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第14話 啓示と波及 〜 帰国直後ⅷ
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うっかり出てしまったソフィアの慈愛パワーにすっかり浄化されたヴィルジールは、まるで憑き物が落ちたかの大きな変化を見せる。
一方、エニシダに属するものの、裏方で組織に尽くしてきたシエラには、ヴィルジールのような怒りや憎しみの感情は宿っていない。
幼少の頃、シエラはヴィルジールに能力を見初められ、理不尽の最中から救い出される。そのときに、親を殺された敵討ちとして、手に余る冷たい銃を手に、震えながら敵を撃った経験がある。
しかし、それ以上の遺恨などないシエラは、以降は半身不随の母の回復を励みに、支援を惜しまないヴィルジールの役に立つよう、脇目も振らず、粉骨砕身、努力を重ねる日々を送ってきた。
そんなシエラにも降りかかるソフィアの力はまた別の様相を見せる。
マコトやイルの可愛らしさに触発され、既に足を踏み入れていた『カワイイ』の世界。シエラは、それをさらに踏み込んだ新たなる世界がこじ開けられる。
―― きやー、一体どうしたのかしら?
ソフィアの力がそんな世界を知るはずはない。ところが、シエラの目に映るイルやソフィアの姿が、突然目映い輝きを伴いだしたのだ。
―― このイルちゃんもそうだけど、特にソフィアさんは身体全体が光ってオマケにキラキラが振りまかれるから、可愛らしさが爆増だわ。
実はカワイイなどは関係なく身に纏うオーラが可視化されただけだった。とはいえ、視えないのが普通の知られざる常識でもある。
これまでシエラもヴィルジールも、肌で感じる何となくな違和感から相手を異能者と判断できたことはあった。
他人が何を考え、どんな能力を秘めているかなど、通常は判るはずがない。
しかし、経験を積む者が、他者の言動や所作の中から感じ取る違和感。その辻褄を合わせる答えをはじき出す、いわゆる見抜く、そういう感覚が働くのだ。
そんな嗅覚のようなものが培われても、常人である限り、マコトたちのようなオーラは視認できない。
稀に感覚の鋭い者が、纏うオーラの空間に煌めきのような視覚効果を感じ取る者もいるようだ。
しかし、それも不確かな感触として心に影響する程度で、認識するには至らないのが常人の世界とも言える。
―― きゃーきゃー、可愛すぎるぅー。どーしましょ、どーしましょ。
今回シエラは、ソフィアの力に触れたことで、気などの流れをイメージ的に類推するこれまでの能力に加えて、オーラを視認する能力が開花する。
―― あ! こほん!
ただし、シエラの特性的要素が加わることで、色や形、煌めきなど、独自の脚色が加わるのか、可愛らしさにフォーカスしたやや特殊な視覚効果がもたらされるようだ。
―― いえ、コレはもう尊いといったほうが適切かしら?
例えば小さな星の形が無数に瞬きながら取り囲み、まるで小宇宙の煌めきを神秘的に演出する。
また顔など、チャームポイントとなる部分には、ピンクのハート型が鼓動しながら華やぎを散りばめる。
―― ううん。ソフィアさんの場合はどこか気品溢れるから貴いのほうがピッタリ?
さらにその他の部分には、小さな丸や三角などの図形が煌めきながら無数に賑やかす。
―― いやいや、ソフィアさん、いえ、もうソフィアさまね。まるで小宇宙。なぜかしら? もはや高貴、ううん、崇高といったほうが適切かしら?
カワイイ演出のオンパレードはシエラのふわふわハートを相乗的にどこまでも押し上げる。
―― きっと女神さまの生まれ変わりに違いないわ。
すっかりソフィアにどっぷりと心酔するシエラだった。
指を交互に手を組み合わせ、祈るようなポーズを自然にとると、煌めく瞳を揺らし、頬を仄かに赤らめながら、シエラはソフィアを無心に見つめ続ける。
―― だってこんなにも神々しい姿、今まで見たことないもの。世界中探し回ったって、そんな人何処にもいないわ。
一方、自覚無く力を放ったソフィアは、溢れ出るものに慌てるばかりだったが、ようやく収まったことに安堵しながら、自他を見回し影響を確かめる。
「あひゃぁ? もしかして私、何か出ちゃったみたい?」
「ソ、ソフィー、凄いね。私、頭が真っ白になっちゃった。でもその後は満たされていくような、ちょっと漲る感じと、なんか温かくていい気持ちになったよ?」
ヴィルジールと同様に、心を満たしていく力をイルは感じ取るが、ヴィルジールと違い裏表の殆どないイルにはただただ温かさが沁みていく感覚のようだ。
しかし本人の知らないところで、ソフィアの力はイルの力量をしっかり底上げする。
「あら、そう……ただ嬉しかっただけなんだけどね」
なんとなく、しでかした感に少々慌て気味のソフィアだったが、イルのいつも通りの返しに安堵すると、気取らない思いを零す。
「え? そうなの? イルはてっきり新しい癒やしか何かかと思っちゃった」
「ふふふっ。そんなんじゃないけど、ただ……」
ソフィアは視線を落とし、はにかむような含み笑顔でポツリポツリと呟くように語り始める。
「……皆に囲まれる今のこの空間。良き出会いへの感謝と、今、いろんなものが在るべきところに納まったんだなぁ~って」
再び視線を上げ、イルを中心に残りの二人にも時折目を配りながら、ソフィアは、ひとつずつ指を立てては言葉を重ねる。
まずは人差し指を立て、目線を左上方向へ移しつつ……。
「私に降りかかった危機も皆のおかげで大丈夫になったみたいだし」
次に中指。目線は正面上方向へ、顔も少し仰ぎ気味に……。
「記憶も還ってきたし」
続いて薬指。視線を落としつつ、マコトに顔を向けながら……。
「マコちゃには痛い思いをさせちゃったけど、私がキチンと治してあげられるし……」
ソフィアは胸の前に両手のひらを少し広げてやや上向きに、ボールの下側を持つような掬うような形で斜めに向かい合わせる。
その間には光のようなものがうっすらとチラつき、その中心付近をソフィアは見つめ、ほくそ笑みながら……。
「今が一番幸せな空間なのかなって」
ソフィアは、ふふふっと笑みで頬を震わせながら手のひらを開くように上に向けると、その光の残滓のようなものは放たれるようにふんわり霧散する。
「そう思ってたら、なんか身体全体がポォーってしちゃったのよね。そしたら何かスルリと……あ! 今のこのチラつきは別よ?」
そうしてソフィアが満面の笑みを放つと、3人とも心に灯る温かな灯火を感じ、自然に頬が緩む。
霧散した小さな煌めきは、慈愛とは異なれど、感情に仄かな温かみの揺らぎを与える。
ただ、慈愛の力は、幸せへの感慨深さから顕現した力であり、意識して出したものではないことが伝わると、ヴィルジールたちは見合わせながら、感嘆の声を小さく漏らす。
「な! それは誠か!? 無意識にあれほどの力が出せるものなのか? これはいよいよ本物だぞ?」
「そうですよー、ヴィルさま。シエラの中ではもう、女神さまと奉っていますから」
この会話は、エニシダのオペレーションルームで二人の交わした会話の内容に基づいている。
ヴィルジールの推測が当たっているなら、今立ちはだかる存在、それはもう神に等しいという内容だった。
ヴィルジールは、自身の予測が正しかったこと、またその体験した実感は想像を遥かに超えるものであったことから、嬉しさが止まらない。
「そうだな。予想は正しかったということ。いや、想像の遥か上をいってたがな」
「はい。今のここはまるで神々のおわすところ。シエラは啓示を受けたのでしょうか? 目映さに酔いしれてしまいそうですわ……」
シエラの啓示の言葉に同調しつつ、ヴィルジールは目映さの言葉に引っ掛かる。
「なんと! 啓示とな。あぁ、そういえば我にもあったような……だが、その目映さとは何だ? 光って見えるのか?」
「え? ヴィルさまには視えていないのですか? シエラの目にはもう後光、女神さまにしか見えません」
「そうか。なら決まりだな?」
「はい」
こそこそと、小声でやりとりするヴィルジールとシエラは、ほぉーっとした満ち足りた表情で、ソフィアを見つめる。
しかし、その焦点はソフィアの数十センチメートル手前にあった。
シエラとヴィルジールは、ソフィアとその周りを包み込む空間を一枚の絵に見立てたような視点となっていた。
シエラはソフィアが纏うオーラごと見ているわけだが、それが視えていないはずのヴィルジールも、そこに何かを感じるのか、定まる焦点は同じだった。
「あら? お二方はこの辺りに何かを感じるのかしら?」
自分を見ているようで、その意識はどこか別の何かを見ているような違和感を感じるソフィアは、自身の手前数十センチメートルのところを指差し、それが何なのかを尋ねる。
シエラが答える。
「あ、はい。それはもう、キラキラが渦巻いて……」
シエラは、その目に映る煌めく様子をなんとか表そうとするが、非現実的な意識から口籠り気味に次第に声も小さくなっていく。
「わ、我にはそれは見えないのだが、何かこう、薄い膜がかかっているような……」
そんなシエラの様子に被せるようにヴィルジールが補足を挟む。シエラのそれとは異なるものの、ヴィルジールもどこか感覚めいたものを零す。
すると、それにもシエラは共感を返す。
「あ、その感覚もわかる気が……」
シエラたちの言動は、細部への理解は不明でも、ソフィアたちが言うところのオーラについて感じたものであることをソフィアは理解する。
「あら! まぁ! やっぱり! ……そう……そういえばそうよね……なんの偶然か、あなた達も異能が使えるということなのよね……あっ!」
一方、エニシダに属するものの、裏方で組織に尽くしてきたシエラには、ヴィルジールのような怒りや憎しみの感情は宿っていない。
幼少の頃、シエラはヴィルジールに能力を見初められ、理不尽の最中から救い出される。そのときに、親を殺された敵討ちとして、手に余る冷たい銃を手に、震えながら敵を撃った経験がある。
しかし、それ以上の遺恨などないシエラは、以降は半身不随の母の回復を励みに、支援を惜しまないヴィルジールの役に立つよう、脇目も振らず、粉骨砕身、努力を重ねる日々を送ってきた。
そんなシエラにも降りかかるソフィアの力はまた別の様相を見せる。
マコトやイルの可愛らしさに触発され、既に足を踏み入れていた『カワイイ』の世界。シエラは、それをさらに踏み込んだ新たなる世界がこじ開けられる。
―― きやー、一体どうしたのかしら?
ソフィアの力がそんな世界を知るはずはない。ところが、シエラの目に映るイルやソフィアの姿が、突然目映い輝きを伴いだしたのだ。
―― このイルちゃんもそうだけど、特にソフィアさんは身体全体が光ってオマケにキラキラが振りまかれるから、可愛らしさが爆増だわ。
実はカワイイなどは関係なく身に纏うオーラが可視化されただけだった。とはいえ、視えないのが普通の知られざる常識でもある。
これまでシエラもヴィルジールも、肌で感じる何となくな違和感から相手を異能者と判断できたことはあった。
他人が何を考え、どんな能力を秘めているかなど、通常は判るはずがない。
しかし、経験を積む者が、他者の言動や所作の中から感じ取る違和感。その辻褄を合わせる答えをはじき出す、いわゆる見抜く、そういう感覚が働くのだ。
そんな嗅覚のようなものが培われても、常人である限り、マコトたちのようなオーラは視認できない。
稀に感覚の鋭い者が、纏うオーラの空間に煌めきのような視覚効果を感じ取る者もいるようだ。
しかし、それも不確かな感触として心に影響する程度で、認識するには至らないのが常人の世界とも言える。
―― きゃーきゃー、可愛すぎるぅー。どーしましょ、どーしましょ。
今回シエラは、ソフィアの力に触れたことで、気などの流れをイメージ的に類推するこれまでの能力に加えて、オーラを視認する能力が開花する。
―― あ! こほん!
ただし、シエラの特性的要素が加わることで、色や形、煌めきなど、独自の脚色が加わるのか、可愛らしさにフォーカスしたやや特殊な視覚効果がもたらされるようだ。
―― いえ、コレはもう尊いといったほうが適切かしら?
例えば小さな星の形が無数に瞬きながら取り囲み、まるで小宇宙の煌めきを神秘的に演出する。
また顔など、チャームポイントとなる部分には、ピンクのハート型が鼓動しながら華やぎを散りばめる。
―― ううん。ソフィアさんの場合はどこか気品溢れるから貴いのほうがピッタリ?
さらにその他の部分には、小さな丸や三角などの図形が煌めきながら無数に賑やかす。
―― いやいや、ソフィアさん、いえ、もうソフィアさまね。まるで小宇宙。なぜかしら? もはや高貴、ううん、崇高といったほうが適切かしら?
カワイイ演出のオンパレードはシエラのふわふわハートを相乗的にどこまでも押し上げる。
―― きっと女神さまの生まれ変わりに違いないわ。
すっかりソフィアにどっぷりと心酔するシエラだった。
指を交互に手を組み合わせ、祈るようなポーズを自然にとると、煌めく瞳を揺らし、頬を仄かに赤らめながら、シエラはソフィアを無心に見つめ続ける。
―― だってこんなにも神々しい姿、今まで見たことないもの。世界中探し回ったって、そんな人何処にもいないわ。
一方、自覚無く力を放ったソフィアは、溢れ出るものに慌てるばかりだったが、ようやく収まったことに安堵しながら、自他を見回し影響を確かめる。
「あひゃぁ? もしかして私、何か出ちゃったみたい?」
「ソ、ソフィー、凄いね。私、頭が真っ白になっちゃった。でもその後は満たされていくような、ちょっと漲る感じと、なんか温かくていい気持ちになったよ?」
ヴィルジールと同様に、心を満たしていく力をイルは感じ取るが、ヴィルジールと違い裏表の殆どないイルにはただただ温かさが沁みていく感覚のようだ。
しかし本人の知らないところで、ソフィアの力はイルの力量をしっかり底上げする。
「あら、そう……ただ嬉しかっただけなんだけどね」
なんとなく、しでかした感に少々慌て気味のソフィアだったが、イルのいつも通りの返しに安堵すると、気取らない思いを零す。
「え? そうなの? イルはてっきり新しい癒やしか何かかと思っちゃった」
「ふふふっ。そんなんじゃないけど、ただ……」
ソフィアは視線を落とし、はにかむような含み笑顔でポツリポツリと呟くように語り始める。
「……皆に囲まれる今のこの空間。良き出会いへの感謝と、今、いろんなものが在るべきところに納まったんだなぁ~って」
再び視線を上げ、イルを中心に残りの二人にも時折目を配りながら、ソフィアは、ひとつずつ指を立てては言葉を重ねる。
まずは人差し指を立て、目線を左上方向へ移しつつ……。
「私に降りかかった危機も皆のおかげで大丈夫になったみたいだし」
次に中指。目線は正面上方向へ、顔も少し仰ぎ気味に……。
「記憶も還ってきたし」
続いて薬指。視線を落としつつ、マコトに顔を向けながら……。
「マコちゃには痛い思いをさせちゃったけど、私がキチンと治してあげられるし……」
ソフィアは胸の前に両手のひらを少し広げてやや上向きに、ボールの下側を持つような掬うような形で斜めに向かい合わせる。
その間には光のようなものがうっすらとチラつき、その中心付近をソフィアは見つめ、ほくそ笑みながら……。
「今が一番幸せな空間なのかなって」
ソフィアは、ふふふっと笑みで頬を震わせながら手のひらを開くように上に向けると、その光の残滓のようなものは放たれるようにふんわり霧散する。
「そう思ってたら、なんか身体全体がポォーってしちゃったのよね。そしたら何かスルリと……あ! 今のこのチラつきは別よ?」
そうしてソフィアが満面の笑みを放つと、3人とも心に灯る温かな灯火を感じ、自然に頬が緩む。
霧散した小さな煌めきは、慈愛とは異なれど、感情に仄かな温かみの揺らぎを与える。
ただ、慈愛の力は、幸せへの感慨深さから顕現した力であり、意識して出したものではないことが伝わると、ヴィルジールたちは見合わせながら、感嘆の声を小さく漏らす。
「な! それは誠か!? 無意識にあれほどの力が出せるものなのか? これはいよいよ本物だぞ?」
「そうですよー、ヴィルさま。シエラの中ではもう、女神さまと奉っていますから」
この会話は、エニシダのオペレーションルームで二人の交わした会話の内容に基づいている。
ヴィルジールの推測が当たっているなら、今立ちはだかる存在、それはもう神に等しいという内容だった。
ヴィルジールは、自身の予測が正しかったこと、またその体験した実感は想像を遥かに超えるものであったことから、嬉しさが止まらない。
「そうだな。予想は正しかったということ。いや、想像の遥か上をいってたがな」
「はい。今のここはまるで神々のおわすところ。シエラは啓示を受けたのでしょうか? 目映さに酔いしれてしまいそうですわ……」
シエラの啓示の言葉に同調しつつ、ヴィルジールは目映さの言葉に引っ掛かる。
「なんと! 啓示とな。あぁ、そういえば我にもあったような……だが、その目映さとは何だ? 光って見えるのか?」
「え? ヴィルさまには視えていないのですか? シエラの目にはもう後光、女神さまにしか見えません」
「そうか。なら決まりだな?」
「はい」
こそこそと、小声でやりとりするヴィルジールとシエラは、ほぉーっとした満ち足りた表情で、ソフィアを見つめる。
しかし、その焦点はソフィアの数十センチメートル手前にあった。
シエラとヴィルジールは、ソフィアとその周りを包み込む空間を一枚の絵に見立てたような視点となっていた。
シエラはソフィアが纏うオーラごと見ているわけだが、それが視えていないはずのヴィルジールも、そこに何かを感じるのか、定まる焦点は同じだった。
「あら? お二方はこの辺りに何かを感じるのかしら?」
自分を見ているようで、その意識はどこか別の何かを見ているような違和感を感じるソフィアは、自身の手前数十センチメートルのところを指差し、それが何なのかを尋ねる。
シエラが答える。
「あ、はい。それはもう、キラキラが渦巻いて……」
シエラは、その目に映る煌めく様子をなんとか表そうとするが、非現実的な意識から口籠り気味に次第に声も小さくなっていく。
「わ、我にはそれは見えないのだが、何かこう、薄い膜がかかっているような……」
そんなシエラの様子に被せるようにヴィルジールが補足を挟む。シエラのそれとは異なるものの、ヴィルジールもどこか感覚めいたものを零す。
すると、それにもシエラは共感を返す。
「あ、その感覚もわかる気が……」
シエラたちの言動は、細部への理解は不明でも、ソフィアたちが言うところのオーラについて感じたものであることをソフィアは理解する。
「あら! まぁ! やっぱり! ……そう……そういえばそうよね……なんの偶然か、あなた達も異能が使えるということなのよね……あっ!」
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