イカルの群れ集う地にて

山程ある

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イカル

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 灰色の体に、青い頭と羽の先と尾。ひときわ目立つ黄色いクチバシ。
ずんぐりとしたその小さな鳥が古くはマメマワシやマメコロガシと呼ばれたのは、その太いクチバシで器用に木の実を割り食べたからである。



パチパチ、パチパチと火中で薪が爆ぜるような音が続く。
大きな音ではないが一度気になると、我知らず耳を傾けている。
しかしまだ若い日差しの差し込む雑木林にはどこにも火などない。

「あれは何の音だ?」

ウマヤトが従者に尋ねる。
幾度か通った道だ。これまでにも耳にしていたはずだが、今日はなぜか気にかかる。

「音と申しますと?」

先を行く従者は振り返ると耳に掌をあてた。
剣を佩いてはいるがまだ幼さの残る男子である。

「あの薪の爆ぜるような」

ウマヤトが言うと、従者も得心がいった。

「ああ、あれは小さな鳥たちが木の実を啄んで割る音です」

「なんという鳥だ」

「くちばしの黄色いずんぐりとした鳥ですが、名前までは分かりません」

「そうか」

特に知りたかったわけではない。
宮中での出来事をひとときでも忘れるような話題を無意識に探していただけだ。

「森に分け入り野草を摘む采女ならば存じているかもしれません」

「そうか」

小鳥への関心はすでに消え失せていた。采女に尋ねてまで知りたいとは思わない。
そもそも采女に対してあまり良い感情を抱いていない。
大した仕事をするわけでもなく、それでいて食うことに困ることのない者たちの関心ごとはくだらない噂話にばかり向く。いや他愛のない噂話ならばまだ良い。あの者たちは自分が仕える王族たちについて感想や評価を
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