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本編
05.素直の反対は、面倒臭いでは? と、疑わずにいられない
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正直、社交界、貴族の付き合いというものほど面倒臭いものはありません。 特に女性というものは、同じドレスをそのまま着よう等とすれば流行おくれになりますし、新しいドレスを購入する頻度が高ければ、金遣いが荒いと悪い噂の的となる。
2.3カ月社交界に出なければ、流行りから遅れて、貧乏、虚弱、人付き合いが悪いと悪く言われる。
「本当、酷い話ですわ……」
フェルト侯爵家のお孫様の誕生を祝うためのパーティ。 今流行りの形をした無地の飾り気のないドレスを購入し、自らレースをつけ、刺繍を施した。 加護縫いの加護があればいいじゃないではなくて、実用性のある技術力を身に着けたいと言うのが理由。
ベビィドレスであれば多少の誤魔化しも効きますけどね。
フェルト侯爵家のパーティ会場の入り口、贈り物を受け付けで渡しながら名前を述べる。
「ぇ?」
受付の少女から小さな声が漏れ、私の顔をマジマジとみる。 困った様子で近くの者に声をかければ、慌てた様子で当主がやってきた。
「ご無沙汰しておりますわフェルト侯爵」
「ようこそおいでくださいました。 そのぉ」
フェルト侯爵が動揺ぶりを露わに言葉を詰まらせていらっしゃれば、時間を示し合わせておいたエイダ王女殿下とその兄上レイフ王太子殿下がおいでになられた。
「どうかされたのですか? そんなところで立ち話とは、自ら招待した客人に対して、余り良い行いとは思えませんね」
嫌味交じりの言葉を微笑みながら告げるレイフ殿下。
「申し訳ございません」
「あら、お兄さま。 フェルト侯爵は、可愛いお孫様の誕生を祝に来た客人に、そのような非常識な態度を取る方ではございまぜんわ。 きっと、何か深い、とても深い事情がございますのよ。 お伺いさせていただけますわね?」
エイダ様の言葉にフルフルし始めるフェルト侯爵。 帝国の金融を一手に引き受けている金融組合の代表の1人と言っても、国の許可なく商売は出来ず、シアのような巨額投資家がいるからこそ成立する商売、貫禄や威厳と言うものは相手を選ぶと言う話だ。
「事情、お聞かせいただけるかしら?」
エイダがニッコリと微笑んで見せた。
2人とも婚約者がいる身ではあるけれど、今日は私がパートナー無しでの参加だと知り気を使わせてしまったのです。
不仲を周囲に広めておくことは、離縁までの実績作りには重要ですからね。 そうでなければ、祝いの品と金銭を包んで届けさせて終わらせておりますわ。
そんな理由からの参加であるにもかかわらず、会場を避けるようにフェルト侯爵の屋敷へと通される事となったのでした。
通された応接室では、大量の菓子や軽食を準備した状態で招かれました。 ここまで気遣われるとはどういうことなのでしょう?
「両殿下に置かれましては、お忙しい中、ご足労頂くだけでなく、わが孫のために祝いの品まで準備していただき恐れいります。 その……ですが……これはクルール公爵家の方々の事情でございまして」
「叔母上の嫁ぎ先となれば、私共が関係ないとは言えませんよね? さぁ、事情を話していただきましょうか?」
フェルト侯爵がおっしゃるには、
貧困地区の再開発は、公爵、公爵夫人は、その地区を不正利用している者を取り締まり、再開発時の費用を抑えるべく、倉庫としての貸し出しを提案されたそうだ。
大きく儲けることもできないけれど、リスクを最小限に抑えた良い提案だと、その場にいた者の誰もが思いましたしフェルト侯爵や他の代表の者達も同様の判断をしたことでしょう。
「では、何も問題がないのではありませんか? 公爵、公爵夫人がいらしているとしても、アイズ様がいなくなった今、公爵家の事業に関わる気はないのでしょう?」
「えぇ、私自身お世話になった身として、お爺様を非難するのは気が引けるのですが、お爺様のなさりようは、身内を蔑ろにして他所の方を助けると言うもの。 外聞は宜しいですけど、現実性に欠けると言うもの、公爵様の計画を邪魔するつもりもなければ、人前で多少意地悪を言われたからと事を荒立てる事もする気はありませんわ」
「いや、違うのです」
そうしてフェルト侯爵が、言うには……。
「は、い?」
「その、貧困地区開発事業にワイズ様が反対なさっておいでで……」
次期公爵が反対しようと公爵、公爵夫人の賛同があれば意味がないと思うでしょうが、ワイズ様は稀代の武勇を所有する方。 上下関係は重んじるものの、本人なりの正義感を持っており、ソレに外れていると考えれば暴れだすと言う方なのだ……。
「それは……」
お気の毒様ですわと言葉を飲み込んだ。
「それで、妥協点を探すために話し合いを続けているのですが、その1つが……」
「「「奴隷商に売られそうになった娘を助け、その子を貴族として馴染ませたい。 それに協力してくれるなら、貧困地区に住む者達の住まいと職を斡旋することで、妥協しよう! だって?!」」」
「はい……コチラとしても、愛人連れの次期公爵のところに……その、」
「本妻が現れて騒動になるのは遠慮したいと」
「はぁ……そういう事でして……」
「運命の人に憧れていたが」
レイフ殿下が言えば、エイダ殿下がコロコロと笑う。
「嫁に指一本出さずに愛人とは、やりますわね」
「エイダ……」
「あら、この程度でシアは怒ったりしませんわよ」
「シア……嬉しそうにしないでもらえるかな。 悪い奴ではないんだよ?」
「知っておりますわ。 暴力さえなければ、悪い方だとは私も思いませんもの」
「暴力ですって!!」
私と両殿下たちの軽口に、深い怒りを込めた声を上げた殿下の護衛少年に驚き私達は振り返った。
「ユリウス、控えなさい!!」
レイフ殿下が燃える少年に声を荒げた。
「嫌です!! このような美しい女性を妻としながら、愛人を囲い、あげく妻に暴力を振るう最低な男を僕は許せません!!」
ただの護衛かと思っておりましたけど、この馬鹿熱い少年、クルール公爵家と対をなすファルク公爵家の次期当主ユリウス様ではありませんか……。
「女性に暴力を振るうとは、騎士として……王家を守る片翼として許せません!! 皇家から親衛隊左翼として下賜された剣を奴隷商に売り払うと言う蛮行も、女性を助けると言う心優しい方だと思えば見て見ぬ振りもしましたが!! どうして、どうして、このように美しい方に暴力を振るう事が出来ると言うのですか!!」
流石にちょっと照れますね。
なんて、何時も通り両殿下と共にいる安心から余裕をかましていたところ、
「納得いきません!! 僕がワイズ殿と話をつけます!!」
ちょっと待ってくれ少年!!
私の心の声は届きそうにありませんでした。
2.3カ月社交界に出なければ、流行りから遅れて、貧乏、虚弱、人付き合いが悪いと悪く言われる。
「本当、酷い話ですわ……」
フェルト侯爵家のお孫様の誕生を祝うためのパーティ。 今流行りの形をした無地の飾り気のないドレスを購入し、自らレースをつけ、刺繍を施した。 加護縫いの加護があればいいじゃないではなくて、実用性のある技術力を身に着けたいと言うのが理由。
ベビィドレスであれば多少の誤魔化しも効きますけどね。
フェルト侯爵家のパーティ会場の入り口、贈り物を受け付けで渡しながら名前を述べる。
「ぇ?」
受付の少女から小さな声が漏れ、私の顔をマジマジとみる。 困った様子で近くの者に声をかければ、慌てた様子で当主がやってきた。
「ご無沙汰しておりますわフェルト侯爵」
「ようこそおいでくださいました。 そのぉ」
フェルト侯爵が動揺ぶりを露わに言葉を詰まらせていらっしゃれば、時間を示し合わせておいたエイダ王女殿下とその兄上レイフ王太子殿下がおいでになられた。
「どうかされたのですか? そんなところで立ち話とは、自ら招待した客人に対して、余り良い行いとは思えませんね」
嫌味交じりの言葉を微笑みながら告げるレイフ殿下。
「申し訳ございません」
「あら、お兄さま。 フェルト侯爵は、可愛いお孫様の誕生を祝に来た客人に、そのような非常識な態度を取る方ではございまぜんわ。 きっと、何か深い、とても深い事情がございますのよ。 お伺いさせていただけますわね?」
エイダ様の言葉にフルフルし始めるフェルト侯爵。 帝国の金融を一手に引き受けている金融組合の代表の1人と言っても、国の許可なく商売は出来ず、シアのような巨額投資家がいるからこそ成立する商売、貫禄や威厳と言うものは相手を選ぶと言う話だ。
「事情、お聞かせいただけるかしら?」
エイダがニッコリと微笑んで見せた。
2人とも婚約者がいる身ではあるけれど、今日は私がパートナー無しでの参加だと知り気を使わせてしまったのです。
不仲を周囲に広めておくことは、離縁までの実績作りには重要ですからね。 そうでなければ、祝いの品と金銭を包んで届けさせて終わらせておりますわ。
そんな理由からの参加であるにもかかわらず、会場を避けるようにフェルト侯爵の屋敷へと通される事となったのでした。
通された応接室では、大量の菓子や軽食を準備した状態で招かれました。 ここまで気遣われるとはどういうことなのでしょう?
「両殿下に置かれましては、お忙しい中、ご足労頂くだけでなく、わが孫のために祝いの品まで準備していただき恐れいります。 その……ですが……これはクルール公爵家の方々の事情でございまして」
「叔母上の嫁ぎ先となれば、私共が関係ないとは言えませんよね? さぁ、事情を話していただきましょうか?」
フェルト侯爵がおっしゃるには、
貧困地区の再開発は、公爵、公爵夫人は、その地区を不正利用している者を取り締まり、再開発時の費用を抑えるべく、倉庫としての貸し出しを提案されたそうだ。
大きく儲けることもできないけれど、リスクを最小限に抑えた良い提案だと、その場にいた者の誰もが思いましたしフェルト侯爵や他の代表の者達も同様の判断をしたことでしょう。
「では、何も問題がないのではありませんか? 公爵、公爵夫人がいらしているとしても、アイズ様がいなくなった今、公爵家の事業に関わる気はないのでしょう?」
「えぇ、私自身お世話になった身として、お爺様を非難するのは気が引けるのですが、お爺様のなさりようは、身内を蔑ろにして他所の方を助けると言うもの。 外聞は宜しいですけど、現実性に欠けると言うもの、公爵様の計画を邪魔するつもりもなければ、人前で多少意地悪を言われたからと事を荒立てる事もする気はありませんわ」
「いや、違うのです」
そうしてフェルト侯爵が、言うには……。
「は、い?」
「その、貧困地区開発事業にワイズ様が反対なさっておいでで……」
次期公爵が反対しようと公爵、公爵夫人の賛同があれば意味がないと思うでしょうが、ワイズ様は稀代の武勇を所有する方。 上下関係は重んじるものの、本人なりの正義感を持っており、ソレに外れていると考えれば暴れだすと言う方なのだ……。
「それは……」
お気の毒様ですわと言葉を飲み込んだ。
「それで、妥協点を探すために話し合いを続けているのですが、その1つが……」
「「「奴隷商に売られそうになった娘を助け、その子を貴族として馴染ませたい。 それに協力してくれるなら、貧困地区に住む者達の住まいと職を斡旋することで、妥協しよう! だって?!」」」
「はい……コチラとしても、愛人連れの次期公爵のところに……その、」
「本妻が現れて騒動になるのは遠慮したいと」
「はぁ……そういう事でして……」
「運命の人に憧れていたが」
レイフ殿下が言えば、エイダ殿下がコロコロと笑う。
「嫁に指一本出さずに愛人とは、やりますわね」
「エイダ……」
「あら、この程度でシアは怒ったりしませんわよ」
「シア……嬉しそうにしないでもらえるかな。 悪い奴ではないんだよ?」
「知っておりますわ。 暴力さえなければ、悪い方だとは私も思いませんもの」
「暴力ですって!!」
私と両殿下たちの軽口に、深い怒りを込めた声を上げた殿下の護衛少年に驚き私達は振り返った。
「ユリウス、控えなさい!!」
レイフ殿下が燃える少年に声を荒げた。
「嫌です!! このような美しい女性を妻としながら、愛人を囲い、あげく妻に暴力を振るう最低な男を僕は許せません!!」
ただの護衛かと思っておりましたけど、この馬鹿熱い少年、クルール公爵家と対をなすファルク公爵家の次期当主ユリウス様ではありませんか……。
「女性に暴力を振るうとは、騎士として……王家を守る片翼として許せません!! 皇家から親衛隊左翼として下賜された剣を奴隷商に売り払うと言う蛮行も、女性を助けると言う心優しい方だと思えば見て見ぬ振りもしましたが!! どうして、どうして、このように美しい方に暴力を振るう事が出来ると言うのですか!!」
流石にちょっと照れますね。
なんて、何時も通り両殿下と共にいる安心から余裕をかましていたところ、
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ちょっと待ってくれ少年!!
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