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本編
03-01 性器を2時間舐めなさい
しおりを挟むまるで揺さぶられているような感覚、それに気づいた途端、心臓がドキドキしてくる。
なにか特別なことがあったわけじゃない、昨日はただ普通にベッドで眠っただけ。だけど、もしかしてこれは…。
淡い期待をしながら目を開く。目の前には毛布があって、向こう側から光が透けている。
これ、いつも俺がつかってる毛布じゃない!
一気に頭が覚醒して毛布をどかすと、ギゼルが近くに座りながら俺を見つめていた。俺は嬉しくなってがばりと起き上がった。
「ギゼル!」
「おー、今日は寝起きがいいな、ユキミ」
「まあな、そんな日もあるだろ。…今日も、当たりの試練?」
名前を呼んで笑いかけるとギゼルも笑い返してくれる。別に寝起きが良い方じゃないけど、やっぱりご褒美があるってわかったらスッキリ目覚められるもんだよな。
「そうだ。試練の内容は性器を2時間舐めろだとさ」
「っ!」
そのまま、何てことのないように試練の内容を言われる。だけど、性器、性器ってそれ…。
「ギゼルは男の性器を舐められるのか…?」
「あ?まあ問題ないな」
すごい平然と答えられる。
そっか、まあ夢だし今更かもしれない。うん、俺が同性愛者だしな。といっても俺は知らないやつのちんこを舐められるかっていうと…無理かもしれない。
俺が今まで好きになったり良いなと思った人たちは皆異性愛者だ。俺と同じような人を見つけられたことがないから仕方ないと思うけど。まあ、気づいていないだけで側にいたかもしれない、俺みたいに隠していたら分かる気がしないし。
こうやって夢を見るのもなんだかんだいって3回目。夢とはいえ、いや、夢だからこそギゼルとは恋人同士になれるんじゃないかと期待してしまう。
現実だったら絶対にこんな風にはできないけど、俺は少しの緊張と期待でドキドキしつつギゼルのそばにずり寄って、無意識に声を小さくしながらも我慢できずに聞いてしまった。
「あのさ、ギゼルって…同性愛者だったりするか?」
「いや、ちげえな」
「……そっか」
悩んだような間もなく否定される。なんとか言葉を吐きだして少し後ろにずれる。
いや、なんだよ! 夢なのに全然優しくない。
はぁ…会って3回目で告白してすぐに恋人同士!とか無理なのは分かるけど、でも今後に期待させてくれるような反応してくれてもいいじゃんか。
そもそも、3回目どころか1回目ですら既にめろめろになってて、2回目の夢で完璧に落ちたような俺が見る夢なんだから、もっと甘くしてくれてもいいだろ。
ううん、こう考えると俺の惚れっぽさヤバいか…? でもなぁ、ギゼルが恰好良すぎるんだよな。まあ俺の夢だから、俺の無意識にある理想を完璧に再現した可能性は高いな。
「ユキミ、なんで離れるんだ?」
「いっっや、べつに! っていうか、舐めなきゃいけないならこんな体勢じゃだめだろ」
なんの前触れもなくぎゅっと抱き寄せられて、危うく叫ぶところだった。
こいつは心臓に悪すぎる。上げて落として、上げるなよっ!いっそムカつく!
荒んだ気持ちでギゼルの体と離れるために押し返そうと試みる。案の定全然びくともしませんけどね…知ってた。
「そうか、やる気で助かるな」
「っこの野郎…」
俺が苦し紛れに言った言葉を使ってあげ足を取ってくる。ニヤニヤしやがって、人をからかって遊んでるのが丸わかりだぞ。
一瞬開き直って自分からズボンを下ろそうかとも思ったが、絶対余裕な態度しかされないだろうからやめた。なにより俺が恥ずかしくて多分できない。
「うわっ」
ギゼルは俺をそのままマットレスの端まで移動させると、自分は床に下りて俺のズボンと下着を勢いよくおろす。
そのあまりの勢いに、恥ずかしさも忘れてびっくりしてしまった。
「おい、これは…簡単に脱げすぎるんじゃねえか?」
「なっ、別に、脱ぎやすいのに問題ないだろ」
急ににやけ顔を引っ込めて真剣な顔で言ってくるからなんだか少し面白い。
長めの上の服とマットレスに座っているおかげでちんこがギリギリ見えていないのもなんとか落ち着いていられる大きな理由だけど。
床に座りながら流れるように俺の膝に向かって体を倒してくるギゼルに、慌てて服の裾を引っぱってガードする。
「あっ、待てよ、あれだ、あの綺麗にするやつしてくれ!」
間違ってもそのまま舐められでもしたらたまらないから、叫ぶようにお願いする。いくら夢とはいえ、洗ってないここを舐められるのはなんか嫌だ。
「あ?…あ、クリーンか、あれはやめた方がいい、お前だと最悪痛みで気絶する」
「ぇ…え?」
「あれは口内でギリギリだ。俺は魔法が大雑把だからな」
「えぇ…」
あまりにも恐ろしいことを言われてまともに反応できなかった。そしてちょっとヒュンとした…。怖い想像させないでくれ。というかギゼルは平気なのか?いつも気絶しないで耐えてるのか?
「まあ仕方ねぇか」
「仕方なくねぇけど!!」
反射的に叫んでしまったけど、クリーンが使えないなら、仕方ないのはその通りだよな…。ううう、夢パワーでお風呂とか出してくれないですか…?俺の夢さん。
「いや、仕方ねぇっていうのはこれだ」
俺が葛藤している間に、ギゼルはどこから取り出したのか、透明な液体が入った小さいジュース缶ぐらいの大きさの小瓶を取り出していた。
なんだ?
「これがどうしたんだ?」
「これはな、使うとキレイになんだよ。伸びもいいし、ついでに甘い」
「………え」
よく見てみれば、その小瓶にはなんだか可愛らしい色合いでよく分からない羅列が書いてあった…まるで説明分みたいなものが。しかもハートっぽい可愛らしいマークまでついている。
あれか、これ…もしかしてローションみたいなやつか…? しかも、甘いってなんだよ…。
あまりにも普通な顔で言われてしまって、考えすぎかもしれないけど、それを誰かと使っているギゼルが簡単に想像できてショックを受ける。
まあ、そういうのは男のエチケットだろうから、ギゼルみたいな男には必需品なんだろうけどさぁ…。
っていうかそんなのがあるなら、最初からだしてくれればいいのにな。
「ほら掛けてやるから、手どけろ」
裾をぎゅっと握ったまま黙り込んだ俺に、有無をいわさぬような、でも優しい声で言ってくる。仕方ないので、俺はそろそろと指を解いて服をはなす。
「ん、良い子だな」
そのまま片手で俺の服をまくり上げると、ちんこにとろとろと液体を掛けていき、そのまま全体に回るようにギゼルのてで伸ばされていく。
「んんっ」
気持ちよくてビクっとしたあと、ハッとする。ショックでスルーしていたけど、これ、すごく恥ずかしいことしているんじゃ…?
カッと顔が熱くなる。慌ててギゼルの腕をぎゅっと掴むが、もうどうしようもない。ギゼルがおれのちんこ触るっていうこの状況が急に理解できて、一気に熱くなってくる。
「おい、どうした?」
「いや、ギゼルが俺の、触るから…」
そこまで口にしてしまって、慌てて止める。いや、当たり前だろ、俺、ばかか! 触るどころか、ギゼルはこれから舐めなきゃいけないのに。
逆に止めてしまったことがめちゃくちゃ恥ずかしくなる。
「ごめん、なんでもない」
「いや、謝らなくていい。これで舐めてもいいな?」
ギゼルはそういったかと思うと、さっさと俺のちんこを持ち上げてがぶりと咥えてしまう。
「ひぃっ」
俺のちんこがギゼルの口にすっぽり入ってしまった。気持ちいい感覚もあるのに、舐められずに全部咥えられたことのほうに驚いて反応してしまう。
ギゼルはすっごい余裕そうで、笑いながらこっちを見上げてはちんこを口の中で舐めあげてきた。
ちょっと、なんだそれ、えっちすぎるだろ。
その暴力的すぎる視界に、しょげていた心が吹き飛ばされる。そして一気に気持ちよさが爆発して声が勝手に出はじめる。
「ぁ…ぁっ…ぅぅ…きもちいぃ」
「あめえな」
ああぁ、あったかい、気持ちいい。
俺の様子を見ていたギゼルが、一度口をはなして遠慮のない動きで舐めていく。別に俺のちんこ、小さいってわけじゃないのに…ギゼルの口と手が大きすぎて小さく見える、なんかちょっと複雑。
ヌルヌルと温かいものになぞられては緩く手でしごかれる感触に、腰がピクピクと動いてしまう。
「ぎぜる……あの」
舐められるのも、触られるのも気持ちいい。でも、最初のように咥えてほしくなって甘えた声が出てしまった。
こっちを見つめながらニヤリと笑うと何の躊躇もせず咥えてくれる。気持ち良さはもちろんだけど、そのギゼルの行動にたまらなくなって顔を両手で覆い、そのまま後ろに倒れてしまう。気持ちは良いし胸はいっぱいだし、もう座っていられなかった。
熱いくらいの口内の感触、ぷちゅぷちゅとした音が響いてきては腰から駆け上ってくるような気持ち良さに、俺は我慢できずに体をよじらせる。
「あっあっ…きもちっ」
気持ちいい、きもちいい。俺のちんこ、ちょっととけちゃってるかもしれない。
腰も勝手に動いて、ギゼルの口に押しつけてしまっている気がする。試練の邪魔しちゃ駄目だって思うのに、体がいうことをきかない。
「んっ…あぁっぜるっ…顔みたいぃっ」
そのまま少しの間しごかれたり舐められたり。すごく気持ちいいんだけど、どうしてもギゼルの顔が見たくなって起き上がろうとする。
だけど、上手くできない。むしろ気持ち良さに体が反ってしまってどうしようもなくなる。気持ちよさとままならなさに涙がにじんできて、つい、ねだるように言ってしまった。
「甘えた坊ちゃんだな、ユキミ」
呆れたような言葉だけど、声だけ聞くととても優しく聞こえる。俺のなかのギゼルは少し意地悪で、だけどすごい優しいと思っているから、ついつい甘えてしまいたくなる。
実際、周りの毛布をクッションにして寄りかかるところを作って、俺をそこまで抱き上げてくれる。そういう優しさに胸がときめいてしまってしょうがない。
「ありがとう」
「おう」
顔が見れたことが嬉しい、甘えさせてくれることが嬉しい。
今度は床ではなく同じマットレスに乗り上げて、俺の足を開かせてその間にギゼルが座った。
うっ 顔が見れるのは嬉しいけど、ギゼルが大きいせいで足をかなり開かないといけないこの体勢は恥ずかしい。
少し照れていると、なぜかせっかく用意してくれた毛布のクッションからずらされて、マットレスに背中をつける形になる。
「ぇっ…ギゼル?」
「わりぃ、ちょっとこっちの方がいいわ、咥えるのはまた後でな」
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