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番外編 初めての
01-13 初めてへの道のりは思ったより遠い
しおりを挟むあー、もうダメだ。
理性では、俺が力を入れたらギゼルは痛いかもしれないって思うのに、気持ち良くなるためにぎゅうぎゅうと力を入れるのがやめられない。むしろ体は必死になって力を入れている。
「はぁァっ…あっ…ぅあっ」
だってこれ、すごく気持ちいいんだよぉ。擦れながら出ていく感覚も、押し広げるように挿入ってくるのも、気持ち良くて我慢できない。
口は開きっぱなしになって涎が止まらないせいで、腕も顔もべとべとになっているのに、クリーン一つ使えないままそこに顔をぐりぐりと押しつけて身悶える。
「ぁっあっ……ぁンン……っはあぁ」
「気持ちよさそうにしてんなぁ?」
腰をがっつりと掴まれて揺さぶられながら、苛立っているような、楽しそうなような、よく分からないギゼルの声が聞こえてくる。
俺ばっかり気持ちいいから、怒ってるのか……だけどごめん…緩めてあげられそうにないよ。
「ふっくぅ…ぅん、うんっ…あっうぅ……きもちっきもちいよ、ぎぜるっ」
「お前、ほんと、くっそ可愛いなぁ」
……ぇ?
「…ぁっあ゛あ゛っうっぅぅ」
「あ゛ぁっ、んな締めるなよ」
きもちいい、うれしい。
可愛いって言われたのが嬉しい。喜びながら気持ちよくてイっちゃって、さらに締め付けてギゼルのちんこが擦れて、もっと気持ちいい。ドクドクとギゼルの精液が俺の中に出されているのも、一緒にイけたのも、全部が嬉しくてたまらない。
「あ゛ぁっ…ひぃっ、あっぁっぁっ…ぎぜっ」
なんでっ、お互いにイったばかりのはずなのに、ギゼルが止まってくれない。
それどころか、さらに激しく中を突かれて、わけが分からなくなる。気持ちいい、気持ちいいけど、ちょっとツラい。
「っふぅぅ…っはあ゛っ…んンン」
気持ちいのが終わんなくて、苦しいっ。
余韻に浸る間もなく、ギゼルから与えられる強い刺激からなんとか逃れようと、足へ力を入れて前に這いずる。
滑ってほとんど進めないけど、諦めきれずに踏んばっていると、動かすのをやめたギゼルにスリスリと腰を撫でられて力が抜けそうになる。くっそう、ギゼルめ、なんか余裕そうだなぁ…いや、これはチャンスだ。必死に足と腕を動かす。
「頑張ってんのも可愛いな、アキラ」
まるで他人事なギゼルの言葉が聞こえて、言い返さずにはいられなかった。
「んンっ…だっれの、」
「それさぁ、すげえ気持ちよくてたまんねえわ」
嬉しそうなギゼルの声と共に、思い切り後ろに引き戻される。
「ひっぐゔぅぅっ…っっ」
「っく……ほんと、やべえな」
「ぅっそ…っ…」
さっきまでの、ぜんぶじゃなかったのかよぉ。
奥までぐっぷりとはまり込んでしまったような感覚に体がガクガクと震えてしまう。お尻に肌がくっつく感触…今までのは、全部挿入ってたわけじゃなかったんだ…。
「はぁっ……はぁぁっ」
肩で息をしながら、ギゼルのちんこがゆっくり引き抜かれるのを感じて、ようやくこれで一息つけるとほっとした。安心して脱力している俺をギゼルが仰向けにひっくり返して、そのまま覆いかぶさってくる。
「すげえ、ぐちゃぐちゃだな」
俺の顔を見ながら楽しそうに言われてハッとする。俺、今ぜったい酷い顔してるじゃん!
慌てて顔を腕で隠そうとしたけど、脱力しきっていたせいでのろのろとした動きになってしまう。それはギゼルにいとも容易く阻止されて、まじまじと顔を見られることになった。
「ばっか!みるなっ」
「わりいけど、くっそエロいから見ねえとか無理だ」
ぎゅっと恋人繋ぎをされて、それまで最悪だと拗ねそうだった気持ちが誤魔化されてしまう。自分でも単純だって思うけど、恋人繋ぎはずるいだろ。もうちょっと落ち着いたら、クリーンを絶対にかけてやるからな…。
「アキラ…俺がこのまま、今みたいに休まず抱き続けたいっつったら、流石に嫌だよな?」
ニヤニヤした顔から一変して、ちょっと自嘲気味な表情になったギゼルに問いかけられる。
このまま今みたいに抱き続けたい……? 何を言っているのか一瞬理解できなかった。
もしかしてと思ってそろりと視線をギゼルのちんこにやると、バッキバキに勃ったまま先走りを垂らしている。
「……」
ちょっと、元気がありすぎだと思います。
これは、禁欲してたからだよな?これが平常運転ってことは……ない、よな?
この世界の人の頑丈さだとか、食べてるものにエネルギーがありそうだとか、その中でもギゼルは強そうだとか、色々なことが頭を過る。
「あー、やっぱ嫌っつうか、無理だよな。今のも結構きつかったみてえだし、無理やり続けちまって悪かった」
俺が黙っている間に自己完結したギゼルが、すごい勢いで魔力をキラキラさせつつ謝ってくるので、慌てて否定した。
「っちが、平気!」
「いや、どう考えても逃げたがってただろ。さっきだって本当は止めねえとまずいって分かってたのに欲に負けてあんな…」
だけど俺の言葉は冷静に否定されるし、恋人繋ぎも解かれて、覆いかぶさっていたギゼルがあっさり退いてしまう。
うぅ……た、確かにちょっと逃げようとしちゃってたけどさ…。
「あのさ…ギゼルにとっては、ああいう感じで何度も続けるのが普通だったりする?」
ギゼルが他の人とそういうことしてた時の話を聞くのは苦しいけど、仕方ない。やっぱりこっちの人は体が頑丈っぽいから、皆あんな感じなのかな…。
「いや…あー……こんな風になったのは初めてだな。我慢がきかないっつうか、ずっとヤってたくなんのは」
「ふ、うん……そっか」
嬉しい、けどな、ううん。せめて、俺にもうちょっと体力が……いや、ああやってされるものだと分かってれば、意外といけるか……?イけないってだけで気持ちいいのは変わらないし…ちょっと苦しかったけど、ギゼルが我慢できないくらい気持ち良くなってくれてるのはすごい嬉しい…。
多分ギゼルはああなりそうなのが分かってたから、必死に我慢してくれてたんだよな。
それを誘惑して、えっちなことしてもらおうとしてたのは俺なんだし…ここは一先ず、今日はギゼルの好きにしてもらって、どうしても無理そうだったら一緒に対策を考えてもらう感じにしようか。…うん、そうしよう!
「あの!」
「ん、どうした?」
決意をしてギゼルを見ると、クリーンをかけたのか精液も先走りも綺麗さっぱり無くなって、バキバキに勃っていたちんこも慎ましくなっていた。慎ましいとはいってもデカいんだけど。もうキラキラもしてないし…どうしよう、もうそういう気分じゃなさそうだ…。
「あ、いや……えーっと、心構えがあれば大分違うし、一度ギゼルのしたいようにしてもらって、どうしても俺がついていけなかったら、何か対策を一緒に考えて欲しいなって思ってさ。…でも、別に今回じゃなきゃダメってわけでもないし!そういう気分じゃなくなってそうだから、またこん」
「本気か?」
俺の言葉を遮るようにギゼルが聞いてくる。睨んでるわけじゃないんだろうけど、目力がすごい…。
「う、ん……ちょっと気持ち良すぎて逃げちゃっただけっていうか……」
「今度は途中で止めてやれねえって、分かってるか?俺が萎えるまで突っ込みっぱなしだぞ」
「う……ん、へいき…かどうかを、一緒に確かめたい」
突っ込みっぱなし……なんか、我ながら結構すごい提案をしてるんじゃないか…?恥ずかしくなってギゼルの目から視線をそらした先で…ギゼルのちんこが、勃ってる。
ええ?つい今さっき落ち着いてたよな? バキバキじゃないとはいえ、しっかり勃っててびっくりする。
「はぁ…マジで止める自信がねえ。…お前が本当にヤバいと思ったら、暴発させるつもりで魔法を使え。今なら結界のアーティファクトも使ってるし、この部屋は元々そこそこ耐える作りのはずだからな。お前の全力の魔力暴発でも1回なら持つだろう」
「ぇ、え?」
「お前の魔力操作は繊細だからな、暴発させねえように気を使うから魔力が発動しねえんだ。前後不覚になってても死ぬ気で使え。俺も死んだりしねえし、お前も大丈夫だから、いいな?」
「ぅ、うん」
頷くまでえっちの続きをするつもりは無いみたいなので、一応頷いておく。本当に死ぬ気になったら魔法使えるのか…?…ギゼル相手には無理そうだ。
だって俺、ギゼルを攻撃するようなことは絶対したくないって思っちゃってるし…。
「ギゼル、キスして欲しい」
起き上がるパワーが出てこないので、まだちょっと心配そうにしているギゼルを見つめておねだりする。このあと体力使う予定だし、甘えるのは許してほしい。
嬉しそうに覆いかぶさってきてキスをしてくれるので、首に腕を回しながら、ギゼルの背中をゆっくりとなぞる。ふふふ、ここは気持ちいいポイントのはずだ。
「ふふ…んちゅっ……んンンっ」
口を開けてギゼルの舌を受け止めつつニヤニヤしていると、ギゼルが俺の乳首をぎゅっと摘まんできた。…そこはずるいだろ!
ギゼルの唾液を飲み下しながら、腕を解いて乳首を好き勝手に弄ってくる手を妨害しようと試みる。
「んっ……んぅっ…っくぅ」
ギゼルの手を引っぱったら、摘ままれた俺の乳首も一緒に引っ張られてしまって腰が跳ねるし、跳ねた先にはギゼルのちんこがあって、ちんこ同士がこすれるし…もう、散々だ。
「っぷはぁ……ギゼル、早く挿れてくれなきゃ、俺ばっかり体力なくなったら意味ない!」
口を離して、わざと威嚇する表情で言えば、流石に手を離してくれた。
「わりい、そうだな、今日はあんまこっち弄んねえようにするわ」
「うん、そうしてほしい」
それでなくても今日はいっぱいいっぱいだし、乳首もちんこも下手に触られるとそれだけでイっちゃうし。
「このまま向かい合ってセックスしてえな。多少苦しくても大丈夫か?」
「…大丈夫、顔見れる方が俺も嬉しいから」
そういってギゼルの片手を掴んで、恋人繋ぎにして感触を確かめるようににぎにぎする。ギゼルの手は大きいから、俺が恋人繋ぎで握ろうとすると結構大変だ。
「っふ、お前、顔見てすんの好きだもんな?」
「……うん」
揶揄うような口調なのに、恋人繋ぎをしていた手を優しく外されて、手のひらにそっとキスしてくるから、ときめきすぎて反抗する気も起きない。ギゼルが恰好良すぎて…最高です。
足をぐっと持ち上げられて、そのまま俺の上半身に押しつけるような体勢になる。確かにこれは結構苦しいかも。その状態で足を開かれて、ギゼルの腕や肩にひっかけられる。……思っていた感じと、なんか違う。
「すげえ戸惑ってるみてえだけど、こうすると手、恋人繋ぎできるぞ」
俺のひっくり返った足の下で片手をぎゅっと恋人繋ぎにされて、そのためかと納得する。何より、俺の喜びそうなことを考えてくれてるのが嬉しい。
「ほんとだ…ありがとう」
「おう」
お互いに笑い合ってリラックスしたところで、ギゼルがゆっくりとちんこを押し挿れてくる。
……この体勢、挿入ってるところ見えちゃうじゃん!
「ぎ、ぃあぁぅっ」
ゆっくりと入ってきたちんこが、あの気持ちいいところをずりずりと擦って、緩んでいた穴が一気に締まって余計強くこすれるのがたまらない。持ち上げられた足に力が入ってビクンと揺れてしまう。
「ん?」
「ぁっやぁっあっ、ひっ」
不思議そうな顔をしたギゼルに気持ちいい所を何度も擦られて、声が抑えられない。小刻みに抜き差しする動きに、俺は足をばたつかせて喘ぐけど、ギゼルは嬉しそうにしただけで、止めてくれる気配はない。俺が気持ちよくなりすぎたら本当はダメだけど…こんなに嬉しそうにされるなら、それもいいかと思えてくる。
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