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地獄編
またもや彼らは家族という鎖の中で
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一行は瓦礫の中に潜伏すると、遮断装置を起動した。
「さて…貴方方の状況は?」
レドの質問に、アンは口を開き始める。
「アタシはメリッサ少将からの連絡をもらって、君たちの安否の確認を命じられてた。師匠は少将と合流して民間の救出に当たってて、レナは全体のサポート。」
「で、本人には知らせたんですか?」
「うん、レナを介して本人には知らせてる。…貴方達とも会話できれば良いんだけどね、流石にそこまでは無理。正確な位置が分からないといけないからね。向こうとしても忙しくて、アタシでも連絡は今取れない。」
「……して、返答は?」
「君たちに同行して戦力を整える…だってさ。まあ固まるだけじゃあどうにもならないけどさあ……しょーじきキツいよね。戦力なんて整えようがないし…。」
「行き当たりばったりでやってたら早死に確実ですしね。ツテがありそうなのは……」
レドはデボラとジハイドに目線を移す。
「アタシは知らないよ?」
デボラは早口で返答する。
「……………」
ジハイドは沈黙を貫いていた。
「知ってるんですね?」
「あーいや知ってるっつーか…まあ、奴なら生き残ってるだろうよ。条件次第じゃあ要求も呑むだろうさ。だがその肝心の要求っつーのがなあ…なんつーか…」
「案内してください。無いよりある方が良い。」
「…テメェ死ぬぞ?」
「死ぬだけじゃないですか。」
レドの予想外の返答に、ジハイドは呆気に取られたような表情をした後、突如として笑みをこぼし始めた。
「クックック…なるほどなあ。面白えなあ、お前。気に入った。お前の死ぬ面を拝むのも悪くねえ。案内するぜ。」
ジハイドは一転して清々しい表情に切り替えると、一行に向かって手招きした。
「一応聞くけどさあ、案内するってのは誰な訳?ぶっちゃけアンタの事まだ信用してないんだけど。」
「国公の犬になんぞ信用してもらわなくて結構だ。そいつは中堅マフィア『ブラックジャッカル』のボス。
名はアンドレア.ウェストフォード。この世で最も金にがめつい男だ。」
ジハイドが案内したのは、何の変哲もない一軒家だった。いや、正確には一軒家だったもの、である。とうに倒壊し、炭へと成り果てたその惨状からは、何の希望も感じられなかった。
「……本当に大丈夫なんです?」
「まあ正直不安だが…よし、ここだ。」
ジハイドは庭の草をかき分けると、その間に覆い隠されていた金属の把手のようなものを指さした。
「まさか…地下室?」
「そ。まあ国公のアンタは知ってるだろうが…地下室に潜伏してるマフィアも少なくないのさ。」
「じゃあここを開けば…」
「いいや?全然違え。」
「じゃあなんで今の話をしたんですか。」
「これはカモフラージュだ。奴がそんな適当なことするわけねーよ。」
ジハイドは把手を掴み、力強く上に持ち上げると、地下に広がる空洞を覗き込んだ。
「ホラ…やっぱりな。地下室に大量の武器が詰め込まれてやがる。入れば最後終わりだろうな。…しかも相当な強度だぜ、この壁。発砲してもほとんど揺れねえし音も漏れねえよ。」
「つまり?」
「この家ん中だ。」
ジハイドは家の瓦礫をかき分け始める。
「何かありました?」
「無い。」
「ええ…何ですかそれ?」
「俺は一回奴のアジトに連れ去られただけだからな。ビジネスだとか何だとかで、な。
調べ尽くした結果一応この家だってのだけは分かってるんだが…用意周到な野郎だよホント……ビジネス相手にもアジトの場所を知らせねえ。
あーくそ!死にてえよお!死ぬ!死ぬうううう!」
ジハイドは瓦礫の破片を首に突き刺して自殺すると、その後即座に復活し、頭を抱え始めた。
「うーん…困った…」
「やっぱ信用するんじゃなかった。詰んだよ?詰んだよこれ?見つかって終わるよこいつのせいで。」
アンは堰を切ったように不満を口にし始める。
「アタシ今からでも逃げよっかなあ…」
デボラはジリジリと後退りを始めた。
「休めると思ったのに…あ…死ぬ…」
ノーマンは満身創痍で柵にもたれかかっている。
「な、なあ…もしかしてこれとかじゃないか?」
サレムは瓦礫の中に転がる固定電話を指差した。
「…んなまさか。いや、待てよ?そう言うことかよあの野郎!」
ジハイドは呆れたように首を傾げる。
「まあやってみる価値はあるでしょうね。」
レドは受話器を手に取る。
「何の番号を押すかだけど…」
「そりゃ間違いなくこれだな。」
ジハイドはボロボロの紙を手渡した。
「何ですかコレ。」
「奴が俺との仕事を終えた時にこんなもんを渡してきやがった。……ここの住所と合わねえし、そもそも存在しないから因果関係は微妙だったが…」
そこには電話番号が一行書かれてた。
レドは丁寧に番号を入力していく。
入力し終わった瞬間、突如受話器越しに音が鳴り始めた。
「かかった。」
音が鳴り止んだと同時に、低い声がレドの耳元に伝播した。
「よお、何者だ?」
「貴方ですか?アンドレアという人は。」
「………だったらどうする?声を聞くにお前ガキだな?このご時世でどんな要求をしようってんだい?」
「単刀直入に言うと…貴方方にご協力を願いたい。」
「へえ……すると何だ、何処の馬の骨とも知らねえガキの要求に一端のマフィアが応じろってのかい?まあ仲間もいるんだろうが…それにしたってそいつは随分と傲慢じゃあねえの?お前からは何の可能性も感じねえな。大体どうする?俺がお前を今から射殺してもおかしくはないんだぞ?」
「僕が死んでも大した事にはならない。」
「口で言うのは簡単さ。行動で示してもらわなきゃ、な。」
突如、家の周囲が回転を始める。いや、どこも回転していない。そのように見えているだけだ。徐々に周囲の景色は歪み始め、点滅する光が視界を埋め尽くした。
気がつくと、一面コンクリートの部屋に一行は立たされていた。
気配を感じたレドは、視線を移す。その先にいたのは、赤いソファにもたれかかった白い帽子とコートを着た男。そしてその取り巻きらしき数人の黒服。
「よージハイド久しぶりだな。…それじゃ、交渉を始めようぜ?」
アンドレアは前のめりに座り直すと、一行をじっと見つめながら言い放った。
レドは何も言わずに反対のソファに座る。
一行はそれに続くように、そこに腰を落とした。
「さて……アンタは俺に協力して欲しいと言ったな?そりゃなんでだ?」
「この状況を治めるには戦力が足りない。だから協力して欲しい。」
「おいおいおいおい…俺が聞いてんのはアンタなんだぜ?少年。何も建前を聞いてるわけじゃあない。」
「待てよこのやろう。そんな駄弁りを聞くつもりは…」
「俺はこいつと話してるんだよジハイド。…後で相手してやるから、な?」
少しの間、ジハイドとアンドレアの睨み合いが続く。レドはそれに割って入るように口を開いた。
「僕の居場所を奪う人間を軒並み排除したい。できれば徹底的に。恐らく僕の仲間の半数以上は死に絶えている。ならばそれと同等に死んでもらうのが道理じゃないですか?」
「なるほど、ね。復讐………とは違うな、お前さんは。本気で思ってるタチだな。コレで仮にそいつらを殺し尽くしても、死んだお仲間は返ってこないんだぜ?」
「自分の中で生きている…とは言いませんが、悲しむ暇があったら守るのに徹した方が効率的ですし。それに死を受け止めるってのは悲しんでもらうことじゃないでしょ?だから悲しみなんて一瞬で良いです。できる限りの修復に命を賭けます。」
「なるほど……じゃあ今死ねっつったら死ねるか?」
「はい。」
レドは魔装銃の銃口を額に当てる。
「しょうもねーな。自分の命さえも顧みないような合理主義に何の価値がある?」
「命ばかりを気にする感情論に意味などない。」
「じゃあ万人を犠牲にできると?」
「たったさっきやってきたばかりだ。」
「……じゃあ最後の質問だ。死ぬ瞬間、最後に残るのは何だと思う?」
「執念、ですかね。案外人の思いとは馬鹿にできないので。」
「ほお…随分意外な回答だな。」
「僕はね…貴方が思うほど合理主義じゃあ無いんですよ。どんなに意味のない事でも、最後には誰か1人の為に死にたいとも人並みに思ってる。」
「違うだろ?…お前は1人のためにしか生きられないんだ。」
「…そうですね、訂正します。」
「じゃあこうしたら要求を呑んでやる。お前の1番大事な奴を思い浮かべながら右手を撃ち抜け。」
「わかりました。」
レドは一切の躊躇いなく、自身の右手に銃口を向けると、即座に引き金を引いた。彼の頬に血がかかる。だが、彼の表情は一貫して揺らぐことはなかった。
「…これでどうですか?」
「ふふふ…はははは!良いね!儲けられそうだ!良いぜ少年、気に入った。協力してやるよ。治療した後、詳しく話を聞かせな。
…因みに最後の質問だが…俺の場合は『金』だ。」
奥の扉が開き、そこから光が差し込んだ。
「さて…貴方方の状況は?」
レドの質問に、アンは口を開き始める。
「アタシはメリッサ少将からの連絡をもらって、君たちの安否の確認を命じられてた。師匠は少将と合流して民間の救出に当たってて、レナは全体のサポート。」
「で、本人には知らせたんですか?」
「うん、レナを介して本人には知らせてる。…貴方達とも会話できれば良いんだけどね、流石にそこまでは無理。正確な位置が分からないといけないからね。向こうとしても忙しくて、アタシでも連絡は今取れない。」
「……して、返答は?」
「君たちに同行して戦力を整える…だってさ。まあ固まるだけじゃあどうにもならないけどさあ……しょーじきキツいよね。戦力なんて整えようがないし…。」
「行き当たりばったりでやってたら早死に確実ですしね。ツテがありそうなのは……」
レドはデボラとジハイドに目線を移す。
「アタシは知らないよ?」
デボラは早口で返答する。
「……………」
ジハイドは沈黙を貫いていた。
「知ってるんですね?」
「あーいや知ってるっつーか…まあ、奴なら生き残ってるだろうよ。条件次第じゃあ要求も呑むだろうさ。だがその肝心の要求っつーのがなあ…なんつーか…」
「案内してください。無いよりある方が良い。」
「…テメェ死ぬぞ?」
「死ぬだけじゃないですか。」
レドの予想外の返答に、ジハイドは呆気に取られたような表情をした後、突如として笑みをこぼし始めた。
「クックック…なるほどなあ。面白えなあ、お前。気に入った。お前の死ぬ面を拝むのも悪くねえ。案内するぜ。」
ジハイドは一転して清々しい表情に切り替えると、一行に向かって手招きした。
「一応聞くけどさあ、案内するってのは誰な訳?ぶっちゃけアンタの事まだ信用してないんだけど。」
「国公の犬になんぞ信用してもらわなくて結構だ。そいつは中堅マフィア『ブラックジャッカル』のボス。
名はアンドレア.ウェストフォード。この世で最も金にがめつい男だ。」
ジハイドが案内したのは、何の変哲もない一軒家だった。いや、正確には一軒家だったもの、である。とうに倒壊し、炭へと成り果てたその惨状からは、何の希望も感じられなかった。
「……本当に大丈夫なんです?」
「まあ正直不安だが…よし、ここだ。」
ジハイドは庭の草をかき分けると、その間に覆い隠されていた金属の把手のようなものを指さした。
「まさか…地下室?」
「そ。まあ国公のアンタは知ってるだろうが…地下室に潜伏してるマフィアも少なくないのさ。」
「じゃあここを開けば…」
「いいや?全然違え。」
「じゃあなんで今の話をしたんですか。」
「これはカモフラージュだ。奴がそんな適当なことするわけねーよ。」
ジハイドは把手を掴み、力強く上に持ち上げると、地下に広がる空洞を覗き込んだ。
「ホラ…やっぱりな。地下室に大量の武器が詰め込まれてやがる。入れば最後終わりだろうな。…しかも相当な強度だぜ、この壁。発砲してもほとんど揺れねえし音も漏れねえよ。」
「つまり?」
「この家ん中だ。」
ジハイドは家の瓦礫をかき分け始める。
「何かありました?」
「無い。」
「ええ…何ですかそれ?」
「俺は一回奴のアジトに連れ去られただけだからな。ビジネスだとか何だとかで、な。
調べ尽くした結果一応この家だってのだけは分かってるんだが…用意周到な野郎だよホント……ビジネス相手にもアジトの場所を知らせねえ。
あーくそ!死にてえよお!死ぬ!死ぬうううう!」
ジハイドは瓦礫の破片を首に突き刺して自殺すると、その後即座に復活し、頭を抱え始めた。
「うーん…困った…」
「やっぱ信用するんじゃなかった。詰んだよ?詰んだよこれ?見つかって終わるよこいつのせいで。」
アンは堰を切ったように不満を口にし始める。
「アタシ今からでも逃げよっかなあ…」
デボラはジリジリと後退りを始めた。
「休めると思ったのに…あ…死ぬ…」
ノーマンは満身創痍で柵にもたれかかっている。
「な、なあ…もしかしてこれとかじゃないか?」
サレムは瓦礫の中に転がる固定電話を指差した。
「…んなまさか。いや、待てよ?そう言うことかよあの野郎!」
ジハイドは呆れたように首を傾げる。
「まあやってみる価値はあるでしょうね。」
レドは受話器を手に取る。
「何の番号を押すかだけど…」
「そりゃ間違いなくこれだな。」
ジハイドはボロボロの紙を手渡した。
「何ですかコレ。」
「奴が俺との仕事を終えた時にこんなもんを渡してきやがった。……ここの住所と合わねえし、そもそも存在しないから因果関係は微妙だったが…」
そこには電話番号が一行書かれてた。
レドは丁寧に番号を入力していく。
入力し終わった瞬間、突如受話器越しに音が鳴り始めた。
「かかった。」
音が鳴り止んだと同時に、低い声がレドの耳元に伝播した。
「よお、何者だ?」
「貴方ですか?アンドレアという人は。」
「………だったらどうする?声を聞くにお前ガキだな?このご時世でどんな要求をしようってんだい?」
「単刀直入に言うと…貴方方にご協力を願いたい。」
「へえ……すると何だ、何処の馬の骨とも知らねえガキの要求に一端のマフィアが応じろってのかい?まあ仲間もいるんだろうが…それにしたってそいつは随分と傲慢じゃあねえの?お前からは何の可能性も感じねえな。大体どうする?俺がお前を今から射殺してもおかしくはないんだぞ?」
「僕が死んでも大した事にはならない。」
「口で言うのは簡単さ。行動で示してもらわなきゃ、な。」
突如、家の周囲が回転を始める。いや、どこも回転していない。そのように見えているだけだ。徐々に周囲の景色は歪み始め、点滅する光が視界を埋め尽くした。
気がつくと、一面コンクリートの部屋に一行は立たされていた。
気配を感じたレドは、視線を移す。その先にいたのは、赤いソファにもたれかかった白い帽子とコートを着た男。そしてその取り巻きらしき数人の黒服。
「よージハイド久しぶりだな。…それじゃ、交渉を始めようぜ?」
アンドレアは前のめりに座り直すと、一行をじっと見つめながら言い放った。
レドは何も言わずに反対のソファに座る。
一行はそれに続くように、そこに腰を落とした。
「さて……アンタは俺に協力して欲しいと言ったな?そりゃなんでだ?」
「この状況を治めるには戦力が足りない。だから協力して欲しい。」
「おいおいおいおい…俺が聞いてんのはアンタなんだぜ?少年。何も建前を聞いてるわけじゃあない。」
「待てよこのやろう。そんな駄弁りを聞くつもりは…」
「俺はこいつと話してるんだよジハイド。…後で相手してやるから、な?」
少しの間、ジハイドとアンドレアの睨み合いが続く。レドはそれに割って入るように口を開いた。
「僕の居場所を奪う人間を軒並み排除したい。できれば徹底的に。恐らく僕の仲間の半数以上は死に絶えている。ならばそれと同等に死んでもらうのが道理じゃないですか?」
「なるほど、ね。復讐………とは違うな、お前さんは。本気で思ってるタチだな。コレで仮にそいつらを殺し尽くしても、死んだお仲間は返ってこないんだぜ?」
「自分の中で生きている…とは言いませんが、悲しむ暇があったら守るのに徹した方が効率的ですし。それに死を受け止めるってのは悲しんでもらうことじゃないでしょ?だから悲しみなんて一瞬で良いです。できる限りの修復に命を賭けます。」
「なるほど……じゃあ今死ねっつったら死ねるか?」
「はい。」
レドは魔装銃の銃口を額に当てる。
「しょうもねーな。自分の命さえも顧みないような合理主義に何の価値がある?」
「命ばかりを気にする感情論に意味などない。」
「じゃあ万人を犠牲にできると?」
「たったさっきやってきたばかりだ。」
「……じゃあ最後の質問だ。死ぬ瞬間、最後に残るのは何だと思う?」
「執念、ですかね。案外人の思いとは馬鹿にできないので。」
「ほお…随分意外な回答だな。」
「僕はね…貴方が思うほど合理主義じゃあ無いんですよ。どんなに意味のない事でも、最後には誰か1人の為に死にたいとも人並みに思ってる。」
「違うだろ?…お前は1人のためにしか生きられないんだ。」
「…そうですね、訂正します。」
「じゃあこうしたら要求を呑んでやる。お前の1番大事な奴を思い浮かべながら右手を撃ち抜け。」
「わかりました。」
レドは一切の躊躇いなく、自身の右手に銃口を向けると、即座に引き金を引いた。彼の頬に血がかかる。だが、彼の表情は一貫して揺らぐことはなかった。
「…これでどうですか?」
「ふふふ…はははは!良いね!儲けられそうだ!良いぜ少年、気に入った。協力してやるよ。治療した後、詳しく話を聞かせな。
…因みに最後の質問だが…俺の場合は『金』だ。」
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