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第3話
「奈美を抱くつもりだったんだろ?」
「んあっ」
「こんなに敏感な奴が。女をリードするつもりでいたのか?」
柊は、体の後ろに両腕を拘束され、遊馬の胸に体を預けるように座らされていた。遊馬に捕まってから一時間弱。ずっと、胸の尖りを弄り回されている。
「こんなに腫れあがらせて、流石オメガだな」
遊馬は柊の耳元に唇を押し付けて、指先で愛撫する。
「胸だけで、息を荒げてどうする」
からかうように指ではじけば、柊の頬に涙が伝った。
まるで、昔受けた快楽が呼び戻されているようだった。遊馬に捕まり、幾度となく抱かれたせいで、柊の体は快楽に染まりやすくなっていた。
昔も、発情期はもちろん、毎日の様にこうして胸をいじられ、開発され。遊馬に会わなければきっと、そこが感じる場所だなんて知る事はなかっただろう。
そして、快楽は色々な場所に伝染していく。
「腰が動いてるぞ、柊」
頭では望んでいないはずの快感を体が無意識に欲してしまっている。
「ちがっ……」
「何が違う」
ジーンズを脱がされ、下着を降ろされれば、もう言い逃れはできなかった。柊のモノは硬くなり、先走りの汁が垂れていた。
「はあっ……うっ」
遊馬が乱暴に柊のモノを扱き始めた。じらしが続いていた分、貯蓄された快楽がすぐにせりあがってくる。
「やめろっ……、くそ……」
抵抗したくても、もはやなにもできない。息が段々と荒くなり、体に熱がこもってゆく。
「んっ、だめっ、出ちゃう‥‥ああっ!」
柊のモノから吐き出された白濁が、床に飛び散った。
「早いな、溜まってたのか?」
遊馬はくつくつと笑いながら、柊の体を倒し、足を割った。そして、何の躊躇もなく柊の後ろに指を忍ばせる。
「んっ」
「奈美はヤらせてくれなかっただろう?」
柊の中を、ぐるりとかき回しながら、ふと、遊馬が尋ねた。
「どうしてそれを……」
柊は目を見開いて遊馬を見つめる。
「あいつは俺が送り込んだ女だ。あいつは、裏の人間。お前を見張るために側に置いていた」
「そ、そんなはずないっ」
柊が遊馬に噛みつくように声を荒げると、遊馬は柊の中にある指を増やし、段々と奥に進めていく。
「現実を見ろ。あいつから恋人らしいことしてもらったことがあるか? キスでも、セックスでも。あいつは手すら繋がなかったはずだ」
そう言われてしまえば、思い当たることはいくつもあった。キスもセックスも、いつも拒まれていたし、確かに一度も手を繋いだこともない。
だとしたら、奈美は全部演技で柊と接していたのだろうか。あの笑顔も、すべて偽り? 到底信じられることではないのだが、遊馬に対するあの奈美の態度は初対面という感じではなかった。
けれど、この数ヶ月の思い出は、柊と奈美、二人で作ってきたものだ。奈美が自分を騙していたなんてどうしても考えることが出来ない。
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