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『冬馬君変身』
しおりを挟む学校から帰って来た冬馬君。
「ただいま~」
「やったー帰ってきたー」学校を終え家に着いたこの瞬間のなんとも嬉しい気持ち。
何だかホッとする瞬間である。
仕事が終わって帰ってくる大人も、こんな気持ちになるのだろうか?
そりゃ、人によるかぁ~~。
とにかく、ニンマリ冬馬君は大ご機嫌。
すると、正子が「ちょっと買い物行ってくるから、留守番してて」
「はぁーい」
ガチャ
冬馬君は家で、一人になる空間が結構好きだった。
誰にも、何もいわれず、見られず、自分の自由な絶対空間を持った様な気持ちになるのだ。
冬馬君は笑った「ふっふっふ、きたーっ」
そして、叫ぶ
「冬馬ターーーイムッ」
キョロキョロ 辺りを見回す。
ニヤリ
こないだの多網家では、消化不良であった。
そう、あの鏡の前の喜劇ならぬ悲劇。
まさか、サーに見られるとは。
思い返しては、恥ずかしく、気まずい気持ちになる。
「よしっ、今日こそ 思う存分続きができる」
チラッとね よしっ誰もいない
鏡の前に立ち、さっそく
「ジャッ、シュッ(口での効果音)」
ニヤリ
ポーズを決め
「俺は最高だぜ ベイビィーー」
きっ、決まった、僕は今、憧れのアニメの主人公になってる。
嬉しさのあまり、その場で飛び跳ねる。
だが、冬馬君は今回は油断していなかった。
チラッ チラッ
よしっ、誰もいない。
冬馬君の秘密の花園、続行可能!!
ニヤリ
バッ、冬馬君は両手をいっぱいに広げ、叫んだ
「必殺、パンチパーマ パーマーー」(なんちゅー必殺技名じゃい)
そして
「ベリーロングヘアー キック」(なんぢゃー)
「ドガあああん ボガンー」
冬馬君は興奮する
シャッ シャッ シャッーーッ
ぬおおおおんーーっ
嬉しすぎる ひょーーーーーーー。
冬馬君は良いアイデアを思いつく。
アニメの主人公はロングコートを着ていたのだ、そう、父ちゃんのロングコート借りちゃえ。
バーン
ぬおおおおんーー
決まっている
いや
決まりすぎている
冬馬君は片手を果てしない天に向けかざす。
そして、反対の腕を前に突き出し言った。
「俺の心は騙せない」
ズギャャアアアアンッ
きっ
ハッ
決まりすぎたーーーーーっ
気分を良くした冬馬君
主人公の肌は結構白かった、それを真似したかったのだ。
冬馬君は、なりきりたかったのだ。
主人公の彼の様に。
うむ、そしたら、絵の具で顔を白くしちゃった。
バアアーアーンッ
ぬおおおおんーーーーーーーーーーーーっ
もはや、さなぎから蝶に生まれ変わった、そんな感じ。
これは新生冬馬君なのか?
力がみなぎる
気持ちが高まる
熱いっ
あつすぎるっ
僕はもう冬馬じゃない
スーパーヒーロー冬馬だ!!(冬馬じゃないか)
ポーズを決め、跳ぶ バンッ
しゃあああああっ、そして叫んだ。
「俺のパンチは光より速いぜ シュパアアンッ」
冬馬君はあまりのご機嫌ぶりに一瞬気を失いかけるが、まだ一番の決めポーズと、大技を繰り出していない事に気付く。
息をのんだ、集中しなければ
ばアンッ ドガああん(口でやっている)
一応敵にやられてる、シチュエーションらしい。
「くっ、やるじゃねえか、魔王 よしお め」(名前が魔王のイメージと全くあっとらん)
冬馬君は立ち上がる
「もう怒ったぜ」
「くらえ必殺」
この必殺技のポーズが難しいのだ。
冬馬君は集中した。
足を限界まで開く ぐぎぎぎぎぎっ。
股が引きちぎれない様に気をつける。
そして、そこで片腕を頭につけ、片腕を腰につけ(もう一度言おう、なんちゅー漫画だ)
叫ぶ
「ウルトラ ハリケーン パンチパーマ パーマ ストレート 縮毛矯正」(なんてネーミングセンスじゃいー)
ズギャャアアアアンッ
冬馬君はそのポーズのまま、あまりの高ぶり、ロマン、そして嬉しさのあまり笑った。
「はっはっはっはっはっはっはっはっはっはーー」
ハ?
冬馬君は見た
鏡に映る、もう一つの顔を
この時ばかりは祈ったと言われている
頼む幽霊であってくれと。
だが無情にも、その顔は結構頻繁に見る顔だったそうな・・・
うんっ、正子の顔
「あっ、いっ、一体何これは?」
我が子とは思えない異様な姿の子は振り返る
「ぎゃっ」正子は驚き声をあげる
振り返った奴の顔は、絵の具で塗りたくられた真っ白な顔
それに、着ているのは、身体のサイズに全く合ってない地面に引きずられている隆のロングコート
びりっ ビリバリ ビリリッ
あっ!!
あっけにとられた二人は声をあげる
うむ それは
冬馬君の開ききった股のズボンが破れた音だったそうな。
チーーーーーーーーーーーーんっ
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