スキルマスター

とわ

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第一章 ムーン・ブル編

第39話 分かった

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(街の防衛とペットのモンスター化は、詳しい説明がないからこの世界の常識っぽいな。そうすると、もう一つも常識なことか?)

「最近の子は見たことがないかもしれないから、もう答えを言うわね。答えは、スライムの赤ちゃんが生まれるのを防いでいるの」

「スライムの赤ちゃんが生まれる?」

 冷静な俺は、思わず再び眉間に皺を寄せて視線を下側に移して疑問に思考していた。大人の笑みを見せるマリーは、人差し指を前後に揺らして話した。混乱な俺は、思わず視線をマリーに直ちに戻して疑問に尋ねていた。

「スライムの赤ちゃんは、魔力が淀むとすぐに生まれるの。生ごみ置き場なんかは魔力が淀み易いから、これくらい小さい、いろんな色のマカロニみたいな形のスライムの赤ちゃんが、腐った生ごみのどろどろの中から芋虫のようにうねうね這い出てくるの」

(スライムの赤ちゃんは、腐ったマカロニグラタンの美味しそうな白いどろどろの中から芋虫みたいにうねうね動きながらチーズを食い破って表面に大量に這い出てくる…)

 微笑むマリーは、右手の親指と人差し指で小ささを表現したあとに人差し指をうねうね動かして話した。天才な俺は、直ちにマリーの言葉を理解し易い形に並べ替えて補足してイメージを鮮明に起こして思考した。

「おえっ」

 迂闊な俺は、思わず顔を下側に向けると同時に嗚咽の声を小さく吐き出していた。

(今日はマカロニグラタンは食べたくないな…)

「それでもモンスターが万が一に出た時は、このギルドか、地図のこういう大きな施設に避難して。大きな施設は、魔力を貯めておく装置がだいたい置いてあって、数日のエネルギーに困らないようにしてあるの。非常食と日持ちする食料も少し置いてあるから、暖かい料理が食べられるわ。その間に、私たちなんかがモンスターを処理するの。だから、この街は安全なのよ」

 残念な俺は、思わず顔をしかめて思考していた。平静な様子のマリーは、身振り手振り付けながら地図を利用しつつ笑顔で話した。

「凄いアイディアだな」

「ふふん。でしょう。3年前からいろいろ見直し始めて、最近ようやく 纏まってきたの」

 感銘な俺は、マリーを熱く見つめて話した。腰の左右に手を当てるマリーは、胸を張って誇らし気に話した。

「マリー!」

 女性の声がギルドの奥側から強く届いた。マリーは肩をピクリと上げる。

「ああ…、呼ばれちゃったわ。ルーティ、明日の予定はある?」

「明日?」

 脱力するマリーは、名残惜しそうにして疑問に尋ねた。困惑な俺は、思わず小首を傾げて疑問に尋ね返していた。視線を落とす。

(来たばかりだし、何もないよな…)

 冷静な俺は、自問自答に思考した。視線を上げる。

「特にないよ」

「それなら、明日の朝の混みあう時間が過ぎてから、ここで初級冒険者講習を開こうと思うけどどうかしら?」

「初級冒険者講習?」

「ギルドの職員が、新人の冒険者にやってる簡単な講習よ。用意する物は特になくて、お金も無料よ」

(う~ん…、市役所の掲示板に張り出されてる無料講習みたいなものだろうな。お土産も貰えるかもしれないし、こういうのは受けておいて損はない)

 平静な俺は、さらりと返事を戻した。笑顔を見せるマリーは、やや前のめりで疑問に尋ねた。困惑な俺は、思わず首を右側に傾けて疑問に尋ね返していた。姿勢を戻すマリーは左手で髪を掻き上げて返事を戻し、慎重な俺は過去の出来事を思い出して思考した。

「それなら受けたいな」

「分かったわ。じゃあそれで予定を入れておくから、明日の朝の少し遅い時間にもう一度ここに来てくれるかしら?」

「分かった」

 確信な俺は、明るく返事を戻した。再び笑顔を見せるマリーは、首を右側に傾けて優しく疑問に尋ねた。納得な俺も、笑顔を見せて返事を戻した。

「あと一つ。宿はまだでしょう?」

「ん、ああ」

 首を戻して人差し指を立てるマリーは、俺を窺うように見つめて疑問に尋ねた。不意な俺は、思わず声を漏らして返事を戻していた。

「それなら地図を見て。今いる冒険者ギルドはここね。ギルドの前の道が南大通りで、ここから北に進んで環状通りを西大通りに抜けるの。宿泊費の安い宿はこの辺りに集まってるんだけど、私のお勧めはここよ。西大通りのここにお花屋さんがあって、角を左に曲がって進むと森の宿って看板が見えるからすぐに分かると思うわ。良かったら一度、覗いて見て」

「マリー! 早くー!」

「今行くー!」

 視線を地図上に移すマリーは、各地を人差し指で示して話した。再び、女性の声がギルドの奥側から強く届いた。背後に振り向くマリーは、直ちに返事を飛ばした。


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