推しが同居人になりまして。

naomikoryo

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第44話:「隼人のマネージャー登場!」

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推し(桐生隼人)が 私の漫画原作のドラマに主演決定。

 
 ――いや、そんな世界線、想定してませんでしたけど!!!!!!!!!!!!

◆ 私の漫画 → ドラマ化決定
◆ その主演 → 推し本人(桐生隼人)
◆ 私 → 原作者として監修に参加
◆ 推しのキスシーンを直視する可能性アリ

 
 心臓、耐えられる気がしない。
 

 そんな混乱の中、ついに 隼人のマネージャーが登場する――。

■ いよいよマネージャー登場
 ドラマの制作会議当日。

 私は出版社の担当編集と共に、都内の撮影スタジオへ向かっていた。

「ひゃあああああ!!!!!」

「柚先生、落ち着いてください!!!!!」

「いやいやいや!!!!!」

「いやいやいや!!!!!」

「いやいやいや!!!!!」

「いやいやいや!!!!!」

「壊れたレコードみたいになってますよ!!!!!」

「だって!!!!!」

「推しが主演のドラマ現場に原作者として行くとか!!!!!」

「そんなの!!!!!」

「オタクの夢、詰め込みすぎでは!?!?!?!?!?!?!?」

「それはそうですね!!!!!」

「ですよね!!!!!」

「……」

「……」

「……で、隼人さんのマネージャーさん、どんな方なんですか?」

「……ああ、それなんですが」

「はい!?」

「すごくしっかりした方で、隼人さんの仕事をずっと支えている敏腕マネージャーらしいです」

「ほう……!!!」

「しかも、けっこう隼人さんに厳しいらしくて……」

「ほう!!!!!」

「柚先生、気をつけてくださいね」

「えっ!?!?!?!?」
 

 そうこうしているうちに、撮影スタジオに到着。
 

 そこで待っていたのは――

 

隼人のマネージャー、真壁(まかべ)さん。

■ 「君が、柚さん?」
「初めまして」

「ひゃああああ!!!!!」

「……」

「いや、すみません!!!!!」

「突然奇声を上げてしまい!!!!」

「えっと、えっと!!!!」

「私、漫画家の柚と申します!!!!!」

「うん、知ってる」

「えっ、えっ」

「……君が、隼人とルームシェアしている人か」

「ぶふっ!!!!!」

「おいおい、いきなりぶっ込んできますね!!?!?!」

「何か?」

「いえ、あの、その!!!!!」

「……」

「なんで知ってるんですか!!!!!」

「マネージャーなので」

「ですよね!!!!!!!!」

■ 「で、君は隼人にとって何?」
 私は 緊張しながら、真壁さんの視線を受け止める。

 
 冷静で、隼人とは違うタイプの鋭い眼光。
 

 まさに『敏腕マネージャー』という雰囲気。

 

「で、君は隼人にとって何?」

「ぶふっ!!!!!!」

「なんでいきなりそういう質問来るんですか!!!!!」

「マネージャーなので」

「ですよね!!!!!!!!」

「君、隼人のこと好きなんでしょ?」

「ぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!」

「隼人も、君のこと気にしてるみたいだけど?」

「ぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!」

「……まさか、本当に付き合ってるわけじゃないよね?」

「ぶふっ!!!!!!」

「ひゃああああああ!!!!!!!!!!」

「隼人に聞いたら、はぐらかされたんだけど?」

「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!!!」

■ 真壁さん、怖すぎる
「で?」

「で、とは……」

「君の気持ちは?」

「……」

「……」

「……」

「………………それは、その」

「ん?」

「……考えさせてください!!!!!」

「……まあ、そう言うと思った」

「えっ」

「でもね」

「は、はい」

「君がどう思っていようと、隼人は君を意識しているよ」

「ぶふっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「……その反応、分かりやすいね」

「ひゃあああああ!!!!!!!!!」

■ 推しの周囲には全てバレている件
「……いや、でも!!!!!」

「私は!!!!!」

「隼人さんが!!!!!」

「『どう思ってるか分からない』って言ってたので!!!!!!!」

「だから!!!!!」

「まだ!!!!!」

「何も!!!!!」

「決まってません!!!!!」

「……なるほど」

「えっ、納得したんですか?」

「いや、普通に『隼人、鈍感すぎる』と思っただけ」

「えっ」

「たぶん、あいつ自分の気持ちに気づいてないだけじゃない?」

「えっ」

「えっ、えっ、ええええええ!!!!!!!!!!?」

「まあ、時間の問題だと思うけど」

「いやいやいや!!!!!!!」

「私は!!!!」

「このまま!!!!!」

「どうなるか分からない!!!!」

「ドキドキ未確定関係を楽しむつもりだったのに!!!!!」

「まさかの!!!!!」

「第三者視点からの『隼人、もうお前それ好きじゃね?』発言!!!!!」

「そんなの!!!!!」

「心臓が持ちません!!!!!!!」

「ぶっ」

「いや、ほんと隼人も大変そうだね」

「ひゃあああああ!!!!!!!!!!」

■ いよいよ撮影開始
 

 こうして――
 

 私は、隼人の敏腕マネージャー・真壁さんと 強制的に『隼人の気持ちを考える会』を開かされた。

 
 そして、いよいよドラマ撮影が始まる。

 
「柚先生、主演の桐生隼人さんが来ました!!!!」

「ひゃあああああ!!!!!!!!!!」

 
 カメラの前に立つ隼人。

 
 そこにいるのは――


 

私の推しが演じる『私が作った推し』だった。
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