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番外編 初めての
01-09 初めてへの道のりは思ったより遠い
しおりを挟む「ふわぁー、よく寝た」
スッキリとした目覚めを迎えた俺は、体に顔、口の中にクリーンをかけて、さっさとテーブルにつく。
ケスタとピルヒを食べながら、今日一日のことを考える。
昨日はギルドに行ってギゼルの依頼消化速度を聞いてみたんだけど、ものすごい順調らしく、本当は明後日ぐらいじゃないかって言われてたのに、早ければ今日のお昼過ぎぐらいには帰ってくるらしい。なので、朝ご飯を食べたらもう一度拡張作業をして、その後は果物を摘まみつつ、手作り夕ご飯の準備。それが終わったらギゼルが帰ってこないか様子を見つつ、お尻を解して待つ予定だ。うんうん、問題なさそうだな。
この部屋の窓はかなり変わっていて、部屋の中で窓を消して壁だけにすることもできるし、窓を開けなければ外からは中の様子が見えない、というか、窓の場所すら分からないようにできる不思議仕様。だから、ギゼルが来るであろう門の方を見つつお尻を解す…なんて作業も安心してできるんだ!多分こんな用途で使われるとは想定されてないと思うけど、とっても便利。
はあぁ、ここまで来るの、本当に長かった気がするなぁ。
ギゼルが旅立ってからの約1週間、俺はかなり頑張ったと思う。
1人で弄っても全然気持ち良くない、むしろ違和感ばかりのそこを必死に慣らした。
排泄物を出さなくなったとはいえ、気持ち悪いからクリーンはかけて、水を生み出す要領で、なんかネチョっとした液体を生み出し、ちょっとずつちょっとずつ慣らしていった。
最初の一日目は、あまりの指の入らなさと、入ったら入ったで違和感ばかりのそこに心が折れるかと思ったけど…もうこれ以外に誘惑する方法なんて思いつかないし、ギゼルを誘惑できるかもしれない、その一心でやった。ちょっと気持ち悪くて泣いてしまったりもした…。
二日目には指1本入るようになって、それからはそこそこスムーズいけたと思う。
一応俺の指は3本入るようになったけど、それ以上指を入れるのは怖くてできてない。ただ、指を3本入れて、そのままの状態で広げるようには動かしていたから、多分広がっている…はず。
それからはずっと、朝起きて、ご飯食べて、拡張作業、お昼ご飯食べて、魔法操作の練習、拡張作業、夜ごはん食べて、拡張作業、お風呂入ってリラックスしてから眠る。そんな感じの生活だった。
改めて考えると、なんかすっごい危ない生活かもしれない。一日中部屋に籠ってそんなことをしてるなんて…。
帰ってきたギゼルに何をしてたか聞かれたとしても、変に思われないように答えられる自信がないよ…。なんとか気合で話を逸らさないとなぁ。
そんなことを考えつつもピルヒを食べ終えてしまったので、残りのケスタはマジックバッグにしまい、起きたばかりのベッドへと向かう。
こっちの世界はあんまり正確な時間を気にする人がいない。1週間は6日だけど、特に曜日の決まりもないし、ゆるく時間が流れている感じ。なので今の性格な時間は分からないけど、まだ結構時間はあると思う。ちなみに、宿のご飯は多分ある程度決まった時間に出ていると思う、一応目覚まし時計っぽいアーティファクトもあるみたいだ。時間を指定するんじゃなくて、前日に登録した時と同じ時に鳴るもの、らしい、不思議だ。
その宿で出てくるご飯もギゼルがいなくなるので断ってしまったし、今の大体の時刻は陽の光方で判断するしかない。
足と手と口にクリーンをかけてからベッドに乗り上げて、手に少しだけ潤滑液を出す。
ギゼルがいなくなってからは、ほとんど借りているぶかぶかサイズのシャツだけというだらしない姿で過ごしている。拡張作業を何度もするからって理由もあるけど、何よりこの恰好、楽でいいんだよな。
魔術具を使うとサイズはピッタリになるし、そこまで動きが阻まれるってことはないんだけど、ゆったり感がないのでルームウェアとしては息苦しかった。まあ、ギゼルからしたらこの恰好はだらしなく見えるだろうから、あの彼シャツで誘惑したとき以外はしてないけどね。
手に出した潤滑液に指を絡めつつ、自分のお尻の中にクリーンをかける。魔力操作が上手くなるにつれて、キラキラもしないし、風が吹いたような感覚も全くしないクリーンができるようになった。いや、クリーンだけじゃなくて、よっぽど大掛かりな魔法以外はキラキラも風も吹かない。わざと魔力を大きく流せばキラキラできるけど、俺の使用用途ではするメリットがない。魔法を使ってる感はあるから、テンション上げたい時とか威嚇には効果的、らしい。
ベッドに寝転がって横向きになる。そのままお尻の穴に指を伸ばして、潤滑液を塗り込むようにしつつ、つぷりと指を入れた。
最初は全然だったのに、今では簡単に入ってしまう…我ながら中々の成長?速度だと思う。そのまま指をつぷつぷと出し入れしながら、潤滑液を直接指から生み出して、ずぶずぶと挿れていく。くうぅ…ちょっと違和感があるけど、我慢我慢。
中全体を潤滑液でいっぱいにして、指先を入り口まで戻したら、そのまま縁をふにふにと広げていく。
……実はこの解し方は、まんまギゼルがやってくれたことを真似している。あのときは違和感もちょっとだけ、最後は気持ちよくなれてたのに、なんで今はこんな強い違和感のままなんだろう、とは思うけど、現実で体を触った時もあれだったし、やっぱりギゼルにしてもらったり、近くにいてもらえることが大事なんだと思う。
そのまま少しふちをぎゅっぎゅっと外側に押していって、指を2本に増やす。よしよし、簡単に入っていく指にちょっと嬉しくなる。頑張った分だけ体が応えてくれるので、違和感ばっかりだけど、やりがいはあるんだよな。
それからは、たまに指を付け根までいれたりしつつ、基本的には外側に広げることを重視して指を動かして、少ししたら3本目の指もいれた。慎重にしないなら、潤滑液で中を満たした段階ですぐに3本目をいれても大丈夫なくらいには余裕がある。
かなり良いペース、ここまでは本当にスムーズに挿れられるようになったなぁ。4本目はなんか怖くて挿れられてないけど、このまま外側に解していけば、きっとギゼルのだって入ってくれるはず。
「ふぅー…」
ゆっくり息を吐きつつ、お尻の穴からは意識をそらして、ご飯は何を作ろうか考える。もうここからは、ただのながら作業だ。
全部魔法でやることになるから大変だとは思うけど、地球にあった食材とか調味料も結構あるし、なんとかなるはず。
んー、パンはガーリックトーストにして、ハンバーグと揚げ物いっぱいにしようかな? 魔法を使えばどんなお肉だって簡単にミンチ肉にできちゃうだろうし、お店で売っている出来合いのソースもかなり美味しいし…なにより、ギゼルは絶対に揚げ物が好きだと思うんだよな。
俺だったらここまで油ものいっぱいだときついけど、ギゼルは全然平気だと思う。脂っこいお肉もめちゃくちゃ食べてるし、そもそも一食の量が違い過ぎるから。
あと考えるべきなのは…ご飯を食べたあと、どうやってギゼルを誘惑するのかってことだよな…。お風呂はきっと俺の後に入るはず、ずっとそうだから。
お風呂の中で少しほぐして、ギゼルがお風呂に入ったのを確認してさらにほぐす。それで、ギゼルが出てきたときに…………なんて誘惑すればいいんだ?ここ、かなり大事なところなんだけど、結局今日まで良い案が出ないままきてしまった。
だって、なんか、俺がお尻向けておねだりするとか…逆に引かないか?色気むんむんのお姉さんとかだったら一発だと思うんだけど…俺なんだもんなぁ。
恋人としては良い感じだと思うんだけど、えっちな方面じゃあ上手くいくイメージができない。
ギゼルを挑発する感じでいったほうがいいのか。……無理だ、挑発の方も上手くイメージができない……なんってポンコツなんだ俺はぁぁ。
ちょっと練習してみるか…?
ずっと解していた指を引き抜いて、横になっていた体を起こし、お風呂の出入り口がある方に向けて四つん這いになる。……くぅぅ、この段階でなんか既に恥ずかしい。
四つん這いになっただけなのに恥ずかしさにやられた俺は、ぱたりとベッドに倒れ込む。…どうしよう、爆笑されたら。
いや、なんか実際に四つん這いになるのも恥ずかしいんだけど、改めて俺が四つん這いになっているところを客観的に想像すると、逆に笑えてくるんだよな。何やってるんだ?って感じ。
………………はあぁぁぁ。
誘惑ポーズを考えるのは一旦諦めて、セリフを考えることにする。
ギゼル、挿れて? とか、そういう感じ? うーん。
「ぎっぜる…挿れて………うおうあぁぁっ」
あああああああ、うあああああ!恥ずかしいいぃぃ。
そのままベッドの上をゴロゴロと転がりまわる。
めっっっちゃ小さい声しか出なかったし、なんならちょっと噛んだ!!!なにより、なんか、恥ずかしいぃぃ!!
体がムズムズぞわぞわしておかしくなりそうだ。
はぁぁぁ、駄目だ、ぜんっぜんむり、難しい! 続きはまた後で考えよう…。
夕ご飯の買い物に行かないとだしな!
手も体も服もベッドも、全部にクリーンをかけて、ギゼルから借りている服をパパっと着る。一応魔法で服を押さえておけるようになったから、最初に比べれば相当簡単に着れる。とはいえ、やっぱりちょっと面倒くさいけど。
あれから枚数は増えたけど、どれも外側にくる部分は白っぽい色になっている。ギゼル自体はそこまで白い服をきていないのに、何故か俺に渡してくるのは白っぽい。何でだろう?
お風呂場にいって鏡を使う。これも魔力で起動させて出し入れできる。出す前はただの壁にしか見えない、不思議だよなあ。
転がり回ってぼさぼさになっていた髪を直して、変な風に服が縮んでないかもチェック。契約証もキラキラ輝いている。よしよし、ばっちり問題なし!
顔はちょっと赤いままだけど、まあこれも問題なし。 ちょっとベッドで暴れまわりすぎたかもしれない。あとは恥ずかしすぎた…うぅぅ、考えるの、やめよう。あれは思い出すとダメージを受けちゃうやつだ。
マジックバッグと出入り用の予備の鍵も持つ。鍵って言うか、見た目は石だけど。
「今日は何が安いのかなぁ~」
良いお肉も買うけど、量をかさ増しするのに使えそうなのが安いといいなぁ。
俺は意気揚々と部屋の扉から出て、気分はすでに常連のつもりになっているお店を目指す。ギゼルに美味しいって言ってもらうぞ…おー!
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