い訳か。見苦しいぞ」
どいつもこいつも追い詰められると他者のせいにするらしい。
「なーちゃんよ。知っているでしょ!」
ハッと私は振り返る。
「あの子は俺の女だ! あり得ない!」
「あんたの女の話じゃなくて、光奈よ! あの女から話を聞いたんだもの。間違いないわ。すっかり仲良くなって、正夢は思い通りだって! 本当に何にも知らないのね!」
私はグッとさとみのパーカーを掴んだ。ぶん殴りたい気分になったのは久しぶりだ。
「命を助けてやっているだけでもありがたいと思え」
「ハハハ……私も、あんたも、振り回されていただけよ」
背後からさとみの哄笑(こうしょう)が聞こえてきた。
これで復讐は終わりだ。私はようやく幸せな家庭を築ける。
大江戸線両国駅で降りて、駅前のラーメン屋「大泉」で半チャーハンとラーメンを食べてマンションに戻る。
「いいよ。どうしたの?」
「すまないが、右手首を見せてくれ」
そんなはずはない。さとみといい、こないだの女といい。
「やはり。君はニイナで優里だ」
「へッ。何を今さら?」
ホッと私は胸をなでおろしたが、その笑い方が気になった。
「待ってくれ。ペンダントはどうした?」
「なにそれ?」
「あげただろ? 何かあったら君に財産を譲ると遺言書が入っている。無くしたわけじゃないだろう?」
「そうだっけ……後で探しておく」
「無くさないでくれよ」
「大丈夫」
「少し休む。午後九時に例の合図で起こしてくれないか?」
わかった、と優里は言う。
待ってくれ。私は部屋に入り鍵を閉めた。嘘だ。十年前に預けたペンダントを無くすはずがない。さっきあった女が付けていたのは紛れもなく私が挙げたものだ。
まさか本当にサミットであった女が本当に奈々なのか。だとしたら目の前でニイナであり優里を演じている女は何者だ?
へッ。あの笑い方。遠い過去の記憶が蘇る。
なんという。私は愚かなだ。
どっと疲れがあふれた。さとみの言い分は理解した。なーちゃんという呼び名を持つ者は二人いる。姉の希坂光奈(レイナ)。妹の希坂奈々(ニイナ)。養護施設時代、他の子たちが呼んでいた。
頭が痛い。今眠りに落ちたら、私が起きた世界は現実とは限らないかもしれない。私はカメラに残して形にして振り返る。何度も映像を見返して、次をどうするかを決めていく。
いつも寝るのが怖い。ただ今日は復讐をやり遂げて嬉しかった。
一抹の不安があるが、チクッとかすかな触感が右手首に感じていた。
日付:二〇二三年七月十六日
時刻:午後四時
場所:東京都練馬区上石神井町一‐四十‐二十 石神井公園
横やりが入ったが、私はやるべきことをすべく出かけた。
さとみの件について、騒動が鎮火した頃合いを見図り、私は練馬区石神井町にある石神井公園に来ていた。ここには野外ステージがある。日中は何がしかのイベントに使われるのだろう。
私は茂みに隠れて人を待っていた。優里の情報が正しければ、吉森さとみはこの時間にここに来ることがある。近くのビジネスホテルに住んで現場に張り込んでいたが、とうとう成果が出た。
日も暮れかかっている夕方に一人のスタイルいい女が辺りを気にしながらやってきた。周囲を確認して隅の方にベンチに座る。
誰かと待ち合わせをしているわけでもなく、漫然と誰もいない目の前のステージを見ていた。野外ステージはさとみが芸能活動を始めるうえできっかけとなった場所だ。
頃合いか。
私は茂みから出て女に近づいた。
「突然すみません。吉森さとみさんですよね?」
私は公園で座っているさとみに声をかける。
身長百六十五cm、体重四十五キロ。長い脚の先に金のヒール。ただ羽織物はグレーのパーカーはCM起用ランキング一位を取った吉森さとみには似合わない格好だ。
ドキッとさとみは体を震わせ視線を逸らす。芸能人は洗練されすぎて他の人と雰囲気が違うからフードとサングラスで顔を隠しても分かってしまう。
「誰?」
ぶっきらぼうな物言いだ。
「女優の吉森さとみさん、ですよね?」
私は嫌らしく再度聞いた。
「違います」
さとみは顔を覆うばかりのサングラスをかけなおし、身を縮めるようなそぶりを取る。
「隠しても無駄ですよ。今ずいぶん大変ですよね。芸能人は何かあると叩かれる。ただ、あなたの場合は自業自得かな」
「何なのよ! マスコミ? いい加減にしてよ! あんたらマスゴミがあることないこと書くから! こんな目に遭っているんじゃないの!」
全く反省していないな。
加害者は被害者性を持つことがあるが、他の三人に劣らずに高そうだ。
「お子さんの件、災難でしたね。保全命令をきちんと聞いて守っていれば、あんな目に遭わずに済んだのに。でも感謝してください。私があなたの居場所を夫側にリークして強制執行ができたからよかった」
ネチネチと私は悪口を言い続ける。
「もし、あなたの居場所がわからずに隠れていれば、未成年者誘拐の疑いで刑事告訴されていたでしょう」
「リーク? あんた、何者なの?」
慄然としたさとみの顔を実に痛快だった。喜劇役が多いさとみにしては信じられない表情をしていた。
「すごい。なかなかの顔ですね。これからは悲劇のヒロインで売りに出していくといい。君に次の役回りがあればだけど」
「ふざけんじゃねえ!」
強烈な蹴りがさく裂し、私のみぞおちにクリティカルヒットする。ブフッと私はこれまでにない奇声を上げてうずくまる。
やれやれ凶暴な雌犬だ。
「俺は樫谷正夢。この名前を覚えていないか?」
痛みをこらえながら私は立ち上がる。なんてことない。私はただ捨て台詞を吐きにきただけだ。
「お前とその仲間たちの火遊びに家族を失った遺族の一人だよ」
あ、とさとみは声を開けて目を疑い、パクパクと口を震わせていた。
「あんた、なんで?」
「長かった。二十年だ。北宮弘毅、武田知名、川内猛、吉森さとみ。お前ら四人が私の家に火を付けた。理由は私の家の埋蔵金。そんなものがあると思っていたのか!」
「違う……」
「うちにそんなものはあるわけがない。お前たちはロクに調べず、人から聞いた話を信じていた。
さとみは頭をかかえて、うずくまる。
「何が違う? 全ての人間がお前らの薄汚い行動を見ている。もうすべてが露見してしまった。止められないぞ。聞こえるだろう破滅の足音が……」
連日のようにマスメディアはハイエナのように追い続けてこれまで築き上げた地位や名誉を引きちぎる。子どももそうだ。
「やめて!」
引導を渡してやった。
とうとう勝った。さとみの精神が砕ける音が聞こえた気がした。
私が二十年前に味わった絶望を知るがいい。こうして正義は果たされた。私は勝利の余韻に浸る。
「待ってよ。確かに私たちはあんたの家から盗んだことは認める! でも火を付けたのは私じゃない! 私はただあの子に言われて他のやつらと一緒に運んだだけよ。中身がガソリンだなんて知らなかったのよ!」
「言い訳か。見苦しいぞ」
どいつもこいつも追い詰められると他者のせいにするらしい。
「なーちゃんよ。知っているでしょ!」
ハッと私は振り返る。
「あの子は俺の女だ! あり得ない!」
「あんたの女の話じゃなくて、光奈よ! あの女から話を聞いたんだもの。間違いないわ。すっかり仲良くなって、正夢は思い通りだって! 本当に何にも知らないのね!」
私はグッとさとみのパーカーを掴んだ。ぶん殴りたい気分になったのは久しぶりだ。
「命を助けてやっているだけでもありがたいと思え」
「ハハハ……私も、あんたも、振り回されていただけよ」
背後からさとみの哄笑(こうしょう)が聞こえてきた。
これで復讐は終わりだ。私はようやく幸せな家庭を築ける。
大江戸線両国駅で降りて、駅前のラーメン屋「大泉」で半チャーハンとラーメンを食べてマンションに戻る。
「いいよ。どうしたの?」
「すまないが、右手首を見せてくれ」
そんなはずはない。さとみといい、こないだの女といい。
「やはり。君はニイナで優里だ」
「へッ。何を今さら?」
ホッと私は胸をなでおろしたが、その笑い方が気になった。
「待ってくれ。ペンダントはどうした?」
「なにそれ?」
「あげただろ? 何かあったら君に財産を譲ると遺言書が入っている。無くしたわけじゃないだろう?」
「そうだっけ……後で探しておく」
「無くさないでくれよ」
「大丈夫」
「少し休む。午後九時に例の合図で起こしてくれないか?」
わかった、と優里は言う。
待ってくれ。私は部屋に入り鍵を閉めた。嘘だ。十年前に預けたペンダントを無くすはずがない。さっきあった女が付けていたのは紛れもなく私が挙げたものだ。
まさか本当にサミットであった女が本当に奈々なのか。だとしたら目の前でニイナであり優里を演じている女は何者だ?
へッ。あの笑い方。遠い過去の記憶が蘇る。
なんという。私は愚かなだ。
どっと疲れがあふれた。さとみの言い分は理解した。なーちゃんという呼び名を持つ者は二人いる。姉の希坂光奈(レイナ)。妹の希坂奈々(ニイナ)。養護施設時代、他の子たちが呼んでいた。
頭が痛い。今眠りに落ちたら、私が起きた世界は現実とは限らないかもしれない。私はカメラに残して形にして振り返る。何度も映像を見返して、次をどうするかを決めていく。
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