冬馬君の夏

だかずお

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『楽しいキャンプとクマパン 』

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川の流れる音

セミの鳴き声

木々のせせらぎ

ああ自然の中にいる。

憩いの空間を楽しんでいる冬馬家族。

「かはーっ」
冬馬君ご機嫌の顔である。

「やっぱ、キャンプは良いね」
清香は笑った。

ドキッ 
「うん、最高」

ミーン ミン ミーン セミが歌う。

ああ、夏だ ああ夏。

空は青空 陽射しが心地いい。

ゴクゴクゴク かーっ ビールが美味いと隆と清香父
ジュースが美味い 最高!!と子供達

自然ありがとう 
みんなは自然の優しさに包まれ至福の時を過ごしている。

冬馬君は寒くなったので、テントに入り洋服に着替えた。
しかし、あのクマちゃんパンツが再び復活したのである。
ニカッ。
良いぞ。

一足先に着替えテントを出た冬馬君
「あっ、着替えよっと」
大喜もテントに向かった。

多網はまだ海パンのまま、再び川に入り始め一人きゃっきゃ言って楽しんでる。

清香の家のテントはとても大きい
「私のうちのテントを家にして トランプとかする?」

「わー楽しそう」

子供達はみんなテントに入った。
多網と清香の弟は二人で川遊びに夢中。

テントの中でくつろいで川の流れる音、聞くのも良いなぁ。
冬馬君はそんなことを思った。

しかし、広いテント 子供達がみんな足を伸ばし寝っ転がっても大丈夫な広さ。
「何か秘密基地みたいでいいね」と大喜

「なんかワクワクする」アミもニッコリ

「うきょー最高」きみ子も興奮気味だ。
ケツから半分ガスが顔出しそうになったがここではこらえた、テントの中では自爆するからだ。

みんなはトランプをやって盛り上がっている。

ああ、いつまでもこの時間が続けば良いなぁ。
冬馬君はそんなふうに感じた。
何だか最高に楽しい。
みんなで、キャンプに来てこうやって、くつろぐ時もまた最高。
それに隣には清香。
もう嬉しすぎて泣きそうになった冬馬君、しかしパンツのクマは笑っていた。

早く俺を目立たせろやー!!
俺こそ、THE ファッションやー

きっとこう言ってるに違いない。

テントの中から笑い声が響く

きみ子のババ抜きは分かりやすかった。
ババが来たら顔には物凄い眉間のシワがより、去って行くと笑う。
ストレートな女、きみ子。

あまりに分かりやすかったのでみんなクスクス笑い合った。

「ああ、みんなでテントでくつろぐのも面白い」アミが言う。

「夜は花火も買って来たよ」と清香

「そして、肝試し」きみ子も微笑む

「前に言った温泉も」と冬馬君

「楽しみー」大喜も笑う

「ひやっほー」みんなご機嫌だ。

テントから出ると、酔っ払い気味の隆
「あーっ、たまらない」清香のお父さんと楽しそう。

時刻は16時をまわったところだった。
「夕飯のお肉足りなさそう」と清香のお母さん

「少し車で買い出しに行く?」正子の提案。

「お父さん達もう酔っ払ってるみたいだから、私運転しますよ」
清香母が言った。

「じゃあ、買い出し行きますか」

「行きたい人」と清香のお母さんが子供達に。

「はーい」と元気にあふれみんな大盛り上がり。

多網と清香の弟は川遊びにもう夢中。まだ、遊んでると残った。

かくして、残りの子供達は車に乗り込み買い物にワクワク。

「さーて出発」とみんな叫んだ。

普段見慣れない森の景色
このメンバーで車の中、ワクワクする。
「この普段と違う景色やっぱ旅先って感じで最高」ときみ子

うんうん、とみんな頷く。

車の中では合唱が始まった。

「あるーひ 森の中」歌いだすきみ子

みんなノリノリで、「くまさーんに出会った」

「花咲く森の道~っ くまさんに」
しかしその歌を聴いて一番盛り上がったのはあいつだった。

そう冬馬君のパンツのクマちゃん。
「そんなに俺の事を」

「くーっ、はやく披露してくれぇーそんときゃあよぉ、爆発するぜ」
結構熱いクマさんだった。

「でも、あっという間ね、さっきまで朝だと思ってたのがもう夕方」
車の中、正子達が話しているのが聴こえた。

ああ、また明日には清香とお別れか
そんな事を感じ少し寂しくなる冬馬君
本当いつまでも、この時が続けばなぁ、そんな事を感じ外を眺めた。

よしっ

今を楽しもう。

この時を楽しもう

冬馬君はみんなの笑顔を見た。
そして、笑った。


ブゥーン 車は来る時に寄ったスーパーに着き。

「いつも、ここで買うんだ」
冬馬君は清香達に説明したくなった。

「私達も今朝ここ寄ったよ」と清香

何だかそれを聞いて嬉しくなった。
ああ、清香もここ知ってたんだ。
思い出を共有出来る場所が増えた様に感じた。

みんなはお菓子を選んだり、お肉を選んだり楽しんでいる。
「そうだ、多網と清香の弟にもおみやげ買わなきゃ」冬馬君が気づく。

夏の夕暮れ時
冬ならもう五時を過ぎれば暗くなるけど、夏の日は長い 何だか少し得をした気分。

みんなは再び車に乗り込み車は発進した。
清香の家の車はワゴン車で大きい。

「さて、みんなテントの場所戻るよ」と正子。

ブゥーン。

「もう夕方、はやいなぁ」大喜が言った。

「でも、これから夜の怖い話大会が出来る」と冬馬君

「うーうーっやっほー」みんなは笑って叫んでいる。

本当あんた達、好きねぇそれ と苦笑い正子。

大体、旅行のパターンは決まってる。
怖い話に オナラである。
うん、シンプルな家族 と行動だことパンツは思った。
しかし、今日はこのパンツ 
チェ ゲ クマが革命を起こしてやるで~ クマの心に再び松明が灯された。

ライトオンファイャー シャー シャークマクマ~。
もう一度言うがクマさんは意外に熱かった。

車がテントに着いた頃には少し日も暮れ始め。
ちょうどいい時間帯、夕食準備が始まった。

酔っ払いテントでイビキをかいて寝てた、男二人もたたき起こされた。

「夕食にするわよー火つけて」

「はあーい」アクビする隆達。

多網達も川遊びを終え着替えていた。

「みて多網兄ちゃんつったよ」
と魚を見せてくれた、清香の弟。

口をモグモグさせて
「食べよ」ときみ子

「可哀想にがしてあげる」
弟は抱えたまま川へ

きみ子はそれを聞き微笑んで屁をした。
夕陽がきみ子の頬を照らす。

何じゃ~ この表現。

元気に泳いで行く魚

「考えたら、お肉も魚もみんな生きてるそれを食べさせてもらってるんだ、ありがとうだね」と清香が言った。

「今日はありがとういただきますって言う いただきます何てどう?」ときみ子

「賛成ー」みんな笑った。

火も焚かれ、米を炊く正子達。
これで炊いて食べると美味しいよね。
盛り上がる大人たち。

肉を焼く煙も上がり

多網ときみ子は嬉しさの舞を始めた。
火の周りをぐるぐるまわって踊っている。
まるでなにかの儀式のダンスみたい。
冬馬君は笑った。

「多網君やきみ子ちゃんじゃないけど、食べる行為にもこうやって祈ったり自然の恵みに感謝して昔の人や先住民の人達は踊って食べたりしたのかもしれないね」と清香父

食べる前ににありがとう何てそんな気持ちあまりもたなかったなぁ冬馬君が言った。

清香とアミも立ち上がり 多網達の輪に加わり踊り始める

火に照らされた清香の顔を見て何とも夢のような不思議な感じで胸がドキドキしたのを冬馬君は大人になっても忘れることがないだろう。
本当に美しいと感じた。
お熱な冬馬君。

「ようし、僕らも自然の恵みにありがとうダンスだ」と冬馬君も立ち上がりダンスに加わる

きみ子が歌いだす

ありがとう~ ぶーたー

そして多網がありがとう タマネギ~

清香も照れながら ありがとう 牛さん

アミもありがとう ナス~

ありがとう ピッピーマンと大喜

やべっ、何だこれまだつづくのかと冬馬君、しかもだんだん言うのがなくなってきてるし。

えっ、えーっと
ありがとう ご飯 
うん、良く気づいた。

一周で奇妙な歌は止まった。
確実にきみ子が考えるのを、めんどくさくなり止めたのだろう。

ただ、踊りは続く
夕陽に照らされ火の周りを踊る子供達
何とも幻想的な光景に酔いしれた大人達。

たまには、社会生活から離れ現代離れした生活もしてみるのも良いかもなぁ。
何てことを思った、隆だった。


その時
「あっ」清香は見たクマの姿を

「あっ」とアミも小さく声をあげた。
クマを見つけた。

言うまでもないが森に潜むクマではない、冬馬の破れたズボンから顔を出すパンツクマである。
どうでもいいが何故か「君(くん)」はこの前の文章 冬馬君の名前につけられなかった。
作者呼び捨てである。

さて 笑。

二人の反応にいちはやく気づいた大喜
あっ、しまったズボン破れてたの言うの忘れてた。

「踊りって楽しいね」と爽やかな笑みを浮かべる冬馬君

多網が一言
「うん、クマちゃん最先端のふあっしょん」と頷いた。

「えっ、クマちゃん?最先端のファッション?」
驚き冬馬君は自分の尻を見た
「うぎゃーー」
声にならない悲鳴をあげた
「やっ、ちゃっちゃっちゃったー」

ああ声になってるよとクマちゃんピース

すぐに清香の顔を見た、気づかれたか?
清香とアミはクスクス笑っていた。

があああ~んっ

みっみられた。

「あっ、普段パンツは、はかないけど今日は、なかったから、たまたまクマなのいつもはえーっいつもは」
とテンパった冬馬君は意味の分からない説明をした。
顔は真っ赤である。

「いつもはかないの?」と目をまん丸にしてビックリしたきみ子

「えっ、あーっそうじゃなくて、このクマは」
すぐさまテントに向かって全力疾走
恥ずかしい、恥ずかしい。
とてつもなく、恥ずかしい。
冬馬君はテントで着替えたがなかなか出られずにいた。

どんな顔して出れば。

再び踊りに加わったが何だか、恥ずかしい。

そんな時、そっと清香が言ってくれた。
「あのクマさんパンツ可愛いね あのクマさんも一緒にキャンプ楽しんでるんだね」

ううっ ああ、清香は優しい 僕の気持ちを分かってくれて、言ってくれたのか?
ただ、言ったのかは分からなかったが、とても、その言葉が嬉しかった。

あはは、ようやく笑えた冬馬君。

パンツは舌打ちした、
そして、クマパンくらいで、そんなに恥ずかしがるなよなぁ。


キャンプの夜は更けて行き更に盛り上がって行くキャンプ場




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