クルスの調べ

緋霧

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五章

第72話 地下洞窟

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「まずはカデムを預けて地下洞窟の地図と入場券を手に入れましょう」

 クロエのことには何も触れずに、アンジェリカはリッキーから降りてそう言った。
 この2人はきっと言葉がなくとも通じ合っている部分が多いのだろうな。羨ましい限りだ。
 それにしても地下洞窟に入るにあたって入場料を取られるとは聞いていたが、入場券を買うとは。まるでテーマ―パークか何かのようだな。

「地下洞窟の地図と入場券ってどこに売っているの?」

「両方とも学校に行けば買える。神魔術学校は国の管轄だし、授業で地下洞窟のマッピングをするらしいからね。生徒が描いた地図を冒険者向けに販売しているんだ」

「へぇ…学校に」

 私の質問にセスが答えてくれた。
 なるほど、神魔術学校には地下洞窟でマッピングをする授業があるのか。討伐訓練を兼ねてということなのかな。何だか楽しそうだ。

 リッキーとライム、シリウスを厩舎に預けてから私たちは神魔術学校へと向かった。
 どの建物も同じような造りで同じような色合いをしているので、進んでいるはずなのに同じ場所を歩いているような気がしてならない。しかしセスもアンジェリカも迷うことなく進んでいくので、道は合っているのだろう。

 しばらく歩き、たどり着いたのは丘の上から見た大きい建物の前だった。やはりこれが神魔術学校だったようだ。高い壁に囲まれ、門は固く閉ざされている。

「これ中に入れるの?」

 中に入って行く生徒らしき人はちらほら見るのだが、どの人もテーマパークの入場ゲートよろしく、門扉の側にいる係員に何かを見せて扉を開けてもらっている。とてもじゃないが私たちがいきなり行って入れてもらえる雰囲気には見えない。

「さすがに関係者じゃないと学校の中には入れないが、入場券や地図を売っている場所は門の外側にある。あそこに建物が見えるだろう」

 私の質問にそう答えながらセスは門から少し離れた1つの建物を指さした。
 壁沿いにある2階建ての四角い建物で、そう広くはなさそうだがちらほらと冒険者風の人が出入りしている。
 セスに続いて入ったその建物の中は、壁や床が黒いレンガで作られているために薄暗く、香を焚いたような甘い匂いが漂っていた。黒いローブを着た老婆の魔術師が壷に入った謎の液体をコポコポさせていてもおかしくないくらいの陰湿な雰囲気を醸し出している。
 しかしながら入口近くのカウンターでは、どこにでもいそうなごく普通のおじさんがごく普通の服装で入場券を売っていて、まったくもって雰囲気に似合わず若干拍子抜けだ。

「地図は奥だ」

 セスは短くそう言うと、カウンターの脇を通り抜けて奥の方へと歩いて行った。
 そちらにももう1つカウンターがあり、これまたどこにでもいそうなごく普通のおじさんがカウンターの向こう側に座っていた。

「エスタ周辺の地図がほしいのだが」

「はいよ、好きなのを見ていくといい」

 セスの言葉にカウンターのおじさんはにこやかに笑いながら言って、丸められた地図が数多く入った箱を私たちの前に置いた。
 セスは無言でその中から1本を引き抜き、紐を解いて広げる。それを横から覗いてみると、細部まで丁寧に描き込まれた迷路のような地図だった。セスはそれをそのままカウンターの上に置いて、また違う地図を引き抜いて広げた。描いてある範囲や形そのものはそう大きく変わらないが、先ほどのものより幾分雑な印象を受ける地図だ。

「最初のものの方がよさそうね」

「ああ」

 同じく横から地図を覗いていたアンジェリカの言葉にセスは頷いた。
 なるほど、生徒が描いたものだから描いた人によって出来が違うというわけか。

「値段も変わるの?」

「値段は変わらない。だから下手なやつが描いた地図はずっと売れ残るのさ」

「そうなんですね」

 セスに聞いたつもりだったが、カウンターのおじさんが答えてくれた。
 それなら綺麗に描かれているものの方がいいのは当然だ。

「ではこれをもらおう」

 セスは雑に描かれた方の地図を丸めて箱に収め、金貨1枚をカウンターに置いた。それが地図の値段というわけか。チラッと見ただけだったけど、描かれている範囲や細かさを考えれば安いような気がする。

「どうも」

 カウンターのおじさんは置かれた金貨を袋にしまって、またにこやかに笑った。

「さて、入場券を買おうか」

 広げた地図を丸めて紐で綴じてから今度は入場券が売られているカウンターに向かった。

「俺が買ってくるから2人は外で待ってて」

 先ほど買った地図を私に手渡しながらセスが言う。
 地図売り場とは違い、入場券売り場には数人並んでいる。確かに3人で並んでは邪魔になるだろう。

「わかった。外で待ってるね」

 そう答えてアンジェリカと共に外に出た。
 服についた香の匂いが風で取り払われ、呼吸が楽になったかのように感じる。

「入場券っていくらなの?」

「1人金貨3枚ね」

「高い…っ!」

 何気なくアンジェリカに聞いてみたが、予想以上の値段だった。3人入るだけで金貨9枚ってことか。

「中で討伐すれば元は取れるわ。小さいものだけど結晶を宿しているモンスターもいるしね」

「そっか…」

 何てことないかのように言うアンジェリカに私はそれ以上何も言えなかった。






「このまま地下洞窟に向かっていいのかな?」

 戻ってきたセスがアンジェリカに入場券を渡しながら聞いた。

「別に構わないけれど?」

 なぜそう聞かれたのかわからないという顔でアンジェリカが返す。
 おそらく、セスはその格好のままでいいのかという意味で聞いたのだと思う。クルヴァンの討伐の時とは違い、今のアンジェリカはおよそ戦闘には不向きな格好だ。荷物を持ったままなので着替えはあるのだろうし、洞窟に入る前に着替えた方がよさそうに思える。

「服、汚れちゃわない?」

 そういう意図が伝わっていなさそうだったので口を出したが、しかしアンジェリカは首を振った。

「私は戦いに行くのではないもの。モンスターは貴方たちが倒してちょうだい」

「はぁ…なるほど…」

 アンジェリカの役割はあくまでも私の神力を餌とすること、というわけか。
 その潔さは感嘆に値する。女王様、とでもお呼びしようか。

「まぁ、それならそれでいいのだけど。魔力濃度が高い場所は、そう遠くもないしね」

 苦い笑みを浮かべてセスが言う。
 まるでその場所が頭に入っているかのような言い方に、どこら辺なのか聞こうと私は手に持ったままの地図を広げた。

「ここだね。おそらく2~3時間あれば着くだろう」

 私の聞きたいことを言い当てたかのようにセスがある一点を指さして言った。

「なるほど…」

 確かにそこには"魔力エリア"と綺麗な字で書かれている。実際の距離感が分からないので何とも言えないが、この地図に描かれている範囲で考えれば近いと言っていい。
 それにしてもずいぶんと入り組んだ地下洞窟だ。しかも紙の端の方の道が不自然に途切れているので、この地図に描かれている範囲は地下洞窟のすべてではないのだろう。
 もしこれがゲームなら、このダンジョンを攻略するのに相当の時間と労力を要する。全回復できるセーブポイントでもない限り、やりたいとすら思わないかもしれない。
 神魔術学校の生徒たちはよくこれだけの範囲をマッピングできたものだと感心してしまうほどだ。

「では、行こうか」

 私にも入場券を手渡してセスは歩き出した。

「あ、待って。入場券のお金」

「…そうだな、君からは形式上もらっておこうか」

 私の言葉にセスが足を止め、振り返って言った。
 もちろん払うことに何の異論もないわけだが、"形式上"というのはどういうことだろうか。

「ということは"形式上"、私は払わなくていいのよね?」

「ああ。君の分は俺が負担する」

 考えを巡らせている間に交わされたセスとアンジェリカの会話で、おおよその意図を理解した。
 これは私の訓練だから私は払う。それに付き合ってもらうアンジェリカは払わなくていい。ということだ。
 だとすればセスもまた私の訓練に付き合ってもらう側なのだから、私は自分の分はおろか全員分を負担する立場にいることになる。いや、考えてみれば当然の話だよね。

「待って、これは僕の訓練だから。僕が全部負担する」

 そう言いながら財布から金貨9枚を抜き出し、セスへと差し出す。

「……わかった」

 セスはそれを見てしばらく何かを考えていたようだが、やがて静かに頷いて金貨を受け取った。きっと私の面子のために受け取ってくれたのだろう。ここでいらないと言われたら立つ瀬がないのでありがたい。






 地下洞窟の入り口は学校の近くにあった。
 まぁ、入場券を売っている場所が学校のすぐ側なので当然といえば当然なのかもしれない。

「この建物の中に入り口があるの?」

 先ほどの入場券売り場はこじんまりした建物だったが、今目の前にある建物は中々大きい。街のギルドと同じくらいだ。およそこの建物の中に洞窟へ続く入り口があるようには見えない。

「ああ。ここは国の管轄だからね。言うなれば、ベリシア騎士団の詰所と同じだ。怪我人の治療を行える設備や人員も揃っている」

「はは~…なるほど」

 セスの言葉に思わず感心の声を上げてしまった。
 ヒューイの依頼を受けた時に使った病院兼詰所と同じというわけか。なるほど、分かりやすい例えだ。

「早く行きましょ」

 そんな私たちの横をさらりと通り抜けて、アンジェリカは1人でさっさと建物の中に入って行ってしまった。女王様は気が短い。

「俺たちも行こうか」

 呆れたように笑うセスに続いて、私も建物の中へと足を踏み入れた。
 そこは思いの外たくさんの人で溢れていた。
 入場券売り場と同じような造りの建物なのに室内はずいぶんと明るく、ミステリアスな雰囲気は微塵も感じられない。照明の数が多いということもあるのだろうが、青い鎧を纏った騎士らしき人たちが雑多に行き来しているからというのもあるだろう。
 この建物に入って最初に持った印象は会議室、だった。入口の前方には2階に上がるための階段があり、その右側にはお偉いさんが座るような黒い椅子と机があり、向かい合うように多数の長机と椅子が置かれている。階段の左側には応接室にあるような豪華な机とソファーが数台ずつ置いてあり、その奥に地下へと続く階段が見えた。まるでダンジョンRPGの階段のように、不自然に床をくり抜いたような階段が作られていた。
 人がすれ違えるくらいの幅を持ったその階段の前には、青い鎧を来た騎士が2人ほど立っている。階段を上がってきた冒険者なり学生なりには目を向けず、階段を下りようとする人間から入場券を受け取って通行の許可を出しているようだ。これだけ部屋の中に騎士がいれば、強行突破は不可能だろう。騎士の詰所に誰でも入れるというのはおかしな話のようだが、あえてそこに地下洞窟の入り口を置いているのはそういう理由なのかもしれない。

 アンジェリカは階段の左側にある応接室のようなスペースで待っていた。
 これは地下洞窟を利用する人のために設けられているのだろう、冒険者と思わしき人たちがちらほらと休憩をしている。
 先を行く人たちに倣って階段の前に立つ騎士に入場券を渡すと、何の言葉もかけられることはなく、すんなりと通してくれた。
 心なしか訝しむような目線でアンジェリカを見ていた騎士は、そんな恰好で行くのかと思っているに違いない。

「シエル、この地下洞窟のモンスターはクルヴァンと同じように洞窟内を転移する。モンスターによって転移する範囲は異なるが、すぐ側にいきなり現れることもあるから気を付けて」

「えっ…そうなの!?」

 想像していたよりも長い階段を下りながら、セスが思い出したように言う。
 予想だにしなかった言葉に思わず出た驚愕の声は、閉鎖的な階段内に大きく響いた。先ほどすれ違った人たちを振り返って見ると、彼らも同じように振り返ってこちらを見ていた。驚かせてしまったようだ。

「モンスターは消える時も現れる時も音がする。必要以上に警戒する必要はない、大丈夫だ」

 慌てた私を諭すようにセスが苦い笑みを浮かべて言った。

「音…?」

 どんな音だろう。アニメか何かでキャラクターが瞬間移動する時によく効果音としてつけられているシュンッて感じの音でもするのだろうか。

「実際に目にしてみれば分かる」

 そう言ってセスは私の方を振り向くことなく階段を下って行く。
 暗い階段の壁には等間隔で光の触媒が付けられており、辺りを仄かに照らしている。光の触媒は一度灯すと時間経過で消えるので、消えてしまったら通った人が点けているのだろう。地下洞窟も当然ながら暗いだろうから、同じような感じで触媒が付けられているのだろうか。

 と思って降り立った地下洞窟は、想像とは全く違うものだった。

「なに、これ…」

 洞窟内の天井、壁、床の至る所が緑色に淡く光っている。所々不自然に刈り取られたような場所はあるが、まるでイルミネーションで照らし出された光の道のようだ。

「ネラ苔よ。神力や魔力に反応して光るの。地下洞窟内の光源として重要な苔だから刈り取ることは禁止されているわ」

「へぇ…じゃあ所々ない部分は?」

「戦闘の痕でしょうね。まぁ、ネラ苔の増殖スピードは尋常じゃないから、その内すぐ修復されるわよ」

「なるほど…」

 アンジェリカと会話しながらも、私は幻想的な光景に心を奪われていた。
 ゲームでよくあるダンジョンのような薄暗く陰湿な洞窟を想像していたので、いい意味で期待を裏切られたと言っていい。

「夢中になっているところ悪いんだけど、地図もらっていいかな」

「あ、ごめん」

 困ったように笑うセスの言葉で自分が地図を持ったままだったことに気付き、慌ててそれを差し出した。
 壁に寄って地図を広げるセスの傍らから、私も同様に地図を覗き込む。
 目的地はそう遠くないとは言え、そこに至るまでの分岐点は多い。洞窟内の景色は基本同じだろうから、今自分がどこにいるか把握するだけでも大変そうだ。正直地図には強くないので、もし1人だったら確実に洞窟内で迷って出られない気がする。

「さて、行こうか。アンジェリカ、戦わないのなら地図を持っていてくれ」

 この短時間である程度のルートを把握したのだろうか、セスは地図を見始めてそう時間も経たないうちに丸めてアンジェリカに差し出した。

「シエル、いつモンスターが出てきてもいいように身構えといて」

 そしてアンジェリカが地図を受け取ってから、セスは剣を抜いてそう言った。

「わかった」

 とは言え、セスのように準備するものは何もない。せめて洞窟に入る前にローブを買っておけばよかったか。

 最初のモンスターに遭遇したのは歩き始めて間もない頃だった。
 先に下りたはずの人たちはいつの間にかいない。この洞窟は分岐点が多いので、きっと別の道を行ったのだろう。

「うっ…うわぁ…っ!」

 シュンッという音と共に、いきなり目の前に毛もくじゃらの巨大蜘蛛が現れた。
 なるほど、本当にアニメなどでよく見る"シュンッ"だ。あながちあれは間違った表現ではなかったらしい。しかしそんなことはどうでもいい。とにかく目の前に佇む蜘蛛が気持ち悪い。タランチュラが超巨大化したみたいな蜘蛛だ。
 上ずった声が合図になってしまっただろうか、蜘蛛がセスを目掛けて凄まじいスピードで走り出す。

「……」

 走りながら飛ばしてきた糸を、セスが造作もなく横に飛んで避けた。
 ちょうどセスの後ろにいた私と蜘蛛の間に何も遮るものがなくなり、蜘蛛の標的が私へと変わる。

「ひぃっ…!」

 見れば見るほど気持ち悪すぎて、私は咄嗟に両手を突き出し火炎放射を放った。
 あらん限りの力を込めてしまった火炎放射は、ゴオオオオォォォ!と音を立ててセスの近くを通過し、一瞬で蜘蛛を包み込む。おそらく、というか確実に近くにいたセスは熱かっただろう。炎から逃げるように腕で顔を覆いながら後方へと飛んだ。

「ちょっと貴方…」

 消し炭になった蜘蛛の残骸を見てアンジェリカが呆れたように呟いた。
 オーバーキルもいいとこだ。きっとそう言いたいのだろう。

「ずいぶんと蜘蛛に恨みがあるようだ…。俺まで消し炭になるかと思った」

 苦い笑みを浮かべてセスも言う。
 怒ってはいないようだが、申し訳ないことをしてしまった。

「ご、ごめん…あの蜘蛛が気持ち悪すぎて…」

「カーダの時は平気そうだったのに」

「あれは毛がない蜘蛛だったから…」

 と情けないことを言っている私を、アンジェリカが引きつった顔で見つめている。"ドン引き"。顔にそう書いてある気がした。
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