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六守谷ヒルズ整備建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書

『六守谷ヒルズ整備建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書』抜粋その③

第Ⅴ章 出土遺物について(抜粋)

 試掘調査の過程において、以下の遺物が確認された。

 ・土器片(中世陶器片、近世陶磁器片)
 ・土師器様土器片
 ・須恵器様土器片
 ・石器様破片
 ・炭化物片

 これらの遺物は、同一試掘坑内の近接した層位から散発的に出土しており、年代的には古代から近世に至る複数時期の資料が混在している。

 出土状況を検討した結果、遺物間に時間的連続性を示す配置関係は認められず、原位置を保持した文化層を構成するものとは判断できない。
 むしろ、湿潤地盤における土壌移動および近世以降の耕作・造成等に伴う二次的混入の可能性が高いと考えられる。

 また、土師器および須恵器様資料についても、破片の摩耗状態および分布状況から、当該区域における古代集落あるいは祭祀活動を直接示すものとは認め難い。



第Ⅵ章 遺構の有無に関する所見(抜粋)

 本調査区域内において、墳墓構造、祭祀施設、継続的居住を示す明確な遺構は確認できなかった。

 一部地点で確認された不整形な掘り込みおよび局所的な湿潤層については、自然地形変化または近世以降の土地利用に伴う撹乱によるものと判断するのが妥当である。

 なお、丘陵縁辺部においては地形改変が著しく、旧地形を復元し得る明瞭な指標は確認されなかった。



第Ⅶ章 総合評価(抜粋)

 以上の調査結果を総合的に検討すると、六守谷ヒルズ整備建設予定地において、学術的保存を要する埋蔵文化財は確認されない。

 本区域は湿潤低地と改変丘陵が複雑に分布する地形的特性を有しており、遺物混入が発生しやすい環境にあると考えられる。
 そのため、本調査で確認された遺物群は、当該地域における恒常的居住または祭祀活動を裏付ける資料とは評価できない。

 したがって、本事業の実施にあたり、文化財保護の観点から特段の制限を設ける必要はないものと判断する。



付記(抜粋)

 本調査終了後においても、南西部低地および山麓遷移帯の一部において、地表および浅層部の湿潤状態が継続していることが確認された。当該状況は地盤性状に起因する自然現象と考えられ、工事計画全体に重大な影響を及ぼすものではない。

 なお、南西部丘陵斜面に分布する林地および小水域周辺については、現況利用および地形条件を考慮し、本調査では対象外とした。
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