異世界転生したのに弱いってどういうことだよ

めがてん

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第6章―研究会

入会#2

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「それって強制なの?」
「強制ではないけど……研究会は学年、身分関係なしに交流する場でもあるから、大体皆入るらしいね。特に下級貴族や平民出身の生徒は上級貴族とのつながりを作る場でもあるし。それに研究会での貢献度はアカデミーでの成績に多少は影響するようだしね」
「へー、そうなんだ」

成績にも影響するのか。そこは前世のクラブ活動とは違うな。大学のサークル活動とゼミを足して2で割った感じかな?
でも成績にも関わるなら、入った方がよさそうだ。何せ俺は普通の授業も休むことが多いし、そういうところで成績を稼いでおかないと、落第になったら困る。

「二人はもうどこに入るか決めたの?」
「オレは剣術研究会に入ってるぜ。剣術研究会のバッヂも貰ってるし」
「あ、やっぱりそうなんだね」

やはりというか、レナルドは剣術研究会に入っているようだ。5歳の頃から剣の稽古頑張ってたもんなぁ。
どうやら研究会はそれぞれ所属の証としてバッヂを作っているようで、レナルドは小さな剣を模したバッヂを左胸に付けていた。

「ダニエルは?」
「僕は入りたいと思う研究会が無くてね」
「じゃあどこにも入らないの?」
「ううん。だから作ったよ」
「え?作った?」
「うん。科学技術研究会をね」
「は!?マジかよ!?」

レナルドが驚いたように叫んだ横で、俺も目を見開いた。

「い、一年生で研究会作る奴なんて聞いたことねえぞ……」
「ここに居るよ」

入りたいところが無いなら作っちゃうなんて……流石はダニエルだ。

「ミハルも入る?」
「え?」
「まだ入りたいところ決まってないなら、うちに入りなよ。元々僕ら、科学技術を研究するためにアカデミー入ったんだし、丁度良いでしょ」

ダニエルにそう言われて、俺は考えた。
確かにそのために入ったし、早く科学技術のことを研究したい思いもあった。
それに俺は他の研究会に入っても、他の生徒に迷惑をかけてしまう可能性もある。博物館に行ったときみたいに、突然倒れたりすることもあるだろうし。
それを考えると、気心も事情も知れているダニエルの作った研究会に入った方が安心だ。

「うん、僕も入りたいな」
「了解。まあ、そう言うと思って、もう名前は入れてたけどね」
「え!?」
「これ研究会所属の証のバッヂね」

ダニエルはさらっと言うと俺にバッヂを渡してきた。
いや用意良すぎじゃない?

「もうバッヂまで作ってんのかよ……」
「研究会作ったんだから当たり前じゃん」
「もしミハルが入らないって言ったらどうするつもりだったんだ」
「ミハルが入らないはずないって思ってたし」
「お前のその自信ある意味見習いてえわ」

レナルドはさらっと言い放ったダニエルに対して引いていたが、ダニエルはそれを無視してにっこり笑って俺に向き合った。

「これで二人きりで研究できるねミハル」
「ん?うん、そうだね」
「ミハル!コイツの行動力に関してもう少し疑問持て!」

レナルドが何か叫んでいたけど貰ったバッヂに気を取られていた俺は気付かなかった。

「み、ミハルが入るならオレも入る!」
「は?何でよ。君はもう剣術研究会入ってるんでしょ!」
「別に掛け持ちも認められてるだろ!な、ミハル、良いよな?」
「え、レナルドも入るの?」
「オレだってミハルと同じ研究会入りたい。……クラスは別だったから、研究会でくらいは一緒に居たいんだ。な、良いだろ?」
「本当?勿論良いよ!」

レナルドも一緒なら楽しい研究会活動になりそうだ。
初めての友達に、気心知れた親友とやるクラブ活動。俄然楽しみになってきた。
前世では伯父の家の家事をやらされてたからクラブ活動をやる余裕はなく、やりたくても諦めていたからとても嬉しい。

「何で君まで入るんだよ!君は科学技術に興味なんてないだろうが!」
「二人きりで研究会なんてやらせるかよ」
「くっ、お前……!」

今後の研究会活動に胸を躍らせていた俺は、ダニエルとレナルドが横で火花を散らしていたことには気付かなかった。

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