愛され末っ子

西条ネア

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記憶がなくなる前の話

58話

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「、、、以上をもちまして入学式を閉行いたします。~~」

舞台横でマイクの前に立っている男の人がそう喋り終わると周りがざわざわし始める。

「??もうおわったの?」

「そうみたい。もうすぐ蘭がクラスを伝えにきてくれるから、このままここで待ってよう?」

今日は小学校の入学式!
なんでもここから大学までは繋がってるんだって~!

幼稚園の頃に着てたお洋服とは全然違う、パパたちが着てるようなカッコいいお洋服が制服なんだって!

ちょっと体を動かしづらいけど、大人になったみたいで嬉しい、、、!

カバンもパパが持ってるみたいな大きなカバンで、真ん中には学校のマークが入ってて裏には小さく名前が入ってる。

ぼく、今日までりぃくんに追いつけるように勉強したんだからね!

自分の名前の漢字だってことはなんとなくわかる!

ふふん~えらいでしょ??

嬉しくなってほこほこしながら足をぷらぷらさせてたら遼に「お行儀が悪いですよ?」って注意されちゃった。むぅ。

というか聞いて欲しいんだけど。
今日の朝、同じ部屋でりぃくんとお着替えしたの。
そうしたらね、りぃくんは蘭に服を肩にかけてもらうだけで自分で着てたの。

ぼくには幼稚園の頃の服も難しくてよくわからなかったのに、小学校はいろいろな種類と着る順番ができてわちゃわちゃしてたらすぐに遼が着せてくれた。

ちょっとの間はりぃくんみたいに頑張ろうと思って遼に「待ってて、」って言ったのに、、、

サッサッてなって、気づいたらぼくも着れてた。




「なんでりぃくんばっかり、、、」

朝のことを思い出してぷくぅとほっぺを膨らましながら隣に座ってるりぃくんをじとっと見る。

「ッ~!るぅかわいい!食べちゃいたい!クラスでそんなかわいいお顔、見せちゃダメだよ?」

なんだかこたえになってない、と思いながら蘭を待ったーーーーーー。




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