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【エナジーバンパイア】
ある不気味な人物についての話です。
今から15年ぐらい前になりますが、山好きの会の集まりの食事会にメンバーのとある男性が三十代半ば?くらいの見知らぬひとりの女性を連れてきました。
特にその方面に関心があるということでもなさそうな感じの印象でしたが、そういったことよりも気になったのはその女性の"目"でした。
何と言いますか、非常に"独特"だったのです。
どんな風に独特だったか・・・・ですが、理由はわかりませんが妙に人の顔を凝視するのです。
ほとんど瞬きもせずに。
5,6人の集まりだったのですが、山でのエピソードなどを語る感じで誰かひとりが話し始めるとその人のことをじーっと凝視。
また別の誰かが「そういえばこの間・・・・」と話し始めるとそちらを凝視。
もちろん私も同様にじーっとされましたが、目が合った時、正直(この人、気味が悪い)と感じてしまい思わず視線をずらしました。
初参加ですから会話に入れないのは居ずらいだろうと気遣い誰かが話し掛けても返答は「はあ、まあ・・・・」のように曖昧で、あとはじーっと凝視。
その場の全員、(何だろうな、この人)という気持ちになっていたと思います。
その表情は微笑みというよりもニヤニヤな感じで失礼ながら薄気味が悪く、いわゆる『何を考えているのか全く読めない』という妙な雰囲気の人でした。
そもそもその女性を連れてきた男性自体、あまり積極的に話をするようなタイプでもなく、『昔バイト先で一緒だった人で、バッタリ会ったから・・・・』というよく分からない理由で連れて来たとのことで(普通そういうことする?)と疑問符も沸きました。
で、結局2時間ほどの飲食の最中ほぼ言葉を発さずひたすら人の顔を穴の開くほど凝視──だけをする初対面の人物の登場で微妙な空気になった会はお開きになりました。
そして帰宅。
さほど飲んでもいないのに何だか身体がやけに重く疲労感も強く、取りあえず早くメイクを落として横になりたい・・・・そんな気分で洗面台に向かった私は鏡を見た瞬間、ギョッとし固まりました。
大袈裟でなく外出前の自分の顔と短時間でこうも変わるか? というほどに頬がこけげっそりとし軽く五歳くらいは老けたような有り様になっており、その集まりでそれまで1度もそんな風になったことはなかったので、 何これ!? どうして? と我が目を疑い少なからず狼狽しました。
と、同時に脳裏にあの"凝視女"のじーっと言うより変な粘度を感じる"じとーっ"とした気味の悪い目が浮かび、ひょっとしてあの人は、いわゆる『エナジーバンパイア』なんじゃないか?という考えが沸きました。
接することで生体エネルギー(精神的気力あるいは肉体的エネルギー)を吸い取るという『エナジーバンパイア』。
一緒にいるだけで疲れる、ぐったり疲弊すると言われるそれ。
自身のげっそりぶりを目の当たりにし、私はその確信を深めました。
後日、同席メンバーにその話をしてみたところ、あの女性を連れて来た男性含め全員があの夜はとてつもない身体のだるさと疲れに見舞われ、私同様に酷い顔つきになったと話しており、なるほどやっぱり・・・・と頷く思いが沸きました。
そして連れて来た男性にさらに話を聞くと、あの日、店に向かう途中で『久しぶり』と声を掛けられた際は実はすぐには彼女が誰だか思い出せなかったそうなのです。
というのも昔のバイト仲間というほどの関係ではなく、短期間のとある催事で多数の人達と働いただけで会話をした覚えもなく、そのためまったく記憶になかった、と。
そんな浅い人を何故あの会に連れてきたのか? と聞くと『よく分からない・・・・何となく』と言い、その表情から確かに自分でもその行動を振り返り疑問を感じている様子でした。
それを聞いて思ったこと。
もしかすると"昔バイトで一緒だった"ということ自体が嘘で、適当に目星をつけて声を掛けたのではないか? という疑念。
要は【獲物】を探していたのではないか──荒唐無稽とは思いつつ、そんな想像が頭に浮かびました。
定期的に人のエネルギーを吸わずにはいられない存在、エナジーバンパイア。
むろんそんな妖怪じみた話は仮説ではありますが、ただ、そう仮定するとあの不気味な凝視やその後の我々の疲労困憊も妙に辻褄が合う──そんな気がしてならないのです。
ひょっとするとあの女性自身はまったくの無意識で、『人間の生体エネルギーを好物とする何か』に憑かれているのかもしれません。
にしても後にも先にもあれほど"吸われた感"のある体験はなく、グループでいてさえあの状態になったわけですから、もし個人的に知り合ったりなどしたら大変なことになるのでは・・・・と、容易に想像が出来ます。(最悪は最終的に命まで・・・・怖)
エナジーバンパイア──厄介で恐ろしく迷惑な存在。
とにもかくにもこの先、間違っても出会うことがありませんように・・・・と強く願っています。
今から15年ぐらい前になりますが、山好きの会の集まりの食事会にメンバーのとある男性が三十代半ば?くらいの見知らぬひとりの女性を連れてきました。
特にその方面に関心があるということでもなさそうな感じの印象でしたが、そういったことよりも気になったのはその女性の"目"でした。
何と言いますか、非常に"独特"だったのです。
どんな風に独特だったか・・・・ですが、理由はわかりませんが妙に人の顔を凝視するのです。
ほとんど瞬きもせずに。
5,6人の集まりだったのですが、山でのエピソードなどを語る感じで誰かひとりが話し始めるとその人のことをじーっと凝視。
また別の誰かが「そういえばこの間・・・・」と話し始めるとそちらを凝視。
もちろん私も同様にじーっとされましたが、目が合った時、正直(この人、気味が悪い)と感じてしまい思わず視線をずらしました。
初参加ですから会話に入れないのは居ずらいだろうと気遣い誰かが話し掛けても返答は「はあ、まあ・・・・」のように曖昧で、あとはじーっと凝視。
その場の全員、(何だろうな、この人)という気持ちになっていたと思います。
その表情は微笑みというよりもニヤニヤな感じで失礼ながら薄気味が悪く、いわゆる『何を考えているのか全く読めない』という妙な雰囲気の人でした。
そもそもその女性を連れてきた男性自体、あまり積極的に話をするようなタイプでもなく、『昔バイト先で一緒だった人で、バッタリ会ったから・・・・』というよく分からない理由で連れて来たとのことで(普通そういうことする?)と疑問符も沸きました。
で、結局2時間ほどの飲食の最中ほぼ言葉を発さずひたすら人の顔を穴の開くほど凝視──だけをする初対面の人物の登場で微妙な空気になった会はお開きになりました。
そして帰宅。
さほど飲んでもいないのに何だか身体がやけに重く疲労感も強く、取りあえず早くメイクを落として横になりたい・・・・そんな気分で洗面台に向かった私は鏡を見た瞬間、ギョッとし固まりました。
大袈裟でなく外出前の自分の顔と短時間でこうも変わるか? というほどに頬がこけげっそりとし軽く五歳くらいは老けたような有り様になっており、その集まりでそれまで1度もそんな風になったことはなかったので、 何これ!? どうして? と我が目を疑い少なからず狼狽しました。
と、同時に脳裏にあの"凝視女"のじーっと言うより変な粘度を感じる"じとーっ"とした気味の悪い目が浮かび、ひょっとしてあの人は、いわゆる『エナジーバンパイア』なんじゃないか?という考えが沸きました。
接することで生体エネルギー(精神的気力あるいは肉体的エネルギー)を吸い取るという『エナジーバンパイア』。
一緒にいるだけで疲れる、ぐったり疲弊すると言われるそれ。
自身のげっそりぶりを目の当たりにし、私はその確信を深めました。
後日、同席メンバーにその話をしてみたところ、あの女性を連れて来た男性含め全員があの夜はとてつもない身体のだるさと疲れに見舞われ、私同様に酷い顔つきになったと話しており、なるほどやっぱり・・・・と頷く思いが沸きました。
そして連れて来た男性にさらに話を聞くと、あの日、店に向かう途中で『久しぶり』と声を掛けられた際は実はすぐには彼女が誰だか思い出せなかったそうなのです。
というのも昔のバイト仲間というほどの関係ではなく、短期間のとある催事で多数の人達と働いただけで会話をした覚えもなく、そのためまったく記憶になかった、と。
そんな浅い人を何故あの会に連れてきたのか? と聞くと『よく分からない・・・・何となく』と言い、その表情から確かに自分でもその行動を振り返り疑問を感じている様子でした。
それを聞いて思ったこと。
もしかすると"昔バイトで一緒だった"ということ自体が嘘で、適当に目星をつけて声を掛けたのではないか? という疑念。
要は【獲物】を探していたのではないか──荒唐無稽とは思いつつ、そんな想像が頭に浮かびました。
定期的に人のエネルギーを吸わずにはいられない存在、エナジーバンパイア。
むろんそんな妖怪じみた話は仮説ではありますが、ただ、そう仮定するとあの不気味な凝視やその後の我々の疲労困憊も妙に辻褄が合う──そんな気がしてならないのです。
ひょっとするとあの女性自身はまったくの無意識で、『人間の生体エネルギーを好物とする何か』に憑かれているのかもしれません。
にしても後にも先にもあれほど"吸われた感"のある体験はなく、グループでいてさえあの状態になったわけですから、もし個人的に知り合ったりなどしたら大変なことになるのでは・・・・と、容易に想像が出来ます。(最悪は最終的に命まで・・・・怖)
エナジーバンパイア──厄介で恐ろしく迷惑な存在。
とにもかくにもこの先、間違っても出会うことがありませんように・・・・と強く願っています。
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