66 / 85
第66話『ことりパン拡散事件!?動き出す“パンの使徒たち”』
しおりを挟む
いつもの朝。
いつもの2年2組。
いつもの……パンの香り。
マコト:「……ふぅ、今日もいい香りだな……」
今日の焼きたては、“ハムチーズクロワッサン”。
教室の片隅では、ことりがパンを配り、
クラスメイトたちがウッキウキで頬張っていた。
だが――
その日から、学校に“異変”が起きた。
◆【異変その1:校長が前転で登校】
次の日の朝。
マコトが校門を通ると、妙な光景が目に入った。
校門の前で、
校長先生(60代・丸メガネ)が、まさかの前転しながら登場。
「ど、どうもおはようございますッ!!」
「いや~~体を動かすって、いいですねぇ!!ヒャッハァ!!」
マコト:「………………え?」
隣にいたことりは、
焼きたてバターロールをくわえながら、静かに言った。
ことり:「あの校長……昨日の放課後、私のクロワッサン買っていきました」
マコト:「それだあぁぁぁぁあああ!!!」
◆【異変その2:風紀委員がスカートを逆に履く】
続いて廊下で遭遇したのは、
厳格で有名な風紀委員長・柴田さん。
だが今日は――
柴田:「ふふ……前も後ろも、区別のないファッションこそ、真の平等……」
彼女はスカートを後ろ前逆に履き、哲学的なことをつぶやいていた。
マコト:「もうダメだ!この学校おかしくなってきた!!」
「ことり!あのパンに何か仕込んだだろ!!」
ことり:「仕込んでません。ただ、昨日から天然酵母を使い始めただけです」
マコト:「それが怪しいんだよ!!」
◆【事件は拡大する】
放課後――
・理科教師が「水は宇宙と対話する」と言い出す
・バスケ部が全員で“体育館じゃなく職員室でシュート練習”を始める
・英語教師が「今日からアイルランド式英語で行きます」と謎の訛りを習得
そして、その全員に共通していたのは――
ことりのパンを“前日に食べていた”という事実。
マコト:「待って待って待って!?これ……ことりのパンが原因なんじゃ……!」
ことり(めっちゃ冷静):「パンに罪はありません。人の中の“何か”を引き出しただけです」
マコト:「なんか厨二病っぽく言ってるけど怖ッ!!!」
◆【職員室:増渕先生、さらなるカオス】
マコトと早紀、美穂で事の真相を探るべく職員室へ。
そこで彼らが見たのは――
マジで“給食のおばさま”の格好で立ってる増渕先生。
エプロン、三角巾、そして大鍋を持って立つその姿。
増渕先生:「え~~♡今日はねぇ~、ことりちゃんのパンに合う“恋のシチュー”を作ってきたの♡
いかがかしら?」
マコト:「誰か止めてくれぇぇえええ!!!この学校、もう無理ィィィィィ!!!」
美穂:「マジで“パンの使徒”たちに侵略されてるじゃん……」
◆【そして、ことりの静かな告白】
屋上で、騒動から少し距離を置いたマコトとことり。
ことりは、ゆっくりとパンの袋を手渡した。
ことり:「……今日のは、バター多めにしました。
ちょっと疲れたでしょ?」
マコト:「……お前、やっぱすげーよ。
“事件起こしてる”みたいで、実はちゃんと癒してるっていう……なんだそのパン力……」
ことり:「私は、パンの中にメッセージを焼き込む女ですから」
マコト:「名乗り方がもうよく分かんねぇけど……」
空を見上げたマコトの目の前で、
パンの香りが――少しだけ、優しくなった気がした。
(つづく)
いつもの2年2組。
いつもの……パンの香り。
マコト:「……ふぅ、今日もいい香りだな……」
今日の焼きたては、“ハムチーズクロワッサン”。
教室の片隅では、ことりがパンを配り、
クラスメイトたちがウッキウキで頬張っていた。
だが――
その日から、学校に“異変”が起きた。
◆【異変その1:校長が前転で登校】
次の日の朝。
マコトが校門を通ると、妙な光景が目に入った。
校門の前で、
校長先生(60代・丸メガネ)が、まさかの前転しながら登場。
「ど、どうもおはようございますッ!!」
「いや~~体を動かすって、いいですねぇ!!ヒャッハァ!!」
マコト:「………………え?」
隣にいたことりは、
焼きたてバターロールをくわえながら、静かに言った。
ことり:「あの校長……昨日の放課後、私のクロワッサン買っていきました」
マコト:「それだあぁぁぁぁあああ!!!」
◆【異変その2:風紀委員がスカートを逆に履く】
続いて廊下で遭遇したのは、
厳格で有名な風紀委員長・柴田さん。
だが今日は――
柴田:「ふふ……前も後ろも、区別のないファッションこそ、真の平等……」
彼女はスカートを後ろ前逆に履き、哲学的なことをつぶやいていた。
マコト:「もうダメだ!この学校おかしくなってきた!!」
「ことり!あのパンに何か仕込んだだろ!!」
ことり:「仕込んでません。ただ、昨日から天然酵母を使い始めただけです」
マコト:「それが怪しいんだよ!!」
◆【事件は拡大する】
放課後――
・理科教師が「水は宇宙と対話する」と言い出す
・バスケ部が全員で“体育館じゃなく職員室でシュート練習”を始める
・英語教師が「今日からアイルランド式英語で行きます」と謎の訛りを習得
そして、その全員に共通していたのは――
ことりのパンを“前日に食べていた”という事実。
マコト:「待って待って待って!?これ……ことりのパンが原因なんじゃ……!」
ことり(めっちゃ冷静):「パンに罪はありません。人の中の“何か”を引き出しただけです」
マコト:「なんか厨二病っぽく言ってるけど怖ッ!!!」
◆【職員室:増渕先生、さらなるカオス】
マコトと早紀、美穂で事の真相を探るべく職員室へ。
そこで彼らが見たのは――
マジで“給食のおばさま”の格好で立ってる増渕先生。
エプロン、三角巾、そして大鍋を持って立つその姿。
増渕先生:「え~~♡今日はねぇ~、ことりちゃんのパンに合う“恋のシチュー”を作ってきたの♡
いかがかしら?」
マコト:「誰か止めてくれぇぇえええ!!!この学校、もう無理ィィィィィ!!!」
美穂:「マジで“パンの使徒”たちに侵略されてるじゃん……」
◆【そして、ことりの静かな告白】
屋上で、騒動から少し距離を置いたマコトとことり。
ことりは、ゆっくりとパンの袋を手渡した。
ことり:「……今日のは、バター多めにしました。
ちょっと疲れたでしょ?」
マコト:「……お前、やっぱすげーよ。
“事件起こしてる”みたいで、実はちゃんと癒してるっていう……なんだそのパン力……」
ことり:「私は、パンの中にメッセージを焼き込む女ですから」
マコト:「名乗り方がもうよく分かんねぇけど……」
空を見上げたマコトの目の前で、
パンの香りが――少しだけ、優しくなった気がした。
(つづく)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
魔王の残影 ~信長の孫 織田秀信物語~
古道 庵
歴史・時代
「母を、自由を、そして名前すらも奪われた。それでも俺は――」
天正十年、第六天魔王・織田信長は本能寺と共に炎の中へと消えた――
信長とその嫡男・信忠がこの世を去り、残されたのはまだ三歳の童、三法師。
清須会議の場で、豊臣秀吉によって織田家の後継とされ、後に名を「秀信」と改められる。
母と引き裂かれ、笑顔の裏に冷たい眼を光らせる秀吉に怯えながらも、少年は岐阜城主として時代の奔流に投げ込まれていく。
自身の存在に疑問を抱き、葛藤に苦悶する日々。
友と呼べる存在との出会い。
己だけが見える、祖父・信長の亡霊。
名すらも奪われた絶望。
そして太閤秀吉の死去。
日ノ本が二つに割れる戦国の世の終焉。天下分け目の関ヶ原。
織田秀信は二十一歳という若さで、歴史の節目の大舞台に立つ。
関ヶ原の戦いの前日譚とも言える「岐阜城の戦い」
福島正則、池田照政(輝政)、井伊直政、本田忠勝、細川忠興、山内一豊、藤堂高虎、京極高知、黒田長政……名だたる猛将・名将の大軍勢を前に、織田秀信はたったの一国一城のみで相対する。
「魔王」の血を受け継ぐ青年は何を望み、何を得るのか。
血に、時代に、翻弄され続けた織田秀信の、静かなる戦いの物語。
※史実をベースにしておりますが、この物語は創作です。
※時代考証については正確ではないので齟齬が生じている部分も含みます。また、口調についても現代に寄せておりますのでご了承ください。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる