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八章『救世主編』
第七十七話『キスはベゼの味』
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ホアイダと暮らし始めて二ヶ月、そして付き合い初めて一ヶ月が経つ。
俺はホアイダが学校行ってる間に家事を済ませていた。
「掃除良し!洗濯物良し!夜の準備良し!」
そう言いながら、一休みしようと紅茶を入れてソファに座った。
すると、隣にマレフィクスが座っていた。
突然のことにびっくりした。
「うわぁ!?いてっ」
「やぁ!久しぶりヴェンディ!」
当然のようにソファに座っていたマレフィクスを前に、ソファから転げ落ちた。
「何してんだよ!!いつ入った!」
「やっぱここに住んでいたんだね。顔色も良いし体調も良さそうで安心したよ。少し背が伸びたかな?」
「お前、本当に自由な奴だな」
マレフィクスは俺が持ってきた紅茶を飲み、爽やかにニコッ笑う。
随分機嫌が良さそうだ。
「ニコッ!じゃねぇよ!俺の紅茶だ!よこせ!」
紅茶を取り返し、残りの紅茶を飲む。
「関節キス」
「ぶぅ!?」
マレフィクスの一言で、紅茶を吐き出してしまった。
「ベゼってキスって意味なんだよ?知ってた?」
「何語で?」
「フランス語」
「あっそうかい、けどこの世界にフランスなんて国ないしフランス語もないよ」
「カタラ人の言葉でもベゼはキスらしいよ」
「それ本当に?」
「本当」
何だか懐かしかった。
マレフィクスとこんなたわいもない話をするのが久々だから。
それが嬉しかったが、同時に嬉しいと認めるのが悔しかった。
「それはそうと、ホアイダとの生活はどう?もうヤっちゃった?」
「まだだよ」
「まだってことはー?やる予定なんですか~?」
「まぁ、向こうさえ良ければ……」
俺は少し照れを隠し、中身のないカップを手に取る。
「そもそも付き合ってないんだから無理でしょ」
「ふふふっ、マレフィクスお前の負けだ。俺はホアイダと恋人になったんだよぉー!残念だったな!」
マレフィクスの頭をわしゃわしゃと撫で、全力で煽る。
「おぉ!おめでとうヴェンディ、目標が一つ達成されたね」
「まぁね」
「けど、ホアイダの初めては僕が貰っちゃたんだよなー」
その一言で、俺の体が硬直した。
「えっ!?嘘だろ……」
「嘘だよォ~ん!その顔を見たかったんだよ!あはは!」
「まじで焦った……まぁ、お前がそういう悪さしたことないし、そういう奴じゃないってのは分かってるよ」
「恋とか愛とか良くやるよなぁ人間共は……そういう気持ちや行為で心が満たされるなんて人間は楽な生き物だね」
マレフィクスはため息をつき、穏やかな表情で呟くように言った。
「お前も人間だろ……」
「人間として見れてくれるんだ……君は優しいね」
「思ってないこと言うな」
「あ、バレた?」
マレフィクスがホアイダの家に来た日は、その日が最初で最後だった。
その日のこと。
ホアイダの帰りが遅い。
恐らく、お父さんのお見舞いに行ってるのだろう。
「よぉし、ご飯の準備もバッチリだ……うっ」
夕食のビーフシチューの準備を終えたその時、俺は吐き気に襲われた。
慌てて、洗面台のとこで行く。
「ゲホッ!はぁはぁ……くそぉ……」
洗面台に血溜まりを吐く。
その量はいつもより多い。
「うっ!ゴホッゴホッ!!」
いつもより長く、深く、辛い。
血溜まりが尋常ではない量口から出て、吐き気が止まない。
「大丈夫ですか!?」
そこに、ホアイダが唖然とした表情をして帰って来た。
血を吐き出す俺を見て、表情が青ざめる。
「ホアイダ……」
「これは!?救急車呼びますから待ってて下さい!」
俺のとこへ来て、慌てて電話を手に取ろうとするホアイダの手を掴む。
「呼ばなくていい……」
「けど……」
「心配掛けたくなくて言ってなかったけど、俺肺がんなんだ。あと一年も生きれない」
ホアイダの表情が固まった。
「そんな……」
「黙っててごめん。本当にごめん」
俺は泣きながら謝った。
テッシュで口を拭き、血溜まりを水で流すが、俺の涙は止まない。
そしてとうとう、ホアイダの目からも涙が流れた。
「ごめん……ホアイダ」
俺は謝ることしか出来ず、罪悪感からホアイダを抱き締めた。
ホアイダは何も言わないが、目が虚ろのままだ。
「死にたくないよ……ずっとこうやって生きていたいよ……君ともっと生きたい」
俺は苦しさのあまり、弱音を吐いた。
すると、ホアイダは俺の頭を抱き寄せ、何にも言わずに強く抱き締めてくれた。
* * *
ホアイダが俺の余命を知ったその日、俺達は同じベットで夜を過ごした。
「ホアイダ、エッチしたい」
その日、いつ死ぬか分からない気持ちに押されて言った。
「……」
「あ、嫌なら良いんだ」
俺がそう言うと、ホアイダは上半身を起こし、ポム吉を机に背を向けて座らせた。
「ポムちゃんには、そういうの見られたくないので……」
「……ハハッ、ホアイダらしい」
俺がホアイダをベットに押し倒すと、ホアイダは頬を赤らめて事を待った。
頬を撫で、ゆっくりと唇にキスをしようとする。
しかし、口と口の間に手を入れられ、拒まられた。
「やっぱ、嫌?」
「私の口にキスはダメです……もしものことがあったら責任取れません」
「ん?どういうこと?」
「とにかくダメです。口以外でお願いします」
ホアイダが何を言ってるかいまいち分からなかったが、俺はホアイダの唇を奪うことを止めた。
それと同時に、ホアイダとマレフィクスが屋上に居た時、ホアイダが言った『口にしても、良いんですよ』という言葉を思い出していた。
内心、マレフィクスへの嫉妬と、なぜ俺はダメなのか?という疑問で複雑だった。
仕方なく、首元にキスをし、ホアイダの服の上から胸を触った。
胸を触っても怒らないホアイダは初めて見る。
だから、少し長めに触った。
「小さいですから……そんな触らなくても……」
照れているホアイダは、意識が吹き飛ぶくらい可愛い。
次に、服を脱がせ、下半身にも手を伸ばす。
ホアイダの息が荒くなり、声を堪えるようにしている。
「行くよ」
「……はい」
準備を終えると、お互い服も下着も脱ぎ捨て、毛布の中に潜り込んだ。
* * *
事を終えた俺は、ありのままのホアイダに肩を寄せられていた。
頭がボッーとする気がする。
けど、それと同時にスッキリして変な余韻に浸っていた。
前世の妻以以来のエッチで、異世界に来て初めてだった。
寄り添うホアイダの頭を撫でていると、ホアイダは俺の頬にキスをした。
「えっ」
正直嬉しい。
「知ってます?ベゼってキスって意味らしいですよ?」
ホアイダが、今日マレフィクスが言っていた事を言ったのでびっくりした。
「誰から聞いたの?」
「マレフィクスが言ってました。私の母親の言語でベゼはキスだと言ってました」
「母親の言語?」
「ここだけの話、お母様はカタラ人です。お母様本人がそう言ったわけではないですが、恐らく……」
「だからホアイダは無詠唱で魔法使えるのか……」
薄々気付いてたが、ホアイダはカタラ人だった様だ。
白い肌と髪、魔法を無詠唱で使える……どちらもカタラ人の特徴だ。
寿命が短いと言うのも特徴だから、長くは生きれないのだろう。
ホアイダの母親も、40歳になる前に死んだ。
カタラ人にしては長生きした方だが、ホアイダはどうなるかは俺には分からない。
だって、俺の方が早く死ぬのだから。
俺はホアイダが学校行ってる間に家事を済ませていた。
「掃除良し!洗濯物良し!夜の準備良し!」
そう言いながら、一休みしようと紅茶を入れてソファに座った。
すると、隣にマレフィクスが座っていた。
突然のことにびっくりした。
「うわぁ!?いてっ」
「やぁ!久しぶりヴェンディ!」
当然のようにソファに座っていたマレフィクスを前に、ソファから転げ落ちた。
「何してんだよ!!いつ入った!」
「やっぱここに住んでいたんだね。顔色も良いし体調も良さそうで安心したよ。少し背が伸びたかな?」
「お前、本当に自由な奴だな」
マレフィクスは俺が持ってきた紅茶を飲み、爽やかにニコッ笑う。
随分機嫌が良さそうだ。
「ニコッ!じゃねぇよ!俺の紅茶だ!よこせ!」
紅茶を取り返し、残りの紅茶を飲む。
「関節キス」
「ぶぅ!?」
マレフィクスの一言で、紅茶を吐き出してしまった。
「ベゼってキスって意味なんだよ?知ってた?」
「何語で?」
「フランス語」
「あっそうかい、けどこの世界にフランスなんて国ないしフランス語もないよ」
「カタラ人の言葉でもベゼはキスらしいよ」
「それ本当に?」
「本当」
何だか懐かしかった。
マレフィクスとこんなたわいもない話をするのが久々だから。
それが嬉しかったが、同時に嬉しいと認めるのが悔しかった。
「それはそうと、ホアイダとの生活はどう?もうヤっちゃった?」
「まだだよ」
「まだってことはー?やる予定なんですか~?」
「まぁ、向こうさえ良ければ……」
俺は少し照れを隠し、中身のないカップを手に取る。
「そもそも付き合ってないんだから無理でしょ」
「ふふふっ、マレフィクスお前の負けだ。俺はホアイダと恋人になったんだよぉー!残念だったな!」
マレフィクスの頭をわしゃわしゃと撫で、全力で煽る。
「おぉ!おめでとうヴェンディ、目標が一つ達成されたね」
「まぁね」
「けど、ホアイダの初めては僕が貰っちゃたんだよなー」
その一言で、俺の体が硬直した。
「えっ!?嘘だろ……」
「嘘だよォ~ん!その顔を見たかったんだよ!あはは!」
「まじで焦った……まぁ、お前がそういう悪さしたことないし、そういう奴じゃないってのは分かってるよ」
「恋とか愛とか良くやるよなぁ人間共は……そういう気持ちや行為で心が満たされるなんて人間は楽な生き物だね」
マレフィクスはため息をつき、穏やかな表情で呟くように言った。
「お前も人間だろ……」
「人間として見れてくれるんだ……君は優しいね」
「思ってないこと言うな」
「あ、バレた?」
マレフィクスがホアイダの家に来た日は、その日が最初で最後だった。
その日のこと。
ホアイダの帰りが遅い。
恐らく、お父さんのお見舞いに行ってるのだろう。
「よぉし、ご飯の準備もバッチリだ……うっ」
夕食のビーフシチューの準備を終えたその時、俺は吐き気に襲われた。
慌てて、洗面台のとこで行く。
「ゲホッ!はぁはぁ……くそぉ……」
洗面台に血溜まりを吐く。
その量はいつもより多い。
「うっ!ゴホッゴホッ!!」
いつもより長く、深く、辛い。
血溜まりが尋常ではない量口から出て、吐き気が止まない。
「大丈夫ですか!?」
そこに、ホアイダが唖然とした表情をして帰って来た。
血を吐き出す俺を見て、表情が青ざめる。
「ホアイダ……」
「これは!?救急車呼びますから待ってて下さい!」
俺のとこへ来て、慌てて電話を手に取ろうとするホアイダの手を掴む。
「呼ばなくていい……」
「けど……」
「心配掛けたくなくて言ってなかったけど、俺肺がんなんだ。あと一年も生きれない」
ホアイダの表情が固まった。
「そんな……」
「黙っててごめん。本当にごめん」
俺は泣きながら謝った。
テッシュで口を拭き、血溜まりを水で流すが、俺の涙は止まない。
そしてとうとう、ホアイダの目からも涙が流れた。
「ごめん……ホアイダ」
俺は謝ることしか出来ず、罪悪感からホアイダを抱き締めた。
ホアイダは何も言わないが、目が虚ろのままだ。
「死にたくないよ……ずっとこうやって生きていたいよ……君ともっと生きたい」
俺は苦しさのあまり、弱音を吐いた。
すると、ホアイダは俺の頭を抱き寄せ、何にも言わずに強く抱き締めてくれた。
* * *
ホアイダが俺の余命を知ったその日、俺達は同じベットで夜を過ごした。
「ホアイダ、エッチしたい」
その日、いつ死ぬか分からない気持ちに押されて言った。
「……」
「あ、嫌なら良いんだ」
俺がそう言うと、ホアイダは上半身を起こし、ポム吉を机に背を向けて座らせた。
「ポムちゃんには、そういうの見られたくないので……」
「……ハハッ、ホアイダらしい」
俺がホアイダをベットに押し倒すと、ホアイダは頬を赤らめて事を待った。
頬を撫で、ゆっくりと唇にキスをしようとする。
しかし、口と口の間に手を入れられ、拒まられた。
「やっぱ、嫌?」
「私の口にキスはダメです……もしものことがあったら責任取れません」
「ん?どういうこと?」
「とにかくダメです。口以外でお願いします」
ホアイダが何を言ってるかいまいち分からなかったが、俺はホアイダの唇を奪うことを止めた。
それと同時に、ホアイダとマレフィクスが屋上に居た時、ホアイダが言った『口にしても、良いんですよ』という言葉を思い出していた。
内心、マレフィクスへの嫉妬と、なぜ俺はダメなのか?という疑問で複雑だった。
仕方なく、首元にキスをし、ホアイダの服の上から胸を触った。
胸を触っても怒らないホアイダは初めて見る。
だから、少し長めに触った。
「小さいですから……そんな触らなくても……」
照れているホアイダは、意識が吹き飛ぶくらい可愛い。
次に、服を脱がせ、下半身にも手を伸ばす。
ホアイダの息が荒くなり、声を堪えるようにしている。
「行くよ」
「……はい」
準備を終えると、お互い服も下着も脱ぎ捨て、毛布の中に潜り込んだ。
* * *
事を終えた俺は、ありのままのホアイダに肩を寄せられていた。
頭がボッーとする気がする。
けど、それと同時にスッキリして変な余韻に浸っていた。
前世の妻以以来のエッチで、異世界に来て初めてだった。
寄り添うホアイダの頭を撫でていると、ホアイダは俺の頬にキスをした。
「えっ」
正直嬉しい。
「知ってます?ベゼってキスって意味らしいですよ?」
ホアイダが、今日マレフィクスが言っていた事を言ったのでびっくりした。
「誰から聞いたの?」
「マレフィクスが言ってました。私の母親の言語でベゼはキスだと言ってました」
「母親の言語?」
「ここだけの話、お母様はカタラ人です。お母様本人がそう言ったわけではないですが、恐らく……」
「だからホアイダは無詠唱で魔法使えるのか……」
薄々気付いてたが、ホアイダはカタラ人だった様だ。
白い肌と髪、魔法を無詠唱で使える……どちらもカタラ人の特徴だ。
寿命が短いと言うのも特徴だから、長くは生きれないのだろう。
ホアイダの母親も、40歳になる前に死んだ。
カタラ人にしては長生きした方だが、ホアイダはどうなるかは俺には分からない。
だって、俺の方が早く死ぬのだから。
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