17 / 34
PT
しおりを挟む
受付のお姉さんに用紙を渡すと渋い顔をされた
「もう少し詳しく書くことはできませんか?あまりにも情報が少ないとPT斡旋などで困りますので」
やはりPTを組むのが前提で話が進んでいく、魔導士が一人で戦闘をするのはそれほどむつかしいのだろう。
どうしたものかと思いながらも、わからないなら聞いてみるしかないと質問することにした。
「やはりPTを組まなくてはいけませんか?今まで一人でやってきたし、あまり知らない方と一緒にというのは」
語尾をごにょごにょと誤魔化しながら聞いてみると、受付のお姉さんは妙なものを見るような顔でこちらを見ていた。
それだけソロでの活動はおかしなことなのだろうか?だがほとんど知らない人と命がかかっているモンスターとの戦闘などそちらのほうが心配になる。
「ご存じないようですが、魔導士のソロでの活動はかなり厳しいものになるでしょう。今のあなたのレベルでは数匹のモンスターに囲まれたら生き残れないのではありませんか?それに魔導士は比較的珍しいスキルで人気がありますので募集されているPTも多いですよ。ただやはり、攻撃魔法や回復魔法が使える魔導士が好まれますね。」
うーん、やっぱりPTは大事か。確かに今までのようにモンスターが必ず一匹で出るとは限らないのだ安全を考えるとPTに参加させてもらうのがいいのだろうけど、私のステータスを考えるとどうしても信用できるかわからない人に打ち明ける気にはならない。こんなことで神様の過保護が裏目に出るとは思いもしなかった。
私が困った顔をしていたためか
「いままでPTを組んだことがなかったようですし、よろしければ募集しているPTをご紹介しますのでひとまず3日ほどPTを組んでみてはいかがでしょう?双方気に入ればそのままPTを続ければいいですし。条件が合わない場合はほかのPTをお勧めすることもできます。いかがですか」
なるほどお試しにPTを組んでみることができるのか、短期間であれば私のステータスがちょっと特殊であることはばれないだろうし、PTとはどんな感じなのかも知っておくべきだとも思う、一度試してみてそれからどうするかを決めればいい。
「では、それでお願いします。」
「かしこまりました。それではPTの件は後にしましてまず、ギルドに入会いただきます。そのための手続きとして記入されているステータスの確認が必要になります。」
お姉さんに促されてステータスの用紙に記入したところのみを見せる
「ステータスの記載は後からでも変更できますので、気が変わったりステータスに変化があった場合はいつでもお申し付けください。ではこれで登録ができました、ステータスで加入できているかとギルドランクをご確認ください」
言われた通りステータスを開いてみると今までになかった記載があった
名前 ユリナ・シラナミ 15才 犯罪歴なし
職業 魔導士 Lv8
冒険者ギルド ランクF
スキル
補助魔法 Lv11
魔道補助 Lv10
杖術 Lv11
生活魔法 Lv10
「冒険者ギルド ランクF」が追加されている、これでいいのかわからないため受付のお姉さんに確認してもらうと、お姉さんは問題無いというようにうなずいている。そして
「では、斡旋するPTが決まるのが早くて明後日の朝になりますので昼前に一度ここを訪れていただけますか?後のことは、本人同士で話し合って決めていただくことになります。」
たしかにすべてのPTの面倒を1人ずつは見ていられないので、細かい取り決めは本人たちですることになるのだろう。正直今回私はあまり乗り気でもないこととステータスのこともあるので多少損な条件でもかまわないのでPTとはどんなものかわかればいいくらいに思っている。
今日はもう特にやることがないのでそのまま街の中を見て回ったお昼も近づいてきたので踊る子猫亭に戻ることにした、子猫亭はお昼もお金を出せば食事ができるので助かっている。できたらまた、おじさんたちに話を聞いてもらって相談したいと思っていた。
帰ってみると人がたくさん入っていて、何とかエミリーさんに声をかけ私とルナのご飯を部屋にお願いできた、
少し時間がたってからノックがして扉を開くとエミリーさんがご飯を持ってきてくれた。
「遅くなってごめんなさいねー。もう少し暇になったら今日のギルドでの事教えてちょうだいよ、私もギルドに入ってるから役に立てることもあるかもよ。」
こちらからお願いしようとしていたことを、エミリーさんから言われて安心した
「ぜひお願いします。今日はこのまま予定はないのでエミリーさんの都合がいい時に声かけてくださいね。」
エミリーさんはにこりと笑い
「じゃぁ、またあとでねぇ」
ニコニコ笑いながら階下に降りて行った。
その間私はルナと相談だ。
「ねぇ、ルナ実際のところどう思う?知らない人たちとPT組むって、このステータスだと結構むつかしいよね?」
そうなのだ、攻撃魔法はLvの割に魔力のランクが高いため、通常よりも攻撃力が高く回復に至ってはもはや神の奇跡である。よって記入できるスキルやランクがものすごく微妙になってしまうのである。ギルドで提出したステータス記入書で想像できる私の戦闘スタイルは強化魔法で身体強化して杖で殴ってる感じじゃないだろうか?
「うむ、これでは前衛にもできず後衛に回せば身体強化の魔法しか使うことの出来ない、獣魔を連れていれば契約魔法を使うことはわかるだろうが、戦闘に向いた獣魔がいないのでは意味がないし、わしが戦闘に出ればお前の経験に全くならないからな。それに天使猫だとばれてそれを利用しようとするものによからぬことを考えられても困るのでわしは今まで通り戦闘には参加する気はない。」
前半はわかっていたことだが後半が気になった
「ルナって戦えるの、今まで一度も戦ってるの見たことないけど」
「当然だ、わしはもしもの時の護衛もかねてユリナの獣魔になったのだ」
こんなに小さいのに私の護衛もしてくれる気でいたなんて浮かれて自然と笑顔になってしまう
「ルナ!私もそのうちルナを守れるくらい強くなるからね!」
「その時は、三食昼寝付き肉多めで頼む」
こっちは結構本気で言ってるのにルナは相変わらずクールに流してしまった。
そんな話をしているうちに、お店のほうが暇になってきたのかノックの音がした。
扉を開けるとやはりエミリーさんで、ギルドでの事を簡単に説明し記入したステータスを教えたところ、不思議そうにされた。
「ねぇ、あなた確か攻撃魔法使えるのよね?」
そういえばここのご主人であるおじさんの前で炎の魔法を使ったのだった
「主人はスライムを一発の魔法で倒したって言ってたけど、それが本当なら何故ステータスに乗せないの?かなり有利にPTの条件が決められるわよ。」
これは、なんと言い訳すればいいのかわからない考えた末にエミリーさんが信用できる人だと信じて相談することにしたスキルLv15であること、MPと魔力のランクが生まれつきかなり高いことを説明した。エミリーさんは察してくれたのかMPと魔力のランクを特に聞いてくることはなかった。
「生まれつきスキル持って生まれてくる子や一部のランクが人より高かったりする子が生まれることはあるけど」
そういう人私以外にもいるのか。それでも私のステータスが他より異常なのはわかるが。
「それを隠したいってことは何か事情があるのね、でもそれではあなたがこまるわよ」
一緒に悩んでくれた結果、
「あなた、魔力を抑えることはできないの?」
その一言に言われてみればと思った。なぜ思いつかなかったのか。
そう言われてみれば以前ルナに言われて魔力を抑える訓練もしていたまだ完ぺきではないがそれが役に立ちそうだ。
結局、攻撃魔法のLvだけは公表することにして他は秘密のままにした。PTに入ったら初めは弱めに攻撃魔法を使い信用できそうな人かどうか確認することにした。
まだお昼を過ぎて少しなのもあるので、エミリーさんにお礼を言ってもう一度冒険者ギルドまで向かった。
受付にはさっきのお姉さんがおり、中途半端な時間のため人もいなかったのですぐに話しかけた。
「先ほどのステータスの件ですが、付け足したいことがありまして」
「かしこまりました。ではステータスをお願いします。」
名前 ユリナ・シラナミ 15才 犯罪歴なし
職業 魔導士 Lv8
冒険者ギルド ランクF
スキル
攻撃魔法 Lv15
補助魔法 Lv11
魔道補助 Lv10
杖術 Lv11
生活魔法 Lv10
「これでお願いします」
「まぁ、攻撃魔法をお使いになれるのですねLvも15なぜ先ほどお書きにならなかったのですか?」
「あの、練習はしているんですけど攻撃魔法はどうも苦手で」
手加減が。
「あら、そうなのですね。でもこのステータスなら紹介できるPTも増えますし。いい出会いがあればいいのですが」
「ありがとうございます、では、明後日よろしくお願いします」
お姉さんにお礼を言ってから受付を離れそのままギルドを出ようと思ったが、大きなボードが壁にいくつもあり、そのボードにたくさんの紙が張り付けてあるのを見て気になって近づいていくとどうやらクエストの張り紙らしくモンスターの盗伐や何かの素材、護衛など色々なクエストが出ていた。目が引かれたのは端っこのほうに古くなっている紙に魔法錬金術で使う素材の買い取りクエストだった。端っこに張られしかも紙が古くなっているところを見るとよほど人気がないのだろう、私も自分で素材を集められるようにならなくてはこんな風にいつ買えるともわからないクエストを出し続けるしかないのだろうか?
それを考えるとやはり戦う力は必要なのだなと再確認した。
「もう少し詳しく書くことはできませんか?あまりにも情報が少ないとPT斡旋などで困りますので」
やはりPTを組むのが前提で話が進んでいく、魔導士が一人で戦闘をするのはそれほどむつかしいのだろう。
どうしたものかと思いながらも、わからないなら聞いてみるしかないと質問することにした。
「やはりPTを組まなくてはいけませんか?今まで一人でやってきたし、あまり知らない方と一緒にというのは」
語尾をごにょごにょと誤魔化しながら聞いてみると、受付のお姉さんは妙なものを見るような顔でこちらを見ていた。
それだけソロでの活動はおかしなことなのだろうか?だがほとんど知らない人と命がかかっているモンスターとの戦闘などそちらのほうが心配になる。
「ご存じないようですが、魔導士のソロでの活動はかなり厳しいものになるでしょう。今のあなたのレベルでは数匹のモンスターに囲まれたら生き残れないのではありませんか?それに魔導士は比較的珍しいスキルで人気がありますので募集されているPTも多いですよ。ただやはり、攻撃魔法や回復魔法が使える魔導士が好まれますね。」
うーん、やっぱりPTは大事か。確かに今までのようにモンスターが必ず一匹で出るとは限らないのだ安全を考えるとPTに参加させてもらうのがいいのだろうけど、私のステータスを考えるとどうしても信用できるかわからない人に打ち明ける気にはならない。こんなことで神様の過保護が裏目に出るとは思いもしなかった。
私が困った顔をしていたためか
「いままでPTを組んだことがなかったようですし、よろしければ募集しているPTをご紹介しますのでひとまず3日ほどPTを組んでみてはいかがでしょう?双方気に入ればそのままPTを続ければいいですし。条件が合わない場合はほかのPTをお勧めすることもできます。いかがですか」
なるほどお試しにPTを組んでみることができるのか、短期間であれば私のステータスがちょっと特殊であることはばれないだろうし、PTとはどんな感じなのかも知っておくべきだとも思う、一度試してみてそれからどうするかを決めればいい。
「では、それでお願いします。」
「かしこまりました。それではPTの件は後にしましてまず、ギルドに入会いただきます。そのための手続きとして記入されているステータスの確認が必要になります。」
お姉さんに促されてステータスの用紙に記入したところのみを見せる
「ステータスの記載は後からでも変更できますので、気が変わったりステータスに変化があった場合はいつでもお申し付けください。ではこれで登録ができました、ステータスで加入できているかとギルドランクをご確認ください」
言われた通りステータスを開いてみると今までになかった記載があった
名前 ユリナ・シラナミ 15才 犯罪歴なし
職業 魔導士 Lv8
冒険者ギルド ランクF
スキル
補助魔法 Lv11
魔道補助 Lv10
杖術 Lv11
生活魔法 Lv10
「冒険者ギルド ランクF」が追加されている、これでいいのかわからないため受付のお姉さんに確認してもらうと、お姉さんは問題無いというようにうなずいている。そして
「では、斡旋するPTが決まるのが早くて明後日の朝になりますので昼前に一度ここを訪れていただけますか?後のことは、本人同士で話し合って決めていただくことになります。」
たしかにすべてのPTの面倒を1人ずつは見ていられないので、細かい取り決めは本人たちですることになるのだろう。正直今回私はあまり乗り気でもないこととステータスのこともあるので多少損な条件でもかまわないのでPTとはどんなものかわかればいいくらいに思っている。
今日はもう特にやることがないのでそのまま街の中を見て回ったお昼も近づいてきたので踊る子猫亭に戻ることにした、子猫亭はお昼もお金を出せば食事ができるので助かっている。できたらまた、おじさんたちに話を聞いてもらって相談したいと思っていた。
帰ってみると人がたくさん入っていて、何とかエミリーさんに声をかけ私とルナのご飯を部屋にお願いできた、
少し時間がたってからノックがして扉を開くとエミリーさんがご飯を持ってきてくれた。
「遅くなってごめんなさいねー。もう少し暇になったら今日のギルドでの事教えてちょうだいよ、私もギルドに入ってるから役に立てることもあるかもよ。」
こちらからお願いしようとしていたことを、エミリーさんから言われて安心した
「ぜひお願いします。今日はこのまま予定はないのでエミリーさんの都合がいい時に声かけてくださいね。」
エミリーさんはにこりと笑い
「じゃぁ、またあとでねぇ」
ニコニコ笑いながら階下に降りて行った。
その間私はルナと相談だ。
「ねぇ、ルナ実際のところどう思う?知らない人たちとPT組むって、このステータスだと結構むつかしいよね?」
そうなのだ、攻撃魔法はLvの割に魔力のランクが高いため、通常よりも攻撃力が高く回復に至ってはもはや神の奇跡である。よって記入できるスキルやランクがものすごく微妙になってしまうのである。ギルドで提出したステータス記入書で想像できる私の戦闘スタイルは強化魔法で身体強化して杖で殴ってる感じじゃないだろうか?
「うむ、これでは前衛にもできず後衛に回せば身体強化の魔法しか使うことの出来ない、獣魔を連れていれば契約魔法を使うことはわかるだろうが、戦闘に向いた獣魔がいないのでは意味がないし、わしが戦闘に出ればお前の経験に全くならないからな。それに天使猫だとばれてそれを利用しようとするものによからぬことを考えられても困るのでわしは今まで通り戦闘には参加する気はない。」
前半はわかっていたことだが後半が気になった
「ルナって戦えるの、今まで一度も戦ってるの見たことないけど」
「当然だ、わしはもしもの時の護衛もかねてユリナの獣魔になったのだ」
こんなに小さいのに私の護衛もしてくれる気でいたなんて浮かれて自然と笑顔になってしまう
「ルナ!私もそのうちルナを守れるくらい強くなるからね!」
「その時は、三食昼寝付き肉多めで頼む」
こっちは結構本気で言ってるのにルナは相変わらずクールに流してしまった。
そんな話をしているうちに、お店のほうが暇になってきたのかノックの音がした。
扉を開けるとやはりエミリーさんで、ギルドでの事を簡単に説明し記入したステータスを教えたところ、不思議そうにされた。
「ねぇ、あなた確か攻撃魔法使えるのよね?」
そういえばここのご主人であるおじさんの前で炎の魔法を使ったのだった
「主人はスライムを一発の魔法で倒したって言ってたけど、それが本当なら何故ステータスに乗せないの?かなり有利にPTの条件が決められるわよ。」
これは、なんと言い訳すればいいのかわからない考えた末にエミリーさんが信用できる人だと信じて相談することにしたスキルLv15であること、MPと魔力のランクが生まれつきかなり高いことを説明した。エミリーさんは察してくれたのかMPと魔力のランクを特に聞いてくることはなかった。
「生まれつきスキル持って生まれてくる子や一部のランクが人より高かったりする子が生まれることはあるけど」
そういう人私以外にもいるのか。それでも私のステータスが他より異常なのはわかるが。
「それを隠したいってことは何か事情があるのね、でもそれではあなたがこまるわよ」
一緒に悩んでくれた結果、
「あなた、魔力を抑えることはできないの?」
その一言に言われてみればと思った。なぜ思いつかなかったのか。
そう言われてみれば以前ルナに言われて魔力を抑える訓練もしていたまだ完ぺきではないがそれが役に立ちそうだ。
結局、攻撃魔法のLvだけは公表することにして他は秘密のままにした。PTに入ったら初めは弱めに攻撃魔法を使い信用できそうな人かどうか確認することにした。
まだお昼を過ぎて少しなのもあるので、エミリーさんにお礼を言ってもう一度冒険者ギルドまで向かった。
受付にはさっきのお姉さんがおり、中途半端な時間のため人もいなかったのですぐに話しかけた。
「先ほどのステータスの件ですが、付け足したいことがありまして」
「かしこまりました。ではステータスをお願いします。」
名前 ユリナ・シラナミ 15才 犯罪歴なし
職業 魔導士 Lv8
冒険者ギルド ランクF
スキル
攻撃魔法 Lv15
補助魔法 Lv11
魔道補助 Lv10
杖術 Lv11
生活魔法 Lv10
「これでお願いします」
「まぁ、攻撃魔法をお使いになれるのですねLvも15なぜ先ほどお書きにならなかったのですか?」
「あの、練習はしているんですけど攻撃魔法はどうも苦手で」
手加減が。
「あら、そうなのですね。でもこのステータスなら紹介できるPTも増えますし。いい出会いがあればいいのですが」
「ありがとうございます、では、明後日よろしくお願いします」
お姉さんにお礼を言ってから受付を離れそのままギルドを出ようと思ったが、大きなボードが壁にいくつもあり、そのボードにたくさんの紙が張り付けてあるのを見て気になって近づいていくとどうやらクエストの張り紙らしくモンスターの盗伐や何かの素材、護衛など色々なクエストが出ていた。目が引かれたのは端っこのほうに古くなっている紙に魔法錬金術で使う素材の買い取りクエストだった。端っこに張られしかも紙が古くなっているところを見るとよほど人気がないのだろう、私も自分で素材を集められるようにならなくてはこんな風にいつ買えるともわからないクエストを出し続けるしかないのだろうか?
それを考えるとやはり戦う力は必要なのだなと再確認した。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる