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18.すべては間違いだった
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ガシャンと窓が割られ部屋の中にガラスが散らばる。
大きな狼は、ぶるぶると身体を震わせまとわりつくガラスを払った。
「返してもらおう」
足音を立てずに歩み寄る狼は、無意識で唸りをあげる。 そんな狼……カーマインの方をシルフィの腹部に支配的なまでにまたがっていたマーティンがユックリと視線を向けた。
「返す? おかしな話ですよね。 彼女は僕のものなのに。 彼女は母が僕に買い与えてくれた僕だけの人だ」
「精霊の巫女は、誰かの者じゃない。 そんな事も知らない奴が巫女の側にいるのは害悪でしかない。 お前は王族としての資格が無い。 能力が無い。 努力も無い。 いっそママの実家の侯爵家で養ってもらってどうだ? お前にはそれが似合いだ」
苛立ちはカーマインを饒舌にさせていた。
「偉そうに語っていますが、巫女の瞳に支配される始祖の因子が強い兄さんの言葉では、宛てになりませんよね。 ねぇ、ちゃんと考えなよ。 それって本当に兄さんの気持ちなんですか? ハチミツ色の瞳に支配をされているだけでしょう? それに比べ……僕は彼女を愛している必要としている。 そして何より、彼女は僕を愛している!! それが一番大事でしょう? 彼女が誰かの者ではない……兄さんはそう言いましたよね? それは彼女が誰を愛しているかではありませんか?」
狼は黙ってマーティンに組み敷かれているシルフィへと金色の瞳を向けた。 もし、シルフィがソレを望むのなら、確かにお門違いだ……。
「違う!! 愛してなんかない!! 愛してないもの!!」
シルフィが叫んだ。 叫び続けた。
「どうして、どうして愛しているなんて思うのよ!! マーティン様が、私が好意を抱くような何かをしてくれた?! 愛されるような事をしてくれた?! 嫌な事ばかりを言って、嫌な事ばかりをして、愛されるなんてどうして思えるの!! マーティン様なんて大嫌いよ、大嫌いなんだから!!」
ハチミツ色の瞳に、涙を浮かべながら叫んだ。
「そうやって、気を引こうとする意味等ありませんよ、僕はもう貴方のものなのだから。 僕の愛を得て、僕を支配しようとしても無理です。 もし、愛していないと言うなら、それは貴方が自覚していないだけ、本心は僕を愛している。 だから、僕を王にしようとしてくれた。 今、父上が王を退く事になったなら、僕と兄さんどちらが王になるか……。 王の資質……僕の方が高いって誰に聞いても答えるでしょうね。 ソレを与えてくれたのが君だ」
シルフィは唖然とした。
「だから、愛していないって言っているでしょう!! 私は与えられた仕事をしただけ!! 文官の方達が教えて下さることが、やり取りが楽しかっただけ。 マーティン様のためじゃない。 もうやだ、嫌い、きらい、嫌い!! 離して!!」
「良く言った……」
人の姿に戻ったカーマインは、マーティンの首根っこを掴み放り投げ、そのままマーティンに詰め寄る。
「鍵を出せ」
「はっ、兄さんに鍵を渡すくらいなら!!」
マーティンは枷の鍵を飲み込もうとした。 その瞬間、腹を蹴った。
「ぐふっ」
鍵は手から離れて床に落ち、衝動的に吐き出しげろまみれになるマーティン。 そんな彼を横目に鍵を拾ったカーマインはシルフィを解放し、そしてジッとシルフィを見つめた。
「俺が連れ去って良いんだよな?」
コクコクと頷き両手を差し出せば、カーマインはシルフィを抱き上げ部屋から連れ出した。
「だ、誰か……誰か、兄さんを止めろ!! 止めてくれ!! 彼女は、シルフィは僕の僕のものなんだ!!」
騒ぎたてるから部屋に人々は集まるが、顔を見合わせるばかりで誰もカーマインを追うものはいない。 後を追えるはずがない。 意味がないのを分かっているから。 それどころか情けなく床を這う主を見ていた。
「くそっ……役立たずが、お前達のような役立たずなんて要らない!! クビだ! クビ!! 母上にクビにしてもらうんだからな!!」
マーティンが叫べば、蜘蛛の子を散らすように人々は去っていく。 王子宮に仕える者達の多くは、地味で汚くて重労働な雑務を除けば、貴族出身の者達ばかり。
今まではマーティンに問題があると思っていても、彼が言っていた通りに、王子達の教育を受け持つ文官達が、王の素質はマーティンにありとしていたため、彼についていたに過ぎない。
王の素質を作り出していた要因、シルフィが自らカーマインを選んだ事で、誰もがマーティンについていく事が家にとって不利になると判断したのだ。 貴族出身の使用人達は戻る事はないだろう。
そして雑務を引き受けていた者達は、指示を出す者を失い途方に暮れ……何も見ていなかったとでも言う態度で、何時もの仕事を繰り返す。
そんな中、一人の少女がふらふらと屋敷に入り込む。
止めるものは居ない。
例えいたとしても止める事は無かっただろう。
やってきたのは、長くマーティンの婚約者……の地位に就けないままも、婚約者のように側に寄り添っていたリズ・サイクス公爵令嬢。
『シルフィこそが僕の婚約者に相応しい。 君は僕の役に立つような事を何かしてくれたかい? 側にいて愛想笑いをし、婚約者のように振る舞い、ドレスや装飾品を欲しただけだ。 君のような役立たずは要らない。 僕のまえにもう顔を出すな!』
そう言われたのは、シルフィがマーティンの元から去った後。 その職務を前にマーティンも、婚約者として側に居続けたリズも、側使いのエリックも何も出来なかった。 途方に暮れる中で、マーティンはリズを責めたのだ。
なぜ、婚約者ならシルフィと同じことが出来ないのかと……。
リズは腹を立ててその場を去った。 彼女の家の権威があれば最終的にはマーティンは自分に頭を下げるしかないのだと。 そう思っていた。
まさか……エイデン・カナカレス侯爵令嬢がマーティンの元に来るなどとは想像していなかった。 実家の爵位こそリズの方が高いが、社交の場に出ればその華々しさ、周囲が向ける態度、何もかもが彼女こそ次期王妃に相応しいのだと言わんばかりに周囲が傅いて見せるのだから……。
勝てない。
まさか……まさか……彼女が、マーティン様の妻の座に? そう思えば胸の奥はざわつきジッと待つだけなんて出来るはずも無かった。
リズはふらふらとマーティンを探し歩いた。
「この、役立たずたちが!! 誰か、僕を助けろよ!!」
その声にリズがかけよれば……げろにまみれながら、床を這いずっているマーティンを見つけた。
「マーティン様、マーティン様だぁあああ」
マーティンの姿がおかしくておかしくて、自分が惨めで情けなくて……なのに、自分にかけられた言葉にリズはショックを受けた。
「……なんだ、リズか……」
その言葉に、頭が痺れるほどのショックを受けた。
なんだ? なんだってどういう事よ……。
「まぁ、お前でいい。 母上に使用人達が裏切ったと伝えてくれ。 アイツ等をすぐに罰をあたえ、従順で私に忠誠を誓い、能力ある使用人をすぐに寄越して欲しいと伝えてくれないか。 それと、少し手を貸してくれ」
伸ばされた手もまたげろに汚れていて、リズはただ無言でマーティンを見下ろしていた。
私は、私は……こんな奴に恋をして今までの人生を託していたの……。
「あは、あはははっははははっははははっはは」
「り、リズ……?!」
リズは気が狂ったように笑いながら、マーティンの側を離れだした。
「ま、待て!! 今までの恩を忘れたのか!! 恩に報いようと言う気はないのか!!」
マーティンは叫ぶ。
母上が選んだ婚約者候補も全て失敗だったのか……。
ただしかったのはシルフィだけ。
母上は間違っていた。
全て間違っていた。
そうだ、責任を取ってもらわなくては……父上に訴えよう。 父上なら何とかしてくれる。 そう、そうだ……母上を嫌う父上の味方をしよう。 父上のために母が王妃に相応しくないと訴えよう。 そうすれば父上は僕の価値を認めてくれるはずだ。
良い考えだとマーティンは思った。
そして、母を呼んで来るよう伝えたリズを呼び戻そうと叫んだ。
「リズ、リズ!!」
そう呼んだ頃には、リズの高笑いは聞こえなくなっていた。
大きな狼は、ぶるぶると身体を震わせまとわりつくガラスを払った。
「返してもらおう」
足音を立てずに歩み寄る狼は、無意識で唸りをあげる。 そんな狼……カーマインの方をシルフィの腹部に支配的なまでにまたがっていたマーティンがユックリと視線を向けた。
「返す? おかしな話ですよね。 彼女は僕のものなのに。 彼女は母が僕に買い与えてくれた僕だけの人だ」
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狼は黙ってマーティンに組み敷かれているシルフィへと金色の瞳を向けた。 もし、シルフィがソレを望むのなら、確かにお門違いだ……。
「違う!! 愛してなんかない!! 愛してないもの!!」
シルフィが叫んだ。 叫び続けた。
「どうして、どうして愛しているなんて思うのよ!! マーティン様が、私が好意を抱くような何かをしてくれた?! 愛されるような事をしてくれた?! 嫌な事ばかりを言って、嫌な事ばかりをして、愛されるなんてどうして思えるの!! マーティン様なんて大嫌いよ、大嫌いなんだから!!」
ハチミツ色の瞳に、涙を浮かべながら叫んだ。
「そうやって、気を引こうとする意味等ありませんよ、僕はもう貴方のものなのだから。 僕の愛を得て、僕を支配しようとしても無理です。 もし、愛していないと言うなら、それは貴方が自覚していないだけ、本心は僕を愛している。 だから、僕を王にしようとしてくれた。 今、父上が王を退く事になったなら、僕と兄さんどちらが王になるか……。 王の資質……僕の方が高いって誰に聞いても答えるでしょうね。 ソレを与えてくれたのが君だ」
シルフィは唖然とした。
「だから、愛していないって言っているでしょう!! 私は与えられた仕事をしただけ!! 文官の方達が教えて下さることが、やり取りが楽しかっただけ。 マーティン様のためじゃない。 もうやだ、嫌い、きらい、嫌い!! 離して!!」
「良く言った……」
人の姿に戻ったカーマインは、マーティンの首根っこを掴み放り投げ、そのままマーティンに詰め寄る。
「鍵を出せ」
「はっ、兄さんに鍵を渡すくらいなら!!」
マーティンは枷の鍵を飲み込もうとした。 その瞬間、腹を蹴った。
「ぐふっ」
鍵は手から離れて床に落ち、衝動的に吐き出しげろまみれになるマーティン。 そんな彼を横目に鍵を拾ったカーマインはシルフィを解放し、そしてジッとシルフィを見つめた。
「俺が連れ去って良いんだよな?」
コクコクと頷き両手を差し出せば、カーマインはシルフィを抱き上げ部屋から連れ出した。
「だ、誰か……誰か、兄さんを止めろ!! 止めてくれ!! 彼女は、シルフィは僕の僕のものなんだ!!」
騒ぎたてるから部屋に人々は集まるが、顔を見合わせるばかりで誰もカーマインを追うものはいない。 後を追えるはずがない。 意味がないのを分かっているから。 それどころか情けなく床を這う主を見ていた。
「くそっ……役立たずが、お前達のような役立たずなんて要らない!! クビだ! クビ!! 母上にクビにしてもらうんだからな!!」
マーティンが叫べば、蜘蛛の子を散らすように人々は去っていく。 王子宮に仕える者達の多くは、地味で汚くて重労働な雑務を除けば、貴族出身の者達ばかり。
今まではマーティンに問題があると思っていても、彼が言っていた通りに、王子達の教育を受け持つ文官達が、王の素質はマーティンにありとしていたため、彼についていたに過ぎない。
王の素質を作り出していた要因、シルフィが自らカーマインを選んだ事で、誰もがマーティンについていく事が家にとって不利になると判断したのだ。 貴族出身の使用人達は戻る事はないだろう。
そして雑務を引き受けていた者達は、指示を出す者を失い途方に暮れ……何も見ていなかったとでも言う態度で、何時もの仕事を繰り返す。
そんな中、一人の少女がふらふらと屋敷に入り込む。
止めるものは居ない。
例えいたとしても止める事は無かっただろう。
やってきたのは、長くマーティンの婚約者……の地位に就けないままも、婚約者のように側に寄り添っていたリズ・サイクス公爵令嬢。
『シルフィこそが僕の婚約者に相応しい。 君は僕の役に立つような事を何かしてくれたかい? 側にいて愛想笑いをし、婚約者のように振る舞い、ドレスや装飾品を欲しただけだ。 君のような役立たずは要らない。 僕のまえにもう顔を出すな!』
そう言われたのは、シルフィがマーティンの元から去った後。 その職務を前にマーティンも、婚約者として側に居続けたリズも、側使いのエリックも何も出来なかった。 途方に暮れる中で、マーティンはリズを責めたのだ。
なぜ、婚約者ならシルフィと同じことが出来ないのかと……。
リズは腹を立ててその場を去った。 彼女の家の権威があれば最終的にはマーティンは自分に頭を下げるしかないのだと。 そう思っていた。
まさか……エイデン・カナカレス侯爵令嬢がマーティンの元に来るなどとは想像していなかった。 実家の爵位こそリズの方が高いが、社交の場に出ればその華々しさ、周囲が向ける態度、何もかもが彼女こそ次期王妃に相応しいのだと言わんばかりに周囲が傅いて見せるのだから……。
勝てない。
まさか……まさか……彼女が、マーティン様の妻の座に? そう思えば胸の奥はざわつきジッと待つだけなんて出来るはずも無かった。
リズはふらふらとマーティンを探し歩いた。
「この、役立たずたちが!! 誰か、僕を助けろよ!!」
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伸ばされた手もまたげろに汚れていて、リズはただ無言でマーティンを見下ろしていた。
私は、私は……こんな奴に恋をして今までの人生を託していたの……。
「あは、あはははっははははっははははっはは」
「り、リズ……?!」
リズは気が狂ったように笑いながら、マーティンの側を離れだした。
「ま、待て!! 今までの恩を忘れたのか!! 恩に報いようと言う気はないのか!!」
マーティンは叫ぶ。
母上が選んだ婚約者候補も全て失敗だったのか……。
ただしかったのはシルフィだけ。
母上は間違っていた。
全て間違っていた。
そうだ、責任を取ってもらわなくては……父上に訴えよう。 父上なら何とかしてくれる。 そう、そうだ……母上を嫌う父上の味方をしよう。 父上のために母が王妃に相応しくないと訴えよう。 そうすれば父上は僕の価値を認めてくれるはずだ。
良い考えだとマーティンは思った。
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