夢見る頃を過ぎても

篠原皐月

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番外編 結婚披露宴迷走曲~ブーケとガーターベルトの行方

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 主役の二人がチャペル内の控え室に入ってから、参列者がゾロゾロとチャペルを出てその前に広がる中庭に集まっていると、司会役の男性が良く通る声で、主役二人の再登場を告げた。

「それでは新郎新婦の登場です。皆様拍手でお迎え下さい!」
 その宣言に周囲から拍手が沸き起こり、ゆっくりと開かれたチャペル入口から、真澄と清人が現れて参列者に向かって軽く一礼する。
 それに合わせて白い鳩が何十羽も飛び立ち、クラッカーがあちこちで鳴り響き、紙吹雪や花は舞い乱れ、撒き散らした物で下手すると中庭全体が埋まりそうな勢いに、(するにしても、限度って物が有るでしょうが!)と真澄は怒鳴り散らしたいのを我慢する顔つきになっていた。彼女と付き合いの長い夫、弟、従弟達はその表情を見て笑いを堪えていたが、ただ一人真澄と同様の感想を抱き、多少は憤慨するであろう清香が楽しそうに笑っているのを見て、隣に立っていた聡が声を潜めて問い掛ける。

「……うふふっ」
「ご機嫌だね、清香さん。派手すぎて真澄さんが気の毒だとでも言うかと思ったんだけど」
「確かに派手だけど、奇想天外な余興とかじゃないし。あのね? 他の人には内緒なんだけど、私の方にブーケを投げてもらう様に、真澄さんにお願いしたの」
 如何にも誰かに聞いて貰いたかった様に言われた聡は、納得して思わず顔を綻ばせた。

「ああ、なるほど。真澄さんは清香さんの事を可愛がってるしね。『元からそのつもりだった』とか言われたんじゃない?」
「うん、そうなの!」
 満面の笑みで清香が頷いた時、司会者が中庭全体を見回しながら声をかけた。
「それではこれより新婦様のブーケトスを行います。ご希望の方は中央前方にお出で下さい」
 その声に、清香はいそいそと足を踏み出しながら聡に断りを入れた。

「じゃあ行って来ますね?」
「ああ、頑張って」
 そして苦笑混じりに清香を見送った聡の背後で、昭と由紀子が囁き合った。

「これは……、人数が少ないし、清香さんが一番年上で背が高いみたいだし、楽勝のようだな」
「ふふっ、だから清香さんは振袖じゃなくてドレスにしたのね? 本当に可愛い事」
 そんな事を言い合いながら、二人がブーケを取る気満々の清香を微笑ましく見守っていると、司会者に促された真澄が、ドアを出てすぐの、中庭より数段高い場所で中庭を背に一人で立った。

「それでは新婦様、お願いします」
「はい」
 そしてチラリと背後を確認し、清香の立っている位置を確認した真澄は、計算してブーケを背後に放り投げた。

「それっ!」
 空中に投げられたそれは、殆ど回転などせずに綺麗な放物線を描き、結構高く上がった後は、清香がほぼ動かなくてもキャッチできる場所目掛けて落ちてくる。
(さすが真澄さん! 距離感バッチリ! 楽勝!)
 そして勝利を確信した清香が両手を上方に延ばしたが、ここで更にその上二十センチ位の所に唐突に伸びてきた手が、素早くブーケをキャッチした。

「やった……、え!?」
「清香ちゃん。悪いけどこれは俺が貰っちゃったから。後で埋め合わせはするからね?」
「…………えっと、ま、正彦さん?」
 見事獲得したブーケ片手に楽しげに謝罪してくる正彦に、清香は目を丸くして咄嗟に次の言葉が出なかったが、次の瞬間皆唖然として静まり返っていた中庭に、真澄の怒声が轟いた。

「ちょっと正彦! 女の子を差し置いて三十男のあんたがブーケを取っちゃうなんて、一体何考えてるのよっ!!」
 しかしそんな当然の非難の声に、正彦は笑いながら平然と応じる。

「すみません、真澄さん。ですがこれは、清人さんの指示なので」
「清人?」
 かなり険しい視線で真澄が清人の方を振り返り、清人が苦笑いする中、正彦が続いて事情を説明した。

「『清香はまだまだ嫁に出すつもりはないから、間違ってもブーケなんか取らせるなよ?』って事です。そういう訳だからごめんね? 清香ちゃん」
「ううぅ、お兄ちゃんの馬鹿ぁ……」
 清人のシスコンぶりを知っている大抵の参列者が思わず失笑し、清香は思わずその場にうずくまりかけ、真澄が何やら清人に詰め寄って文句を言い始める中、正彦がブーケを持ったまま中庭を横切って歩き始めた。

「……さてと」
 そしてすぐ目的地に到着した正彦は、楽しそうにニヤリと笑った。
 一方で、チャペル入口付近で控えていた泉水が、とんだ新郎の横槍を見て無言で眉間を指で押さえていると、いきなり聞き慣れていた声がかけられた。

「ほら、佳奈! 落とすなよ?」
「え? あ……、きゃっ! ちょっと倉田さん! いきなり何するんですか!?」
 顔を上げた瞬間に、身体の正面に飛んできたブーケを反射的に受け止めた佳奈は、目を白黒させながら正彦に噛みついたが、相手は平然と笑いながら近付いて佳奈の左手を掴む。

「ん? そろそろ俺のものになれって事。最初は俺が取ったけど、未婚女性でブーケを取ったのがお前なんだし、丁度良いだろ?」
「は、はぁあ!? 何なんですか、その理屈はっ!! ……え? ちょっと倉田さん、一体何をっ!?」
「あ、言っておくけど、それ返品不可だから」
 佳奈が吠えている間に、正彦は礼服のポケットから一個の指輪を取り出し、あっさりと佳奈の左手薬指に嵌めてしまった。佳奈が慌ててそれを外そうとしたが、正彦が指輪ごと左手を握り込んで移動を開始する。

「そういうわけで、主任さん。打ち合わせ通り、こいつこれからちょっと休憩貰いますね?」
「はい、行ってらっしゃい。ただし三十分以内でお願いします」
「了解しました」
 いつの間にか佳奈の立ち位置に姿を現していた、四十前後に見える女性と正彦が笑顔で会話している内容を聞いて、正彦に引き摺られながら佳奈が悲鳴混じりの非難の声を上げた。

「ちょ、ちょっと主任! 倉田さんとグルなんですか? というか私の意志は!?」
「有るわけ無いだろ?」
「何ですかそれはぁぁっ!?」
 何やら言い合いをしながらホテルの建物内に姿を消した二人を見送った清香は、茫然自失状態で思わず呟く。

「……何事?」
 固まって何度か瞬きした清香に、そこで近寄って来た彼女の従兄達が、如何にも申し訳無さそうに弁解を始めた。

「悪いね、清香ちゃん。実は新郎側控え室で清人から『清香ちゃんのブーケ受取阻止指令』が出た時、正彦が『俺が取るから』って名乗りを上げてね」
「凄い偶然なんだけど、あいつ、このホテルのブライダルサロン勤務の泉水さんと付き合ってたんだって。でもこれまでやんわりとプロポーズしても、かわされまくってたらしい」
 年長者である浩一と友之が口火を切ると、清香は素直に驚いた反応を見せた。

「そうだったの!? 全然知らなかったけど。でもどうして泉水さんは結婚してくれないの? 正彦さん、素敵な人だと思うけど」
 首を傾げた清香に、修と明良が若干苦笑いの表情で応じる。

「はは……、兄さんが聞いたら涙を流して喜びそうだな、その台詞」
「……実はあの泉水さんって、兄さんと変わらない年齢で子持ちの未亡人でね。まあ、ちょっと色々すったもんだあったらしいんだ」
「まだ現在進行形っぽいけど、兄さんはどうにかするって言ってたから」
「あ、えっと……、そ、そうなんですか」
 どうやら実の弟の立場として、かなり複雑な事情も把握しているらしい二人に、下手に突っ込めず清香は次の言葉に迷ったが、その気まずくなりかけた空気を玲二が笑って和ませた。

「それで、正彦さん実は彼女に一度こっぴどく振られたらしいんだけど、泉水さんが姉貴達の担当になった事が分かって、この機会に改めて口説き落とす事を決心したんだって。それで相談を持ちかけられた清人さんが、泉水さんの目を盗みつつ彼女の上役に事情話して丸め込んだってわけ。式の打ち合わせしながら、手際良いよな~」
「それで正彦が小物としてブーケを欲しがったんだ。だからごめんね? 清香ちゃん」
 最後ににっこりと微笑まれつつ浩一に詫びを入れられた清香は、流石にこれ以上拗ねてはいられないと諦めた。

「……そういう事なら、仕方無いですね。分かりました。でも正彦さんの結婚式でブーケトスをするなら、絶対呼んでもらって私の方に投げて貰いますからね?」
「うん、それ位はしてもらう権利は有るかな?」
「絶対有りますよ! だから皆、正彦さんに口添えして下さいね?」
「分かったよ」
「だから機嫌直して? 清香ちゃん」
 若干諦めきれない表情で訴えてくる清香に浩一は優しく同意したが、言われた本人も周囲の者達も(でも絶対、何か策を弄して邪魔するんだろうな)と心の中で清人の妨害を確信していた。
 そして彼らの予想通り、その後従兄達の結婚ラッシュが始まってからも、清香は様々な妨害工作によってとうとうブーケを手に入れる事が出来ずに終わるのだった。
 そんな風に取り敢えず清香を宥めた所で、何気なくチャペル入口の方に目を向けた玲二が、周囲に注意を促した。

「おっと、次、始まるみたいだぜ?」
 その声にその場全員が顔を向け、ニヤニヤと笑いながら口々に言い合う。

「あ~、あれ、やっぱりやるんだな」
「やるだろう、清人さんなら」
「うっわ、姉貴顔真っ赤」
「……清人の方と、落差が激し過ぎるな。もの凄く嬉しそうだぞ?」
 比較的真澄に同情的な浩一まで笑いを堪えながら評している為、清香も囲まれていた従兄達の体の間から眺めると、かなり足が高いスツールに真澄が寄りかかるのと大差ない程度に軽く腰掛けた所だった。その前で清人が跪き、軽く持ち上げた方の真澄の足から靴を脱がせて、ウェディングドレスの裾をゆっくりと捲り上げる。
 冷やかしの声が盛大に飛び交う中、清人が冷静に広げたスカートの中に上半身を潜り込ませると、男女問わず悲鳴混じりの叫びと笑いが最高潮に達した。真澄はと言えば憤死寸前であり、それを目にした清香は(真澄さん、頑張って……)心の底から同情しつつそっと二人から視線を逸らしたのだった。
 それから清人が首尾良くガーターベルトを外してドレスの裾から抜け出ると爆笑と喝采が沸き起こり、それが一応収まったところで、司会者が笑いを堪えながら周囲に呼び掛けた。

「それでは新郎がガータートスを致しますので、希望者の方は手前にお出で下さい」
 その声に、清香の周囲に居た浩一達が、修と奈津美を除いてゾロゾロと移動していく。

「よし、行こうか」
「二人をからかってやろうぜ!」
「聡さんは行かないの?」
 そこで自分の隣に佇んだままの聡に気が付いた清香は、何となく尋ねてみた。すると聡が、言いにくそうに告げる。

「まあ、余興なんだし、ノリが悪いと言われそうなのは分かるんだけど……。何となく怖いから、パスさせて貰う」
「怖いって、何が?」
「真澄さんが付けてた物って事と、それを取った事で兄さんに後から変な因縁を付けられないかって懸念が……」
 そう言われた清香はちょっと首を傾げてから盛り上がっている前方に目を向け、再度聡を見上げて真顔で感想を述べた。

「お兄ちゃんに関する事に対しては仕方が無いと思うけど……、真澄さんに関してはちょっと失礼かも」
「うん。だから内緒にしてて」
「そうですね」
 神妙な顔付きで訴えてくる聡を、清香はそれ以上追及せずに前に向き直った。その視線の先では、今まさに清人が後ろ向きにガーターベルトを投げようとしている所だった。

「よし、それじゃあいくぞ?」
「OK!」
「いつでも良いですよ!」
 応じる声に清人が高く背後にガーターベルトを放り投げると、歓声と共に男達は目線で追ったが、丁度良い位置にいた何人かが手を伸ばした先で、横から伸びた手がそれを掠め取った。

「よっ……、と」
 横から無理に手を伸ばして掴んだ為、微妙に着地の時バランスを崩した友之に、呆れ混じりの声がかかる。

「友之さん、ジャンプしてまで取らないで下さいよ」
「大人気ないな~」
「何本気で取りに行ってるんだ?」
「はは、やっぱり真澄さんに関する物を、取りはぐれるわけにいかないし?」
 そう笑って誤魔化しながら、さり気なく友之はガーターベルトを左手薬指に通し、それにキスしながら真澄に向かって如何にも楽しそうにウインクした。そんな友之としっかり目が合ってしまった真澄は、以前清人と徹底的にすれ違っていた時に友之にプロポーズ紛いの事をされた事を思い出し、それに絡めて揶揄されているのを理解する。
 動揺したら拙いと頭の中では分かっていたものの、真澄は落ち着いてきた顔を再び赤く染め、不自然に視線をさまよわせた。当然それは至近距離に居る、夫の疑念を誘う事になる。

「……真澄?」
「ななな何っ!?」
 静かに問い掛けつつ自分に向かって一歩足を踏み出した清人に、真澄は危険以外の感覚を感じなかった。

「友之と、何かあったのか?」
 顔は笑顔で口調はいつもと変わらず穏やかなものの、目つきが物騒過ぎる為、真澄はジリッと一歩後退しながら、笑って誤魔化そうとする。

「やっ、やましい事は、何一つ無いわよ?」
「ほう? そうか?」
「確かにちょっと、清人に話して無かった事はあったかもしれないけど!! 一々、洗いざらい言うことでもないし!」
「……なるほど。やましくは無いけど、俺に言うのは憚られる事は有るんだ」
 にこやかに断言してきた清人に、真澄は激しく動揺しながら弁解した。

「べ、別にっ! 憚られるとかそんなのじゃ無くてねっ! ただ単に話すきっかけが、無かったと言うか何と言うか」
「ああ、分かったから」
(あいつはいつか、一回はきちんと締め上げておくつもりだったしな……)
 そんな事を考えて薄笑いを浮かべた清人を遠目に見ながら、明良が友之に話し掛けた。

「あ~あ、友之さん。清人さんの頭の中では制裁決定っぽいですよ?」
「どうしてこんな日に煽るんだ、お前は?」
「良いじゃ無いですか。可愛い嫌がらせ位」
「……命知らずですね」
 呆れて窘めた浩一に友之が笑いを堪えながら応じ、玲二がうんざりとした呟きを零したところで、司会者がまた声を張り上げた。
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