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第2部:交差する思惑
第19話:朱鷺の微笑みと、鞘に隠された刃。
しおりを挟むその朝の空気は、鍛え上げた鋼のように、どこまでも澄み渡っていた。
夜の間に降りたのだろう、しっとりとした朝露が、訓練場の隅に生えた雑草の葉先できらきらと光っている。東の空から昇り始めたばかりの太陽が、まだ少しだけ白い光を投げかけ、踏み固められた土の匂いを、ひんやりとした風が優しく運んでくる。
組合の裏手にある、だだっ広い土の訓練場。
早朝にもかかわらず、そこにはすでに何人もの冒険者たちの姿があった。木剣を打ち合う乾いた音、槍を振るう低い唸り声、魔法の基礎訓練で生まれる小さな光の明滅。誰もが、己の技を磨き、昨日より少しでも強くなるために、黙々と汗を流している。その光景は、どこか神聖ですらあった。
僕は、その活気ある光景を、訓練場の隅にある古びた丸太に腰掛けて、ただぼんやりと眺めていた。
昨夜、玄(げん)さんと酒を飲んだ。彼の、普段の道化の仮面の下にある、癒えない傷跡に、ほんの少しだけ触れてしまった。そのせいか、僕の心も、どこかざわついていて、眠りが浅かった。
(守りたいもん一つ守れなきゃ、ただの鉄クズ、か)
玄さんの、あの掠れた声が、耳の奥にこびりついて離れない。
僕には、守りたいものなんて、あるんだろうか。陽菜(ひな)さんのことは、確かに大切だとは思う。恩人だし、彼女の笑顔を見ていると、少しだけ心が温かくなる。でも、それを「守りたい」と、胸を張って言えるほどの覚悟が、僕にあるのか。
分からない。
結局、僕が一番守りたいのは、傷つきたくない、面倒なことに関わりたくない、という、ちっぽけな自分自身だけなんじゃないか。
そんな自己嫌悪の淵に沈みかけていた僕の耳に、ふわりと、鈴が鳴るような、穏やかな声が届いた。
「おはようございます、宗一郎さん。朝稽古ですか? 珍しいこともあるものですね」
声の主は、朱鷺(とき)さんだった。
彼女は、動きやすいように簡素に仕立てられた白地の稽古着を身にまとっていた。いつも結い上げている髪も、今は背中で一つに束ねられている。その姿は、いつもの艶やかな着物姿とはまた違う、凛とした、それでいてどこか柔らかな雰囲気を醸し出していた。
「あ、いえ。僕は、ただ、見てるだけで」
慌てて立ち上がろうとする僕を、彼女は「どうぞ、そのままで」と、優雅な仕草で制した。そして、僕の隣の丸太に、すっと腰を下ろす。彼女が動くと、朝の清浄な空気に、ふわりと花の香りが混じったような気がした。
「昨夜は、玄さんがご迷惑をおかけしたようで。申し訳ありませんでした」
「いえ、そんなことは」
「あの方は、ああ見えて、とても寂しがり屋なのです。どうか、大目に見てやってくださいな」
朱鷺さんは、くすりと、悪戯っぽく笑う。その完璧な笑顔は、朝の光を浴びて、神々しいほどに美しかった。
僕の心臓が、少しだけ、速く打った。
この人は、本当に、すごい人だ。強くて、美しくて、優しくて、気配りができて。僕とは、何もかもが違う。住む世界の違う、手の届かない人。
そう、思った、その時だった。
朱鷺さんは、その完璧な笑顔のまま、しかし、その瞳にはどこか探るような光を宿して、僕にこう切り出した。
「宗-一郎さん。よろしければ、少し、手合わせをお願いできませんか?」
「え?」
「あなたのその不思議な御力(おちから)、私も、この肌で感じてみたくて」
その言葉は、疑問形でありながら、拒否を許さない響きを持っていた。僕は、その穏やかな圧力に、ただ頷くことしかできなかった。
僕たちが訓練場の中央へと歩みを進めると、周囲で稽古をしていた冒険者たちの間に、さざ波のような動揺が広がった。
「おい、見ろよ。天下一の朱鷺様だ」
「相手は、あの新入りか? スライム解体屋の」
「無茶だろ。朱鷺様の稽古相手なんざ、組合の師範クラスでも務まらねえってのに」
好奇と、少しの侮蔑が混じった視線が、僕に突き刺さる。胃が、きりりと痛んだ。ああ、やっぱり、こうなる。なんで、こんな目立つことをしなくちゃいけないんだ。
朱鷺さんは、そんな周囲の空気を全く意に介していない様子で、僕に向かい合うと、訓練用の木刀を一本、すっと差し出してきた。
「どうぞ。得物は、それでよろしいですか?」
「は、はい」
僕は、おどおどと、その木刀を受け取る。ずしりと重い。現世で、体育の授業以外で、こんなものを握ったことなど一度もなかった。
「僕は、その、剣の心得は全く」
「存じております。あなたは、ただ、そこに立っていてくだされば、それで結構です」
朱鷺さんは、そう言うと、自分も同じ木刀を手に取り、僕から数メートル離れた場所に、静かに立った。
その瞬間、彼女の纏う空気が、変わった。
それまでの、おっとりとした茶屋の女将のような柔らかな雰囲気は、完全に消え失せていた。そこに立っていたのは、研ぎ澄まされ、磨き上げられた、一本の抜き身の刀のような、絶対的な「武人」だった。
朝の光が、彼女の白い稽古着を照らし、そのシルエットをくっきりと浮かび上がらせる。風が、彼女の結んだ黒髪を、わずかに揺らした。
周囲の冒険者たちのざわめきが、ぴたりと止んだ。誰もが、これから始まる、あまりにも格の違う手合わせを、息を詰めて見守っていた。
僕の背中を、冷たい汗が、一筋、伝った。
これは、まずい。
本気だ。この人は、僕の力を、試すとか、そういうレベルではない。もっと根源的な何かを、白日の下に引きずり出そうとしている。
僕は、無意識のうちに、防御の体勢に入っていた。現世で、いじめっ子たちに囲まれた時、いつもそうしていたように。心を閉ざし、殻に閉じこもり、ただ嵐が過ぎ去るのを待つ。
僕の周囲、半径一ミリ。
その、誰にも見えない、誰にも触れられないはずの「断絶空間」を、僕は意識下に、形成した。
手合わせは、朱鷺さんの一礼から始まった。
「では、参ります」
その言葉が終わるか、終わらないか。
彼女の姿が、僕の視界から、ふっと、消えた。
「!?」
僕が驚きに目を見開いた瞬間には、彼女はすでに、僕の右側面に回り込んでいた。その動きは、歩くのでも、走るのでもない。まるで、そよ風に舞う一枚の木の葉のように、滑らかで、音もなく、予測ができない。
ヒュッ、と、鋭い風切り音が、僕の耳元を掠める。
彼女が振り抜いた木刀が、僕の首筋を、寸分違わぬ精度で狙っていた。
しかし。
キィン、という、甲高い、金属音とも違う、奇妙な音が響いた。
彼女の木刀は、僕の肌に触れる、ほんの数ミリ手前で、まるで透明な、しかし鋼鉄よりも硬い壁に阻まれたかのように、ぴたりと、停止していた。
「なるほど」
朱鷺さんは、一度飛び退いて距離を取ると、感心したように、小さく呟いた。その表情には、まだ余裕の笑みが浮かんでいる。
「これが、あなたの『壁』ですか」
次の瞬間、彼女の攻撃は、さらにその速度と密度を増した。
まるで、美しい舞を舞うかのように。彼女は、訓練場の土を滑るように移動しながら、木刀を、あらゆる角度から、僕に叩き込んできた。
右から、左から、頭上から、足元から。
斬撃が、残像を描き、幾重にも重なる。それはもはや、一本の剣による攻撃ではなかった。四方八方から、無数の見えない刃が、同時に僕を襲ってくるかのようだった。玄さんの、一点を貫く「神速」とは、全く質の違う、流麗で、予測不能な、連続攻撃の嵐。
訓練場に、キィン、キィン、キィン、と、断続的に、あの奇妙な反響音が鳴り響く。
彼女の刃は、ことごとく、僕の見えない壁に阻まれ、弾かれていた。
僕は、ただ、立っているだけだった。
額に、脂汗が滲む。彼女の剣圧は、直接体に触れていなくても、肌をひりひりとさせるほどの凄まじさだった。もし、この壁がなければ、僕の体は、一秒も経たずに、ミンチよりも細かく切り刻まれていただろう。
(すごい。これが、天下一)
僕は、その、あまりにも人間離れした光景に、恐怖よりも先に、純粋な感嘆を覚えていた。彼女の動きは、一つ一つが、無駄なく、洗練されていて、恐ろしいほどに、美しかった。
しかし、その感嘆は、すぐに別の感情へと変わっていった。
朱鷺さんの表情から、徐々に、笑みが消えていく。
最初は、僕の能力への好奇心と、それをどう打ち破るかという、遊戯のような楽しさが、その瞳にはあった。
だが、何度斬撃を叩き込んでも、何度死角から奇襲をかけても、その刃が決して僕に届かないという事実を、彼女の体が、その剣が、理解していくにつれて。
彼女の瞳の奥に、焦りと、ほんの少しの、苛立ちのような色が、浮かび始めていた。
彼女の額に、初めて、一筋の汗が浮かんだ。
その汗が、顎を伝って、ぽたり、と乾いた土の上に落ちる。
その時、僕は気づいた。
彼女の剣が、これほどまでに、完全に「無」にされたことは、おそらく、今まで一度もなかったのだ、と。
どれくらいの時間が、経っただろうか。
十分か、あるいは、三十分か。僕には、永遠のようにも感じられた。
やがて、朱鷺さんの動きが、ふっと、止まった。
彼女は、少し離れた場所に立つと、木刀をだらりと下げ、わずかに、肩で息をしていた。その白い稽古着は、汗で肌に張り付いている。
周囲の冒険者たちは、完全に沈黙していた。誰もが、目の前で繰り広げられた、あまりにも異質な攻防に、言葉を失っていた。一方は、神業のような剣技の限りを尽くし、もう一方は、ただ突っ立っているだけ。そして、結果は、完全な、引き分け。いや、これは、引き分けですらない。
僕の、完全な、勝利だった。
「…………ありがとうございました」
朱鷺さんは、息を整えると、再び、完璧な微笑みをその顔に浮かべて、僕に深々と頭を下げた。しかし、その笑顔が、どこか、張り付けたような、ぎこちないものであることに、僕だけは気づいていた。
僕たちは、再び、訓練場の隅にある丸太に、並んで腰掛けた。朱鷺さんは、水筒の水を一口飲むと、汗を拭いながら、静かに、僕に語りかけた。
「よく、分かりました」
その声は、穏やかだったが、その奥に、複雑な感情が渦巻いているのが、僕には分かった。
「宗一郎さんの、その力。とても優しいようでいて、その実、とても、残酷ですね」
「え?」
僕は、思わず、彼女の顔を見返した。残酷? 僕の力が?
朱鷺さんは、まっすぐに、僕の目を見て、言葉を続けた。
「相手を傷つけず、血の一滴も流さずに、勝つことができる。それは、とても、優しい力です。戦いを、ただの無意味なものにしてしまえる」
彼女は、そこで一度、言葉を切った。そして、その瞳の奥に、ふっと、あの、心の臓が凍るような、氷の冷たさが宿った。
「ですが」
「相手が積み重ねてきた努力も、技も、誇りも、その存在理由さえも、全てを、ただの無駄なものとして、無かったことにしてしまう。それは、この身を斬り殺されるよりも、ある意味では、ずっと残酷なことなのかも、しれませんね」
その言葉を口にする時、彼女の笑顔は、完璧だった。
しかし、その瞳は、笑っていなかった。
それは、かつて、自分が積み重ねてきたもの全てを、理不-尽な暴力によって、無にされた者だけが持つ、深く、静かで、そして、どこまでも悲しい瞳だった。
優しいようで、残酷。
その言葉は、まるで重い錨のように、僕の心に、ずしりと、沈んでいった。
僕は、今まで、自分の力を、ただの便利な道具としか思っていなかった。人を傷つけずに済む、臆病な僕にぴったりの、都合のいい能力だと。
でも、違ったんだ。
この力は、物理的に人を傷つけない代わりに、もっと別の、もっと大切な何かを、ズタズ-タに引き裂いてしまう、凶器にもなりうるのだ。
人の、誇りを。尊厳を。生きてきた、証そのものを。
僕は、改めて、自分の右の手のひらを見つめた。この手の中にある力は、一体、何なんだろう。僕は、この力と、どう向き合っていけばいいんだろう。
そして、僕は、目の前で完璧な微笑みを浮かべる、この美しい天下一の剣士に、どこか、自分と通じる、深い孤独の影を感じ取っていた。
彼女も、きっと、何かを失った人だ。僕と同じように、理不尽な力によって、大切な何かを、無にされた人だ。だからこそ、僕の力の「残酷さ」を、誰よりも正確に、理解できたのかもしれない。
僕たちの間に、言葉はなかった。
ただ、朝の澄んだ空気の中で、二つの孤独な影が、並んで、静かに揺れていただけだった。遠くで、また、冒険者たちの、活気のある声が聞こえ始めた。その声は、僕たち二人には、どこか遠い世界の出来事のように、響いていた。
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