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第1章 進退窮まった人々
(21)次期伯爵の貫禄
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「あ、あのですね……、殿下」
「その呼び方は少々堅苦しいですし、私はもう王子ではありませんよ? それに来週にはあなたと私は正式に結婚するのですし、クライブと呼び捨てにして貰って構いません。……ああ、それとも女と判明した以上は、男の名前で呼ぶ事に抵抗があるのでしょうか? それなら王妃様やゼナを筆頭に、ごく一部の女官達が呼んでいた、クレアと言う名前で呼んでください」
何とか気合を振り絞って声をかけたセレナだったが、クライブ改めクレアが笑顔で事も無げに返してきた為、セレナは目を血走らせながら詰問した。
「いえ、確かにそれも問題ですが、そうではなくて! どうして王子だった筈のあなたが、女性なんですか!?」
「話を元に戻しますが、私達は女同士で結婚するわけですから、必然的に偽装結婚になるわけです。これで納得していただけましたか?」
微妙にかみ合っていない台詞に、ここでとうとうセレナの怒りが振り切れた。
「なっ、納得できるかぁぁ――っ! 何なのよ、それはぁぁっ!! ふざけんなよ!?」
怒りを露わにしながら勢い良く椅子から立ち上がり、クレアに掴みかかろうとした彼女を、すんでの所でエリオットとラーディスが取り押さえた。
「ちょっと待て、セレナ! 気持ちは分かるが、少し落ち着け!」
「姉様! 取り敢えずこの結婚が『あくまでも偽装結婚』と主張する理由が判明したんですから、それはそれとして、取り敢えずもう少し詳細について説明して貰いましょう!」
そんな揉めている兄弟を眺めながら、クレアは急にしみじみとした口調になって、フィーネに語りかける。
「やはりレンフィス伯爵は、この事実をご家族にも内密にされていたのですね……。その口の堅さに、畏敬の念を覚えます。今度亡き伯爵に感謝を捧げたいので、正式に墓参させてください」
「え、ええ……。それは勿論、構いませんわ」
動揺しながらもフィーネは頷いたが、セレナの腹の虫は全く治まらなかった。
「あの超絶秘密主義馬鹿親父!! 今度の墓参の時には、絶対墓石を蹴り倒して踏みつけてやるっ!」
「セレナ! 頼むから、そんな罰当たりな事は止めてくれ! 義父上が墓の下で泣くぞ!」
「もうとっくにくたばって、面倒事一切合切押し付けやがった甲斐性無しが、泣くわけあるかっ!! 泣くならゾンビになって出てきやがれ! あの世にもう一度送ってやるっ!!」
「そんな支離滅裂な事を叫ぶな!!」
「姉様、取り敢えず口調を直して下さい! クレアさんが驚いて、目を丸くしていますから!」
相変わらず一塊になって怒鳴り合っている息子達を横目で見ながら、フィーネはその様子を唖然としながら眺めているクレアに向かって弁解した。
「申し訳ありません。セレナもこの家のしきたり通り、平民に混ざって武術訓練を修めていますので、その時に砕けた物言いを身に付けてしまっていると言うか……。普段は大丈夫なのですが、興奮すると少々……」
「要するに、セレナは普通の貴族の子女よりも、幾分語彙が豊富だと言う事ですね。気にしておりませんから」
「考え方が柔軟ですのね……」
鷹揚に頷いたクレアに、フィーネが感心したように呟く。それを聞いた使用人達は、揃って心の中で声を上げた。
(奥様、そんな風に感心している場合ではありませんよね!?)
そんな中、エリオットの声が食堂内に響き渡った。
「姉様! 取り乱すのは後にして、とにかく殿下に事情説明をして貰うのが先です! 国王陛下が女性と分かった上で、クレアさんに男性名を名乗らせて立太子させていた筈は無いし、散々揉めた挙げ句に姉様との結婚を認める筈もありません! そうですよね!?」
「ええ、その通りです。この事実は王妃様と、彼女に仕えている者達の一部しか知らない秘密です」
振り返って確認を入れてきたエリオットに対して、クレアが真顔で頷く。それを見たエリオットは、再び姉に向き直って事の重要性を言い聞かせた。
「この事実が公になった場合、クレアさんと姉様の結婚が持ち上がった状況から考えると、下手をしたら陛下を欺くのに、このレンフィス伯爵家まで共謀したと見なされる恐れもあるんですよ!? ですからまず何を置いても、詳細について説明して貰うべきです!」
「そうね……。そもそもこの結婚話は、旦那様から持ち出された筈ですし。クレアさんは生前の旦那様と、諸々の事についてご相談されていましたの?」
そこでフィーネが不思議そうに口を挟んだが、それに対してクレアは先程までとは打って変わった、困惑しきった表情で答えた。
「伯爵夫人。申し訳ありませんが、そのような事実は全く無いのです」
「そうなのですか?」
「はい。そもそも王妃様も周囲の者達も、絶対に外には漏らしていない筈なのに、どうしてこの事実を伯爵がご存知だったのか、皆目見当がつかず……。ゼナ、そうですよね?」
「はい。私達も伯爵から殿下宛てのお手紙を読ませていただいた時、驚愕いたしました」
クレアが同意を求めると、ゼナも真剣な面持ちで頷く。そこでエリオットは話題に出た手紙の存在を思い出し、すかさず申し出た。
「それではまずできれば、父からあなたに宛てて書かれた手紙を、見せて貰いたいのですが」
それを予測していたらしいクレアが、真顔でポケットから折り畳まれた何枚かの便箋を取り出し、フィーネに差し出しながら告げる。
「そう言われるだろうと思って、こちらに持参しています。まず夫人からお読みください」
「分かりました。少々、お借りします」
微妙に緊張した顔でフィーネがそれを受け取り、早速目を通し始めると、この間に取り敢えず姉が落ち着きを取り戻したのを見て取ったエリオットは、室内の者達に向かって大声で矢継ぎ早に指示を出した。
「今のうちに、姉様と兄様は椅子に座る! あと話が長くなりそうだから、全員分の椅子をかき集めて、ここに持って来て! それから喋り続けると喉が渇くから、お茶か冷たい物を用意して! 皆、大至急だよ!」
「はい!」
「すぐに揃えます!」
忽ちバタバタと人が出入りし、あちこちの部屋から集められた椅子に次々と使用人達が腰を下ろす中、セレナはフィーネから「確かに旦那様の筆跡だと思うわ」との言葉と共に、問題の手紙を受け取った。それに目を通したセレナだったが、横から覗き込んだラーディスと共に、無意識に呻き声を漏らす。
「えぇ? ちょっと待って……。何よ、これ……。私と偽装結婚後、更にエリオットの正式な家督相続が成った後で、『クライブ』は早世した事にして、後は『クレア』としての人生を全うすれば良いって……」
「義父上……、本当にクライブ殿下が女性と入れ替わっている事を知っていて、長年黙っていた挙げ句、こんな破天荒な提案を……。正気か?」
そこには確かに亡き父が、クライブが女性である事を知っていた上で長年口外しなかった事が書かれていたが、その理由などは一切書かれておらず、益々謎が深まった。その間にその場を取り仕切り、滞りなく準備を進めたエリオットが、食堂内を見回しながら最終確認をする。
「よし、全員座ったね。これからは誰でも発言は可能だけど、他人の発言を遮らない事、発言する時は必ずその前に挙手をして、僕の指名を受ける事が条件だよ。全員、分かったね!?」
「はい!」
「かしこまりました」
「それではクライブ殿下……、では無くて、今後はクレアさんとお呼びした方が良いですか?」
その見事な仕切りっぷりに、クレアは心底感心しながら微笑んだ。
「そうですね。これからは対外的にはともかく、屋敷内ではクレアでお願いします」
「それではクレアさん。父の手紙には断片的にしか書いてありませんので、是非とも私達にも分かるように、詳細な説明をお願いします」
「分かりました」
そこで顔付きを改めたクレアは、とんでもない入れ替わりの経緯について語り出した。
「その呼び方は少々堅苦しいですし、私はもう王子ではありませんよ? それに来週にはあなたと私は正式に結婚するのですし、クライブと呼び捨てにして貰って構いません。……ああ、それとも女と判明した以上は、男の名前で呼ぶ事に抵抗があるのでしょうか? それなら王妃様やゼナを筆頭に、ごく一部の女官達が呼んでいた、クレアと言う名前で呼んでください」
何とか気合を振り絞って声をかけたセレナだったが、クライブ改めクレアが笑顔で事も無げに返してきた為、セレナは目を血走らせながら詰問した。
「いえ、確かにそれも問題ですが、そうではなくて! どうして王子だった筈のあなたが、女性なんですか!?」
「話を元に戻しますが、私達は女同士で結婚するわけですから、必然的に偽装結婚になるわけです。これで納得していただけましたか?」
微妙にかみ合っていない台詞に、ここでとうとうセレナの怒りが振り切れた。
「なっ、納得できるかぁぁ――っ! 何なのよ、それはぁぁっ!! ふざけんなよ!?」
怒りを露わにしながら勢い良く椅子から立ち上がり、クレアに掴みかかろうとした彼女を、すんでの所でエリオットとラーディスが取り押さえた。
「ちょっと待て、セレナ! 気持ちは分かるが、少し落ち着け!」
「姉様! 取り敢えずこの結婚が『あくまでも偽装結婚』と主張する理由が判明したんですから、それはそれとして、取り敢えずもう少し詳細について説明して貰いましょう!」
そんな揉めている兄弟を眺めながら、クレアは急にしみじみとした口調になって、フィーネに語りかける。
「やはりレンフィス伯爵は、この事実をご家族にも内密にされていたのですね……。その口の堅さに、畏敬の念を覚えます。今度亡き伯爵に感謝を捧げたいので、正式に墓参させてください」
「え、ええ……。それは勿論、構いませんわ」
動揺しながらもフィーネは頷いたが、セレナの腹の虫は全く治まらなかった。
「あの超絶秘密主義馬鹿親父!! 今度の墓参の時には、絶対墓石を蹴り倒して踏みつけてやるっ!」
「セレナ! 頼むから、そんな罰当たりな事は止めてくれ! 義父上が墓の下で泣くぞ!」
「もうとっくにくたばって、面倒事一切合切押し付けやがった甲斐性無しが、泣くわけあるかっ!! 泣くならゾンビになって出てきやがれ! あの世にもう一度送ってやるっ!!」
「そんな支離滅裂な事を叫ぶな!!」
「姉様、取り敢えず口調を直して下さい! クレアさんが驚いて、目を丸くしていますから!」
相変わらず一塊になって怒鳴り合っている息子達を横目で見ながら、フィーネはその様子を唖然としながら眺めているクレアに向かって弁解した。
「申し訳ありません。セレナもこの家のしきたり通り、平民に混ざって武術訓練を修めていますので、その時に砕けた物言いを身に付けてしまっていると言うか……。普段は大丈夫なのですが、興奮すると少々……」
「要するに、セレナは普通の貴族の子女よりも、幾分語彙が豊富だと言う事ですね。気にしておりませんから」
「考え方が柔軟ですのね……」
鷹揚に頷いたクレアに、フィーネが感心したように呟く。それを聞いた使用人達は、揃って心の中で声を上げた。
(奥様、そんな風に感心している場合ではありませんよね!?)
そんな中、エリオットの声が食堂内に響き渡った。
「姉様! 取り乱すのは後にして、とにかく殿下に事情説明をして貰うのが先です! 国王陛下が女性と分かった上で、クレアさんに男性名を名乗らせて立太子させていた筈は無いし、散々揉めた挙げ句に姉様との結婚を認める筈もありません! そうですよね!?」
「ええ、その通りです。この事実は王妃様と、彼女に仕えている者達の一部しか知らない秘密です」
振り返って確認を入れてきたエリオットに対して、クレアが真顔で頷く。それを見たエリオットは、再び姉に向き直って事の重要性を言い聞かせた。
「この事実が公になった場合、クレアさんと姉様の結婚が持ち上がった状況から考えると、下手をしたら陛下を欺くのに、このレンフィス伯爵家まで共謀したと見なされる恐れもあるんですよ!? ですからまず何を置いても、詳細について説明して貰うべきです!」
「そうね……。そもそもこの結婚話は、旦那様から持ち出された筈ですし。クレアさんは生前の旦那様と、諸々の事についてご相談されていましたの?」
そこでフィーネが不思議そうに口を挟んだが、それに対してクレアは先程までとは打って変わった、困惑しきった表情で答えた。
「伯爵夫人。申し訳ありませんが、そのような事実は全く無いのです」
「そうなのですか?」
「はい。そもそも王妃様も周囲の者達も、絶対に外には漏らしていない筈なのに、どうしてこの事実を伯爵がご存知だったのか、皆目見当がつかず……。ゼナ、そうですよね?」
「はい。私達も伯爵から殿下宛てのお手紙を読ませていただいた時、驚愕いたしました」
クレアが同意を求めると、ゼナも真剣な面持ちで頷く。そこでエリオットは話題に出た手紙の存在を思い出し、すかさず申し出た。
「それではまずできれば、父からあなたに宛てて書かれた手紙を、見せて貰いたいのですが」
それを予測していたらしいクレアが、真顔でポケットから折り畳まれた何枚かの便箋を取り出し、フィーネに差し出しながら告げる。
「そう言われるだろうと思って、こちらに持参しています。まず夫人からお読みください」
「分かりました。少々、お借りします」
微妙に緊張した顔でフィーネがそれを受け取り、早速目を通し始めると、この間に取り敢えず姉が落ち着きを取り戻したのを見て取ったエリオットは、室内の者達に向かって大声で矢継ぎ早に指示を出した。
「今のうちに、姉様と兄様は椅子に座る! あと話が長くなりそうだから、全員分の椅子をかき集めて、ここに持って来て! それから喋り続けると喉が渇くから、お茶か冷たい物を用意して! 皆、大至急だよ!」
「はい!」
「すぐに揃えます!」
忽ちバタバタと人が出入りし、あちこちの部屋から集められた椅子に次々と使用人達が腰を下ろす中、セレナはフィーネから「確かに旦那様の筆跡だと思うわ」との言葉と共に、問題の手紙を受け取った。それに目を通したセレナだったが、横から覗き込んだラーディスと共に、無意識に呻き声を漏らす。
「えぇ? ちょっと待って……。何よ、これ……。私と偽装結婚後、更にエリオットの正式な家督相続が成った後で、『クライブ』は早世した事にして、後は『クレア』としての人生を全うすれば良いって……」
「義父上……、本当にクライブ殿下が女性と入れ替わっている事を知っていて、長年黙っていた挙げ句、こんな破天荒な提案を……。正気か?」
そこには確かに亡き父が、クライブが女性である事を知っていた上で長年口外しなかった事が書かれていたが、その理由などは一切書かれておらず、益々謎が深まった。その間にその場を取り仕切り、滞りなく準備を進めたエリオットが、食堂内を見回しながら最終確認をする。
「よし、全員座ったね。これからは誰でも発言は可能だけど、他人の発言を遮らない事、発言する時は必ずその前に挙手をして、僕の指名を受ける事が条件だよ。全員、分かったね!?」
「はい!」
「かしこまりました」
「それではクライブ殿下……、では無くて、今後はクレアさんとお呼びした方が良いですか?」
その見事な仕切りっぷりに、クレアは心底感心しながら微笑んだ。
「そうですね。これからは対外的にはともかく、屋敷内ではクレアでお願いします」
「それではクレアさん。父の手紙には断片的にしか書いてありませんので、是非とも私達にも分かるように、詳細な説明をお願いします」
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