いつか囚われるその日まで

萩の椿

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第4話





「奈美は俺に借りがある。だから、俺には逆らえない。けどそれは、お前も同じはずなんだがな」

 遊馬が、指を折り曲げて、柊のクルミ大のそこを押しつぶした。

「いあっ」

 柊の体が魚の様に跳ねる。それを押さえつけるように遊馬が体重をかけた。じゅぷじゅぷと、柊の中をかき乱す音が部屋に鳴り響く。


「俺が肩代わりしてやったお前の借金のことは忘れたのか?」


 責め立てるような口調と共に、遊馬の指は速度を上げ、確実に柊のイイところを突きあげる。

「だめっ、だめっ」


 柊の体はのたうちまわる。

 そこは、遊馬に何度も調教された場所だった。そこを弄られれば、オメガの柊はもうどうすることもできない。

 せりあがってくる快感に、柊は抗うこともできず、程なくして果てた。

 そして、呼吸を整える暇もなく、遊馬に足を持ち上げられる。

 後ろに当たる感覚に、柊の四肢が強張った。


「これで最奥を突かれるのが、お前は好きだったな」

 腕を後ろに拘束されている為、柊は逃げることが出来ない。それでも、体を揺らし、少しでも遊馬との距離を取ろうとする。


 しかし、遊馬は柊の腰を掴み、ぐっと引き寄せた。その反動で柊の中に遊馬の欲望が一気に入り込む。


「あっ……んっ」

「随分と物欲しげにとろけてるな。油断したらすぐに持っていかれそうだ」

 遊馬は妖美に口角を上げ、律動を開始した。


「一年だ。お前が逃げ出して、一年間。俺はずっと我慢してきた」

ギシッギシッと、ベットが音を立てて揺れる。遊馬は柊の首筋に顔を埋めながら、赤いしるしを落としていく。


「それがどれだけ苦しかったか、お前に分かるか?」

 遊馬は柊のモノに手を伸ばし、律動と同時にこすり上げ始めた。

「いやっあ……」

「本当はお前の居場所も分かっていた。連れ戻そうと思えば、いつでも連れ戻せた。それをしなかったのは何故か……」

 柊の顔の横に両手をつきながら、遊馬は柊を見下ろした。焦点の合っていない柊の目を見つめ、そして、唇を塞ぐ。


「お前が大切だからだ。あの場所から逃げ出すほど、お前はストレスを感じていた。だから、俺は一年間お前を自由にしたんだ」


「じ、自由って……。あ、奈美さんを使ってたくせにっ」

「当たり前だろう、変な虫が寄ってきたらどうする」


 柊の額に張り付いた髪の毛をはらいながら、遊馬は笑う。そして、柊の腰を押さえて、ひと際大きく腰をグラインドさせた。


「さあ、出すぞ。全部飲み込めよ」


 少し苦しそうに眉根を寄せながら、遊馬が柊の足を持ち上げた。

「いやだっ……、お願いやめて!」

「なんだ。子どもができることを心配しているのか」

 柊の言葉を鼻で笑いながら、遊馬は柊の中に存分に吐き出した。

「心配するな。俺とお前との子だ。可愛いに決まってる」
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