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七月
1.挙動不審な係長
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自分の席で、業務の合間に美幸から提出されたレポートに目を通していた真澄は、少し眉を寄せて考え込んでから、顔を上げて美幸に声をかけた。
「藤宮さん、ちょっと良いかしら?」
「はいっ! 今、行きますっ!」
忽ち仕事の手を止めて、机の前に飛んできた美幸を見上げ、真澄が静かに用件を切り出す。
「今、昨日提出して貰った企画案に、目を通していたんだけど……」
「駄目でしょうか?」
「そうじゃなくて、『複合アミューズメントパーク等での自動コーディネート予約システム』は、どうして思い付いたの?」
幾分心配そうに尋ねた美幸に、真澄が小さく首を振ってから不思議そうに尋ねると、美幸は表情を明るくして説明を始めた。
「この前の休日に出掛けた時、入場して早々に立ち往生していた高齢のご夫婦に、遭遇したのがきっかけです」
「立ち往生? どうして?」
「そのご夫婦は、これまで一度もその手の場所に出向いた事が無かったそうなんです。でも奥様が『この年で恥ずかしいけど、一度位行ってみたいわ』と言い出して、結婚記念日デートに繰り出したそうです」
「あら、良いわね。ご夫婦仲が良くて」
思わず真澄が笑顔で感想を述べると、美幸もにっこり笑って続ける。
「はい、とても仲良さげで上品なご夫婦でした。ただ、ガイドブックとかは見て来たらしいんですが、あまりの広さに驚いてしまったそうで」
「初めてなら、そうでしょうね」
さも有りなんと真澄が頷くと、美幸続けて指摘した。
「加えて人気アトラクションは、整理券を貰うのに並んだりしなくちゃいけないじゃないですか。お年寄りですから、広い敷地内を縦横無尽に何往復もしたりは無理ですし、どう回れば良いか全然分からなくて、途方に暮れていらしたんです」
「なるほどね。それで?」
端的に説明した美幸に、真澄は先を促した。それに応じて美幸が真顔で経過を説明する。
「奥様がどれに乗りたいかは事前に決めていらしたので、なるべく最短時間で回れる順番、かつ時間が被ったり変に空かない様に時間を調節して整理券を取ってあげて、回るコースを教えてあげました」
「それは良かったわね。喜んで頂けたでしょう」
「はい。とても。どうせついでだからと、昼食もレストランのテーブルを予約して、後から合流してご一緒したら、是非にと言われてお昼をご馳走になってしまいました」
幾分恐縮気味に美幸が告げると、真澄は苦笑気味に宥めた。
「きっとご夫婦にとっては、それ位のお礼はしたかったんでしょうから、ありがたくお受けして良かったわよ。それでこれなのね?」
「はい。これからは少子高齢化の時代です。こういう施設の集客層も、子供や若者だけを対象にしていたら、先細りなのは目に見えています。高齢者層を取り込むには、まずこの層が感じる敷居の高さや、システムの分かりにくさを取り払う必要があるかと思います」
きっぱりと美幸が断言すると、真澄も顎に手を当てて真剣な口調で考えを述べた。
「確かに……、人気アトラクションに行列するだけでも、高齢者には苦痛よね。予約するにも個別にしなくてはいけないし」
「個別に予約を行うシステムは、現在既に存在していますが、条件を提示して自動でコーディネートするシステムはまだ無いと思ったもので。あれば便利かな、と」
「合理的ね。高齢者限定とすれば、不正が出来ないように、現場で年齢確認すれば良いだけの話だし」
「なるほど……、着眼点は面白いですね」
その時、真澄の元に提出物を持って来て、二人のやり取りを聞くとも無しに聞いていた川北が、思わずと言った感じて口を挟んできた。その声で川北の存在に気付いた真澄は、ソフト関係に詳しい彼に意見を求めてみる。
「川北さん、こういう物って、既存の物が存在しているか、実際に作成可能かしら?」
そう問われた川北は、難しい顔で考え込んだ。
「全て自動となると……。既存の物は、私が把握している範囲では無いと思います。作成の可否については、例えば乱数処理システムの高度数アレンジや粘菌ネットワークの高速解析ソフトとかに、条件構成を複数仕込んで回してみれば、ルート検索が可能なソフトができるかもしれません」
「そうね。既に車のナビゲーションは普及しているんだから、条件設定は違っても、意外に上手くいくかもしれないわ」
「こういうのをプログラミングを専門にしている所に、案を持ち込んでみるのも、良いかもしれませんね」
いつの間にか課長席にやって来た加山まで参戦して、専門的な話でああだこうだと三人で盛り上がっていると、控え目に美幸が声をかけた。
「あの……、やっぱり企画案としては駄目でしょうか?」
その声で我に返った三人は、慌てて美幸に笑顔を向けた。
「ああ、ごめんなさい。藤宮さんがどうしてこの案を出したのか良く分かったし、納得できたわ。これはなかなか良いわよ?」
「本当ですか? ありがとうございます!」
瞬時に笑顔になって頭を下げた美幸に、真澄は穏やかに笑いながら続けた。
「ただ、対象となる商品に該当する物がないから、すぐに商談という流れにはならないけど。でもこの調子で、色々気になる物を見つけてみてね?」
「俺も時々売り込み出来るような、システムが無いかどうか、探してみるからな」
「何事も、細かい積み重ねが大事だからな。この調子で頑張れよ?」
「はい、ありがとうございます! これからも頑張ります!」
三人から口々に優しい言葉をかけて貰った美幸は、幸せな気分で自分の席に戻った。
(やった! 初回から課長に誉められちゃった! 係長に連れて行って貰って良かったぁぁ~!)
そして外回りの為に空席になっている城崎の机の方を、チラリと見ながら考えを巡らす。
(今度の日曜も一緒に視察に行く事にしているし、お礼も兼ねて今度は私が奢ろうっと! 係長は親切で付き合ってくれているんだし、それ位、当然だよね?)
城崎が直に聞いたなら、その場にうずくまりたくなる事を真面目に考えながら、美幸は中断していた仕事に取りかかった。
※※※
真澄が美幸に、月一以上の企画案提出を命じてから約一ヶ月。城崎と二人で残業していた真澄は、ふと思い出して城崎に声をかけた。
「城崎さん、ちょっと良いかしら?」
「はい、何でしょうか? 課長」
すぐさま立ち上がり、歩み寄ってきた城崎に、真澄は何枚かの用紙を差し出す。
「これなんだけど……、藤宮さんに企画案を出す様に言ってから、毎週一枚か二枚、提出しているのよ」
それを聞いた城崎はピクリと僅かに顔を引き攣らせたが、いたって冷静に答えた。
「はい。課長に提出前に彼女が私に一度出していますので、内容は把握しています」
それを受けて真澄は用紙を机の上に戻し、真顔で問い掛ける。
「それなら話は早いわ。これらをどう思う?」
真澄が意見を求めると、城崎はすこぶる冷静に評価を下した。
「着眼点は悪く無いと思います。しかし少々発想が突飛過ぎて、すぐに商談に結び付く可能性は低いですが」
城崎の言葉に、真澄は深く頷いた。
「私も同意見よ。だけど平均的な物の見方しか出来ない人間が、新規顧客を開拓出来るとも思えないわ」
「ごもっともです」
「だから城崎さんには、今後藤宮さんの自由な発想に下手に制限をかけないまま、現実路線に誘導できそうならそうして欲しいの。面倒な上、抽象的な物言いで申し訳無いんだけど」
自分でもかなり無茶な事を言っている自覚があった真澄が、恐縮しながらそんな事を口にすると、城崎は苦笑いしつつ請け負った。
「いえ、課長の仰りたい事は理解できますので大丈夫です。今後、それなりに気を付けてみて、指導できる所は随時そうしていきますので」
「そう? じゃあよろしくね?」
「はい。それでは失礼します」
そう言って笑顔で席に戻った城崎だったが、何となく目で追っていた真澄は、彼が席に座る瞬間深い溜め息を吐いたのを認めて、反射的に声をかけた。
「城崎さん、どうかしたの?」
「どう、とは、何ですか?」
驚いた様に問い返した城崎に、真澄が幾分気遣わしげに尋ねる。
「その……、今、城崎さんがちょっと疲れている様な感じがしたから、大丈夫かと思って。それとも悩み事があるとか、かしら?」
それを聞いた城崎は、穏やかに笑い返した。
「心配要りません。丈夫なのが取り柄ですからですから、お気遣いなく」
「そう? それなら良いんだけど」
そうして自分の仕事に集中しようとした真澄だったが、何となく先程の城崎の様子が気になった。
(そうは言われても、やっぱり何か悩み事かしら? でも無理に聞き出すのも、どうかと思うし。それなら……)
チラチラと城崎の姿を見やりながら、真澄は密かに今後の対応策を考え、その翌日、真澄は城崎が居ない場で部下の中では最年長の村上に話を通し、早速手を打って貰う事にした。
「藤宮さん、ちょっと良いかしら?」
「はいっ! 今、行きますっ!」
忽ち仕事の手を止めて、机の前に飛んできた美幸を見上げ、真澄が静かに用件を切り出す。
「今、昨日提出して貰った企画案に、目を通していたんだけど……」
「駄目でしょうか?」
「そうじゃなくて、『複合アミューズメントパーク等での自動コーディネート予約システム』は、どうして思い付いたの?」
幾分心配そうに尋ねた美幸に、真澄が小さく首を振ってから不思議そうに尋ねると、美幸は表情を明るくして説明を始めた。
「この前の休日に出掛けた時、入場して早々に立ち往生していた高齢のご夫婦に、遭遇したのがきっかけです」
「立ち往生? どうして?」
「そのご夫婦は、これまで一度もその手の場所に出向いた事が無かったそうなんです。でも奥様が『この年で恥ずかしいけど、一度位行ってみたいわ』と言い出して、結婚記念日デートに繰り出したそうです」
「あら、良いわね。ご夫婦仲が良くて」
思わず真澄が笑顔で感想を述べると、美幸もにっこり笑って続ける。
「はい、とても仲良さげで上品なご夫婦でした。ただ、ガイドブックとかは見て来たらしいんですが、あまりの広さに驚いてしまったそうで」
「初めてなら、そうでしょうね」
さも有りなんと真澄が頷くと、美幸続けて指摘した。
「加えて人気アトラクションは、整理券を貰うのに並んだりしなくちゃいけないじゃないですか。お年寄りですから、広い敷地内を縦横無尽に何往復もしたりは無理ですし、どう回れば良いか全然分からなくて、途方に暮れていらしたんです」
「なるほどね。それで?」
端的に説明した美幸に、真澄は先を促した。それに応じて美幸が真顔で経過を説明する。
「奥様がどれに乗りたいかは事前に決めていらしたので、なるべく最短時間で回れる順番、かつ時間が被ったり変に空かない様に時間を調節して整理券を取ってあげて、回るコースを教えてあげました」
「それは良かったわね。喜んで頂けたでしょう」
「はい。とても。どうせついでだからと、昼食もレストランのテーブルを予約して、後から合流してご一緒したら、是非にと言われてお昼をご馳走になってしまいました」
幾分恐縮気味に美幸が告げると、真澄は苦笑気味に宥めた。
「きっとご夫婦にとっては、それ位のお礼はしたかったんでしょうから、ありがたくお受けして良かったわよ。それでこれなのね?」
「はい。これからは少子高齢化の時代です。こういう施設の集客層も、子供や若者だけを対象にしていたら、先細りなのは目に見えています。高齢者層を取り込むには、まずこの層が感じる敷居の高さや、システムの分かりにくさを取り払う必要があるかと思います」
きっぱりと美幸が断言すると、真澄も顎に手を当てて真剣な口調で考えを述べた。
「確かに……、人気アトラクションに行列するだけでも、高齢者には苦痛よね。予約するにも個別にしなくてはいけないし」
「個別に予約を行うシステムは、現在既に存在していますが、条件を提示して自動でコーディネートするシステムはまだ無いと思ったもので。あれば便利かな、と」
「合理的ね。高齢者限定とすれば、不正が出来ないように、現場で年齢確認すれば良いだけの話だし」
「なるほど……、着眼点は面白いですね」
その時、真澄の元に提出物を持って来て、二人のやり取りを聞くとも無しに聞いていた川北が、思わずと言った感じて口を挟んできた。その声で川北の存在に気付いた真澄は、ソフト関係に詳しい彼に意見を求めてみる。
「川北さん、こういう物って、既存の物が存在しているか、実際に作成可能かしら?」
そう問われた川北は、難しい顔で考え込んだ。
「全て自動となると……。既存の物は、私が把握している範囲では無いと思います。作成の可否については、例えば乱数処理システムの高度数アレンジや粘菌ネットワークの高速解析ソフトとかに、条件構成を複数仕込んで回してみれば、ルート検索が可能なソフトができるかもしれません」
「そうね。既に車のナビゲーションは普及しているんだから、条件設定は違っても、意外に上手くいくかもしれないわ」
「こういうのをプログラミングを専門にしている所に、案を持ち込んでみるのも、良いかもしれませんね」
いつの間にか課長席にやって来た加山まで参戦して、専門的な話でああだこうだと三人で盛り上がっていると、控え目に美幸が声をかけた。
「あの……、やっぱり企画案としては駄目でしょうか?」
その声で我に返った三人は、慌てて美幸に笑顔を向けた。
「ああ、ごめんなさい。藤宮さんがどうしてこの案を出したのか良く分かったし、納得できたわ。これはなかなか良いわよ?」
「本当ですか? ありがとうございます!」
瞬時に笑顔になって頭を下げた美幸に、真澄は穏やかに笑いながら続けた。
「ただ、対象となる商品に該当する物がないから、すぐに商談という流れにはならないけど。でもこの調子で、色々気になる物を見つけてみてね?」
「俺も時々売り込み出来るような、システムが無いかどうか、探してみるからな」
「何事も、細かい積み重ねが大事だからな。この調子で頑張れよ?」
「はい、ありがとうございます! これからも頑張ります!」
三人から口々に優しい言葉をかけて貰った美幸は、幸せな気分で自分の席に戻った。
(やった! 初回から課長に誉められちゃった! 係長に連れて行って貰って良かったぁぁ~!)
そして外回りの為に空席になっている城崎の机の方を、チラリと見ながら考えを巡らす。
(今度の日曜も一緒に視察に行く事にしているし、お礼も兼ねて今度は私が奢ろうっと! 係長は親切で付き合ってくれているんだし、それ位、当然だよね?)
城崎が直に聞いたなら、その場にうずくまりたくなる事を真面目に考えながら、美幸は中断していた仕事に取りかかった。
※※※
真澄が美幸に、月一以上の企画案提出を命じてから約一ヶ月。城崎と二人で残業していた真澄は、ふと思い出して城崎に声をかけた。
「城崎さん、ちょっと良いかしら?」
「はい、何でしょうか? 課長」
すぐさま立ち上がり、歩み寄ってきた城崎に、真澄は何枚かの用紙を差し出す。
「これなんだけど……、藤宮さんに企画案を出す様に言ってから、毎週一枚か二枚、提出しているのよ」
それを聞いた城崎はピクリと僅かに顔を引き攣らせたが、いたって冷静に答えた。
「はい。課長に提出前に彼女が私に一度出していますので、内容は把握しています」
それを受けて真澄は用紙を机の上に戻し、真顔で問い掛ける。
「それなら話は早いわ。これらをどう思う?」
真澄が意見を求めると、城崎はすこぶる冷静に評価を下した。
「着眼点は悪く無いと思います。しかし少々発想が突飛過ぎて、すぐに商談に結び付く可能性は低いですが」
城崎の言葉に、真澄は深く頷いた。
「私も同意見よ。だけど平均的な物の見方しか出来ない人間が、新規顧客を開拓出来るとも思えないわ」
「ごもっともです」
「だから城崎さんには、今後藤宮さんの自由な発想に下手に制限をかけないまま、現実路線に誘導できそうならそうして欲しいの。面倒な上、抽象的な物言いで申し訳無いんだけど」
自分でもかなり無茶な事を言っている自覚があった真澄が、恐縮しながらそんな事を口にすると、城崎は苦笑いしつつ請け負った。
「いえ、課長の仰りたい事は理解できますので大丈夫です。今後、それなりに気を付けてみて、指導できる所は随時そうしていきますので」
「そう? じゃあよろしくね?」
「はい。それでは失礼します」
そう言って笑顔で席に戻った城崎だったが、何となく目で追っていた真澄は、彼が席に座る瞬間深い溜め息を吐いたのを認めて、反射的に声をかけた。
「城崎さん、どうかしたの?」
「どう、とは、何ですか?」
驚いた様に問い返した城崎に、真澄が幾分気遣わしげに尋ねる。
「その……、今、城崎さんがちょっと疲れている様な感じがしたから、大丈夫かと思って。それとも悩み事があるとか、かしら?」
それを聞いた城崎は、穏やかに笑い返した。
「心配要りません。丈夫なのが取り柄ですからですから、お気遣いなく」
「そう? それなら良いんだけど」
そうして自分の仕事に集中しようとした真澄だったが、何となく先程の城崎の様子が気になった。
(そうは言われても、やっぱり何か悩み事かしら? でも無理に聞き出すのも、どうかと思うし。それなら……)
チラチラと城崎の姿を見やりながら、真澄は密かに今後の対応策を考え、その翌日、真澄は城崎が居ない場で部下の中では最年長の村上に話を通し、早速手を打って貰う事にした。
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