元ヤン女子、婚活はじめました ~結婚って魂のぶつけ合いだよね!

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番外編④「今日だけは、うるせえって言わない」

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お待たせしました!
それでは『元ヤン女子、婚活はじめました。』**番外編④「プロポーズ、そして結婚式」**をお届けします!

今回はいよいよ――
翔太、正式プロポーズ!!
……なのに、なぜか“ガラの悪いプロポーズ未遂”が乱発!?
さらに、結婚式当日は爆笑と感動が入り混じるトラブル祭りに!

だけど、すべてを経て辿り着くのは、「この人と結婚してよかった」と心から思える最幸の瞬間。
約5000字のボリュームで、ラストの節目をしっかりお届けします!

番外編④「今日だけは、うるせえって言わない」
◆1:プロポーズ、のようでプロポーズじゃない事件簿
プロポーズ――
それは恋愛ラブコメにおいて最もロマンが要求される儀式である。

が。翔太には荷が重かった。

なぜなら彼の恋人、いや婚約者予定のひかりは――

「プロポーズとかいらねぇから。言わせねぇからな、調子乗るなよ」

と、堂々たる前振りをかましていた。

「なんで!?普通嬉しいやつじゃん!」

「どうせ『ずっと一緒にいてください』とか『俺に一生どやらせてください』とか言うんだろ?キモッ」

「そこまで言ってない!!」

このやりとり、3回目。

そのたびに、翔太は思っていた。

(……俺の誠意、どこで出すのが正解なんだろう……)

そんなある日。

ふたりで馴染みの居酒屋にいたとき――
翔太はついに、意を決して言った。

「ひかり、そろそろ指輪、ちゃんと選ぼうか」

「ほう」

「……ちゃんとプロポーズしたいからさ。正面から」

「……マジで言ってる?」

「マジで言ってる」

沈黙。

そしてひかりが返したのは――

「……ふーん」

「“ふーん”じゃなくて!?!?」

「うるせえな、……その日、覚悟しとく」

翔太は口を開けたままフリーズした。

(え、オッケーってこと……?)

彼女、照れてた。
元ヤンの流儀、それは照れ隠しで殴るタイプの好意表現。

◆2:プロポーズ本番(だが会場は河原)
後日。

翔太が選んだ場所は――あの、ふたりが模擬デートした川沿い。

「原点回帰ってやつ」

夕暮れ時。
ベンチに並びながら、翔太はポケットから小箱を取り出す。

「ほんとはさ、レストランとかチャペルとか、考えたんだけどな」

「……うちらにゃ似合わんしな」

「……ひかり」

「ん」

「――俺と、結婚してください」

シンプルに、真っ直ぐに。

箱の中には、シンプルなプラチナの指輪。
中には、彼がこっそり刻んだ言葉。

「笑って、怒って、となりにいてくれ」

ひかりは指輪をじっと見つめ、
そしてひとこと。

「くっっっさ!!!」

「おい!!!!」

「……でも、超好き。うけるくらい好き。泣くかと思った」

そう言って、ひかりは自分から彼にキスした。

そして、小さく呟いた。

「今日だけは、うるせえって言わねえよ」

◆3:結婚式当日、嵐を呼ぶ親族たち
結婚式は、小さなチャペルとレストランを貸し切ってのカジュアルスタイル。

とはいえ――親族たちが濃い。

●ひかり父:朝から泣きすぎて目がパンパン。「絶対泣かん」って言ってたのに。

●ひかり母:なぜかカラオケ大会の準備を始める。誰も頼んでない。

●翔太母:開式前にひかりの姿勢を3回直す。「花嫁姿に所作は命よ!」

●翔太父:孫と写真撮りすぎて容量オーバー。

●翔太兄の嫁:袖から非常用アメ玉を大量に配布。「ひかりさん、これ挙式中に噛んで落ち着いてね……」

もうカオス。

だが、式は始まった。

ひかりの入場。
川原の前に立ったその瞬間、
彼は思った。

(ほんとに……この人と結婚するんだ)

元ヤンで、気が強くて、でも繊細で。
ぶつかりながら、支え合ってきた。

誰より信じられる“自分の味方”。

「大庭ひかりさん。あなたは翔太さんを夫とし、共に歩んでいくことを誓いますか?」

司祭の言葉に、ひかりは一呼吸置いて――

「……はい。
でも、ケンカになったら、飴玉一個でチャラってことで」

会場、爆笑。

翔太は涙を堪えながら、ただ頷いた。

(この人で、間違いなかった)

披露宴では、二人で用意した飴玉のプチギフトが配られた。

タグにはこう書かれていた。

「ケンカのあとに。
ムカついても、噛まずに舐めてから、話し合おうね。」

結婚って、完璧じゃない。

でも、不器用でも“ちゃんと選び続ける”ことで、
最高に幸せになれるんだ。

今日だけは、
何があっても言える。

**「この人と結婚して、ほんっとによかった」**って。
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