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58)さらなる作戦
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1
「……ちょっとマズいわね」
猫カフェ「ねこまど」作戦会議、再び開幕。
クラウドファンディングを公開して 3日目。
SNSの拡散効果もあり、支援金は 100万円を突破 した。
「スタートダッシュは成功したけど……」
「にゃ!(けど!?)」
「にゃん!(まさか!?)」
「にゃぁ~!(もう目標達成!?)」
「いや、違うのよ」
峰子(みねこ)は ため息をつきながら、ノートパソコンの画面をみんなに見せた。
◆ 1日目:50万円
◆ 2日目:30万円
◆ 3日目:20万円……
「……ペース、落ちてません?」
「……あっ」
みんな、固まった。
2
「つまり、このままの勢いじゃ……」
「800万なんて、夢のまた夢!!」
「にゃ!(やばいのか!?)」
「にゃん!(ペース落ちすぎ!)」
「にゃぁ~!(何かしないと!)」
「これは……新しい戦略が必要ね」
「よし! ねこまど存続プロジェクト作戦会議・第2弾 を始めるわよ!!」
3
「まず、原因を分析しよう!」
琴葉(ことは)が、ホワイトボードを用意した。
「クラウドファンディングって、最初の勢いが大事 なのよね?」
「そうそう。でも、その勢いが落ちてきてるってことは……」
「単純に、“最初に興味を持ってくれた人たちは支援してくれた”ってこと?」
「そうね。でも、それ以降の新規の支援者が増えてないのよ」
「つまり、もっと広く知ってもらわなきゃダメってことか」
「にゃ!(もっとバズらせる!?)」
「にゃん!(話題性を作る!)」
「にゃぁ~!(猫たちが頑張る!)」
「よし、みんなでアイデアを出していきましょう!!」
4
◆ アイデア①:有名猫インフルエンサーとコラボ!
「最近、SNSで有名な猫アカウントがあるでしょ?」
「うんうん、“もちまる”みたいな猫スターね!」
「そういう子たちに、“ねこまど”のことを紹介してもらえたら……一気に広まるかも!」
「おお、それいいね! でも、どうやって頼むんです?」
「うーん……DM送る?」
「即ブロックされそう」
「……だよね」
「じゃあ、フォロワーの人に協力してもらうとか?」
「なるほど……!」
◆ アイデア②:「ねこまど」オリジナルグッズ販売!
「クラウドファンディングのリターンとして、グッズを追加するのはどう?」
「例えば?」
「肉球スタンプTシャツとか?」
「おぉ、猫たちの足跡デザインか! それ、可愛くない?」
「にゃ!(おしゃれ!)」
「にゃん!(世界に一つだけのTシャツ!?)」
「よし、デザイン担当は優斗さんにお願いしよう!」
「え、俺!?」
「副業でイラスト描いてるんだから、頑張って!」
「ぐぬぬ……まぁ、やるしかないか……」
◆ アイデア③:「推し猫投票」イベント開催!
「ねこまどの猫たちで人気投票をやるのはどう?」
「えっ、それめっちゃ楽しそう!」
「にゃ!(俺が1位だな!?)」
「にゃん!(負けないぞ!)」
「にゃぁ~!(どうやったら票が入る!?)」
「いや、猫たちが競争しないで!?」
「SNSで投票フォームを作って、1位になった子のグッズを作るの!」
「それ、盛り上がりそう!」
「にゃ!(俺が1位になったら何かくれ!)」
「……猫の世界にも報酬制度必要なの?」
5
「これで新しい作戦が決まったわね!」
◆ 有名猫アカウントとコラボを試みる
◆オリジナルグッズを追加(肉球Tシャツ・猫カレンダー)
◆ 推し猫投票イベントを開催
「にゃ!(やるぞー!)」
「にゃん!(絶対に成功させる!)」
「にゃぁ~!(ねこまどを救うんだ!)」
クラウドファンディングの新たな戦略が始動した!
「……ちょっとマズいわね」
猫カフェ「ねこまど」作戦会議、再び開幕。
クラウドファンディングを公開して 3日目。
SNSの拡散効果もあり、支援金は 100万円を突破 した。
「スタートダッシュは成功したけど……」
「にゃ!(けど!?)」
「にゃん!(まさか!?)」
「にゃぁ~!(もう目標達成!?)」
「いや、違うのよ」
峰子(みねこ)は ため息をつきながら、ノートパソコンの画面をみんなに見せた。
◆ 1日目:50万円
◆ 2日目:30万円
◆ 3日目:20万円……
「……ペース、落ちてません?」
「……あっ」
みんな、固まった。
2
「つまり、このままの勢いじゃ……」
「800万なんて、夢のまた夢!!」
「にゃ!(やばいのか!?)」
「にゃん!(ペース落ちすぎ!)」
「にゃぁ~!(何かしないと!)」
「これは……新しい戦略が必要ね」
「よし! ねこまど存続プロジェクト作戦会議・第2弾 を始めるわよ!!」
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「まず、原因を分析しよう!」
琴葉(ことは)が、ホワイトボードを用意した。
「クラウドファンディングって、最初の勢いが大事 なのよね?」
「そうそう。でも、その勢いが落ちてきてるってことは……」
「単純に、“最初に興味を持ってくれた人たちは支援してくれた”ってこと?」
「そうね。でも、それ以降の新規の支援者が増えてないのよ」
「つまり、もっと広く知ってもらわなきゃダメってことか」
「にゃ!(もっとバズらせる!?)」
「にゃん!(話題性を作る!)」
「にゃぁ~!(猫たちが頑張る!)」
「よし、みんなでアイデアを出していきましょう!!」
4
◆ アイデア①:有名猫インフルエンサーとコラボ!
「最近、SNSで有名な猫アカウントがあるでしょ?」
「うんうん、“もちまる”みたいな猫スターね!」
「そういう子たちに、“ねこまど”のことを紹介してもらえたら……一気に広まるかも!」
「おお、それいいね! でも、どうやって頼むんです?」
「うーん……DM送る?」
「即ブロックされそう」
「……だよね」
「じゃあ、フォロワーの人に協力してもらうとか?」
「なるほど……!」
◆ アイデア②:「ねこまど」オリジナルグッズ販売!
「クラウドファンディングのリターンとして、グッズを追加するのはどう?」
「例えば?」
「肉球スタンプTシャツとか?」
「おぉ、猫たちの足跡デザインか! それ、可愛くない?」
「にゃ!(おしゃれ!)」
「にゃん!(世界に一つだけのTシャツ!?)」
「よし、デザイン担当は優斗さんにお願いしよう!」
「え、俺!?」
「副業でイラスト描いてるんだから、頑張って!」
「ぐぬぬ……まぁ、やるしかないか……」
◆ アイデア③:「推し猫投票」イベント開催!
「ねこまどの猫たちで人気投票をやるのはどう?」
「えっ、それめっちゃ楽しそう!」
「にゃ!(俺が1位だな!?)」
「にゃん!(負けないぞ!)」
「にゃぁ~!(どうやったら票が入る!?)」
「いや、猫たちが競争しないで!?」
「SNSで投票フォームを作って、1位になった子のグッズを作るの!」
「それ、盛り上がりそう!」
「にゃ!(俺が1位になったら何かくれ!)」
「……猫の世界にも報酬制度必要なの?」
5
「これで新しい作戦が決まったわね!」
◆ 有名猫アカウントとコラボを試みる
◆オリジナルグッズを追加(肉球Tシャツ・猫カレンダー)
◆ 推し猫投票イベントを開催
「にゃ!(やるぞー!)」
「にゃん!(絶対に成功させる!)」
「にゃぁ~!(ねこまどを救うんだ!)」
クラウドファンディングの新たな戦略が始動した!
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