名探偵マコトの事件簿3

naomikoryo

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第64話:デート、どうする?で大混乱

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「で、お前ら……まだ初デートしてないのか」

蓮が紅茶をすする横で、マコトは顔を両手で覆っていた。

「いや、そりゃしたいとは思ってたけど、タイミングとか場所とか……」

「そうやって迷ってるうちに、破局って流れ、よくあるからねぇ~~」

「おい美穂! 不吉なこと言うな!!」

「じゃあさ!」
突然元気いっぱいに手を挙げたのは、我らが熱血後輩・虎太郎。

「映画館!! 王道!! 暗いし隣に座れるし、“ポップコーンふたつ頼んじゃった事件”で距離縮まりますよ!」

「いや、それ古すぎない!?」

「俺の友達、3人くらいそれで付き合いました!」

「……全員別れたでしょ」
詩織が冷静に補足した。

「ではこちらをご覧ください」
詩織が取り出したのは、なぜかデート場所チャート表。

【第一候補】遊園地:テンション↑
【第二候補】水族館:雰囲気↑
【第三候補】科学館:好奇心↑
【第四候補】図書館:静寂
【第五候補】マクドナルド(コスパ)

「これを参考に、“理想の初デート計画”を今からプレゼンしてもらいます」

「えっ!? 審査方式!?」

「早紀もちゃんと聞いてね」

「なんで私がジャッジする流れなの?」

 

結局、生徒会室にホワイトボードが持ち込まれ、
“第一回!理想の初デート選手権”が始まってしまった。

【エントリー①:虎太郎】
「『青春!2人乗りチャリンコ!ベンチでソフトクリーム!俺たちの夏!!』」

「冬だけどな」
蓮が即座にツッコむ。

「兄貴は自転車!早紀先輩は後ろに乗って!風を感じて!!」

「いや、俺ペダル外れてるんだけど今」

「整備整備!」

【エントリー②:美穂】
「『ギャルに学べ!インスタ映えスイーツツアー!』」

「絶対食べすぎてお腹壊すやつだこれ」
マコトが顔をしかめる。

「でもさ、映えるのはマストだよ?“付き合い始めましたショット”撮らなきゃ!」

「え、撮るの? SNSで発表とかするの?」

「タグは #名探偵彼氏 #副会長彼女 ね!」

「悪夢か!?」

【エントリー③:詩織】
「『恋愛効率性分析に基づいた、成功率87%のミュージアムプラン』」

「怖っ! 成功率ってなに!?」

「朝は集合10分前、動線設計済、会話テーマ5パターン準備済み、途中で飽きないための無言対応力訓練までセット」

「軍事訓練!?」

【エントリー④:日向】
「え~……お弁当作って……動物園で……キリンさん見るとか……」

「……一周回って平和だった」

「でもたぶん、園内で迷子になるから……リードつけてね?」

「それ俺がつける側じゃないの!?」

【エントリー⑤:マコト本人】
「……なんか、こう、普通に……お前と話せる場所がいい……」

「お前って言われたらドキッとするのやめたい」
早紀が小声で照れる。

「ふたりきりで……のんびりできるとこ……できれば、お前の笑ってる顔がちゃんと見られる場所……」

「うわぁ……シンプルなのに一番刺さるぅ~~!!!」
美穂が感動して鼻すすり始める。

「兄貴……惚れましたッス……!」

「お前は惚れるな!!」

 

そうして最終的に──

**「校内でこっそりデート体験」**が決定する。

なぜなら、みんなの提案が重すぎたから。

「まずは、土曜の昼に学校来て、誰もいない教室で“ちょっとしたデートごっこ”してみれば?」
美穂が天才的な案を出す。

「こっそり恋愛、スパイスだよね~~」

「……まぁ、それくらいならアリかも」
早紀が小さくうなずいた。

マコトは、満面の笑みを浮かべる。

「よし……初デート、決行だ……!」

しかし、彼らはまだ知らなかった。

その校内デートが、まさかの大事件を巻き起こすとは――!
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