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救出作戦開始
4.同盟国構想
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「一つの国で戦おうとするから無理なんじゃない?」
次の戦略を明確に立てられないままリョウが、あてどもなく来年度の予算を編成していると、突然、ジャニスが口を開いた。
「同盟国?」
リョウは一瞬、ジャニスの言っていることが理解できなかった。それくらいジャニスの発想は突飛だった。
「同盟国はいないの? みんな同じことを考えているはずよ。『プレミアム』と単独で戦っても勝てないって。それなら、『メガロポリス』昇格直後に、いくつかの国で同盟を組んで、連合軍で戦ってみたら、勝ち目が増えるんじゃないかな」
リョウは目の前が急に開けていく感覚を味わった。ジャニスは時々、こうして思わぬ発想でリョウを喜ばせてくれる。
「それはいいアイデアだ。『メガロポリス』に昇格するまでは、他の街とはコンタクトが取れないけど、それはゲームの中でだけだ。掲示板を使えば、昇格直前のプレーヤーとリアルに接触できるかもしれない。同時刻に昇格するようにしておいて、力を合わせて戦えば、数の不利は補える。勝てるかもしれない」
ジャニスは目を輝かせた。
「連合国側が善戦してるのを見たら、昇格をためらっていた他の人たちも連合国側で参戦してくれるかもしれないわよ」
「その逆もあり得るけど、やってみる価値はある。でも、かなり複雑な戦略が必要になる」
「とりあえず、私たちの目的は『プレミアム』に勝って、ヨッシーを救うことでしょう。そのあとのことは、そのときに考えましょう」
「ああ、とにかく、一刻も早く『メガロポリス』昇格を果たさなきゃ。人口5万人のタウンじゃ、誰も相手にしてくれない」
ヨッシーにタイムリミットが迫っているのだ。やるべきことは山ほどある。一つずつ片づけていかなければならないが、まずはマチを大きくして、「メガロポリス」への道筋を確実なものにしていかなければならない。そこからすべてが始まる。
次の戦略を明確に立てられないままリョウが、あてどもなく来年度の予算を編成していると、突然、ジャニスが口を開いた。
「同盟国?」
リョウは一瞬、ジャニスの言っていることが理解できなかった。それくらいジャニスの発想は突飛だった。
「同盟国はいないの? みんな同じことを考えているはずよ。『プレミアム』と単独で戦っても勝てないって。それなら、『メガロポリス』昇格直後に、いくつかの国で同盟を組んで、連合軍で戦ってみたら、勝ち目が増えるんじゃないかな」
リョウは目の前が急に開けていく感覚を味わった。ジャニスは時々、こうして思わぬ発想でリョウを喜ばせてくれる。
「それはいいアイデアだ。『メガロポリス』に昇格するまでは、他の街とはコンタクトが取れないけど、それはゲームの中でだけだ。掲示板を使えば、昇格直前のプレーヤーとリアルに接触できるかもしれない。同時刻に昇格するようにしておいて、力を合わせて戦えば、数の不利は補える。勝てるかもしれない」
ジャニスは目を輝かせた。
「連合国側が善戦してるのを見たら、昇格をためらっていた他の人たちも連合国側で参戦してくれるかもしれないわよ」
「その逆もあり得るけど、やってみる価値はある。でも、かなり複雑な戦略が必要になる」
「とりあえず、私たちの目的は『プレミアム』に勝って、ヨッシーを救うことでしょう。そのあとのことは、そのときに考えましょう」
「ああ、とにかく、一刻も早く『メガロポリス』昇格を果たさなきゃ。人口5万人のタウンじゃ、誰も相手にしてくれない」
ヨッシーにタイムリミットが迫っているのだ。やるべきことは山ほどある。一つずつ片づけていかなければならないが、まずはマチを大きくして、「メガロポリス」への道筋を確実なものにしていかなければならない。そこからすべてが始まる。
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