面白ミステリー『名探偵マコトの事件簿2』

naomikoryo

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第72話『相棒は早紀、情報はパン、部活は謎。』

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放課後、いつもの家庭科室。

パンの香りがほんのり漂う中、
マコトとことりは、テーブルをはさんで向かい合っていた。

 
マコト:「……あのさ。ことり」

 
ことり:「はい、先輩」

 
マコト:「オレ、やっぱり“相棒”ってのは――早紀だけにしたいんだ」

 
ことり:「………………」

 
マコト:「お前のことは、すっげー頼りにしてるし、これからも助けてほしい。
でも、ポジションとしては……“相棒”じゃなくて、“情報屋”って感じでさ」

 
ことり:「情報屋……」

 
一瞬だけ、ことりは考えたあと、
――にやっ、と笑った。

 
ことり:「その時は、パンの中に情報を入れて渡します」

 
マコト:「……だろうな!!」

◆【新しいポジション、それぞれの役割】

マコト:「お前は、学年も違うし、普段は別行動だし。
でも、“ここぞ”って時に現れて、助けてくれる。そんな存在がいい」

 
ことり:「“裏から支える役目”って、怪盗っぽくて気に入りました」

 
マコト:「それパン屋の言うセリフじゃないよね!?」

 
ことり:「次の事件のときは、“中にヒント入りのメロンパン”焼いておきます」

 
マコト:「お前……もう最強の情報伝達手段じゃん……!」

 
ことり:「メモを入れるだけじゃありません。
パンの焦げ目にモールス信号で焼く技術も開発中です」

 
マコト:「パンの未来、どこ向かってんの!?!?」

◆【そして、静かに扉が開く】

バタン。

家庭科室のドアが開く音がした。

 
1年生女子A:「師匠~!お待たせしました~!」

1年生女子B:「生地こねの練習、今日もお願いします~!」

1年生女子C~F:「師匠~!“焼いてから告白成功率が上がるパン”ってマジですか!?」

 
マコト:「……えっ、なになに!?なにこの状況!?」
 

ことり(さらっと):「あまりにもパンが人気なので、パン部が出来てしまいました」

 
マコト:「勝手に!?しかも部活に!?しかも師匠って呼ばれてるのお前!?!?」

 
ことり:「……あまり公にはしていませんが、今は“仮部活動・パン研”として活動しています。
現在、正式認可申請中です」

 
マコト:「正式にしようとしてるぅぅぅぅ!!」

◆【そして地獄のドアがもう一つ開く】

バンッ!!

増渕先生:「はぁ~い!ことり部長~♡
私の注文してた“食べたら独身男性の頭の上に年収が見えるパン”!焼けたかしら~!?」
 

マコト:「焼けるかぁぁぁぁあああああ!!!」

 
ことり(真顔):「……改良中です。“年収が五段階の甘さで感じられるメロンパン”を試作中です」

 
マコト:「いや進めてるの!?本当に開発しようとしてるの!?!?」

 
1年女子A:「さすが師匠!!」
1年女子B:「パンの未来がここにある!!」
1年女子C:「尊い……」
増渕先生:「ことりちゃん、パン界のサイバーパンクって感じね♡」

 
マコト:「この空間、思考の限界突破しすぎなんよォォォ!!!」

◆【その後、廊下を歩きながら】

早紀:「……で、ことりは“パン情報屋”として続投?」

 
マコト:「ああ。“困った時のパン頼み”って感じで。
まぁ……最高に頼りにしてるよ、あいつのこと」
 

早紀:「ふーん……でも、私は“パンとかじゃなくて、マコトの口から”ちゃんと聞きたいけどね?」

 
マコト:「……あー、それ、今のうちに謝っとくわ。
多分また事件起こるたびにパン食べる」

 
早紀:「バッカじゃないの!!!」

 
(いつもの日常に、パンの香りがほんのり混じる中、次の“謎”が静かに近づいていた)

 
(完)
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