推しが同居人になりまして。

naomikoryo

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第46話:「ちょっと待って!? なんで私が変身させられてるの!?!?」

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推し(桐生隼人)が主演するドラマの ヒロイン役選考が難航。

 
 そして、隼人の 敏腕マネージャー・真壁(まかべ) が 「後日、私の知り合いを紹介します」 なんて意味深な発言をして、私は 何か嫌な予感 を抱いていた。
 

――で、結果として今、私は美容院にいる。

■ なんで私、美容院に連れてこられてるんですか!?!?
「えっ、えっ、えっ、待ってください!!!!!」

「はいはい、じっとして」

「いやいやいや!!!!!」

「前髪どうする?」

「いやいやいや!!!!!」

「サイドは少し軽めにして……」

「ちょ、真壁さん!!!!!」

「うん、それでよろしく」

「えええええええ!!!!!」

「お客様、お顔ちょっと上げてくださいね~」

「いやいやいや!!!! なんで!?!?!? なんで私が美容院に連れてこられてるんですか!!!!!」

「……君、ボサボサの髪、どうにかしたほうがいいよ」

「ひどっ!!!!!!」

「それに、そのビン底眼鏡」

「ひどっ!!!!!!!!!」

「今日はコンタクトにしようか」

「いやいやいや!!!!!!!!!!」

■ そして、私はお洒落に改造された
「ほら、これで終わり」

「えっ、えっ、えっ」

「次はメイク室行くよ」

「メイク!?!?!?!?」

「そう、メイク」

「いやいやいや!!!!!」

「君、原作者なんだから、もう少し見た目に気を使わないとね」

「ひどっ!!!!!!!」

「じゃ、行くよ」

「待って待って待って!!!!!」

■ さらにメイクまでされる
 私は 真壁さんに有無を言わさずメイク室へと連行される。

「えっ、えっ、なんでファンデーションとか塗られてるんですか!?!?!?」

「はい、チークも入れますね~」

「えっ、待って待って待って!!!!!」

「目元のメイクはナチュラルにしましょうか」

「ちょっと真壁さん!?!?!?!?!?!?」

「はいはい、大人しくして」

「いやいやいや!!!!!!!!!!」

■ さらに衣装まで着せられた
「さて、次は衣装」

「えっ、衣装!?!?!?」

「君、いつもダボダボの服ばっか着てるからね」

「いや、楽だから!!!!!」

「ほら、これに着替えて」

「えっ、ちょっと待って!!!!!」

「大丈夫、派手じゃないけど、ちゃんと似合う服だから」

「いやいやいや!!!!!」

「スタッフさん、準備できました?」

「はい! あとはご本人が着替えるだけです!」

「じゃ、よろしく」

「いやいやいや!!!!!!!!!!!!!!」

■ そして、私はスタジオへ連行された
 全ての工程が終わった後、私は スタジオのメイク室を出た。

 

◆ 髪はセットされて、なんか軽やかになってる
◆ビン底眼鏡は外されて、慣れないコンタクト
◆メイクまでされてる
◆ なんか、お洒落な衣装着せられてる
 

――えっ、これ、完全に変身イベントでは!?!?!?!?!?!?!?!?!?

■ そして、推しの前に登場
「はい、みなさん! 彼女が真壁さんの言っていた『知り合い』です!」

「えっ、えっ、ええええええええ!!!!!!??」

「………………は?」

 
 打ち合わせをしていた隼人とスタッフたちが 一斉にこちらを見る。

 
「えっ、えっ、待って、私!?!?!?!?!?!?!?」

「そうだよ?」

「ちょっと待って!!!!!! なんで!?!?!?!?!?」

「さて、どうかな?」

「どうかなじゃない!!!!!!!!!!」

 
 私は オタオタしながら周囲を見回す。

■ 推しの反応
「……お前、誰だ?」

「は!?!?!?!?!?」

「いや、お前、いつもと雰囲気違いすぎて分かんなかった」

「いやいやいや!!!!!!!」

「……」

「……」

「……」

「………………悪くねぇな」

「えええええええええ!!!!!!??」

■ スタッフの反応
「えっ、えっ、すごい……!!!」

「こんなに印象変わるんだ……!!」

「えっ、柚先生、めっちゃ可愛いんですけど!!」

「これ、ヒロイン役、アリでは……?」

「ぶふっ!!!!!!!!!!!」

「えっ、待って!?!?!?!?」

「いやいやいやいや!!!!!! なんでそうなるの!?!?!?」

「真壁さん、まさか……」

「いやいやいや!!!!!! ちょっと待って!!!!!」

「さて、どうする?」

「だから、どうするじゃない!!!!!!!」

■ ヒロイン役の候補……私!?
「おい、真壁」

「はい?」

「……最初からこれ狙ってただろ」

「さて、どうでしょうね」

「絶対狙ってただろ」

「まさか」

「いや、まさかじゃねぇよ」

「まさかねぇ」

「だから、さぁなって言うな!!!!!!!!!!!!!」

「じゃあ、試しに読んでみたらどうです?」

「ぶふっ!!!!!!??」

「いや、待って!!!!!」

「……やってみるか」

「ぎゃあああああ!!!!!!!!!!!!!!」

■ まさかの、ヒロイン役オーディション!?
 こうして私は――

 
『推し主演のドラマで、ヒロイン役のオーディションを受ける羽目になった』

 
――いや、そんなの聞いてませんけど!!!!!!!!!!!!
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