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記憶がなくなる前の話
60話
しおりを挟む「少しひんやりしますよ、」
「っん~」
「るぅ、本当に大丈夫?」
ーーーーーーー
結局教室には行かないで遼に抱えられたまま【特別医療室】ってところに連れてこられた。
遼によるととくべついりょうしつって読むらしい。
長いお名前だな~って思っていたら遼がコンコンもせずに扉を開けてズンズン中に入って行って僕をベッドの上に降ろしてくれた。
「ふわぁ~もふもふだ~」
ふわんっと身体が沈んで面白い。
りぃくんもおいでよ、って言ってりぃくんと一緒にベッドをぺたぺたしてみる。
「もうしばらく理斗様とそのままでお願いいたします。先生が奥にいらっしゃると思うので読んで参ります。」
遼がそういって行ってしまった。
蘭は教室に連絡しに行ってくれてるみたい。
ホウレンソウ大事!
「るぅ、ホントにお胸痛いの大丈夫なの、、、?ごめんね、俺、いきなり大きなお声出しちゃった、、、。」
しょぼん、としているりぃくんによしよししてあげる。
「ん、大丈夫だよ。ちょっとびっくりしただけだから。僕、これからのりぃくんとの学校、楽しみ!」
そう言ったらりぃくんも俯いていた顔を上げて少し笑ってくれた。
「遅れて申し訳ない。この部屋の担当である柳律だ。律先生と呼んでくれ、琉架様、理斗様。」
声の方を見ると遼といっしょにパパと同じくらいの男の人が白衣?を着てそこに立っていた。
「えと、琉架です!こっちは僕のおにーちゃんのりぃくん!」
「、、、よろしく。」
僕がよろしくお願いしますって大きなお声で言ったのにりぃくんは小さく呟いただけだった。
りぃくん、もしかして律先生のこと怖いのかな?
優しそうな人なんだけどな、、、
「(なんでこんなやつに琉架の身体触らせないといけないの)」
「あらあら、理斗様そんなに睨まないでください。、、、琉架様、従者殿から聞いています。聴診だけ失礼しますね。」
他に痛いところとかしんどいなどはありますか?と聞きながら僕が座るベッドの前にひざまづいてくれる。
「えと、ないです!僕はね、大丈夫だよって言ったんだけど遼が抱っこして連れてきたの。」
「琉架様、俺は教師ですがあなたの方が位が高いんだ。どうか敬語を外してくださいよ。」
俺はどれだけ相手が偉かろうとこの口調が癖なんでね、とため息混じりに教えてくれる。
「、、、?僕律せんせーより偉いの?」
キョトン、と聞き返せば咳払いの後「そうですよ。」と返ってくる。
「てか、無垢に育てすぎじゃないか、これ。この学園で生き残れるのかよ。、、、あー生き残れそうだな。」
律先生はぶつぶつ呟いた後、周りを見渡してまたため息を吐きながら呟いてた。
「ンンッ早く琉架様を診てください。」
遼の声で先生が耳に聴診器を付けて僕の服を捲った。
「先生が捲れるのはここまで!るぅのお肌が見えちゃうでしょ!」
「ふぇ?りぃくん、制服を捲らないとお胸の音聞けないよ?」
僕が聞くとりぃくんは「先生はこれでもできるすごい先生なんだよ」って教えてくれた。
へぇ~律先生すごーい!!
その後、僕のお胸をぽんぽんしてくれる先生をキラキラしたおめめで見つめた。
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