クルスの調べ

緋霧

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四章

第53話 奇襲

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「シエル、起きてるよね?囲まれている」

 声を潜めてセスが言う。

「えっ?」

 あまりに唐突すぎたその言葉を、私はすぐに理解できなかった。

「……っ!!」

 起こしかけた体をセスによって倒される。
 配慮の感じられない乱暴な動作だったが、その直後にこちらに向かって飛んできた何かをセスが剣で弾いたことで、守られたんだと悟った。

「矢を射られてる。起き上がらないで」

 セスがそう静かに言いながら立ち上がった。
 囲まれている、という言葉通り、左右からひっきりなしに矢が飛んできている。セスはコートに隠してあったらしい短剣を抜いて、2本の剣でそれらを弾いた。

「き、奇襲…!?」

 あまりに突然のことで何をどうすればいいのかわからない。
 私はバクバクと煩いくらいに鳴る心臓の音を聞きながら、セスの傍らで情けなく横たわっていた。

「リッキーたちは…」

 鳴き声は聞こえない。2頭は私たちからは少し離れたところにある木に、ロープで繋がれている。大丈夫だろうか。矢が当たってしまっていたら…。

「今はまだ大丈夫だ。ただ俺たちがカデムの方へ行けばやられる」

 カデムの方に行けばやられる、というのは逃げる素振りを見せたらまず足となるカデムを潰される、ということだろうか。
 ならば下手に動けない。今の状態では2頭は逃げられない。

「シエル、風を起こせるかな。俺たちを中心として竜巻のように具現してくれれば全部防げるんだけど」

 セスは矢を2本の剣で弾きながらそう言った。

「…わ、わかった」

「じゃあ俺が合図したら立って」

「うん」

 とりあえずいつでも立てるように、うずくまるような体勢で合図を待つ。

「立って!」

 セスの合図で勢いよく立ち上がり、術を展開する。
 螺旋状に風を起こし、飛んできた矢を一斉に飛ばした。
 そのまま術を維持し続ける。狭い範囲に展開しているのでリッキーたちにも影響はない。
 
「これで向こうは直接出てくるはずだ。片側を君に頼みたい。やれるか?」

 出した短剣をコートの中にしまいながらセスが言う。
 人間を敵とするのはあの獣人の少年以来だ。しかもおそらく複数。やれるだろうか。

「がんばる…」

 それでもやれなければ自分が死ぬだけだ。やるしかない。

「術を消していいよ。諦めたようだ」

 その言葉で術を消すと同時に、遠くの茂みから何かが飛び出してきたような音がした。

「……!!」

「来るよ。そっちは3人だ。君なら大丈夫。できる」

 セスは私に向かってそう早口で告げ、荷台の反対側から降りていった。

 正直怖いがセスのその言葉を信じてやってみよう。
 私が担当している側はセスの側よりも茂みまで遠いので、敵の姿はまだよく見えない。なので、前方に炎を放ち敵の姿を確認する。
 炎が辺りを照らし、こちらに向かってきている3人の姿が映し出される。が、全身を布で覆っていて湾曲した剣を握っている人間であることしかわからなかった。
 私が放った炎を警戒するように3人とも一瞬動きを止め、腕で顔を覆っている。
 炎が消え、再び闇が3人を包んだその瞬間に、私は岩で礫を複数作って放った。
 確実に足止めできるよう、かなり数を具現し、スピードも増した。これを避けるのは難しいはずだ。

「ぐあっ」

「がぁっ」

 くぐもった声を上げながら2人、その場で崩れ落ちた。どちらも男の声だった。
 残すはあと1人。あの無数の石礫を相殺したのだろうか。だとしたら厄介な相手だ。
 こちらに近づいてくるにつれその姿が鮮明になってきた敵に向かって、両手を翳し、勢いよく水を噴射する。
 敵は咄嗟にそれを横に飛び退くことで躱した。ビチャビチャと水が地面に落ち、デコボコ道にいくつも水溜まりを作る。
 それを見た敵は、ただの水だと安心したのか再び私に向かって走ってきた。
 敵が持つ湾曲した剣が、月明かりに反射してキラリと光る。私を斬るために握られているのだと思うと、足がすくんだ。

 私の手前、10mくらい場所にある深い水溜まりに敵が足を入れる。
 その瞬間、私は水から温度を奪い凍らせた。

「なっ…!?」

 踏み入れた足が氷の中に閉じ込められ、敵が前のめりに倒れる。声からして、この人もまた男性のようだ。
 しかし驚いていた割には立て直しが早い。男はすぐさま体を起こし、剣を足元の氷へと突き刺そうとしている。おそらく気を纏い、氷を破壊しようとしているのだろう。
 だが私も易々とそれをやらせるつもりはない。今の内に仕留めなければ。
 私はそれなりの強度とスピードを出してサッカーボール大の石礫を5つ放った。

「くっ…!」

 男が氷を割ることを後回しにし、私の石礫を相殺しようと剣を振る。
 が、それで相殺できたのは2つだけだった。残りの3つが肩とお腹、足へと当たり、そのまま仰向けに倒れて動かなくなった。
 おそらく今のを見るに、先程の無数の石礫が当たらなかったのはきっと仲間を盾にしたのだろう。あれをすべて相殺できたのなら、今のだってできたはずだ。

「大丈夫だっただろう?こいつらは野盗だね。この辺りにはよく出る」

 不意に背後から声がかかり振り向くと、セスが荷台の向こう側に立っていた。
 焚き火の向こう側に何人か倒れている。見える範囲には5人。どの人も夥しい量の血溜まりの中に倒れていた。

「…殺したの…?」

 その凄惨な光景に体が震えた。

「殺したよ。そして今から君が殺さなかった3人を殺してくる」

 セスは"買い物に行ってくる"くらいの軽い感じでそう言い、荷台を回り込み3人の元へと歩いていく。

「ま、待って…!」

 荷台から降り、慌ててセスを追いかけて剣を握る腕を掴んだ。
 セスはその手を振りほどくことなく足を止め、振り返った。

「なに?」

 氷のような冷たい表情で、私を見下ろしている。

「……っ」

 恐怖を感じた。
 それは冷酷な表情を見せるセスになのか、これから行われるであろう残酷な行為になのか、すでに行われた凄惨な振る舞いになのか、あるいはその全てになのか分からない。分からないけれど、この手の震えはきっとセスにも伝わっている。

「殺すなって?今行われていたのは命のやり取りだよ。剣を握って敵意を向けた以上、命を奪われても文句は言えない」

 私の思考を見透かしたようにセスが淡々と言う。
 それはそうなのだろう。理屈としては分かる。

「でも、わざわざ殺さなくても…」

「そんな甘い考えをしていては、いつか足元を掬われるよ」

「……」

 確かにセスの言う通り私は甘いのかもしれない。彼らは確実に私たちを殺すつもりであったし、ここで見逃したら再び襲われる可能性だって0ではない。
 それでも今から人を殺しますと宣言されて、どうぞと言えるメンタルは持ち合わせていない。

「君がやれないであろうことはわかっている。それについては君が自分で結論を出すことだから、俺から強要するつもりはない。だから、今は俺が俺のためにやる。見たくないなら見なくていい」

 そう言いながらセスが手を引く。震えて力の入らない私の手は簡単に振りほどかれてしまった。そのまま私に背を向けて歩いていくセスを、ただ見つめることしかできなかった。

「……」

 見たくない。だけど目を逸らせない。
 金縛りにあったみたいに、体が動かなかった。
 そんな私を気にする様子も見せずに、セスは仰向けに倒れている男の傍らに立ち、躊躇いもなくその胸に剣を突き刺した。
 意識がないはずのその体は一度だけ大きく跳ね、無情にも血が流れ広がっていく。
 男を見下ろすセスの横顔は髪に隠れて見えない。一体どんな表情でその剣を握っているのだろうか。
 その後すぐにセスは剣を引き抜き、闇の中に倒れている2人の元へと歩いていった。

「うっ…」

 酷い吐き気がする。
 不快感に逆らわず、その場で蹲って私は嘔吐した。

「……っ!」

 いつの間にかそんな私をセスが見下ろしていた。
 先程までの冷たい表情ではない。切ないような、憐れむような、そんな表情だった。

「カデムを繋いでおくから、落ち着いたら御者席に乗って。ゆっくりでいいから」

 そう言い残してセスはまた私の元から去っていった。
 セスが何の感情も持たずに人を殺せることは知っていた。自分でそう言っていたし、リィンからもそう聞いた。暗殺者として、人を殺す仕事をしてきたことも知っている。
 それでも実際にセスが何の躊躇いもなく人を殺すところを見て、本当に別の世界で生きてきた人間なんだと改めて思い知った。私には理解できない。

 ゆっくりでいいと言われても、セスが殺した男の側でいつまでも蹲っているのも嫌だ。私はすぐに立ち上がって馬車の御者席へと腰かけた。
 馬車にはリッキーしか繋がれていない。セスはライムの傍らで松明を持って立っていた。

「もういいの?」

「…うん」

「じゃあ、出発するよ。いつまでもここにいるのは危ないからね。手綱を頼むよ。俺は松明を持って先導するから」

「…うん」

 セスの言葉に力なく返事をして私は手綱を握った。
 それを確認するとセスはライムに跨り、馬車の前を先導し始めた。私が何かせずともリッキーはそれに続いて行く。お利口さんな子だ。



 セスが握る松明の光が辺りをぼんやりと照らしている。
 だいぶ森が深くなってきた。もう森に入った、と言ってもよさそうな感じだ。道幅もだいぶ狭くなってきていて、所々に馬車がすれ違うための退避場所が設けられている。
 正直今は思考を放棄してただぼんやりとしていたい。なのに、森が深くなるにつれモンスターがちょこちょこと出てくるようになった。
 それを退治するのは基本的には私だ。何かが来る、という合図はセスがしてくれるので、その言葉通りに来たモンスターをシューティングゲームのようにただ無心で迎え撃った。

 朝が来た。
 葉や枝の隙間から日が差し込み、森の中はだいぶ明るい。
 暗い時には見えなかったが、ずいぶんと広い森のようだ。目に見える範囲はずっと森が続いている。
 退避場所に馬車を寄せて、私たちは久しぶりの休憩を取った。
 こんなところで料理もできないので、調理の必要すらない保存食を開けた。あまり食欲はないが、無理やりそれを飲み込む。

「少し、自分の気持ちを整理した方がいいんじゃないかな」

 唐突に、セスがそう口にした。
 何の事かは聞かなくても分かる。ただ、それを今考えたところで纏まるのだろうか。

「結局のところ、割り切るしかない気がする…」

 久しぶりに発した言葉は少し掠れていた。

「どう割り切るの?次からは君も人を殺せるの?それとも、俺がそうするのを容認はしても、君は人を殺さないことを貫くの?」

「……」

 ずいぶん深く踏み込んでくる。
 そんなこと、今すぐこうしますなんて決められない。

「分からないよ…」

「いいや、君は分かっているはずだ。分かっているのに、認めるのを放棄している。ちゃんと自分の気持ちに向き合うんだ。迷いは命取りになる」

「……」

 見透かすような言葉と視線に耐えられず、私はセスから目を逸らした。

「認められないならはっきり言ってあげるよ。君は人を殺せない」

「…どうしてそう言い切れるの」

 確信めいた言葉に、若干のイラつきを覚えた。
 それは認めたくない部分を無理やり露呈させられたからなのか、それともそれができない自分への苛立ちなのか。

「分かるからだよ。人を殺してきたからこそ、俺にはそれができない人間が分かる」

「…自分が本当に殺されるってなったらできるかもしれない」

「君はその瞬間に必ず迷う。そうしなければならないことは分かっていても、元の世界で刷り込まれた"人殺しは悪"という考えが邪魔をする。その瞬間の迷いが君を殺す」

 元の世界で刷り込まれた、なんてまるで見てきたかのように言う。
 でもそうか、この人は知っている。ヨハンから聞いて、私が生きてきたの世界のこともある程度知っているのだ。
 それにしてもこうもはっきり言われると冒険者をやめろと言われているみたいに感じる。実際その通りなのかもしれないけれど、今こんな言い方をされるとさすがにへこむ。

「じゃあ、もう、僕はいつかその考えに殺されるんだろう。これで、満足?」

 自棄になって勢いで言葉を紡ぐ。
 あぁ、嫌な言い方だ。こんなことを言ってしまってはセスは気を悪くするだろう。私のために気持ちを整理する機会をくれたというのに。

「ああ、満足した。じゃあここからを考えようか」

「…は?」

 あまりにも予想と違ったセスの返答に、素でそう言ってしまった。
 セスの顔を見ても、気を悪くしたようには感じられない。むしろ若干の笑みさえ浮かべているように見える。

「人を殺せないことを認められた君には、選択肢がいくつかある。1つ、冒険者をやめる。2つ、その考えに殺される時がくるまで冒険者を続ける。3つ、その考えに殺される時がこないことを祈りつつ、殺されないくらい強くなる。さぁ、選ぶといい」

「はあぁぁ!?」

 話の内容に似つかわしくない質問形式に眉を寄せる。
 セスにしては珍しく、ふざけているのだろうか。

「俺は真面目だよ。気持ちを整理するというのはこういうことだ」

 しかしそんな私の考えを読んだかのように、セスは真剣な表情でそう言った。

「気持ちを、整理する…」

「人を殺すことを禁じられている世界で生きてきた君に、人を殺すことが難しいのはわかる。無理やりそれをやろうとしたところで、君にはできない。ならば最初からできないものとして考えた方がいいと思わないか。そうすれば、おのずとどうすればいいか分かってくるだろう」

「……」

 確かにその通りだ。
 いざという時には殺さなければならない。この世界で冒険者として生きていくにはそういう選択肢しかないんだと思っていた。
 まぁ、セスが示している選択肢も言葉を柔らかくしているが、殺せないのなら冒険者をやめるか死ぬか強くなるかという、究極の3択だ。どれもこれも簡単なことではない。
 それでも、今の自分に選べるものは1つしかない。

「強くなる。強く、なりたい」

 その考えに殺されないくらいに強くなる。
 そう決意を込めた言葉に、セスは真剣な顔で頷いた。

「なら、君はそういう生き方をしていけばいい。同じように、俺には俺の生き方がある。これはおそらくお互いに分かり合えることではないんだと思う。生まれてくる場所を選べない以上、生き方が違うのは仕方がないことなんだ」

「…そう、だね…」

 その言葉に男を刺したセスの姿が思い出される。
 あの場にいた野盗は私が確認しただけで8人。セスはあの短時間で8人も殺した。正当防衛だけでは片付かないものもある。
 これが当たり前だなんて恐ろしい世界だ。いっそ自分も前世の記憶など持たずにこの世界に生まれたかった。そうすればこんな思いをしなくてもよかったのに。
 この世界にやってきた他の転生者はどうだったのだろう。人を殺してきたのだろうか。正当防衛のために銃の所持が認められている国もあるのだから、そういう国から来た人はできるのかもしれない。



 セスが気持ちを整理する機会をくれたことで、だいぶ自分の気持ちも落ち着いたように思う。
 休憩を切り上げ再び出発したが、気持ちが落ち着いたからなのかセスが合図をくれなくとも、モンスターの気配がわかるようになってきた。
 気配が、というか、単純にモンスターが茂みを移動する音が聞こえるというだけの話なのだが、先ほどは悶々とした気持ちを抱えていたことで周りを意識できなかったのだろう。
 ちなみに今はライムを馬車に繋いでセスが手綱を握り、私がリッキーに乗って馬車を先導している。周りは明るいので、要は騎乗の練習だ。
 このでこぼこ道でも手綱から手を離してモンスターを倒せるくらいには安定して乗れるようになった。
 これはおそらく私が慣れたというだけではなくて、リッキーが私に合わせてくれているのもあるんだと思う。
 この前なぜ騎士団が所有していた馬車を譲ってもらったのかとセスに聞いてみたら、いろいろな人が世話をしたり乗っていたりするカデムの方が、乗り手のことを考えてくれるから、という答えが返ってきた。
 その言葉通り、リッキーは本当に私を気遣ってくれる。もうそんなリッキーが可愛くてしょうがない。できればずっと一緒に旅をしたい。そう思わせてくれるほどに、リッキーは私の相棒だった。
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