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サーとスーの青春
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スーの家に泊まっている冬馬君達、和やかな夜はまだ続いている。子供達が寝静まった後でも久しぶりのサーとスーのトークはまだ続いていた。
「ねぇサーなんか小腹空かない?」
「確かになんか食べたい様な」
「僕のおすすめのラーメン屋さんがまだやってるんだけど食べに行かない?」
「えっ、もう二時過ぎだよ、まだやってるの?」
「なんと有り難い事にそのラーメン屋さん朝五時までやってるんだ」
「それは食べに行きたいね」ヨダレがずずずとこぼれてきそうになる。
と言う事で深夜二時過ぎ、酔っ払い小腹の空いた二人はラーメンを食べに外に向かい出す。
「子供達はもう寝たみたいだね」
「こんなところ見られたら子供達絶対連れてって言うもんね」
二人は笑顔で玄関を出て行く。
「いやぁ~深夜のラーメン最高だよね」
「飲んだ後ってのがまたたまらないんだよ、ちなみにそこのラーメンは豚骨醤油だよ」
「そりゃたまらん」喜ぶサー。
深夜の住宅街には誰も歩いていない。
二つの影が住宅街を軽い千鳥足で歩く。
「なんだか気付いたら40過ぎだね」サーが言った。
「毎度言うけど、本当に信じられないよ。気分は二十歳なんだけどね」
「覚えてる?昔この公園で語り合ったの?」スーが微笑む
「懐かしいね、あのベンチでよく座って語ったっけ、まだあるのが嬉しいね」
「なんだか、なんとも言えない不思議な心持ちになるね」サーが夜の空を見上げる。
「うん、こーゆう気持ちを的確に表現出来る言葉ってないかもね」
なんだか心地良い空気に包まれてる様な和やかな時が過ぎる。
「あーあそこにあったコンビニ無くなっちゃったんだね」
「そうなんだよ、この町もだんだん昔と変わってきてるよ」
「僕らの人生もあの頃は今みたいになるなんて想像してなかったもんね、状況とか環境も変わって」スーが笑う。
「来年はどうしてるのやら」
「そらすら想像もつかないよ」二人は笑いあう。
すると明るい電気のつくお店が目に入る「あそこ?」
「そうだよ」二人はニンマリ「夜中のラーメンたまらん~」
さっそくお店にはいりラーメンを注文、店内に漂う良い香り。
「よく来るの?」「いやぁ~この時間はあんまり、昼間はたまに来るよ」
「もう一杯飲んじゃう?」とスー
「今日はいくね~、よしいこう!」
二人は瓶ビールも注文「瓶ビールがやっぱ美味しいよね」
「うん、缶とは違うね」「かんぱ~~い」
ゴキュゴキュゴクッ「かは~ったまらない」
「あ~今日は楽しかったなぁ、毎週みんなで過ごせたら最高なんだけどなぁ」スーが笑う。
「うん、週一回でもこうして集まれたら面白いね」
「でも、最近は旅行行ったり前よりサーとも会えてるから嬉しいよ」
「そうだよね、これからもまたちょくちょく出掛けようよ」
「うん、せっかくの人生好きな事して楽しもう」二人はニッコリ笑い出す。
そんな二人の会話を聞いていたラーメン屋の店長さん。
「そうだよ、お兄さん達まだ若いんだからこれからじゃないか」
「そんなぁ~若いなんてもう40過ぎですよ」
「まだまだ若いじゃないか40なんて、儂なんて70過ぎてるよ」
「えーそうなんですか若いですね」
「若さなんて心掛け次第、儂は生涯青春じゃ。お兄さん達、年齢なんて重要じゃないよ、本人の気持ちの持ち方じゃろ」
「そーだよな、素敵ですねぇ、僕らも見習わないとなぁ」
「よーしまだまだ僕らの人生もこれからだ」二人はなんだか嬉しくなってきた。
「僕も新しい仕事見つけ一歩踏み出したし、新たな人生としてまた頑張ってみるよ」
「新たな一歩最高だね!無理せず楽しんでいってよ」ニッコリとサーが言う。
「ほれ兄さんがた、チャーシュー一枚サービスだよ」
「えっ、あっ、ありがとうございます」
帰り道、静かな夜の静寂が町を包んでいた。
「あ~美味しかった、あそこのラーメン本当に美味しかったよ」
「そうでしょ、初めて店長さんと話したけど良い人だった」
「本当、なんだかチャーシューだけじゃなく、勇気も貰った気がするね」
「あっそうだスー、こっから海歩いて近くじゃん、行かない?」
「夜の海かぁ、なんだか青春時代みたいだね。行こうか」
歩いて15分くらい、二人は海辺に着いて砂浜に座る。
ザァ~~ザァァァァァ~~波の音がなんとも心地良く耳に響く。
「夜の海ってなんだかロマンティックだよね」とサー。
「怖い話するまではね」二人は笑った。
暫く会話を止め、波の声に耳を傾ける。
夜の海風と磯の香りが心地良く再びなんとも言えない気持ちになる。
ザァァァ~~ザァァァ~~
「海の近くに住んでて最高だね」
「この海にはほんと癒やされてるよ」
「もうすぐ夏もやってくる」
「うん、なんだか夏は楽しみなんだよね」
「また旅行の計画たてよう」
「僕もその時まで、お金貯めないと」
「まっ、新しい環境で緊張も不安もあるけど、せっかく出来る経験を楽しむ事にしたよ」
「そうだね、いろんなプレッシャーとかも生きてるからこそだもんなぁ~、これからも失敗だらけかも知れないけどそれもまたよし、お互い楽しみましょう」サーとスーは握手をした。
ザァァァザァァァ~~
夜の海、月夜の空をバックに優しい波音がいつまでも心に響く
二つの影はいつまでも砂浜をソファーに波の音をツマミに会話を楽しんでいた。
また一つ二人の青春の一ページが描かれた素敵なひと時であった。
そんな頃、スーの家、子供達が寝てる和室の部屋
多網が目を覚ます、みんなが寝てるのに驚きすぐにみんなを起こしだす。
「なぁに多網」目を覚ます冬馬君はハッとする「あれ?僕寝てた十分交代で起きてるゲームしてたのに」
中々起きない大喜ときみ子の前で多網はブッこいた。
二人はようやく起きる、そして謎の十分起きゲームは二人体制となり再開される。
ジャンケンにより最初に起きてる二人は冬馬君と大喜
「僕達十分起きてられるかなぁ~」
見ると大喜が既にウトウトしている「大喜」
「あははは」あまりの眠さにおかしくなったのか?笑っている。
大喜が気持ち良さそうに目をつむると冬馬君もつられて眠気に誘われる、ああっ枕が心地良い布団が気持ち良いピカァ~~ん。
寝る瞬間たまらぁぁ~~ん、笑顔と共に彼は寝た
スーの家の夜はこうして本当に更けていったそうな。
「ねぇサーなんか小腹空かない?」
「確かになんか食べたい様な」
「僕のおすすめのラーメン屋さんがまだやってるんだけど食べに行かない?」
「えっ、もう二時過ぎだよ、まだやってるの?」
「なんと有り難い事にそのラーメン屋さん朝五時までやってるんだ」
「それは食べに行きたいね」ヨダレがずずずとこぼれてきそうになる。
と言う事で深夜二時過ぎ、酔っ払い小腹の空いた二人はラーメンを食べに外に向かい出す。
「子供達はもう寝たみたいだね」
「こんなところ見られたら子供達絶対連れてって言うもんね」
二人は笑顔で玄関を出て行く。
「いやぁ~深夜のラーメン最高だよね」
「飲んだ後ってのがまたたまらないんだよ、ちなみにそこのラーメンは豚骨醤油だよ」
「そりゃたまらん」喜ぶサー。
深夜の住宅街には誰も歩いていない。
二つの影が住宅街を軽い千鳥足で歩く。
「なんだか気付いたら40過ぎだね」サーが言った。
「毎度言うけど、本当に信じられないよ。気分は二十歳なんだけどね」
「覚えてる?昔この公園で語り合ったの?」スーが微笑む
「懐かしいね、あのベンチでよく座って語ったっけ、まだあるのが嬉しいね」
「なんだか、なんとも言えない不思議な心持ちになるね」サーが夜の空を見上げる。
「うん、こーゆう気持ちを的確に表現出来る言葉ってないかもね」
なんだか心地良い空気に包まれてる様な和やかな時が過ぎる。
「あーあそこにあったコンビニ無くなっちゃったんだね」
「そうなんだよ、この町もだんだん昔と変わってきてるよ」
「僕らの人生もあの頃は今みたいになるなんて想像してなかったもんね、状況とか環境も変わって」スーが笑う。
「来年はどうしてるのやら」
「そらすら想像もつかないよ」二人は笑いあう。
すると明るい電気のつくお店が目に入る「あそこ?」
「そうだよ」二人はニンマリ「夜中のラーメンたまらん~」
さっそくお店にはいりラーメンを注文、店内に漂う良い香り。
「よく来るの?」「いやぁ~この時間はあんまり、昼間はたまに来るよ」
「もう一杯飲んじゃう?」とスー
「今日はいくね~、よしいこう!」
二人は瓶ビールも注文「瓶ビールがやっぱ美味しいよね」
「うん、缶とは違うね」「かんぱ~~い」
ゴキュゴキュゴクッ「かは~ったまらない」
「あ~今日は楽しかったなぁ、毎週みんなで過ごせたら最高なんだけどなぁ」スーが笑う。
「うん、週一回でもこうして集まれたら面白いね」
「でも、最近は旅行行ったり前よりサーとも会えてるから嬉しいよ」
「そうだよね、これからもまたちょくちょく出掛けようよ」
「うん、せっかくの人生好きな事して楽しもう」二人はニッコリ笑い出す。
そんな二人の会話を聞いていたラーメン屋の店長さん。
「そうだよ、お兄さん達まだ若いんだからこれからじゃないか」
「そんなぁ~若いなんてもう40過ぎですよ」
「まだまだ若いじゃないか40なんて、儂なんて70過ぎてるよ」
「えーそうなんですか若いですね」
「若さなんて心掛け次第、儂は生涯青春じゃ。お兄さん達、年齢なんて重要じゃないよ、本人の気持ちの持ち方じゃろ」
「そーだよな、素敵ですねぇ、僕らも見習わないとなぁ」
「よーしまだまだ僕らの人生もこれからだ」二人はなんだか嬉しくなってきた。
「僕も新しい仕事見つけ一歩踏み出したし、新たな人生としてまた頑張ってみるよ」
「新たな一歩最高だね!無理せず楽しんでいってよ」ニッコリとサーが言う。
「ほれ兄さんがた、チャーシュー一枚サービスだよ」
「えっ、あっ、ありがとうございます」
帰り道、静かな夜の静寂が町を包んでいた。
「あ~美味しかった、あそこのラーメン本当に美味しかったよ」
「そうでしょ、初めて店長さんと話したけど良い人だった」
「本当、なんだかチャーシューだけじゃなく、勇気も貰った気がするね」
「あっそうだスー、こっから海歩いて近くじゃん、行かない?」
「夜の海かぁ、なんだか青春時代みたいだね。行こうか」
歩いて15分くらい、二人は海辺に着いて砂浜に座る。
ザァ~~ザァァァァァ~~波の音がなんとも心地良く耳に響く。
「夜の海ってなんだかロマンティックだよね」とサー。
「怖い話するまではね」二人は笑った。
暫く会話を止め、波の声に耳を傾ける。
夜の海風と磯の香りが心地良く再びなんとも言えない気持ちになる。
ザァァァ~~ザァァァ~~
「海の近くに住んでて最高だね」
「この海にはほんと癒やされてるよ」
「もうすぐ夏もやってくる」
「うん、なんだか夏は楽しみなんだよね」
「また旅行の計画たてよう」
「僕もその時まで、お金貯めないと」
「まっ、新しい環境で緊張も不安もあるけど、せっかく出来る経験を楽しむ事にしたよ」
「そうだね、いろんなプレッシャーとかも生きてるからこそだもんなぁ~、これからも失敗だらけかも知れないけどそれもまたよし、お互い楽しみましょう」サーとスーは握手をした。
ザァァァザァァァ~~
夜の海、月夜の空をバックに優しい波音がいつまでも心に響く
二つの影はいつまでも砂浜をソファーに波の音をツマミに会話を楽しんでいた。
また一つ二人の青春の一ページが描かれた素敵なひと時であった。
そんな頃、スーの家、子供達が寝てる和室の部屋
多網が目を覚ます、みんなが寝てるのに驚きすぐにみんなを起こしだす。
「なぁに多網」目を覚ます冬馬君はハッとする「あれ?僕寝てた十分交代で起きてるゲームしてたのに」
中々起きない大喜ときみ子の前で多網はブッこいた。
二人はようやく起きる、そして謎の十分起きゲームは二人体制となり再開される。
ジャンケンにより最初に起きてる二人は冬馬君と大喜
「僕達十分起きてられるかなぁ~」
見ると大喜が既にウトウトしている「大喜」
「あははは」あまりの眠さにおかしくなったのか?笑っている。
大喜が気持ち良さそうに目をつむると冬馬君もつられて眠気に誘われる、ああっ枕が心地良い布団が気持ち良いピカァ~~ん。
寝る瞬間たまらぁぁ~~ん、笑顔と共に彼は寝た
スーの家の夜はこうして本当に更けていったそうな。
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