面白ミステリー『名探偵マコトの事件簿2』

naomikoryo

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第66話『ことりパン拡散事件!?動き出す“パンの使徒たち”』

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いつもの朝。
いつもの2年2組。
いつもの……パンの香り。
 

マコト:「……ふぅ、今日もいい香りだな……」
 

今日の焼きたては、“ハムチーズクロワッサン”。
教室の片隅では、ことりがパンを配り、
クラスメイトたちがウッキウキで頬張っていた。
 

だが――
その日から、学校に“異変”が起きた。

◆【異変その1:校長が前転で登校】

次の日の朝。
マコトが校門を通ると、妙な光景が目に入った。
 

校門の前で、
校長先生(60代・丸メガネ)が、まさかの前転しながら登場。
 

「ど、どうもおはようございますッ!!」
「いや~~体を動かすって、いいですねぇ!!ヒャッハァ!!」

 
マコト:「………………え?」

 
隣にいたことりは、
焼きたてバターロールをくわえながら、静かに言った。

 
ことり:「あの校長……昨日の放課後、私のクロワッサン買っていきました」

 
マコト:「それだあぁぁぁぁあああ!!!」

◆【異変その2:風紀委員がスカートを逆に履く】

続いて廊下で遭遇したのは、
厳格で有名な風紀委員長・柴田さん。

 
だが今日は――

 
柴田:「ふふ……前も後ろも、区別のないファッションこそ、真の平等……」
 

彼女はスカートを後ろ前逆に履き、哲学的なことをつぶやいていた。
 

マコト:「もうダメだ!この学校おかしくなってきた!!」
「ことり!あのパンに何か仕込んだだろ!!」

 
ことり:「仕込んでません。ただ、昨日から天然酵母を使い始めただけです」

 
マコト:「それが怪しいんだよ!!」

◆【事件は拡大する】

放課後――

・理科教師が「水は宇宙と対話する」と言い出す
・バスケ部が全員で“体育館じゃなく職員室でシュート練習”を始める
・英語教師が「今日からアイルランド式英語で行きます」と謎の訛りを習得

 
そして、その全員に共通していたのは――
ことりのパンを“前日に食べていた”という事実。

 
マコト:「待って待って待って!?これ……ことりのパンが原因なんじゃ……!」

 
ことり(めっちゃ冷静):「パンに罪はありません。人の中の“何か”を引き出しただけです」
 

マコト:「なんか厨二病っぽく言ってるけど怖ッ!!!」

◆【職員室:増渕先生、さらなるカオス】

マコトと早紀、美穂で事の真相を探るべく職員室へ。

そこで彼らが見たのは――

 
マジで“給食のおばさま”の格好で立ってる増渕先生。

 
エプロン、三角巾、そして大鍋を持って立つその姿。
 

増渕先生:「え~~♡今日はねぇ~、ことりちゃんのパンに合う“恋のシチュー”を作ってきたの♡
いかがかしら?」
 

マコト:「誰か止めてくれぇぇえええ!!!この学校、もう無理ィィィィィ!!!」
 

美穂:「マジで“パンの使徒”たちに侵略されてるじゃん……」

◆【そして、ことりの静かな告白】

屋上で、騒動から少し距離を置いたマコトとことり。

ことりは、ゆっくりとパンの袋を手渡した。

 
ことり:「……今日のは、バター多めにしました。
ちょっと疲れたでしょ?」

 
マコト:「……お前、やっぱすげーよ。
“事件起こしてる”みたいで、実はちゃんと癒してるっていう……なんだそのパン力……」
 

ことり:「私は、パンの中にメッセージを焼き込む女ですから」

 
マコト:「名乗り方がもうよく分かんねぇけど……」

 
空を見上げたマコトの目の前で、
パンの香りが――少しだけ、優しくなった気がした。

 
(つづく)
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