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第19話:体育倉庫、午前0時の謎(1/4)
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~ジャージが歩く夜、生徒会探偵団、再び集結~
「……でさ、マジで歩いてたって言うんだよ。“赤ジャージが、勝手に”」
昼休みの購買前。
マコトはあんぱんを口に詰めながら、1年男子の話に耳を傾けていた。
「夜のグラウンド、体育倉庫の扉がちょっとだけ開いててさ。
そしたら、中から“ススス……”って、赤いジャージが出てきて――」
「出てきて?」
「歩いて消えたって!」
「いや怖すぎるだろ!?どうやって!?中に人入ってたの!?」
「わかんないって!でもガチで部活の先輩も見たって言ってたから!」
数分後、生徒会室。
「……という話を聞いたので、事件として正式に採用していいですか!?」
マコトが食べかけのあんぱん片手に叫んだ。
「……だめ」
即答する副会長・早紀。
「またそれ!?またオカルト系!?」
「オカルトじゃない!物理現象に見せかけた心理トリックの可能性が大!」
「いやそれ、すでにオカルト超えて都市伝説だわよ」
しかし、話は意外な方向から急展開する。
「……実はね、さっき**体育科の先生から連絡きたわ」
詩織がタブレットを操作しながら言った。
「正式に、生徒会に調査協力依頼よ。**“備品紛失が3件続いてる”**んだって」
「えっマジ?ジャージが歩いて消えたの、マジな案件だったの!?」
■依頼内容(生徒会記録用)
| 発信者 | 体育科・渡瀬教諭(女バレ顧問) |
| 内容 | 体育倉庫内の備品の“不可解な消失”が相次いでいる |
| 被害物 | 赤ジャージ(上下セット)/テーピング用ロール/メガホンなど |
| 補足 | 倉庫の鍵は管理済み、開閉記録なし/カメラ死角多し |
| 備考 | 夜間に「何かが動く」のを複数人が目撃(生徒・教員含む)
「うわ~これ、絶対面白いやつじゃん~!」
美穂がテンションを上げる。
「倉庫系ミステリーってさ、だいたい**“鍵”と“出入りの記録”**がポイントなんだよね!」
蓮が静かにうなずく。
「つまりこれは“密室系”。物理的に侵入できない場所で、物が消える。
しかも、**目撃情報では“歩いている”**とされている。これは――」
「心理トリック×倉庫密室×ジャージ!これは事件度Sクラス!」
「いや最後のジャージのせいで一気にBクラス感あるんだけど」
■作戦発動:『倉庫の歩くジャージ捕獲作戦』
💡 コードネーム:J-Project(ジャージ・プロジェクト)
メンバー 担当
🕵️♂️マコト 倉庫構造の調査、夜間潜入
🎀早紀 体育教師への聞き込み/警備スケジュール把握
🎨美穂 部活女子ネットワークからの噂調査
📖蓮 備品台帳・移動記録の照合/ロッカー鍵の分析
📷佐伯 倉庫周辺の死角撮影/監視ポイント設定
🪞詩織 施設管理記録の確認・鍵の貸出履歴追跡
🎭綾小路 トリックの仮説と“ジャージの動機”を演出的視点から考察(なぜ歩いたのか)
「で、今回は俺も夜間に倉庫張り込みするから!」
「いや、それ不審者じゃない?警備員に通報されるやつじゃない?」
と早紀が真顔で止めるが、
「心配ご無用!ちゃんと生徒会として申請出した!」
「申請出してまで張り込む事件ってどうなのよ」
■その夜:倉庫、静かなる張り込み
午後10時45分。
青葉ヶ丘高校・体育倉庫裏。
マコト、蓮、佐伯の3人が潜伏中。
倉庫の裏手は照明が少なく、完全に“死角”。この日もカメラは死んだままだ。
「ジャージ、出てくると思う?」
「出てきたら、撮る。ぶれずに。」
佐伯が小声で言う。レンズを構えたまま目も動かさない。
「……来るぞ」
蓮がぽつりと呟いた。
倉庫のドアが――
ギィィィィ……
音を立てて、ゆっくり開いた。
そしてその隙間から――
「……動いた!赤い……!」
“赤いジャージ”が、ぬるりと這い出してきた。
自立していない。
でも、確かに地面を這い、くねり、倉庫の影に消えていく。
「うわあああああああ!!」
マコト、声にならない絶叫。
◆つづく◆
「……でさ、マジで歩いてたって言うんだよ。“赤ジャージが、勝手に”」
昼休みの購買前。
マコトはあんぱんを口に詰めながら、1年男子の話に耳を傾けていた。
「夜のグラウンド、体育倉庫の扉がちょっとだけ開いててさ。
そしたら、中から“ススス……”って、赤いジャージが出てきて――」
「出てきて?」
「歩いて消えたって!」
「いや怖すぎるだろ!?どうやって!?中に人入ってたの!?」
「わかんないって!でもガチで部活の先輩も見たって言ってたから!」
数分後、生徒会室。
「……という話を聞いたので、事件として正式に採用していいですか!?」
マコトが食べかけのあんぱん片手に叫んだ。
「……だめ」
即答する副会長・早紀。
「またそれ!?またオカルト系!?」
「オカルトじゃない!物理現象に見せかけた心理トリックの可能性が大!」
「いやそれ、すでにオカルト超えて都市伝説だわよ」
しかし、話は意外な方向から急展開する。
「……実はね、さっき**体育科の先生から連絡きたわ」
詩織がタブレットを操作しながら言った。
「正式に、生徒会に調査協力依頼よ。**“備品紛失が3件続いてる”**んだって」
「えっマジ?ジャージが歩いて消えたの、マジな案件だったの!?」
■依頼内容(生徒会記録用)
| 発信者 | 体育科・渡瀬教諭(女バレ顧問) |
| 内容 | 体育倉庫内の備品の“不可解な消失”が相次いでいる |
| 被害物 | 赤ジャージ(上下セット)/テーピング用ロール/メガホンなど |
| 補足 | 倉庫の鍵は管理済み、開閉記録なし/カメラ死角多し |
| 備考 | 夜間に「何かが動く」のを複数人が目撃(生徒・教員含む)
「うわ~これ、絶対面白いやつじゃん~!」
美穂がテンションを上げる。
「倉庫系ミステリーってさ、だいたい**“鍵”と“出入りの記録”**がポイントなんだよね!」
蓮が静かにうなずく。
「つまりこれは“密室系”。物理的に侵入できない場所で、物が消える。
しかも、**目撃情報では“歩いている”**とされている。これは――」
「心理トリック×倉庫密室×ジャージ!これは事件度Sクラス!」
「いや最後のジャージのせいで一気にBクラス感あるんだけど」
■作戦発動:『倉庫の歩くジャージ捕獲作戦』
💡 コードネーム:J-Project(ジャージ・プロジェクト)
メンバー 担当
🕵️♂️マコト 倉庫構造の調査、夜間潜入
🎀早紀 体育教師への聞き込み/警備スケジュール把握
🎨美穂 部活女子ネットワークからの噂調査
📖蓮 備品台帳・移動記録の照合/ロッカー鍵の分析
📷佐伯 倉庫周辺の死角撮影/監視ポイント設定
🪞詩織 施設管理記録の確認・鍵の貸出履歴追跡
🎭綾小路 トリックの仮説と“ジャージの動機”を演出的視点から考察(なぜ歩いたのか)
「で、今回は俺も夜間に倉庫張り込みするから!」
「いや、それ不審者じゃない?警備員に通報されるやつじゃない?」
と早紀が真顔で止めるが、
「心配ご無用!ちゃんと生徒会として申請出した!」
「申請出してまで張り込む事件ってどうなのよ」
■その夜:倉庫、静かなる張り込み
午後10時45分。
青葉ヶ丘高校・体育倉庫裏。
マコト、蓮、佐伯の3人が潜伏中。
倉庫の裏手は照明が少なく、完全に“死角”。この日もカメラは死んだままだ。
「ジャージ、出てくると思う?」
「出てきたら、撮る。ぶれずに。」
佐伯が小声で言う。レンズを構えたまま目も動かさない。
「……来るぞ」
蓮がぽつりと呟いた。
倉庫のドアが――
ギィィィィ……
音を立てて、ゆっくり開いた。
そしてその隙間から――
「……動いた!赤い……!」
“赤いジャージ”が、ぬるりと這い出してきた。
自立していない。
でも、確かに地面を這い、くねり、倉庫の影に消えていく。
「うわあああああああ!!」
マコト、声にならない絶叫。
◆つづく◆
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