【R18】薬師の魔女は、愛する公爵の愛を信じられない【完結】

迷い人

文字の大きさ
35 / 36
恋心

35.よくじょう 05

しおりを挟む
 あんなのがお腹の中に入るとは思えなかった。 それでも、薬が身体に馴染み下腹部に熱を帯びれば、中をジックリと攻めてくる指がもどかしい程に疼きを覚えた。

「腰、動いているぞ」

 小さな笑いがディック様から漏れ、その動きはどんどん激しくなり、長い指がお腹の奥を抉るように深く触れてくる。

「ぁ、んっ、やぁ」

「いやか?」

 カラカウようなディック様の笑いが耳をくすぐる。 気づけばもっと欲しいと本能が訴えていた。 満たされない……そんな焦燥が胸をしめる。 私は涙を浮かべ首を横に振った。

「いや、じゃない」

「カワイイな」

 安心さえるようにチュッと頬に口づけられるが、その間も下腹部の刺激が留まる事は無く、私はディック様の首元に両腕を回し抱き着けば左手で抱き起こされ抱きしめられる。

「ぁ、ぁ、ん、ふぅ……。 ディックさまぁ、つらぃよぉ。 中が……中が……」

 必死に訴えれば唇が塞がれ、口内が舐められ、食まれ、どんどん追い詰められるのに、どこか満たされないじれったさがあった。 舌を絡めどこまでも求め離された唇が唾液の糸を引く。

「いい子だ。 そんなに急ぐな。 ちゃんと感じられるようにならないと辛いのはリーリヤだぞ」

「でも、つらい……」

 訴えればチュッと唾液を舐めとるような口づけをされ、優しくベッドに寝かせられ、額に、目がしらに、唇に優しく口づけが落とされた。

 甘い、甘い感触も、今は物足りない。

「おねがい、ディックさまぁ」

「あぁ」

 蜜を溢れさせた肉の花弁に固く太い肉の棒が押し当てられ、私は期待と恐怖に震えディック様にしがみつけば、濡れた中が押し広げられ、熱く疼く肉の壁が擦られ固い肉の棒が私の中を押し進める。

「んっ、ぁ……、もっと、奥に……」

 疼きを覚える中が擦られ、その気持ちよさに、もっと、もっとと期待し私の心は懇願していた。 甘え蕩けた脳裏、潤んだ瞳で甘える。

 なぜ私は赤ん坊を求めているだけなのに……頭の中がオカシクなっていく……怖い……怖いのに……

「ディックさまぁ、きもちいいよぉ~」

「あぁ、可愛い……いい子だ」

 熱のこもったディックの声は掠れ甘い吐息が混ざり、苦し気に眉間が寄せつつ、深く奥を叩きつけるようにリーリヤの腰を引き寄せられた。

「ん、あっ、あぁぁぁ……っ!」

 強い圧迫感、痛みを超える快楽にのけ反り私は甘い叫びをこぼしてしまう。 じりじりと疼くお腹の奥がぐりぐりと押し付けられ、快楽を逃がすまいとするように私の中は収縮を繰り返す。

 辛い……。

 自分の身体なのに、欠片も思い通りにならない感覚……怖い……そう思いながらも愉悦に涙が溢れていた。

 リーリヤの反応を見ながら、中をゆっくりと擦り、奥を抉るように押し当てるディック。 快楽に溺れるリーリヤが愛おしく、可愛らしく、狂おしく、未熟な快楽に気遣うように、濡れた頬に張り付く髪を、頬を撫でるように退かされた。

 私の内側は快楽に熱く腫れビクビクと痙攣し、容赦なくディックを甘く切なく締め上げていく。 ディックは小さな呻き声を漏らし、幼い頃の呼び名でリーリヤを呼ぶ。

「リリ……」

 頭の中が痺れる。

「ディ、兄様……」

 リーリヤの潤み、甘え、色香を纏う視線がディックに向けられれば、ディックの理性に限界が来ていた。 熱く濡れた中を穿つ動きが徐々に速度を上げ、自らの快楽を欲望のままに満たしていた。

「ぁ、んっ、ん、、ぁ、ダメ、怖い」

 狂いそうになる……怖い……。 逃げ出すように身体を捩れば、中が捩じられお互いに強い刺激を受ける事になる。

「くっ、ぅ……いけない子だ」

 逃げようとする腰をしっかりと捕まえ、ディックは快楽を追い上げ激しさを増していく。

「渡すものか……」

 何を? 問う事は出来なかった。

「ひっ、くぅっ……。 ぁっ、んっふぅ……あぁあっ!」

 リーリヤの甘い声が絶頂を伝え、助けを求めるかのように伸ばされた手を、指を、絡めとり繋がれた。 絶頂を迎えてもその行為は終わる事無く、容赦なく深く抉られ打ち付けられ、そのたびに蜜が溢れ出ていやらしい水音を立てていく。

「いや、あぁっ! また、また……オカシクなっちゃう、ああぁ……っ!」

「あぁ、何度でもイクといい」

 熱を帯び乾いたディックの声もまた色香を帯びていた。

 繰り返される快楽にのけ反り、繋がれた手が外れれば胸のふくらみ先端の果実が指先でこすられ、押しつぶされ、はじかれた。 痛みを伴うほどの乱雑な扱いも今のリーリヤには快楽でしかない。

 快楽に2人は酔い狂う。

 甘い声に喘ぎに嗚咽が混ざり、潤んだ瞳が甘えたようにディックを見つめれば、嗜虐心が刺激された。

 ディックはリーリヤの耳に甘く歯を当て、濡れた蜜壺はその中をまんべんなく堪能するかのように押し付け、胸のふくらみを揉みし抱きながら、汗に濡れた耳裏から首筋に舌を這わせ、首筋に甘く歯を当てた。

 優しさも、乱暴な様子も、その声すら、リーリヤの快楽を刺激し、心も体も心地よさに狂っていく。

「あぁ、ぁっ、んっ、ディ兄様、兄様……」

 幼い頃の呼び名で呼ばれれば、無邪気に欲のままに相手を求めていた頃の心のままにリーリヤはディックを求めていた。

「……くっ、ぁ、リリ、いい子だ、余り締め付けるんじゃない」

 苦し気なディックの色香漂う声色に、リーリヤの赤味を帯びていた白い柔肌が一層赤くなっていく。 短い呼吸に合わせて甘い喘ぎを漏らすリーリヤの声に興奮すれば、必死に耐えてきたディックの理性が切れそうになる。 欲情に対する耐性は長の呪いによって鍛えられてきた。 つもりだったが、自分の手によって乱れるリーリヤの姿、声にディックは眩暈を覚えた。

 理性の欠片が崩壊する。

 肉欲のままに腰を打ち付け快楽に身を任すディック。 淫靡な水音、肉が打ちあう音が激しく鳴り響き、乱暴ともいえる動き、こすれ合う肉、お腹の奥に感じる鈍い痛みにすらリーリヤは快楽を覚えていた。

「ぁ、ぁ、ぁ……」

 与えられる快楽に合わせ甘えた声を漏らしつつ、翻弄する快楽に必死に耐えるようリーリヤはシーツを握りしめれば、ディックはリーリヤの手を取り指を絡め奥深くに深く打ち付けた。

「あっ、ああぁぁ――っ!」

「くっ……」

 リーリヤは弓なりに身体を反らし、四肢にぎゅっと力が入り、力が抜けるが、身体の内側はヒクヒクと痙攣し続けており、甘く愉悦に溶けた目でディックを見つめていた。

 ディックはリーリヤをその腕にかき抱き、ディックはリーリヤの奥深くに熱を放った。

「んっ、中が……」

 お腹の奥に放たれた熱を愛おしそうにリーリヤはお腹を撫でながら瞳を閉じせば、ディックはリーリヤの余韻を奪うように口づけ、掻き寄せるように身体を抱きしめる。

「あぁ、リーリヤ。 俺のカワイイ子」

 赤く染まっていた瞳は、徐々にその色が黒へと戻って行く。 汗に濡れた身体で抱き合い口づけあう。

 荒れる呼吸のまま、私はディック様に聞いた。

「これで、子が出来るの?」

 ボンヤリとしたリーリヤの甘い声に、ディックはお互いの視線を交わさぬようにリーリヤを抱きしめればディックの声はわずかな険を含み短く答えた。

「あぁ……」

「そう……」

 リーリヤは嬉しそうに微笑んでいた。 例えそこに愛情がなくとも、自分はディック様の子を愛し、愛される事が出来ると思えば幸せだった。

「ありがとう」

 リーリヤは心の底から微笑んだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

離婚を望む悪女は、冷酷夫の執愛から逃げられない

柴田はつみ
恋愛
目が覚めた瞬間、そこは自分が読み終えたばかりの恋愛小説の世界だった——しかも転生したのは、後に夫カルロスに殺される悪女・アイリス。 バッドエンドを避けるため、アイリスは結婚早々に離婚を申し出る。だが、冷たく突き放すカルロスの真意は読めず、街では彼と寄り添う美貌の令嬢カミラの姿が頻繁に目撃され、噂は瞬く間に広まる。 カミラは男心を弄ぶ意地悪な女。わざと二人の関係を深い仲であるかのように吹聴し、アイリスの心をかき乱す。 そんな中、幼馴染クリスが現れ、アイリスを庇い続ける。だがその優しさは、カルロスの嫉妬と誤解を一層深めていき……。 愛しているのに素直になれない夫と、彼を信じられない妻。三角関係が燃え上がる中、アイリスは自分の運命を書き換えるため、最後の選択を迫られる。

片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜

橘しづき
恋愛
 姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。    私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。    だが当日、姉は結婚式に来なかった。  パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。 「私が……蒼一さんと結婚します」    姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。

「二年だけの公爵夫人~奪い合う愛と偽りの契約~」二年間の花嫁 パラレルワールド

柴田はつみ
恋愛
二年だけの契約結婚―― その相手は、幼い頃から密かに想い続けた公爵アラン。 だが、彼には将来を誓い合った相手がいる。 私はただの“かりそめの妻”にすぎず、期限が来れば静かに去る運命。 それでもいい。ただ、少しの間だけでも彼のそばにいたい――そう思っていた。 けれど、現実は甘くなかった。 社交界では意地悪な貴婦人たちが舞踏会やお茶会で私を嘲笑い、 アランを狙う身分の低い令嬢が巧妙な罠を仕掛けてくる。 さらに――アランが密かに想っていると噂される未亡人。 彼女はアランの親友の妻でありながら、彼を誘惑することをやめない。 優雅な微笑みの裏で仕掛けられる、巧みな誘惑作戦。 そしてもう一人。 血のつながらない義兄が、私を愛していると告げてきた。 その視線は、兄としてではなく、一人の男としての熱を帯びて――。 知らぬ間に始まった、アランと義兄による“奪い合い”。 だが誰も知らない。アランは、かつて街で私が貧しい子にパンを差し出す姿を見て、一目惚れしていたことを。 この結婚も、その出会いから始まった彼の策略だったことを。 愛と誤解、嫉妬と執着が交錯する二年間。 契約の終わりに待つのは別れか、それとも――。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~

イシュタル
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。 王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。 そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。 これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。 ⚠️本作はAIとの共同製作です。

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

二度目の初恋は、穏やかな伯爵と

柴田はつみ
恋愛
交通事故に遭い、気がつけば18歳のアランと出会う前の自分に戻っていた伯爵令嬢リーシャン。 冷酷で傲慢な伯爵アランとの不和な結婚生活を経験した彼女は、今度こそ彼とは関わらないと固く誓う。しかし運命のいたずらか、リーシャンは再びアランと出会ってしまう。

処理中です...