冬馬君の冬休み

だかずお

文字の大きさ
30 / 35

〜 恐怖じゃんけん 〜

しおりを挟む
「今日の夜のくつろぎタイムは何しよう?」と冬馬君

「そういえば多網の借りたDVDまだ観てないんじゃない?」大喜が持ち上げたDVDはチンパンジーの生態

あまりみんなはみる気がしなかった。

「まっまあ、ゴリラの時みたいに大当たりがあるかも」きみ子は言った。

一応DVDをつける
多網は真剣に観ているが、みんなはすでにトランプをして遊んでいた。

まだ時刻は21時になったばかり
「今日ははやくに布団入ったからたっぷり遊べるから何か良いね」
冬馬君はトランプを持ちながらニコニコ なんだかとても落ちつき、とても和やかな気分。

寝っ転がりながら、みなでのリラックスタイム これは格別だ。
思わず声に出す

「あーこの瞬間最高だね」

「うん最高すぎる」
と大喜ときみ子

多網はDVDを真剣に観ている

部屋の外からはまだ大人達の賑やかな声が

「まだみんな起きて向こうも楽しそうだ」と大喜

「ねえ、良い事考えた」突然きみ子が何かを思いついた様だ

「どうしたの?」と興味津々の冬馬君と大喜

「お世話になった、婆ちゃん爺ちゃんに手紙書いたり、プレゼントでも作ろうよ」

それは良い案だ!!

「私折り紙持って来たよ」

「よしみんなで手紙かいて折り紙をプレゼントしよう」

「おーっ」

みんなは黙々と折り紙を折り始めた

何だか多網も気になるようで
こちらにやって来た

「多網もやろう」

みんなで鶴を折り始め、みんな真剣

「ああ、何だか婆ちゃんと爺ちゃんとお別れさみしいなあ」冬馬君がつぶやいた

みんなも、お別れがさみしそう

考えたら、冬休み始まってすぐに婆ちゃんがうちに泊まりに来てたから休み中ずっと一緒に居たんだ。
それに大喜や多網も冬休み始まってからずーっと一緒に居た。
きみ子だって旅行からずっと一緒。
家に帰ったらみんな離れ離れとっても寂しくなりそうだ。
別れの時は一刻一刻近づいてきていた。

「何だか、婆ちゃん家に来たばっかの時のレンタルビデオ店行った頃に戻りたいね」と大喜

「あーそれ最高」
みんな頷いた。

「これから後10日間居れるって言ったらどうする?」と冬馬君

ピョン ぴよーん 多網は飛び跳ねた。

「ああ、そしたら良いなあ」ときみ子

この旅行はみんなにとって本当に良い思い出になった。

「いやーしかし今回の旅行、きみ子が来て一段と楽しくなった気がする、これからの旅行はきみ子も一緒に行きたいね」と冬馬君と大喜

きみ子は鼻息を荒くした
「うんついてくる」

さて、手紙は一枚の紙にみんなで一言メッセージにしようか?
きみ子はカバンからペンや紙を取り出した

婆ちゃん爺ちゃん色々ありがとう。
これからもお元気で また来るね 
冬馬

最高に楽しかった 。
婆ちゃん爺ちゃん 身体に気をつけて
また遊ぼうね
大喜

初対面の私を一緒に泊めてくれて婆ちゃん爺ちゃんありがとうございました。
今度はうちにも来てください。
これからも長生きしてね。
最高に楽しい冬休みになりました。
ありがとう 
きみ子

入れ歯と酒と寅

多網

「うおっ」何だか変に確信をついた多網の言葉 詩人だ えっ? と言うより凄いメッセージだ。

そして真ん中にはもちろん
この旅で一番愛された表現

婆ちゃんファイ 爺ちゃんファイ

これは泣くぞ

封筒に折り紙と一緒にしまった。

「これは帰る直前最後の夜、渡そうよ」ときみ子

「賛成」

「何だか、もう終わりになったような心境だけどまだ明日、明後日過ごせるまだまだ爆発だー」
みんなは気合い満々

「もう寝ない」と多網

「僕だって」 「僕も」 「私も」

「怪獣ごっこ」突然多網が

「何それ?」と大喜

「ガオガオガー」多網は叫んだ

すかさずきみ子が「ガオガオー」

「ガーガー」と多網

なんじゃこりゃ 

とりあえず怪獣の真似かね?

その時、突然の訪問者に子供達は静まりかえることになる

ガラッ 突然 障子が開き

仁王立ち正子が「カマーん」

奴が来た!!
化け物ならぬ、ばか者 正子に一同は静まりかえった

なんじゃこりゃ

誰だこれっ?

また出た・・・

これは笑いと言うよりみんなポカンと見ていた。

障子は閉まり正子は去って行った
風とともにさりぬ。

「ありゃまたかなり酔ってるんじゃない」と大喜

「よしっみんなで偵察だ」
そーっとみんなでリビングに覗きに行く

すると何やら声が
「子供達驚いてたじゃろ」と爺さん

「恥ずかしいったらありゃしない、ゲーム負けて罰ゲーム」と正子の声

「何っ?やられた」
みんなは急いで部屋に戻り作戦会議
まさかの大人達からの先制パンチ

こうなったらこっちも。

みんなはジャンケンをしてかったひとが負けた人にお題をだせるというゲームをやった、もちろん大人たちのいるリビングに行ってなにかをするのだ。

「じゃんけんぽん」

「うほーっ」きみ子の勝利

やばいこれは負けられない
みんな真剣な表情

「じゃんけんぽんぽん」

「ぐわーっ」まさかの冬馬君

「じゃあね、リビング入ってすぐゴリラのモノマネしてお尻プリプリ

「うわーっ、親の前でこれはキツイ」

みんなはリビングに向かった

緊張する冬馬君
扉は開かれた

「ごー」多網は自身のおデコに手をあて言った

「あっ、あっ 」

「どうしたの冬馬?」と正子

うおぉぉおっ、もう知らない やぁーー
「うほほきーっ ほほーっ」
必死だった みるみる変な汗が出て顔は真っ赤 「うほほー」
尻を突き出しプリプリプリ
やってしまった。

大喜達は大爆笑
こんな冬馬見たことない

大人たちはビックリ

すぐさま、みんなは部屋に戻る

真冬に汗がダラダラである。

「おそろしいよこの企画」
みんなは笑った。

そして、布団の上でくつろぎ
ノンビリしていると。

ガラッ

「カマーカマーん」隆だった
しかも、初っ端から、噛んだ。

そして誰一人笑わない

やってしまった隆

顔は真っ赤になっていた、もはやひき去る事も出来ずに立ち往生

隆は思った、こりゃ今はひけない、もう一回カマーんって言って扉をしめよう。

だが、喉にタンが引っかかってしまった
「かマグぁふっ」障子はしまる

「あれはひどいね」と冬馬君
皆コクリと頷いた。

そして、まさかの恐怖じゃんけんぽん

「じゃんけんぽん」
勝ったのは多網

負けた誰もが、もはや、やりたくなかった。

「じゃんけんぽん」士気は全くない

「嘘でしょ」負けたのは大喜だった

「オカマのマネしてくる」と多網

「分かったよ」
半ばヤケクソである。

みんなは大喜の後についていく

そして「ガラッ」

大喜は戸惑った ヤケクソだー

「だいちゃん、わたし大ちゃん」

三人はあまりの面白さに床に転がって笑ってる「もっと、もっと」

「うっふーん かわいい大喜よ、チュッ」

やってしまった。

みんな大爆笑

婆ちゃんの入れ歯は新記録を樹立していた。
パック大暴走

今だっ!とすかさず隆は笑い転げた
いまだー思う存分笑ってやる
頭の中で好きなだけパックまんのテーマ曲を流した
「ぶわはははーっ ひぃーっひぃーっひぃーっ」隆大爆笑

はっと気づくと子供達の姿はなし
目の前を見ると婆さんが口にパックを装着してる所だった

「隆さん、何がそんなに笑えるんじゃ」

「ひぃぃぃぃ~っ」

「大喜がゴリラにっ、あっ、冬馬がゴリラか あーパックあー」 テンパる隆 もうめちゃくちゃである

部屋に戻った子供達は、誰一人として
じゃんけんと口にだすものはいなかった。

結局寝ないと言ってた子供達はしばらくしてみんな眠ってしまった 暖かい布団の中スヤスヤと冬の夜風に吹かれながら虫達は元気にまだ歌を歌っている。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―

MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」 「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」 失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。 46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。

夜の声

神崎
恋愛
r15にしてありますが、濡れ場のシーンはわずかにあります。 読まなくても物語はわかるので、あるところはタイトルの数字を#で囲んでます。 小さな喫茶店でアルバイトをしている高校生の「桜」は、ある日、喫茶店の店主「葵」より、彼の友人である「柊」を紹介される。 柊の声は彼女が聴いている夜の声によく似ていた。 そこから彼女は柊に急速に惹かれていく。しかし彼は彼女に決して語らない事があった。

抱きしめて

麻実
恋愛
夫の長期に亘る不倫に 女としての自信を失った妻は、新しい出会いに飛び込んでいく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する

克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。

処理中です...