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二章 過去編
第58話
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「ふっ……、やめてください、東西社長……」
玲子は己の唇を手の甲で拭いながら、息を整えて辰美から距離をとった。
「だったら、玲子もその『東西社長』って言うのやめてよ」
「なっ、今はまだ仕事中じゃないですか」
「もう会社から出たんだ。ここからはプライベートだろ」
そう言われると、玲子は反論できなくなる。確かに退勤時間はもう仕事には含まれていない。現に、タイムカードを押して帰ってきているわけだし。
しかし、玲子は辰美の様に上手く切り替えができなかった。会社では上司の辰美が、プライベートでは体の関係を持っている仲だなんて。
「この二週間、玲子があまりにも一生懸命だからさ、耐えてたんだよ色々。でも、もう限界。今日は抱くから」
まっすぐに見つめてくる辰美の眼光は鋭い。玲子は息が詰まりそうになって視線を逸らした。
「……私は、やりたくない。そういうこと……」
「俺はやりたいな。玲子とそういうこと」
辰美はからかうように言うと、玲子の手に己の手の平を重ねた。
玲子が手を引こうとすると、ぎゅっと手を握り力を籠める。
今日は金曜日。きっと、どんなに逃げ回っても辰美は離してくれないだろうなと玲子は悟る。
暫くして、玲子と辰美を乗せた車が屋敷に着いた。
玲子の手を離さず、強く握りしめた辰美はそのまま玲子の部屋に直行して、二週間溜まったものを存分に発散させた。
玲子は己の唇を手の甲で拭いながら、息を整えて辰美から距離をとった。
「だったら、玲子もその『東西社長』って言うのやめてよ」
「なっ、今はまだ仕事中じゃないですか」
「もう会社から出たんだ。ここからはプライベートだろ」
そう言われると、玲子は反論できなくなる。確かに退勤時間はもう仕事には含まれていない。現に、タイムカードを押して帰ってきているわけだし。
しかし、玲子は辰美の様に上手く切り替えができなかった。会社では上司の辰美が、プライベートでは体の関係を持っている仲だなんて。
「この二週間、玲子があまりにも一生懸命だからさ、耐えてたんだよ色々。でも、もう限界。今日は抱くから」
まっすぐに見つめてくる辰美の眼光は鋭い。玲子は息が詰まりそうになって視線を逸らした。
「……私は、やりたくない。そういうこと……」
「俺はやりたいな。玲子とそういうこと」
辰美はからかうように言うと、玲子の手に己の手の平を重ねた。
玲子が手を引こうとすると、ぎゅっと手を握り力を籠める。
今日は金曜日。きっと、どんなに逃げ回っても辰美は離してくれないだろうなと玲子は悟る。
暫くして、玲子と辰美を乗せた車が屋敷に着いた。
玲子の手を離さず、強く握りしめた辰美はそのまま玲子の部屋に直行して、二週間溜まったものを存分に発散させた。
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