冬馬君の秋と冬

だかずお

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『続くよクリスマスパーティーは』

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「カマ カマ カマ カマーン」

「ウェーーーーーーーーーーーーールカム」

「正子ーッ」 「ウィメーーーーーーンッ」
どんだけ酒癖悪いんだこの二人は。

だが子供達は大爆笑。
「やっぱ出たー」きみ子が腹を抱えながら倒れている

「もうやめてくりぃーウェルカムにカマーン、死ぬー死ぬー笑い死ぬー」蛇鰐美ちゃんのツボにもドンピシャだったらしい、涙とヨダレがよー出ている。

「これが本性剥き出しの一般社会人の姿ペロー 恐ろしい恐ろしいペロペロー、やれーカマーン、ウェルカムー常識をぶち破れーッ」虎鮫代ちゃんの舌は高速回転し、いつに無い口調で何故かぶち上がっていた。

多網も目を輝かしプップこきまくる。

なんぢゃこの家族 なんぢゃこの家族は。

清香とアミも大口を開けこんな事を囁いてしまう
「すんごい」

「ウェルカムーーーーーー ウィメン」手をクロスさせぇーの、開きーの、再び叫びーの、すんげぇーの。

おお我が妻よ、サーは考えた。
日々相当の鬱憤が溜まっているのか?なんじゃこのウェルカムーーーーーーウィメンとか言うキャラは?
いつのまにこんなキャラを創り上げたんじゃ我が妻は?普段何処に此奴は隠れているのだ?脇の下か?
まさか本性はウェルカムーで日常は仮面?
おお妻よ、頼むからそのウェルカムウィメンを日常の顔にしないで下さいな。
朝からウェルカムーーーは、さすがのこのサーにも、ついて行けない。

多美も息を飲んで冷や汗とウンコをたれ流していた。
こりゃタエ子さんもやらんぞ(タイ子か?)
どーだイクラ様悔しいか?私の母はウェルカムウィメンじゃ~ ウェルカムウィメンなんじゃ~
ニタァ~ ほくそ笑む多美。

大喜ママ事、由佳さん思ふ、なんぢゃこいつらは?
化け物か?と。

二人は遥か彼方に暴走する

「私達も負けないでついていこう」きみ子の呼びかけに子供達は立ち上がる。

ビュオッ 「きみファイ きみファイ きみファイ」きみ子の正拳突きが始まる。

バッ 多網も拳を交互に突き出し言う「多網ファイ 多網ファイ」

ペローン「虎鮫代ファイ 虎鮫代ファイ」

ドガアンッ「蛇鰐美ファイ 蛇鰐美ファイ」

出たー冬馬名物、この意味不明な流れ

「さあ、清香ちゃん達も」と言うきみ子の呼びかけに
恥ずかしがりながらも顔を見合わせ。
「清香ファイ」 「アミファイ」

これにて冬馬君と大喜は上がった。
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおっ二人までー
スーパーウルトラ気合いの入った二人は顔を見合わせ。

ドギビュンッ 両手を天にかざし叫んだ

「みんな力を僕達にくれぇー」

冬馬君と大喜は両手を天にかざしたまま、その周りを取り囲む、子供達。
冬馬君と大喜に向かってファイを放っている(なんだこれ)

「ファイ ファイ ファイ ファイ ファイ ファイ受け取れー我々のパワー」
子供たちは二人にどうやらファイパワーを与えているようだ。

中でも凄まじかったのはこの二人
顔は真っ赤っか、血管切れて死ぬんじゃねーの、くらいの勢いでファイを放っているのは、なんとウェルカムウィメンとカマーン正子だった。
「世界の平和の為~」

大喜のパパ、ママと隆はズッコケた。
阿呆か!!

「ハッハー カマカマカマカマカマカマカマカマカマカマカマカマカマカマカマカマカマーン」

「ヒヤッハ ウェルカム ウェルカム ウェルカム ウェルカム ウェルカムウェルカムウェルカムウェルカムウェルカムウェルカムウィメーーーーーーンッ」

あまりのパワーとテンションに冬馬君と大喜も叫ぶ
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおドビュッシー(だからなんなんじゃこれは)」

何故かUFOを呼ぶ儀式だと考えたサーとスーは怖がり耳を塞いでいる。
あわわわわわわわわわわわ怖いよーマッマー。
特に怖いのはこれから現れるかも知れない宇宙人よりも、ウェルカムウィメンとカマーンだった。

「放てーーーーーーーーーーーー」叫んだ子供たち。

「うっオー 冬馬 ミラクルショットー」

「大喜ハイパーエネルギー」
放出したものは、さほど大した事は無かった。
前座が凄すぎたのである。
子供たち、プラス大人2名は満足したのか座りこむ。
だがすぐに立ち上がるウェルカムとカマーン正子

「カマーン」 「ウェルカムーー」
もう大暴走である。

サーと隆は思ふ。
恥ずかちぃと。

「ハッハー スーさん飲んでます?」ウェルカムウィメンこと多網母のあおりがスーに襲いかかる。

ヒィーッ怖い。
サーの奥さんがこんなに酒癖が悪かったなんて。
本当は取り憑かれてるって話じゃないよな?憑依とか。小夜さんはこんなにならないよな?少し心配になるスーはとりあえず注がれたビールを飲んだ。
「あっ美味しいです」

ザアアアアアアーーーーーー
雨は依然強しだ。

今、子供達は皆で合唱している
「きーよしーこーのよーる ほーしはひーかりー」
やっとクリスマスさを取り戻す。

「クリスマスにみんなでクリスマスソング歌うの楽しいね」清香も喜んでいる、
しっかし、ベリーショートの清香もやっぱ可愛いなぁ、と冬馬君は心の中ドキドキ、ニタニタ、略してドキニタしてた(いちいち略さんでええわ)。

「そうだ、せっかくだしクリスマスツリーの灯りつけて、電気消そうよ」冬馬君の提案だった。

「良いねームードでるぅー」

さっそく大喜が立ち上がり部屋の電気を消す。

ザアアアアアア ザアアアアアアーーーーーー
一瞬静かになると雨の音が際立った。

電気を消した瞬間、声があがる
「ぎゃっ」 停電かと思いビックリしたのは言わずと知れたこの二人、サーとスー。
心の中思った事は、ビックリしたー クリスマスの心霊現象かと思った。二人の男根からチッチが一滴吹き出しかける。

部屋は真っ暗、クリスマスツリー点灯

「うわぁ、綺麗ーーーーーー」

年に一度のクリスマス

今年もみんなで過ごす事が出来た

当たり前の日常や日々が有り難く、家族や友達で過ごすこんな時間になんだかとても暖かい温もりや幸せを感じる。
当たり前にある日常や人生にふと感謝する瞬間
しかし考えるとクリスマスは何の日か、いまだによー分からん冬馬君。
とりあえずパーティー出来るからいいのだのノリである。

パッ 部屋の電気がつく。

「あーっみんなで過ごすクリスマスパーチィは最高じゃのう」(何故かパーチィ)蛇鰐美ちゃんが言った。
「クリスマスっちゅーのはサンタが胃潰瘍になった日なんやろう」どんな日だ。

「呼んでくれて有り難うペロー」

「私達も」清香とアミも大喜び

「でもみんな今日はまだまだこれからだよ」冬馬君がテンションアゲアゲマックスで言う。

「そうだ、今日はみんなで一緒に過ごせるんだー」
ヒャッホーウ みんな大喜び。
そう今夜はみんな冬馬家に泊まるのだ!!
名付けてクリスマス冬馬家一泊旅行じゃー
「やったー やったー」子供たちはみんなで手を繋ぎ大喜びである。
やはりお泊まりの日の、みんなで過ごせる夜は嬉しい。とてもワクワクする。

時刻は現在、夜の20時

大人達の宴もまだ終わってはいない、だんだん落ち着きを取り戻して来た正子と多網母だったが、先程までの二人の勢いについて行く為、加速せねばと思った他の大人達のペースは自然に上がっていたのだ。

で、出来上がったのが此奴ら

「ウッハー ナイストゥミーチュー 大喜パパだよーんっ」

「英語分からないから日本語で えっとあっと こっち来い来い隆ーっ」

本物には到底勝てない散々なレベルのクオリティであった。

「インパクトが薄いんだよ」と言う大喜ママ 由佳の言葉に撃沈の二人。 しゅんっとなる。

ザアアアアアアーーーーーー ビュオオーーーーーー

雨風はまだまだ強かった、テレビをつけて台風情報を確認する為に観てる。

こんな状況、奴は黙っていられなかった。
多網である、このシチュエーションでやらないのはあまりにも勿体無い、人生の四分の一は損をしているのではないか?と言わんばかりに大人達にせがむ。
「怖い話して」
スゲー四分の一である。

大喜パパがこれにのる「良いよ、電気消して」

「ヒャッホーウ」冬馬君と大喜、多網、きみ子が喜ぶ

「ペロ ペローみんな本当に好きなんだから」

「この雰囲気、なんかキャンプの時を思い出す」清香とアミも前回の旅行を思い出す。

「ぬおっ痺れるのぅ」痺れるんかい蛇鰐美ちゃん。

「ちゃー」出番の無い多美がマズイと思い、声だけとりあえず発しといた。

サーとスーは思う。
嘘だろ?これクリスマスパーティーだったよなぁ。
何故怖い話?頼むからそれは年に一度の怪談の日だけにしてくれ。 そんな日はない。

ザアアアアアアーーーーーー ビュウウッー

降りしきる雨風が家の壁に吹き付けている。
怪談にはもってこいのこの状況。
子供たちは身を近くに寄せながら話を聴く準備万端である。

「あのこれ僕の友達が体験した本当の話」

「ひゃあ怖そうだね」大喜が冬馬君を見た。

ニンマリ「うんっ」

ここで二人が気を利かす、清香とアミにブランケットをかしてあげたのだ「これに包まると怖くないよ」
二人はこれで好感度アップしたと思ったそうな。

きみ子はニンマリ笑っていた。
やるー女心掴んでるーぅ(本当かよ)

だが掛け布団を一番欲しがっていたのは子供達ではなくサーとスーであった。 マッマ~~

では皆さんも冬の夜に布団にくるまり準備はよろしいかな?
大喜パパは続ける。
「僕の大学の時の友達が心霊スポットに行くのが大好きでねぇ、みんなはくれぐれも面白半分で行っちゃ駄目だよ」

頷く子供たち。
死んでも行かないと歯をくいしばるサーとスー。

「ある夜、心霊スポットの森に遊びに行ったそうなんだ」

「そしたらそのうちの一人が突然、なぁ、なんか白い服来た女の人立ってない?」

「おいっ冗談やめろよ、居ないよ」

「その瞬間だった」

子供たちはみんな布団を掛けながら聴いている。
サーとスーは耳が痒いなぁとか、誰も聞いていない一人言を呟き、話が聞こえない様に何度も耳を塞ごうと試みる。
だがどうしても話が入ってくる。

「そしたら急に耳元で女の人の囁く声が」

「ぎゃーああああああああああああああああっ」
この叫び声は子供たちではなかった、サースーである。 ヤバっ
「ぎゃあああっビールちょっとこぼしちゃった」うまく自画像を汚さぬ様にごまかした。

大喜パパの話は続く
「その時ようやく、森の中に立つ白い服の女の人をみんなが確認したんだ、そこから慌ててみんな逃げ帰ってね」

「その時、僕の友人は家に帰って来ても部屋に一人で怖かったから、気を紛らす為テレビをつけたらしいんだ」

「テレビではクイズ番組がやってたらしくて、暫く観ていたその時に、友達から僕に連絡が来た」

「えっ?」話が気になる子供たち。

「そしたら友達が言ったんだ、もしもし」

「おうどうしたの?」

「さっきからテレビ番組観てるんだけどさ、つけて観てくれないか」

「そこに白い服の女の人 映ってる?」

「いやいないよ」

「そうだよな、おかしいよな だって」

「場面が変わってもずっと変わらずに白い服の女が映って、こちらを見てるんだから」

「ひぎゃあああああああおおおおおっ」
みんなが悲鳴をあげる。ちなみに一番大きな声をあげた方々がどの方々かは、もう説明する必要はないだろう。

「怖い」布団を頭からかぶっている子供達。

怖さを紛らわせようと、ガブガブビールを飲んだサーとスーが覚醒する。
そう、新たな酔っ払いが生まれたのだ。

「サー サー サー サー サー 幽霊なんて怖くないぞ」

「スースースースースースースー 幽霊なんて僕のボーリングのプレーを見たら逃げ出すよ(よー分からんかった)」

そこに乗っかったのは

「カマーン」 「ウェルカム~~」

「正子ーっ」 「ウィメン」

奇跡の四匹コラボ 
奇跡の聖夜だからこそ実現した奇跡的な冬馬ファン待望のスーパーコラボである。

台風の中、クリスマスパーティーはその後も盛り上がる。
「まだまだこれからサー」

「もっと聖夜を盛り上げスー」

「はっはーカマ カマ カマーン」

「サンキュー 私はウェルカムウィメ~~ンッ」

此奴らを盛り上げパーティースタッフとして雇うなら時給600円くらいで派遣しよう。

だが、そんな中 遂にヤツがやって来てしまう

ザアアアアアア~~ ザアアアアアア~~

ピカッ

「ひゃああああっ」

そう雷である

サーとスーの最大にして最強の天敵雷様

「出たーっ」二人の叫び声に勘違いした多網が。

「お化けだー」

大人の二人が、出たーと言ったもんだから、他の大人達もビックリ「嘘でしょ?」

カチッ
そして、停電である。部屋の電気が消えた。

「ぎゃああああああああっ 祟り」停電を霊の仕業と勘違いして、叫んだきみ子

「オンドリャーワレこのー」まくしたてる蛇鰐美

「なんみゃーホウレンソウソウ」訳の分からないお経を唱える虎鮫代

ビビる清香、アミ「本当にお化け」

「二人は僕らが守る」と必死に格好つける冬馬、大喜

「マジか僕が怖い話したから出たんだ」焦る大喜パパ

隆は放心状態「我が家で幽霊、カマーンとウェルカムじゃないの?」

「ちょっとみんな落ちつきなさい」大喜ママ由佳がそう言った瞬間だった。

ピカッ ゴロゴロゴロゴロゴロゴローー

雷の音によりサーとスーがこう叫ぶ
「出たーぎゃああああああああああああああああああっ出たーっ本物の化け物だー」

「うわあーーーーーーーーーーーー」

真っ暗の中、家中パニックとなる。

ガッ 「ぬおっ」サーとスーの足に引っかかり転んだのは、ウェルカムウィメンとカマーン正子。

パッ

電気がついた瞬間だった

頭に布団のかかった二匹が立ち上がろうとして立ち上がれず転びながら叫ぶ。
「ウェルカム~~」 「カマ カマーン」

「どうわぁああおおおおおっおおおおおおおおおん」

大パニックだったそうな。

一応言っておこう、これはクリスマスパーティーである。

こうして冬馬家のクリスマスの夜は更けて行く。


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