【R18】双子の妹を愛するナルシストな婚約者は、大切な妹の代わりに婚約者である私を悪魔公の元に嫁入りさせる

迷い人

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12.孤独を嫌う化け物に与えられた唯一のチャンス(☆)

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 男は、『クルト・クヴァンツ』は、人生においてこれほど困惑したことなどないだろう。 いや、実際を言えば、妻として差し出された女を始めてみた時からずっと戸惑っていた。 演技をするとは聞いていたが、余りにも初々しくも可愛らしさすら感じ、それは嗜虐心を刺激させてくる。

 反面、そのスタイルの良さとさわり心地の良い肌は、男を惑わすには十分だと思えた。

 清楚で可憐に見える少女のような姿と、彼女の親から聞かせられた妖婦の姿、どちらが本物なのか? と、自分の行為が正しいのかと不安にすら思った。

 だが、悲しいほどに欲望ばかりは正直で……。



 例え、厄介払いだとしても……孤独を埋めてくれるならそれでいい。
 食らいあうように憎み合うような関係であっても、一人よりはいい。
 殺し合うように奪い合う関係だって、永遠の1人よりマシだろう。

 そう考え請け負ったが……。

 覚えてしまった欲望に、戸惑った。



 若い頃、大金を支払い女を買った。 

 女の方が、にこやかに機嫌よくクルトの服を脱がせてきたのだ、赤く淫靡な唇を寄せながら、服の上から当時の少年らしい肉の薄い体を、撫でまわし、舌なめずりをし、緊張で硬直していた自分の服を脱がせたのは、その女の方だった。

 だが、つけていた仮面の下、服を脱がせてしまった瞬間、女は、殺される事を知り怯える豚のような悲鳴を上げ、恐怖に顔を崩し歪め、死を間近にした老婆のようになりながら、這い出すように逃げ出しこういったのだ。

『化け物!! 化け物!!だれか、だれか衛兵をよんで、よんでよぉおおおおお。 殺される、食われる!!』

 ショックで無かったと言えばウソになる。

 だが、慣れていた。

 身内も、使用人達も、表では人の良い笑みを浮かべていたが、姿が見えないと分かれば、自分達を害することが無いだろう主に、酷い言葉でなじるのを娯楽としていた。

 そう言われるのも仕方がないと諦めた。

『化け物ぉおおおお!!』

 何しろ、女の顔が醜いと思いながらも、悲鳴が耳障りでオゾマシイと思いながら、柔らかな女の肉に男としての部分は興奮を覚えたのだから、無理やり抱いて、いや犯して犯して犯しつくして、そして……殺した……。



 俺は同類なんだ……。

 この娘と同じだ……。


「化け物どうし、仲良くやろうじゃないか……」

 ノエルは顔を動かせぬように押さえつけられ、唇を合わせると言う形で、人生で初めて口づけを交わした。
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