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第55話 玲子の糾弾
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「ただいま戻りました。……あら、どうかしたんですか? 皆揃って、変な顔をして。真澄は戻っているんですよね? 清人君からの荷物は、開けてみたかしら?」
怪訝な顔で尋ねた母親に、父と祖父から無言で促された浩一は、言いにくそうに事情説明を始めた。
「ああ、帰ってる。だけど寝室に閉じ籠もっていて……」
「あら、具合でも悪いの?」
「そうじゃなくて……、熱海で清人が何か馬鹿をしでかしたらしい」
「……もっと分かりやすく説明なさい」
途端に冷え冷えとした視線で促され、それに僅かにたじろぎつつ、浩一は真澄が帰宅してからの一部始終を語った。それを聞いた玲子は呆れた様に溜め息を吐いてから、傍らで困惑しながら控えている使用人を振り返る。
「松波さん、お茶を一杯貰えるかしら。それから私の部屋に行って、本棚最上段にある、黒いファイルを取って来て欲しいの」
「畏まりました。少々お待ち下さい」
用事を言いつけた女性が一礼してドアの向こうに消えた途端、玲子は夫に向かって、刺す様な視線を向けた。
「全く……、どこまで短絡思考なんですか。繁殖期の犬猫じゃあるまいし、二人きりにすればあっさり盛って纏まるとか、本気で考えていたんですか? そんな事で簡単に纏まるなら、長い事好き合っていたんですから、お互いにグズグズしてないでとっくに纏まっています」
「玲子さん……」
「盛るって……、お前な」
「ちょっと待って。……まさか母さんは、姉さん達がお互いに相手の事を好きだって、以前から知っていたのか?」
唖然とする祖父と父を尻目に、浩一が慌てて問い質すと、玲子は落ち着き払って答えた。
「勿論、知っていましたよ? だから本人達には内緒で、清人君が二十五歳になったら真澄を貰ってくれる様に、私と香澄さんの間で口約束も出来ていましたし。香澄さんが亡くなって以降、二人で会うことも滅多に無くなってしまいましたが」
それを聞いた途端、忽ち周りの男達から非難と疑問の声が上がる。
「なんじゃそれはぁぁっ!!」
「おい、玲子、どういう事だ!?」
「そんな大事な事、どうして黙ってたんだよ!」
「言えるわけ無いじゃありませんか。当の本人達が口を割らず、動いてもいないのに。……誰かさんのせいで、そんな事口に出せる雰囲気でもありませんでしたし?」
「…………」
そこでチラリと冷たい目で見やって総一郎を黙らせ、玲子は夫に向かって淡々と続けた。
「気付かない方がおかしいですわ。高校生の頃から香澄さんの家に行く度に、気合いを入れて服や小物を揃えてましたし、前日から凄く機嫌が良いんですもの。清吾さんからレシピも貰ったらしくて、友達と遊びに行くとか休日出勤だと嘘を言っては、こっそり料理学校に通って練習していましたし」
「そんなのが分かるか……」
「どうしてこっそり通っていたんだ?」
素朴な疑問を雄一郎が呈したが、これにも玲子は明確に答えた。
「どなたかが、娘も孫も『料理をさせなければいけない様な男に、誰がやるか!』と公言していたからですわね。まあ尤も? 清人君なら真澄に料理をさせたりしないでしょうが、真澄には真澄なりに女のプライドがあったんでしょう。料理学校を三校出入り禁止になりながら、時間を作っては頑張ってましたから」
(三校出入り禁止って……、一体何をやった?)
そこで男達が揃って脱力すると、玲子は戻ってきた女性から黒のファイルを受け取り、それを捲って視線を落としつつ愚痴を零した。
「全く……。せめて熱海に清人君と一緒に行かせると、私にだけでも教えてくれれば、真澄に万全の支度を整えてあげたのに。ぶち壊しになったのは、全てあなたのせいですわよ?」
「なんだそれは! どうして俺のせいになるんだ!?」
憤然として雄一郎が言い返したが、玲子は如何にも残念そうに答えた。
「だって真澄ったら、ふてくされて適当に荷造りして行ったので、いつも使ってる下着しか持って行かなかったんです。それできっと、清人君の興が削がれたんですわ」
「…………」
玲子が真顔で断言した内容に、男達は無言で顔を見合わせた。そして控え目に浩一が異議を唱えてみる。
「母さん? ひょっとして……、それって、所謂勝負下着の事とか言ってるわけ?」
「そうよ?」
「……いや、それは絶対、違うと思う」
「結婚相手どころか、恋人の一人も作らないで未だにフラフラしているあなたに、男女の機微についてどうこう言う資格はありません。黙っていなさい」
「…………」
ピシャリと言い切られて浩一が黙ると、玲子は悔しげに言い募った。
「昔、香澄さんとああでもないこうでもないと相談して揃えたあれこれが、全部無駄になってしまいましたわ。あなた、どうしてくれるんですか?」
「叔母さんと何を相談していたと?」
「どうしてくれると言われても……」
呆れた様に呟いた浩一に続いて、気分を害した様に眉を寄せた雄一郎を眺め、玲子は些かわざとらしく話を続けた。
「本当に……、典子さんも明美さんも結衣さんも、あなたの事を『仕事は出来るかもしれないけど、プライベートはどこか脇が甘い方ですよね』と口を揃えて言ってましたし、浩一同様男女の機微云々を察しろと言うのが、そもそも無理な話で」
「ちょっと待て玲子! どうしてここでその名前が出てくる!?」
真っ青になって問い質して来た夫に対し、玲子は朗らかに笑ってみせた。
「あら、だって皆さん私の友人ですもの。結婚相手をお世話したのも私ですのよ? 因みに今日は、将来有望な若手官僚の方と歩実さんを引き合わせて来ましたの。早速連絡先を交換していましたわ。それが何か?」
「…………」
聞き覚え、身に覚えが有り過ぎる名前を連呼され、雄一郎は脂汗を流して固まった。そして玲子は他の二人から白い目を向けられている雄一郎から総一郎に視線を移し、徐に口を開く。
「まあ、真澄が言った通り、諸悪の根元はどう考えてもお義父様ですが。ほら、昔から記録してある暴言妄言失言リストが、こんなにありましてよ?」
ファイルを開き、パラパラと指をずらしながらページを捲って見せた玲子に、総一郎が顔を引き攣らせながら呻いた。
「……何でそんな物を作っとる」
「一度はお説教をしないとは思っていたのですが、毎回殆ど真澄が噛み付いていたので、私から敢えて言う必要は無いかと。でもやはりお説教しなくてはいけない時に、資料は必要でしょう?」
「…………」
すこぶる冷静に問い返した玲子に総一郎が押し黙ると、玲子はページを捲りながら喋り続けた。
「やはり『恥知らずの盗っ人』と『薄汚い野良犬』と言うのが双璧ですが……、清人君の交友関係が広いのを聞いては『育ちの卑しいのは人に取り入るのが上手い』とか、佐竹さんの家の慎ましい生活をあげつらって『手元不如意で清香まで品性卑しい人間になったら困る』だとか、清人君がスポーツ万能だと浩一達が誉めているのを聞いて『恥知らずだと怖いもの知らずで、何でも出来るんだろう』と仰ったりとか。それを直に聞いていた真澄の心境を、この際少しは考えて頂きたいものですわね?」
「…………」
玲子が薄笑いを浮かべて総一郎に呼び掛けると、総一郎は無表情で黙り込み、応接室に気まずい沈黙が漂った。そこで姿を消していた使用人の女性が、玲子に恐る恐る声をかける。
「あ、あの……、奥様?」
「あら、どうかしたの?」
にっこり微笑んだ玲子に多少びくつきながら、松波はお伺いを立てた。
「その……、お夕飯の支度が整いましたが、如何致しましょうか?」
「今ちょっと、立て込んでいるの。一食位抜いても死んだりしないから大丈夫よ。夕飯は全部、明日の朝食に回して頂戴。それからもう下がって良いわ。ご苦労様」
あっさり言われて松波は一瞬戸惑ったものの、すがりつく様な目を向けてくる主人達から視線を逸らし、深々と玲子に一礼しながら挨拶をした。
「畏まりました。他の者にも上がる様に伝えます。失礼致します」
「ええ、ご苦労様でした」
そして再び応接室に四人だけになってから、玲子は男達を眼光鋭く睨み付けた。
「この際です。色々言わせて頂きましょうか。夜は長いですし、今日は最後まで、お付き合いして貰いましょう。雄一郎さんも浩一も、真澄の前で色々無神経な事を言っていましたものね?」
そうして一見穏やかに笑いつつ、玲子の追及は止まることを知らず、その日は夜半を過ぎても柏木邸の灯りが落とされる事は無かった。
怪訝な顔で尋ねた母親に、父と祖父から無言で促された浩一は、言いにくそうに事情説明を始めた。
「ああ、帰ってる。だけど寝室に閉じ籠もっていて……」
「あら、具合でも悪いの?」
「そうじゃなくて……、熱海で清人が何か馬鹿をしでかしたらしい」
「……もっと分かりやすく説明なさい」
途端に冷え冷えとした視線で促され、それに僅かにたじろぎつつ、浩一は真澄が帰宅してからの一部始終を語った。それを聞いた玲子は呆れた様に溜め息を吐いてから、傍らで困惑しながら控えている使用人を振り返る。
「松波さん、お茶を一杯貰えるかしら。それから私の部屋に行って、本棚最上段にある、黒いファイルを取って来て欲しいの」
「畏まりました。少々お待ち下さい」
用事を言いつけた女性が一礼してドアの向こうに消えた途端、玲子は夫に向かって、刺す様な視線を向けた。
「全く……、どこまで短絡思考なんですか。繁殖期の犬猫じゃあるまいし、二人きりにすればあっさり盛って纏まるとか、本気で考えていたんですか? そんな事で簡単に纏まるなら、長い事好き合っていたんですから、お互いにグズグズしてないでとっくに纏まっています」
「玲子さん……」
「盛るって……、お前な」
「ちょっと待って。……まさか母さんは、姉さん達がお互いに相手の事を好きだって、以前から知っていたのか?」
唖然とする祖父と父を尻目に、浩一が慌てて問い質すと、玲子は落ち着き払って答えた。
「勿論、知っていましたよ? だから本人達には内緒で、清人君が二十五歳になったら真澄を貰ってくれる様に、私と香澄さんの間で口約束も出来ていましたし。香澄さんが亡くなって以降、二人で会うことも滅多に無くなってしまいましたが」
それを聞いた途端、忽ち周りの男達から非難と疑問の声が上がる。
「なんじゃそれはぁぁっ!!」
「おい、玲子、どういう事だ!?」
「そんな大事な事、どうして黙ってたんだよ!」
「言えるわけ無いじゃありませんか。当の本人達が口を割らず、動いてもいないのに。……誰かさんのせいで、そんな事口に出せる雰囲気でもありませんでしたし?」
「…………」
そこでチラリと冷たい目で見やって総一郎を黙らせ、玲子は夫に向かって淡々と続けた。
「気付かない方がおかしいですわ。高校生の頃から香澄さんの家に行く度に、気合いを入れて服や小物を揃えてましたし、前日から凄く機嫌が良いんですもの。清吾さんからレシピも貰ったらしくて、友達と遊びに行くとか休日出勤だと嘘を言っては、こっそり料理学校に通って練習していましたし」
「そんなのが分かるか……」
「どうしてこっそり通っていたんだ?」
素朴な疑問を雄一郎が呈したが、これにも玲子は明確に答えた。
「どなたかが、娘も孫も『料理をさせなければいけない様な男に、誰がやるか!』と公言していたからですわね。まあ尤も? 清人君なら真澄に料理をさせたりしないでしょうが、真澄には真澄なりに女のプライドがあったんでしょう。料理学校を三校出入り禁止になりながら、時間を作っては頑張ってましたから」
(三校出入り禁止って……、一体何をやった?)
そこで男達が揃って脱力すると、玲子は戻ってきた女性から黒のファイルを受け取り、それを捲って視線を落としつつ愚痴を零した。
「全く……。せめて熱海に清人君と一緒に行かせると、私にだけでも教えてくれれば、真澄に万全の支度を整えてあげたのに。ぶち壊しになったのは、全てあなたのせいですわよ?」
「なんだそれは! どうして俺のせいになるんだ!?」
憤然として雄一郎が言い返したが、玲子は如何にも残念そうに答えた。
「だって真澄ったら、ふてくされて適当に荷造りして行ったので、いつも使ってる下着しか持って行かなかったんです。それできっと、清人君の興が削がれたんですわ」
「…………」
玲子が真顔で断言した内容に、男達は無言で顔を見合わせた。そして控え目に浩一が異議を唱えてみる。
「母さん? ひょっとして……、それって、所謂勝負下着の事とか言ってるわけ?」
「そうよ?」
「……いや、それは絶対、違うと思う」
「結婚相手どころか、恋人の一人も作らないで未だにフラフラしているあなたに、男女の機微についてどうこう言う資格はありません。黙っていなさい」
「…………」
ピシャリと言い切られて浩一が黙ると、玲子は悔しげに言い募った。
「昔、香澄さんとああでもないこうでもないと相談して揃えたあれこれが、全部無駄になってしまいましたわ。あなた、どうしてくれるんですか?」
「叔母さんと何を相談していたと?」
「どうしてくれると言われても……」
呆れた様に呟いた浩一に続いて、気分を害した様に眉を寄せた雄一郎を眺め、玲子は些かわざとらしく話を続けた。
「本当に……、典子さんも明美さんも結衣さんも、あなたの事を『仕事は出来るかもしれないけど、プライベートはどこか脇が甘い方ですよね』と口を揃えて言ってましたし、浩一同様男女の機微云々を察しろと言うのが、そもそも無理な話で」
「ちょっと待て玲子! どうしてここでその名前が出てくる!?」
真っ青になって問い質して来た夫に対し、玲子は朗らかに笑ってみせた。
「あら、だって皆さん私の友人ですもの。結婚相手をお世話したのも私ですのよ? 因みに今日は、将来有望な若手官僚の方と歩実さんを引き合わせて来ましたの。早速連絡先を交換していましたわ。それが何か?」
「…………」
聞き覚え、身に覚えが有り過ぎる名前を連呼され、雄一郎は脂汗を流して固まった。そして玲子は他の二人から白い目を向けられている雄一郎から総一郎に視線を移し、徐に口を開く。
「まあ、真澄が言った通り、諸悪の根元はどう考えてもお義父様ですが。ほら、昔から記録してある暴言妄言失言リストが、こんなにありましてよ?」
ファイルを開き、パラパラと指をずらしながらページを捲って見せた玲子に、総一郎が顔を引き攣らせながら呻いた。
「……何でそんな物を作っとる」
「一度はお説教をしないとは思っていたのですが、毎回殆ど真澄が噛み付いていたので、私から敢えて言う必要は無いかと。でもやはりお説教しなくてはいけない時に、資料は必要でしょう?」
「…………」
すこぶる冷静に問い返した玲子に総一郎が押し黙ると、玲子はページを捲りながら喋り続けた。
「やはり『恥知らずの盗っ人』と『薄汚い野良犬』と言うのが双璧ですが……、清人君の交友関係が広いのを聞いては『育ちの卑しいのは人に取り入るのが上手い』とか、佐竹さんの家の慎ましい生活をあげつらって『手元不如意で清香まで品性卑しい人間になったら困る』だとか、清人君がスポーツ万能だと浩一達が誉めているのを聞いて『恥知らずだと怖いもの知らずで、何でも出来るんだろう』と仰ったりとか。それを直に聞いていた真澄の心境を、この際少しは考えて頂きたいものですわね?」
「…………」
玲子が薄笑いを浮かべて総一郎に呼び掛けると、総一郎は無表情で黙り込み、応接室に気まずい沈黙が漂った。そこで姿を消していた使用人の女性が、玲子に恐る恐る声をかける。
「あ、あの……、奥様?」
「あら、どうかしたの?」
にっこり微笑んだ玲子に多少びくつきながら、松波はお伺いを立てた。
「その……、お夕飯の支度が整いましたが、如何致しましょうか?」
「今ちょっと、立て込んでいるの。一食位抜いても死んだりしないから大丈夫よ。夕飯は全部、明日の朝食に回して頂戴。それからもう下がって良いわ。ご苦労様」
あっさり言われて松波は一瞬戸惑ったものの、すがりつく様な目を向けてくる主人達から視線を逸らし、深々と玲子に一礼しながら挨拶をした。
「畏まりました。他の者にも上がる様に伝えます。失礼致します」
「ええ、ご苦労様でした」
そして再び応接室に四人だけになってから、玲子は男達を眼光鋭く睨み付けた。
「この際です。色々言わせて頂きましょうか。夜は長いですし、今日は最後まで、お付き合いして貰いましょう。雄一郎さんも浩一も、真澄の前で色々無神経な事を言っていましたものね?」
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