クッキング無双  (不定期更新)

tukumo

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第二章 冒険者ランクを駆け上がれ

謎の手紙

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 日が沈み駆けてきた頃帰宅
「ただいま~」「ただいま戻りました」

「お帰りなさい、お兄ちゃんミナツキ姫」

「これからは呼び捨てで構いませんわ!義妹であるナガツキちゃん。」

「そう?じゃあミナツキお義姉ちゃん!お兄ちゃんと結婚おめでとう!」

「!?」
「あらあら、もう話が広まってますのね!」

 え、どういう事だ?

「シモツキさん、これを読めば解りますよ。」

 カネリさんが渡してきた、帝都新聞夕刊の一面を見ると。
 今日、俺とミナツキが契りを交わした事の真相が、こと細かく記載されていた‥

「なんで!?俺等以外に知らない情報が、もう新聞に載ってるの?」

「シモツキ様‥実は嬉しさのあまり、町中にいた記者に、こっそり自慢してしまいました。」

 テヘッと、俺を見るその表情‥行動力も含めて、お義父さん帝王さまそっくりだよ。

「流石お義姉ちゃん!父子揃って本当にそっくりだよね。お兄ちゃん、頑張っ!」

「シモツキさん、おめでとうございます!これからは、もっと冒険者として頑張らないとですね!」

「マスター、家の事はワタシにお任せヲ‥今日ハお祝いシマショウ!」

「実はβとカネリちゃんと結婚祝いのサプライズパーティーの準備はできているから二人とも今日は私達の料理で、パーッとやろう!」

 え、妹が料理!?

「まあ‥美味しそうですわ!」

 食卓には豪華なご馳走が並んでいる。

「これ、皆が作って用意してくれたの?」

「はい!私は買い出しと、βとお料理を。」

「ワタシハ、カネリさんとご馳走を作りました」

「フフッ俺の妹は、料理全然できないもんな!」

「むぅ‥!飾りつけは私が完璧にしたよ!」

 俺の心が‥こんなにも満たされた気持ちになるのはいつぶりだろうか?
 嗚呼‥最近、以前より幸せだなあ。

「みんな、有り難う‥本当に幸せだな」

 嬉しくて涙が止まらないや、、、

「もうシモツキ様ったら‥これからもっと、もーっと!幸せになるんですから、今泣いたらこの先持ちませんよ?」

「そうだねフフッ‥本当に親父やお袋にも見せてやりたかったよこんなにも幸せな光景を」

「お兄ちゃん、きっと何処かでみてくれてるよ‥さあ、食べようよ~」

「そうですよ親御さんは見守ってくれてますって、シモツキさん。さあ、冷めないうちに食べましょう!」

「マスターと奥様のためニ作りまシタヨ!」

 席に着き、グラスをとり。

「「「「「乾杯!!」」」」」

 祝杯をして、みんなが用意してくれたご馳走を食べた。
 記憶に残る程美味しかった‥

 妹とカネリさんは明日学校の為、早めに眠った片付けはβがしてくれた。俺とミナツキは二人で食後のワインを飲んで朝までお喋りしていた。


 ~翌朝6時を過ぎた頃~

「おはようお兄ちゃん、お義姉ちゃんは?」

「俺と朝までお喋りしていたから、まだ寝ているよ。」

「シモツキさん、眠くないのですか?」

「うん、なんだか眠れなくて。」

「緊張してるんだねお兄ちゃんは。」

「急展開ですもんねぇ!」

 急展開過ぎて脳内は興奮状態なんだよね‥

「まあ、眠たくなったら寝るよ。今日は家にいるから。」

「クエストは?」

「個人依頼は、買い物ついでにこなしているからね。暫くは、クエストボードの依頼をこなす日々だけれど、今日は休む!」

「そうなんだ、お義姉ちゃんが起きたら添い寝して貰ったら?」

「ばっ‥そんなん「いいですわねさあ、私と共に寝ましょう!」え、ミナツキ?」

「あ、お義姉ちゃんおはよう!」

「私はシモツキ様ともう一眠りしてくるので‥おやすみなさいになりますよ♪」

「「おやすみなさい~」」

 俺は寝室に連れていかれて心臓が飛び出しそうにはなったがミナツキの温もりに安心して眠りについた。


 ~7時半~   

「β、私達は学校へ行くから家の事と、お兄ちゃん達をよろしくね♪」

「ハイ!お任セ下さイ!」


 ~帝都サンサイ城前~

「諸君、知っておる者もいるとは思うが余の娘と冒険者シモツキ殿が昨夜、結婚した!よって今日からサンサイ帝国の記念日の一つにし、これから一週間国民一丸となり祝おうではないか!」

 ワアアアッ!!オオーーー!!

「また兵士らも、城で働くものも、暫くは休んで良い。愛するものと過ごしても良し、息抜きに遊んだり沢山眠ったり美味しいものを食べるのも、良かろう!」


「帝王様万歳!!」

 一番に歓声をあげたのは宰相であった。


 ~都立ローズ魔法学校~

「という訳で、これから一週間は祝日です。」 

「‥カネリちゃん帰ろうか。」

「‥はい。」


 ~帰宅途中~

「帰ったら地下室に籠ってようか、最近企画している実験をしてみようかな。」

「私も手伝いますよ!師匠!」

「有り難う。ん、?」

「どうしました?師匠。」

「いや、郵便受けに手紙が届いていてさ‥何故だろう、手紙から懐かしい香りが漂うんだよね。誰からだろう?」

 手に取った手紙を開けて読んでみた

『おーい!わたしの愛しい息子に娘は元気かしら?私とお父さんはバルハラ?っていうところで楽しくやってます。因みにシモツキはお嫁さん貰ったんだって?詳しい話は、今度お父さんと下界に遊びに行く時にするわ。    母より』


「どうしました?師匠‥あれ、師匠?おーい」

「‥る‥ってくる‥お母さん達が帰ってくる!!」

「!?」

「私もよく解らないけれど、取り敢えず図書館で『バルハラ』について調べに行こう!」

「あ、師匠?待って~ッ!!」


 ~???~

「なあ、母さん。息子達は覚えているだろうか?」

「大丈夫よ~なんてったって、まだまだ私達の事を忘れないで時折寂しがってくれてるのよ?」

「嗚呼、確かに特に我が息子には驚かされた」

「フフ、まあ積もる話はあの子達に会ってからにしましょうよ。」

「そうだな、だが息子があんな立派な墓を建てた手前さ気まずくて、会いにくいわあ‥」

「私も、そこはきちんとお礼‥というよりは謝らないとね?私達、まさか生き返る事ができるなんて。」

「嗚呼、それも当時の若さで、生き返る事ができるらしいぞ?」

「あら、じゃあご近所さんにお若いお母さんねぇっていわれるわね!」


 立派な神殿の隅で、帰ったら先ず‥
 何処から話せばいいのか。そして、今までの暮らしで下界に残した子供達は、どんな生活を送ってきたのか?実際にみてみたい場所を、メモして話し合い。取り敢えず、お土産でも用意してから行こうと決めた夫婦であった。
 




















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